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★知られざる沖縄「軍用地投資」の実態 利回り3%で土地価格は上昇中!
マネー得捜本部
2015.08.04
作家・百田尚樹氏の「基地の地主はみんな年収何千万」発言を受け、にわかに注目が集まっている
沖縄米軍基地の地主。実はこの軍用地へ投資し、オーナーになることができる。その実態を紹介!
沖縄では、米軍基地は不動産仲介業者を通してごく普通に売買されており、「軍用地投資」
として一般的に知られている。不動産投資というとワンルームマンションやアパート1棟を買い、
部屋を貸し出すことで家賃収入を得る。一方の軍用地投資は、軍用地の地主となり、国にその土地を
貸し出すという形をとり、国から「借地料」をもらうというもの。沖縄在住の会社員、里中一人さん
(仮名・40代)もその一人で、嘉手納飛行場に170坪の軍用地を所有しているという。
「軍用地投資の魅力は、国から借地料がもらえて利回り2.5~3%程度の手堅い運用ができること、
借地料は年々増えていること、管理は国に任せられること、そして圧倒的な売り手市場であること
などが挙げられます。沖縄在住の方が多いですが、もちろん県外の方でもできますよ」
軍用地は一般的な不動産売買とは多少異なり、独特の決まりごとがあるという。
「国からもらえる借地料は1m2あたりの金額と広さから決まります。1m2あたりの金額は
地目や種別などによって異なり、不動産鑑定にかけ、毎年、国と地主会で話し合って決定します」
例えば里中さんが所有しているのは嘉手納飛行場のエリアにある山林。この軍用地は不動産鑑定
により、1m2あたり1089.75円と決まった。広さは561m2(170坪)で、
毎年の借地料は1089.75円×561m2で61万1349円だという。
「この年間借地料に“一定の倍率”を掛けた金額が、軍用地の売買価格となります。
この“一定の倍率”は基地ごとに異なり、どの不動産仲介業者でもほぼ同じ水準です。
以前は25~33倍程度の基地が多かったのですが、近年は倍率が上昇傾向にあり、
33~45倍程度のところが増えていますね」
里中さんが’07年に嘉手納弾薬庫を購入したときは1m2あたり959円で、国からもらえる
年間借地料は約959円×561m2で53万8380円。倍率は24倍だったため、
約1290万円で購入できたという。利回りは4.17%だ。
「この高い利回りが軍用地投資の魅力です。沖縄の軍用地は231万m2あり、防衛省が支払う
軍用地料の総額は’15年度は986億円。安全保障上の重要地ということもあり、昭和47年の
沖縄返還以降、年平均で5%の上昇となっています。つまり、1m2あたりの単価も年々上昇
傾向にあるうえ、借地料に掛ける“倍率”も上昇傾向にあり、地主になればダブルで儲けやすい
環境にあるのです」
■軍用地ローンから低利の共済会ローンに借り換え
そんなにおいしい軍用地、買うにはどうすればいい?
「地元の不動産総合検索サイト『うちなーらいふ』などで検索するか、琉球新報や沖縄タイムス
などの地元紙には軍用地の売買情報が出ています。特に毎週火、水、金曜日は掲載料金30%
オフなので、この曜日に集中しています」 >>2へ続く
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沖縄の主な米軍基地
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国が支払っている軍用地料の総額
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“倍率”の上昇は、地主にとっては資産価値の上昇だが、購入者には購入価格の高騰(=利回りの低下)の一因に
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