11/03/21 13:11:12.60 S3oi9/wB
10-2
「おい、俺に食わせるウサマナカはねえのか?俺は腹減ってんだ」
母無し子ウサマナカにはウサマナカ由来のエサをときどき
与えている。そのためウサマナカの味を覚えてしまったのだ。
母無し子ウサマナカの声を聞くと、2家族の子ウサマナカ達は
震え上がった。
「ときどき食わせてやってんだろうが。しばらく我慢しろ」
私は吐き捨てながら、紫リボンの子ウサマナカ2匹を拾い上げると、
母無し子ウサマナカに一瞥をくれた。
「食いてーよ!食いてーよ!ウサマナカ食いてーよ!」
幼児がダダをこねるように大の字になって四肢をバタバタしている。
思えば、こいつもまだ「子ウサマナカ」、母が恋しい年のはずだ。
いちご畑以来の状況とウサマナカのエサがこいつを変えたのか…。