10/12/08 00:52:15 NdRSnDZm
あの狂気の学園から脱出して早1日目が終わろうとしている
冷たく重い扉を開けた先に私達を待っていたのは、数々の事実であり
そのことは私たち皆に少なからずショックを与えていた。
しかし、だからといって私達は立ち止まるわけには行かない。
私たちは希望であり、前に進むことが死んでいった仲間たちに報いることになるのだから。
そうして日が暮れるまで外の有様をひと通り把握した後、私達は今や出迎える人がいなくなってしまった
無人のビジネスホテルにて今日の疲れを癒している。
設備自体は学園に比べてひどく劣化しているものの、監視カメラがないというだけで、
ここまで気分が違ってくるものかと驚いた。
やはりモノクマの姿を連想せずに済むというのは、ひと際の開放感を与えてくれているらしい。
だが、そんな気分も先程の夕食での会話を思い出すと吹き飛んでしまう。
それもこれも、みなあの牛チチが悪いのだ。
「けど驚いたよね、まさか2年間も記憶が消されてたなんて」
夕食のため、1Fにあるダイニングに集まり今後をどうするかと話ながら食事をとっていた時
朝比奈さんがそう新たな話題を切り出した。
「そうだよね、学園での2年間だけ消すなんてどうやってたんだろう」
「んなの決まってる、キャトルミューティレーションだべ。きっと寝てた俺っちたちの頭の中をかき回したんだ。
絶望の正体は地球外からきたグレイ型宇宙人の陰謀なんだべ!」
「馬鹿馬鹿しい、直接俺達の頭を弄れるならあんな催しをわざわざする必要がない。……いや、奴ならやりかねんか。
とにかく奴も言っていたが方法などどうでもいい、俺達は記憶を失っているその事実だけで十分だ。
それよりも話すことは山とある、くだらないことで時間を使うな。」
男性陣たちが口々に反応していく。ちなみに腐川さんは先ほどホテルに入った時に
「白夜樣と同じホテルなんて!」
とナニを想像したのか、鼻血を垂らしながら気絶してそのまま眠っている。
下手に起こしてジェノサイダー翔が目覚められても厄介なので、当然のように放置している。