11/08/23 17:27:36.62
第一次世界大戦に破れたドイツは、連合国から多額の賠償金を課せられて、
経済は文字通りに破綻しました。猛烈なインフレは、買い物には札束を
積む手押し車が必要だったとか、店で注文したビールを飲み終わるまで
の間に値上がりしたとか、数々の伝説を残しています。このインフレを
終息させて有名になった財政家のシャハトは、国土を担保とする「新マ
ルク」を発行したのですが、その交換比率は1兆対1だったということ
です。
このシャハトを、ヒトラーは財政担当に起用し、非ナチス党員の
シャハトは、財政を一任される条件で引き受けました。シャハトは
資本主義の長所と欠点を知り尽くしていたのです。そしてナチスに
よる「共産党よりも穏健な社会改革」に賛同しました。
不労所得や富裕資産への課税を強化する一方で、労働者への保護を
厚くし、休暇の増加や保健・医療の充実、住宅の供給や
自動車取得促進に至るまで、中産層の育成につとめました。
世界が金本位制だった当時、不利な立場にあったドイツにおいて、
シャハトは「労働債権」の発行や「物々交換」の貿易など、知恵を尽く
して財政を健全に保ち、再軍備の必要は認めながらも、軍事予算は
初期には決して過大ではなかったのです。
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