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金嬉老元服役囚が死去 仮出所後に釜山で闘病 3月26日9時29分
1968年2月に暴力団幹部ら2人を射殺し、静岡県寸又峡(すまたきょう)温泉の旅館に
人質13人をとって立てこもった「金嬉老事件」で無期懲役の判決を受けた金嬉老(キム・ヒロ)
=本名権禧老〈クォン・ヒロ〉=元受刑者が26日朝、前立腺がんのため、韓国・釜山市の病院
で死去した。81歳だった。同病院関係者が明らかにした。
両親が1920年代に日本に渡った在日韓国人2世の金氏は事件当時、報道機関に対して
「事件の裏には朝鮮人差別の問題がある」と訴えた。韓国では事件が映画化されたほか、
一部に「差別と闘った英雄」と評価する声も上がるなど、大きな反響を呼んだ。
75年11月に最高裁で無期刑が確定。日韓双方で仮釈放を求める署名運動が起きるなど
した末、99年9月に仮出所。再び日本に入国しないことを条件に出国した。「これからは日韓
友好の懸け橋になりたい」と語り、釜山市に移り住んでいた。
金氏の身元を引き受けた釜山市内にある慈悲寺の朴三中(パク・サムジュン)僧侶が毎月
1~2回面会し、生活費を渡すなどしていた。同寺関係者によると、金氏は今月中旬の会食で
「体も弱くなった。死ぬ前に一度、静岡県にある母親の墓参りに行きたい」と訴えたという。
朴僧侶と協力して、日本の法務省に嘆願書を書く準備を始めたところだった。
金氏はその際、「万一、自分が死んだら火葬にし、遺灰の半分を父親の故郷の釜山沖の
海にまき、残りを母親の墓に入れて欲しい」とも依頼していた。
金氏は25日午後、体調不良を訴えて入院。そこで末期の前立腺がんと診断されたという。
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