10/09/05 22:37:10 ngRGt5ca
ゲーニッツの内情を少し知ったデス=アダーは難しい顔をする。
その横では話に参加せずブツブツ独り言を呟き続けているサンデー毛利が。気になったのかそちらに耳を傾けなおす。
「これは浮気ではない断じて違う! しかしこの件が原因で小町が居なくなったら……我は、これ以上失う悲しみはいらぬッッ!」
「それって前に女がいて、その女にこっぴどく振られでもしたのか?」
「―――ガハァ!」
「ああ! 血を吐いた!」
「サンデーが血を吐いた!」
「何と言う事でしょう! 御仁、それはサンデーには禁句でしたのに! 嘗て霊烏道空と付き合っていたが、
自身の味方殺し技のせいで彼女は嫌気がさして怪獣王の所へと行ってしまった事を突付かれたらイケないというのに!!」
「ウゴハァ!」
「謝れ、そこの御仁!」
「サンデー毛利に謝れ!」
「…………何だこの美形会議(もしかしてそれと同レベルかこいつら)」
とりあえずデス=アダーは謝りました。
吐血したサンデーはゲーニッツに介抱されながら医務室へと送られましたとさ。
「やっと洗い終えた……あれ? ゲーニッツいないね~どこいったの?」
「― ―― ―」※ピカピカになっています
二人がようやく温泉に浸かり暫くすると何処からか声が聞こえてくる。その声は徐々に大きくなっていき男湯の方へと向かってくる。
ウワァァァァァァァアアアアアアア―――――――
「ん? なんだ?」
そして、男湯の上空から何やらピンク色の物体がデス=アダーの頭に命中した―――が、
思いの他その物体が柔らかかった為ノーダメージ。その物体の正体は……
「………なんだ? このぬいぐるみ?」
「助かった……山に落ちなくて良かったー」
「おやノーマッドじゃないですか。貴方は女湯の方に行ったはずでは?」
「あっ、天草さんどうも……ちょっと女湯の方から投げ飛ばされまして…」
「ふ~ん、どーせみんなの悪口言ったんじゃないの~~」
「――!――!」※ジャスティスの悪口は許さんッッと言っている。
「こんなに乱暴に扱われたのは久しぶりですよ。……おやっ? 貴方は……」
「………何だ?」
「いえ何も…ああ、すみませんが男湯の前まで私を運んでもらえませんか?」