10/08/30 00:16:33 bSPP+aYR
カラス親子。ネロ・カオス×神尾観鈴。
獣姦ではないが、そういうの嫌いな人は飛ばすの推奨。
夜の私の部屋。お気に入りのピンクのパジャマに着替えていると、物音がした。
私は物音がしたところ、家の玄関まで歩く。
「おとうさん?」
玄関まで行くとお父さんが廊下で倒れていた。近づいたら、お酒臭い。
「お父さん、友達の人とお酒のむから遅くなるって言ってたもんね」
(でもこんなところで寝てたら風邪ひくよ?)
私はお父さんを何とか起き上がらせようと、肩を掴んだ。
瞬間、食べられた。
「あれ?」
私は今、自分がどこに居るのかわからなかった。
見渡す限り、暗くて赤くて、何も見えない。
動こうにも何かが、全身を抑え込んで私は寝転んだまま動けなかった。
熱くもないし寒くもない、音も何もない世界。少しして私は、そこがどこかわかった。
「お父さんの中だ」
湧き上がっていた恐怖が、おさまった。
寝転んだまま動けなくなって、どれだけの時間が立ったのだろう。
まだそんなに経ってもいない気がするし、一時間ぐらいたった気もする。
寝転んだまま、ただお父さんの中を眺めていた。
眠ってもいいと思ったけど、ここで寝たらお父さんが私に気付いて、謝ってきたら嫌だから。
だから起きていようと思った。お父さんと顔を合わせたら、まず笑顔で面白ろかったと伝えようと思った。
気がついたら私の顔の真横に犬さんがいた。
私をじっと見ている。本当は頭を撫でてあげたかったけど、動けない。
犬さんは顔を近づける、お酒臭い。
そして私の頬を舐めた。
「きゃっ」
少し驚いて声を上げた、でも犬さんは構わず舐め続けてくる。
「くすぐったい」
私は笑顔で、犬さんを見た。
周りを見れば他にもたくさんの動物が居た。
猫、からす、きつね、たぬき、きりん、鹿、蛇、熊。他にもいろんな種類の動物がいる。
それらが一様に、私の体を舐め始めた。
「あははは、くすぐったいよ、みんなぁ」
決して痛みはなく、ざらついた感触が頬や髪や手や足を舐める。
さらに服の部分も舐めてくる、脚の部分やお腹や胸や肩に、服越しに湿ったものが撫でる。
全身が涎でべたべたになる。私の体に服が張り付いた。
(なんだか、変な気分)
動物たちは皆、お酒臭かった。酔っ払っていたんだと思う。
私もその匂いに、じょじょに頭がくらくらしてきた。