08/05/22 04:16:41 0IHCDDCK
上げてみる
51:名無しさん@ピンキー
08/05/23 01:15:35 KdTfHiIx
楓・ピナ×秋晴でやってるけど全然まとまんねえorz
52:名無しさん@ピンキー
08/05/23 02:19:59 grNZrERa
>>52
そこは
「ウホッな同人誌作りたいけどタマの形状が分からない」→「身近な異性で調べよう(性的な意味で)」コンボだw
53:名無しさん@ピンキー
08/05/23 02:21:39 grNZrERa
安価間違えた……orz
正しくは>>51
54:名無しさん@ピンキー
08/05/23 04:13:44 WbKPSkNb
>>51
ピナ好きなんでwktkして待ってるぜ
55:伊南屋 ◆WsILX6i4pM
08/05/24 19:11:15 3OMaraiv
リクエスト取っといて続きものを投下する自分をお許し下さいorz
というわけで保管庫にあるHere's to youから連なっています。所見の方はそちらからどうぞ。
なお、寸止め注意。
56:名無しさん@ピンキー
08/05/24 19:12:44 3OMaraiv
秋晴とセルニアの二人が付き合いだしてから、二人は実に多くの努力をした。
身分違いの恋―という以上にセルニアが恥ずかしがった為に、二人が付き合っている事は公言しなかったし、人目のある場ではいつも通りを装った。
だから逢瀬はもっぱら、セルニアの部屋に秋晴が訪れるという夜這いじみたものになった。
それが余計二人の睦事を加熱させたのは置いておくとして、兎に角二人の最大限の努力の甲斐あって、二人の関係に気付いた者はほとんどいなかった。
―そう、ほとんど。
どれだけ隠そうとも隠せないものがある。そしてそれを嗅ぎ付ける人間もまた必ず居るのだ。
そしてこの場合それは。
―彩京朋美だった。
† † †
彩京朋美は不機嫌だった。
常ならば類い希なる精神力をもって仮面の下に押し込められている感情を、その貌に浮かばせる程に。
怒りにも似た不愉快さに細められた瞳は、秋晴とセルニアを捉えている。
周りから見れば、それはいつもの言い争いに見えるだろう。
しかし朋美にとっては違う。
そこにある、互いを理解しているからこそ安心して言い争いが出来るというような雰囲気を鋭敏に感じ取っている。
つまり、以前のような険悪さは無い。
そこにるのは他愛のない、悪友に向けるような気軽さて、共犯者同士のような一体感だった。
(仲良く、なってるじゃない)
本来ならば、もっとぎくしゃくして気まずそうな二人を見るはずだったのにこれでは正反対だ。
(上手く、行き過ぎた?)
秋晴に授けた言葉が、予想以上にセルニアの心を動かしたとしたら?
秋晴の心が、予想よりセルニアに惹かれていたとしたら?
それは、とても不快な想像だった。
(確かめなくちゃ)
この不快さを晴らすのだ。本当の事を確かめて安心する為に。
(まずはルームメイトの彼女からかな)
気付かぬのか、気付かぬフリをしているのか。
朋美は考えない。
確かめるという、その意味を。自分が一体何に安心したいのか―確かめて、最悪の答えが出たとき、自分はどうすべきなのか。
† † †
―夜。
部屋に備えつけられたシャワーを浴びながら、秋晴は考えていた。
(今日は一人、か)
用事があるとかで外泊するらしい大地は既に部屋には居らず、部屋には秋晴一人が残されている。
明日、明後日と土日なので夜更かしは自由だ。そうなると思考に浮かぶのはセルニアの事だった。
57:Riot Girl
08/05/24 19:15:29 3OMaraiv
たまにはこっちの部屋に呼ぶのも良いかもしれない。セルニアは狭い部屋を嫌がるかも知れなが、たまには場所や趣を変えるっていうのは男として、その……アレだ。
よし。こんな機会も滅多にないし、試しに呼んでみよう。
そう決めてシャワーを切り上げるとバスタオルで体を拭きながら脱衣場に置いていた携帯を操作してメールを送る。
打ち込んだ文章がちゃんと送信されたのを確認し、部屋の整理でもしておくかとシャワールームの扉を開け。
―秋晴は愕然とした。
誰もいない筈の部屋、自分のベッドの上に―彩京朋美が笑みを浮かべて座っていた。
† † †
セルニアの携帯電話が光の明滅と共に、彼女のお気に入りの曲を奏でる。
秋晴専用の着信音(この曲はメール用だった)に反応し、セルニアは慌て気味に携帯のフリップを開いた。
メールを開くと、今日は部屋に一人だから来ないかという内容が、未だにメールというものに慣れない部分を思わせる文面で書かれていた。
その拙さと普段の態度のギャップを思い浮かべ、それが可笑しくて、つい微笑んでしまう。
セルニアは流石に慣れた手つきでメールを送り返すと、秋晴の部屋に向かう支度を始めた。
† † †
「朋美!?」
思いもかけない幼馴染みの登場に、すっかり狼狽えて秋晴は叫んだ。
「な、なんでお前がここに居やがる!」
「カギ開いてたから勝手に入っちゃった」
「そうじゃなくて何で……!」
問いに、朋美は一瞬躊躇うよにしてから答えた。
「この間のテスト、来なかったでしょ?」
「え……?」
「知ってるんだから。テスト受ける事すら出来なかったって」
「それは……セルニアに断られたからで」
「本当に?」
容赦のない切り返しに、秋晴は言葉を呑んだ。
「―本当に?」
朋美の再びの問いに、咄嗟に答える事が出来ず、秋晴は黙り込む。
感情の読めない表情。いつもは二人きりの時にこそ外している仮面を、朋美は被っていた。
答えるべきなのか。セルニアと付き合うようになったきっかけは間違いなく朋美だった。
ならば、本当の事を言うのが誠意なのではないか。
しかし、セルニアとの約束もある。
今、取るべきはどちらなのか。
そう考える秋晴に畳み掛けるように、朋美は更に言葉を重ねた。
「ねえ秋晴。ここであった事は誰にも言わない。秋晴に対する脅しにも使わない。約束する。だから、教えて」
58:Riot Girl
08/05/24 19:17:43 3OMaraiv
そんな風に言われたら、口を閉ざしてはいられなかった。
「―あの日から、セルニアと付き合ってる。テストに出られなかったのは、その……」
「あ~……、大体分かるから言わなくて良い」
言葉を遮られて、秋晴は口をつぐんだ。それから一度溜め息を吐いて、「スマン」とだけ言った。
「そっか……分かった。ところで秋晴?」
ようやくいつもの調子に戻った朋美の声を聞き、それでもまだ何かあるのかと、俯いていた顔を上げる。
「服着なくて良いの?」
言われて初めて気付いた。秋晴は風呂上がりの常の癖としてパンツ一枚に首にタオルをかけただけという姿だった。
「うぉあっ!」
間抜けな声を上げ、慌てて服を探すが最悪な事に寝巻きのジャージもTシャツも、今朋美が腰掛けているベッドの上に投げ出されている状態だった。
「えと……そこの服、投げて寄越してくれるか?」
恥を忍んで頼むと、朋美は言われた通りにジャージとTシャツを秋晴の方に放った。
「わ、悪いな」
朋美の方を見ながら服を着るのが照れ臭くて背を向ける。
とりあえずジャージを履こうとして手に取った瞬間、背中に軽い衝撃が伝わった。
何だ? そう思うよりも早く、背に伝わる温かさで、それが朋美だと気付いた。
「お前なにしやがる!?」
「……悔しいじゃない」
「は……?」
「セルニアさんは私に無いものを持ってて、いつも敵わないなって思ってて、その上で気になる男の子まで持っていかれるなんて……悔しいじゃない」
言いながら胴に朋美の細い腕が回される。
きゅっ、と微かな力が込められて、それは大した力じゃないはずなのに、いやにはっきりと朋美の体温と柔らかさを―。
具体的に言うなら、温かくてぷにぷにした二つの柔らかい塊を背中に感じた。
「な……ちょ、朋美!?」
「……だからね?」
朋美の指先が秋晴の素肌を滑り、胸板を撫でる。
「―私が秋晴を、奪ってあげる」
熱を帯びた吐息が秋晴の首筋を撫でる。
甘く響く声に動けないまま、秋晴はただ、自分の唾が喉を鳴らすのを感じていた。
―秋晴の携帯が、床で虚しく震えている事に、二人は気付かない。
59:伊南屋 ◆WsILX6i4pM
08/05/24 19:20:25 3OMaraiv
というわけで毎度、伊南屋に御座います。
Here's to youからの続きものRiot Girlでした。
しばらく続きます。
リクエストして下さった皆さんには申し訳ありません。
そちらも鋭意生産中ですので平に御容赦を。
それではいずれまた。
以上、伊南屋でした。
60:名無しさん@ピンキー
08/05/24 21:10:43 4eSpSF7H
GJ!!
地味に朋美のエロは初めてっぽいような。
次の展開にwktkでございます。
伊南屋さん以降保守レスばっかなんで書こうとは思うのだが、
ここってエロなしでもいいのだろうか?
61:名無しさん@ピンキー
08/05/24 22:46:10 Nqb9ujJz
GJ
セルニア好きが結構多いというか、本編で一番目立っているけど、幼馴染みスキーの
俺は明美以外眼中にないッ!
>>60
いつでも待ってます。
62:名無しさん@ピンキー
08/05/24 23:27:08 CYxZW0yy
>>59
超GJ.!!!!
流石伊南屋さん、見たいじゃない楽しみじゃない気になるじゃない!!!
バリバリ期待してます
>>61
おまえ…。
一生もんのトラウマ植えつけられても知らないぞ…
63:名無しさん@ピンキー
08/05/25 07:30:57 KOx0yekI
>>59
GJ!
次回は朋美のターンなのか掘削機が来て修羅場になるかwktk
>>60
エロ無しだっていいじゃない
投下お待ちしております
64:名無しさん@ピンキー
08/05/26 13:18:21 Q0i4kTok
久々に覗きに来たら……新作キターーーーーー!!
しかし…何という「この、泥棒猫……!!」フラグ。
この先、「愛おぼ」ラスト近くの愁嘆場を上回るシーンが有るかと思うと、wktk
が止まらんぜ……!! 期待してまっせ!!
65:名無しさん@ピンキー
08/05/27 18:00:23 /0d+FgDF
やすもり
66:名無しさん@ピンキー
08/05/28 09:18:33 KWY2xr3Z
ほしゅ
67:名無しさん@ピンキー
08/05/29 07:04:51 JPie6AOm
保守
68:名無しさん@ピンキー
08/05/30 17:12:19 h45+hhRh
保守
69:名無しさん@ピンキー
08/06/01 00:44:59 jKheeudx
保守
70:名無しさん@ピンキー
08/06/01 02:18:54 whoUPe/p
誰もいない……。ならば今のうちに……
六時間以内にレスが無かったら早苗が俺にやさしくパイズリ
71:名無しさん@ピンキー
08/06/01 03:33:09 EBiYb2Vx
だが断る
72:名無しさん@ピンキー
08/06/01 11:37:16 sZ9Ll65S
ふと思ったんだが。
ドジっ子メイド関連が全く皆無なのはなぜさ?
73:名無しさん@ピンキー
08/06/01 23:36:02 xmm298kc
彼女のドジは迷惑過ぎるから、あんまり人気が無いのかも知れんな。
74:名無しさん@ピンキー
08/06/02 04:00:12 AcyjONOG
四季鏡メインで書いたらギャグにしかならんだろうしな
75:名無しさん@ピンキー
08/06/02 04:11:27 cnDQlkb/
姉妹丼にすればいいんじゃない。
76:名無しさん@ピンキー
08/06/03 13:49:09 X25utgRs
保守
77:名無しさん@ピンキー
08/06/05 13:23:59 Fi2y7KSG
保守
78:名無しさん@ピンキー
08/06/06 22:53:17 ziCNZHXG
保守
79:名無しさん@ピンキー
08/06/07 03:43:33 EZcSFjFz
早速過疎
だいじょぶか?
80:名無しさん@ピンキー
08/06/07 23:39:57 dw3VZ733
死ぬ前にセルニア物が読みたかった
81:名無しさん@ピンキー
08/06/08 00:38:28 jY8Qjdda
今一度先輩モノが読みたかった
自分で書けばいいんだろうけど・・・
誰か僕に文才を下さい('A`)
82:名無しさん@ピンキー
08/06/09 18:11:00 T/mdEeZo
保守
83:名無しさん@ピンキー
08/06/10 00:10:04 Dxtd8+O4
五巻まで読んで鳳先輩の虜になった俺の悩み…
なんで先生は鳳先輩をもっと出してくれないだろう…?
口調とか分からないから書きたくてもかけないジャマイカ…orz
84:名無しさん@ピンキー
08/06/11 19:12:25 xFd3/CU+
( ゚д゚)<実は此処まで俺の自作自演
85:名無しさん@ピンキー
08/06/11 23:26:43 uOmlIAbx
○ンコ
↑ここに何を入れるかでその人の性格がわかります。
86:名無しさん@ピンキー
08/06/13 22:13:32 I/53rnKT
保守
87:名無しさん@ピンキー
08/06/13 22:15:50 77IwU1MS
>>1
88:名無しさん@ピンキー
08/06/14 20:07:08 grv10sah
保守
89:名無しさん@ピンキー
08/06/15 14:47:05 DLekogQG
87はインコということなのだろうか
90:伊南屋 ◆WsILX6i4pM
08/06/16 19:58:07 qirvWkTI
遅くなりましたがRIOT GIRL続き。
91:Riot Girl
08/06/16 20:00:00 qirvWkTI
―熱が、滑る指先の残滓に灯る。
胴に回される腕のきつさと柔らかさが何よりも固く秋晴を呪縛する。
縋りつくように秋晴の背に体を密着させ、朋美は熱っぽい溜め息を吐いた。
「抵抗しないでね?」
「ふざけ……」
「例えば私が悲鳴を上げながら部屋から出たらどうなると思う?」
「……っ!?」
「そんな風にさせないでね? それに、秋晴に拒絶されるのは辛いから……」
小さく「嫌われたくないの」と呟いて、額を背中に押し付ける。
言葉は十重二十重と絡めとる蜘蛛の糸のように秋晴を縛り付ける。
脅しと甘えに、理性と本能が朋美を受け入れろと言い出す。今だけ好きにさせれば良い。そういう考えが浮かんでくる。
魔性の声が思考を停止を引き起こし、秋晴から抵抗の意志を奪い去ろうとする。
それでも尚、本能でも理性でもなく、感情を動員して秋晴は抗った。
「止めろ……」
辛うじて押し出した言葉はそれだけで、それだけの言葉で朋美は止まった。
びくりと体を振るわせて、回していた腕から力が抜ける。
「頼む……止めてくれ」
「私の事……嫌い?」
「好きとか嫌いとか、そういう事じゃないだろ」
「そういう事よ」
再び朋美の腕に力が戻る。むしろ先より強く抱き締められ、まるで呪いのような束縛が更に絡みつく。
「止めてなんか……やらない」
「……っ」
するすると指先が降りてきて、下着の上から秋晴の股間を弄る。自分の手とは明らかに違う感覚に否が応でもそこに血が集まるのが分かった。
「おっきくなってきた」
耳朶を吐息で撫でるように囁かれ、背筋を刷毛で擽ったような寒気が走った。
尚も下着越しにこね回され、その指先の動きが形作ったかのように、輪郭がはっきりとしてくる。
それに伴って、鋭敏になった感覚がたどたどしい愛撫への悦びを伝え始める。
「く……っ」
「今、ぴくってした……」
鼓膜に直接響くような囁きに指摘されて、羞恥心を煽られる。俄かに体温が上昇したように感じる。
快感からか、或いは羞恥心からか、その両方か。ごちゃ混ぜになった雑多な感情は熱に溶かされていく。
すっかり立ち上がり下着を突き上げている秋晴を、朋美の細い指が形をなぞるように這い回る。
「うわ、カチカチ……気持ち良いんだ?」
「……知るかっ…………!」
素直に認める訳にも行かず、歯を食いしばって言葉を返す。朋美は意地悪げな笑みだけ返して、先端を指先で突くように触れた。
92:名無しさん@ピンキー
08/06/16 20:01:58 qirvWkTI
「ここをくにくにすると……ぁはっ、濡れてきた」
先端を割り開かれ、否応なしに先走りが溢れ始め、下着に染みを作る。
朋美は微かに布地から染み出す粘っぽい感触を楽しむように、先端と指先に糸を引いて遊んだ。触れては離し、何度も橋を繋ぐ。
「スゴいネバネバ……精液ってもっとスゴいんだよね?」
背に触れる朋美の胸が、鼓動と熱を伝え興奮の度合いを知らせる。
囁く声が甘く響く。普段、そうした対象として見ていなかっただけに、それを嫌に生々しく思ってしまう。
「熱い……」
指先がするりと下着の中へと這入ってきて、幹に触れる。
振り払う事も、制止する事も出来ず、ただなすがままに流されてしまう。
―俺は何をしてるんだ?
そんな思考が浮かんで、不意に情けなさが溢れてくる。それすらもどうしようもない欲求に負けて、秋晴は自ら思考を止めていった。
そっと先端を撫でるように朋美の指の腹が触れる。それに堪らず反応した下半身にわだかまる熱を持て余して、秋晴は呻きを漏らした。
また先走りが、とろりと溢れ出る。それを朋美は引き伸ばし、馴染ませるように擦り付ける。
亀頭をぞわぞわとした感覚が包んで、それにまた幹がびくびくと跳ねる。
その様子を、秋晴からは見えない背後で艶然とした笑顔を浮かべながら朋美は見ていた。
一つ一つ、秋晴の感じる部位を探り当てては凄まじいまでの学習、応用能力で秋晴を追い詰めていく。
いっそ暴力的とも言えるような快感に腰が抜けそうになりながら歯を食いしばって耐える。
「ん……」
なにを思ったか。朋美が幹に軽く爪を立てた。
「ぁがっ!」
痛みと、それを数倍上回る快感に、堪らず腰を落としてしまう。感じた快感は、幹が跳ねる事で朋美に伝わっていた。
「痛くされて感じるなんて……秋晴ってばやっぱりMの人?」
「ふざけ―」
反論しようとして、しかしそれは朋美が握り締めた掌に力を込めた事で遮られる。
「ほら、やっぱり……」
ぎりぎりと、音がしそうな程強く握られ、また幾ばくかの痛みとそれ以上の快感が秋晴を襲う。
意識に関係なく下半身が脈動してだらしなく先走りを垂らす。
気を抜けば達してしまいそうな程に感じている己を自覚して否定の言葉を喉の奥に飲み込まざるを得なかった。
「痛い? それとも気持ち良い?」
問い掛ける言葉とは裏腹な、朋美の確信を得た表情に、秋晴は背筋に被虐的な倒錯を確かに感じた。
93:Riot Girl
08/06/16 20:03:23 qirvWkTI
指先が再び秋晴を優しく労るような動きに変わる。秋晴の感じる部分を的確に、最適な強さで這い回り、確実に射精へと促す。
絶頂へと追いやられる屈辱ですら今は倒錯を加速させる一因にしかならない。
早く達してしまいたいという願望と、達してはならないという自制心とがせめぎ合う。
「我慢しなくていいんだよ?」
甘い囁きが耳元で響く。それを悪魔の甘言だと思いながら抗い難い魅惑にのまれそうになり、秋晴は歯を食いしばって耐えた。
だが、抵抗をしないことは、それを選んだ時点で既に屈していたという事に他ならない。
先走りのぬめりに助けられ幹を滑る朋美の掌は、秋晴の意識など介さず、強制的に絶頂に追い立てる。
強弱緩急自在な動きからもたらされる快感に、秋晴の意識が白痴に染まる。
「あ……っ、くぁっ」
気が付けば自然と体が跳ねていた。浮いた腰から痺れのような快楽の波が全身に波及して秋晴を追い詰める。
「うぁっ!」
それが最も大きな波になった瞬間、秋晴は無様に精を迸らせていた。
大きく体が跳ね、その度に吐き出された精液が朋美の掌を汚す。
「やだ……スゴい出てる。手のひらベタベタになっちゃってる……」
呟きながらも朋美は手を動かし続け、一滴も残さず搾り取ろうとするかのように扱き立てる。
無慈悲とすら言えるその仕草に、絶頂にある快感が終わる事なく続く。最早拷問のような手淫に、秋晴は身を悶えさせる事しか出来なかった。
「ぅあっ、あぁ……っ」
やがて吐き出すものがなくなり、ようやく朋美は手を止めた。
自らの掌にべったりと張りついた精液をまじまじと見つめ、あまつさえ匂いを確かめたりしている。
「沢山出た……のかな?」
そんな事を聞いてきて、秋晴は返答に困る。
確かにこんなに出したのはセルニアと初めてした時以来だが、まさかそんな事を言える筈もない。
黙り込む秋晴を見ながら、朋美は小悪魔のような微笑を浮かべる。
「満足は出来た?」
その問いが、自分の顔を見ながらではないことを訝しんで、秋晴は朋美の視線を追った。
「……あっ」
零した声は、自分の情けなさへの嘆息だった。
94:Riot Girl
08/06/16 20:04:20 qirvWkTI
あれだけ派手に欲情をまき散らしておきながら、未だにいきり立つ己がそこにあって、自己嫌悪を浮かばせる。
「ねえ、秋晴」
朋美が身を擦り寄せて、誘う。
「しよっか?」
返す言葉はなく、ただ、麻痺した思考にセルニアの顔が浮かんだ。
答えない秋晴に、それ以上は何も言わず朋美が更に身を寄せて―。
チャイムの音がそれを止めた。
そして、ドアの向こうから響く声。
今は、秋晴の絶望にも似た失意を呼び覚ます、凛として美しい声音。
「―秋晴」
セルニア・伊織・フレイムハートが、ドア越しに呼び掛けていた。
続く
95:伊南屋 ◆WsILX6i4pM
08/06/16 20:06:57 qirvWkTI
というわけで毎度、伊南屋に御座います。
ここんとこ忙しくて書く時間が取れず遅くなりました。
挙げ句の果てに更に事態複雑にしたまま次回に続きます。
まだしばらく忙しく次回がいつになるかはわかりませんがお待ち頂けたら幸いです。
それではまた。
以上、伊南屋でした。
96:名無しさん@ピンキー
08/06/16 21:20:37 Gof+U4Pw
GJ
過疎ぽいしもうだめかとおもた
おれも書けるといいんだけど文才が
97:名無しさん@ピンキー
08/06/17 21:13:10 cjyVXYYv
GJ!
次は完全な修羅場だな
秋晴心臓止まりそうwww
続き来るまで待ってますので、気にせずゆっくり執筆して頂けると嬉しいです
98:名無しさん@ピンキー
08/06/18 10:28:37 Usj85lEg
保守~
99:名無しさん@ピンキー
08/06/18 23:17:49 GY51KPqR
腹黒いいねー。最高に黒いぜ!
100:名無しさん@ピンキー
08/06/20 01:36:34 z154wBgd
hosyu
101:名無しさん@ピンキー
08/06/21 00:47:01 ypZQA3pR
GJ!!
続きが楽しみだ・・
102:名無しさん@ピンキー
08/06/22 00:01:25 FfsQDzRD
ほす
103:名無しさん@ピンキー
08/06/25 03:39:58 p354RAGj
保守
104:名無しさん@ピンキー
08/06/25 19:31:11 vIkzPfPv
保守
105:名無しさん@ピンキー
08/06/27 07:40:19 GSZjeJcM
保守
106:名無しさん@ピンキー
08/06/29 18:53:37 xT8zVXEF
ほ
107:名無しさん@ピンキー
08/07/01 17:29:40 eWvv/UMf
保守
108:名無しさん@ピンキー
08/07/03 00:55:46 bGZ2eUBh
補習
109:名無しさん@ピンキー
08/07/03 14:24:17 mqkwIzKB
ほす
110:名無しさん@ピンキー
08/07/05 01:04:07 cUwWOiYa
保守
111:名無しさん@ピンキー
08/07/06 22:51:33 t62XsyKg
書く人いないんかな。
112:名無しさん@ピンキー
08/07/07 08:32:27 EM929aV8
書こうと思ったけど俺の中の秋晴のイメージがヘタレ過ぎてて書きにくい
113:名無しさん@ピンキー
08/07/08 00:04:26 0JAWES65
俺もヘタレイメージが強いな。
114:名無しさん@ピンキー
08/07/10 22:00:48 7N8VF7nZ
ほしゅ
115:名無しさん@ピンキー
08/07/11 19:49:06 cqBCcN5w
補習
116:名無しさん@ピンキー
08/07/13 02:14:50 BrVRpwKA
保守
117:名無しさん@ピンキー
08/07/15 01:53:49 P5rYQ+Ld
保守
118:名無しさん@ピンキー
08/07/17 01:58:06 pyKp9Vjz
保守
119:名無しさん@ピンキー
08/07/19 16:59:42 W2JRsGKx
ほす
120:名無しさん@ピンキー
08/07/21 01:40:06 olaTTSy+
保守
121:名無しさん@ピンキー
08/07/21 09:24:52 +z3ioqKN
蜜柑のエロって需要あるんだろうか
122:名無しさん@ピンキー
08/07/21 09:45:13 XY6vRIZj
あります。
123:名無しさん@ピンキー
08/07/22 04:01:43 o6HalLua
ありすぎる
124:名無しさん@ピンキー
08/07/22 23:42:20 LQTJ5TYo
ありますよー
125:名無しさん@ピンキー
08/07/23 22:39:45 3p6yDrru
投下はしないのか?
126:名無しさん@ピンキー
08/07/24 00:27:16 gdP5ov/a
投下が無いと言う事は、作成中ということだ
127:名無しさん@ピンキー
08/07/24 01:46:36 rGZlx+Xr
なるほど。全裸で待機しろということか
128:名無しさん@ピンキー
08/07/24 08:15:19 xf0NZl52
恥じらいを持て。ネクタイは締めておくべきだ。
129:名無しさん@ピンキー
08/07/24 22:15:43 gdP5ov/a
優雅に紅茶でも飲んでいては、いかがだろうか。
130:名無しさん@ピンキー
08/07/25 02:03:05 Pwqpn9KJ
保守
131:名無しさん@ピンキー
08/07/26 17:29:21 u97nw1rQ
そろそろ紅茶が空になってしまいそうなんだが…
132:名無しさん@ピンキー
08/07/28 02:12:00 3c7BfclY
保守
133:名無しさん@ピンキー
08/07/30 02:00:04 suWzf+Qb
保守
134:名無しさん@ピンキー
08/07/30 21:38:20 HWKBta1K
ほ
135:名無しさん@ピンキー
08/08/01 01:31:40 +Zst+rgA
保守
136:名無しさん@ピンキー
08/08/03 14:08:07 rl3lXxUZ
また過疎ってきたなぁ
137:名無しさん@ピンキー
08/08/05 00:55:54 EW9pPpN+
保守
138:名無しさん@ピンキー
08/08/07 01:42:12 zSFK3/YJ
保守
139:名無しさん@ピンキー
08/08/07 01:53:44 m4fSxEwv
よく見たら伊南屋サンしか投下してないな
140:名無しさん@ピンキー
08/08/09 01:23:55 MAB3hDDA
保守
141:名無しさん@ピンキー
08/08/10 20:03:01 +EWo1pa7
保守
142:名無しさん@ピンキー
08/08/13 00:58:23 mY3xLLdX
保守
143:名無しさん@ピンキー
08/08/14 23:40:45 1bNOA4WT
続きはまだぁああああああああああああああああああ
144:名無しさん@ピンキー
08/08/17 01:41:59 O622KaZK
保守
145:名無しさん@ピンキー
08/08/19 09:21:35 /qjkUF12
保守
146:名無しさん@ピンキー
08/08/21 16:24:00 GYn5NYpE
保守
147:伊南屋 ◆WsILX6i4pM
08/08/22 01:28:06 Ygz4CVuj
恐ろしく時間がかかった上に寸止めですがRIOT GIRLの続きを投下します。
148:RIOT GIRL
08/08/22 01:29:24 Ygz4CVuj
―全く、落ち着かない。
彩京朋美の部屋で、大地薫はベッドに腰掛けてそんな事を考えていた。
彩京朋美の頼みで秋晴を部屋に一人にしてきたが、正直納得をしたわけではない。
それでもこうしているのは朋美の言葉に誑かされたと言うしかないだろう。
『秋晴くんの秘密を知りたくはないですか?』
その言葉は確かに薫の心を揺さぶった。
そうして躊躇いを見せたのが不味かった。朋美の重ねる言葉に揺さぶられ、渋々とは言え了承してしまった。
「しかし、日野の秘密……か。一体何なんだ?」
あれだけ説得を続けた朋美も、遂にそれを語ることはしなかった。頑なにひた隠しにし、全て済んだら教えると言うだけだった。
正直な話をすれば交渉において、彼女に勝てる気がしない。それは今回の事で確信に変わった。
改めて思うに納得は出来ない。しかし既に約束はしてしまったのだ。だからこそ、こうして朋美の部屋に居るのだから。
「……秘密、か」
なんとなく、自分が抱えた秘密の事を考える。
自分に限らず、誰にだって秘密はあるだろう。それを一方的に暴き立てるのは悪い事だ。
「でも……気になる」
ちっぽけな自分の欲望だけでそうするのに罪悪感が無いわけでないが、それを止める事は出来なかった。
「まだまだ修行不足だ」
呟きを窓の外に捨てるようにして零した時、眼下に人影がよぎった。
「あれは……フレイムハートさんか?」
それは、特徴的な二本の巻き髪をなびかせ、セルニア=伊織=フレイムハートが小走りに駆けていくところだった。
† † †
多少の不安が無かったと言えば、それは嘘になる。
いつもの秋晴ならどんな些細な内容でも、文字を打つのに手間取ってメールの返信が遅れはしても、必ず返してくれた。
それが今日に限ってメールを始めてすぐに返信が無くなった。
だから身だしなみもそこそこに、急いで秋晴の部屋へと向かった。普段歩かない、従育科の寮がある方向は暗闇も相まって迷いかけたりもした。
それがマズかったのかも知れない。
もっと早く、秋晴の部屋にたどり着いていれば、もしかしたらこんなものは見なくて済んだのかも知れない。
―でも、見なかったからと言ってなんだと言うのだろう?
きっと何も変わりはしない。
事実は事実として起こってしまったのだ。もしもを考えるのは無駄な事だ。
149:RIOT GIRL
08/08/22 01:30:52 Ygz4CVuj
それでも思ってしまう。
―もしも、これが夢だったら。
どれだけ救われるだろうか?
そう、もしもこれが夢なら。
夢なら、早く覚めて。
† † †
「な……」
呆けていたのは一体何秒だろうか。
セルニア=伊織=フレイムハートが現実から逃れる事を止めた。
「なにをしてますの貴方達はっ!」
怒りと絶望と涙を目に浮かべ、セルニアが叫ぶ。
答えたのは朋美だった。
「別に、何もしていませんよ?」
白々しく言う朋美にセルニアは激怒の炎を燃やす。
―そんな事、誰が信じるものか。
下半身を晒している秋晴。その上に身を重ねる朋美。微かに香る性臭。
何かがあったのは確かで、それでもその何かを信じたくなくて、セルニアは聞いた。
「何がありましたの。秋晴?」
「だから何でも―」
「貴方には聞いていませんわっ!」
割って入る朋美を叱責で制して、セルニアは秋晴の言葉を待った。
秋晴が答えないまま数分が経っても、セルニアはそれ以上問うことはせず、沈黙を守った。
「……正直俺もよく分かってない。風呂から上がったら朋美が居て、それからお前に負けたくないとか言い出したんだ。
そんで抱きつかれて、後は……なんつうか……」
言葉を濁す秋晴に、セルニアは手で遮って言った。
「大体は分かりましたわ。……彩京さんも異論はなくて?」
朋美は観念するように溜め息を吐き、肩を竦めた。
「そうですね。秋晴くんは正直に話したと思います」
「では聞きます。私に負けたくないとは?」
「―嫉妬、ですよ」
朋美は不意に真摯な視線を真っ直ぐセルニアに向けた。
「そうですね、折角ですから宣戦布告しておきます」
挑むような、苛烈ささえ滲ませた強い瞳。それは、秋晴の良く知る朋美の貌。
「秋晴君は、渡しません。付き合っていても構いません。奪い取ります」
「あなたはっ……! 何を言っているか分かっているのですか!?」
「分かってますよ?
―負けたくないんです。誰にも。特にセルニアさん、あなたには」
「それは秋晴が好きではないと……なのに対抗心からするのだと、そういう事ですか?」
「好きですよ。きっと、貴方が考える以上に、私が自覚する以上に。だから負けたくないんです」
睨み合いを続けながら言葉を交わす二人の少女に割り入る事も出来ず、勝手に進展する事態に追い付けない秋晴はただ、それを見ている事しか出来なかった。
150:RIOT GIRL
08/08/22 01:32:05 Ygz4CVuj
「まぁでも……今日の所は帰ります。話し合いする雰囲気でも、まして喧嘩をする気分でもありませんし」
「……帰って下さいっ! あなたのことなんてもう……っ」
見たくない。そういうより早く、朋美は踵を返すと部屋を退出していく。ドアを開けた所で朋美は振り返った。
「ではお休みなさい、セルニアさん。―秋晴」
今まで人前では絶対にしてこなかった呼び捨てで秋晴の名を呼んで、朋美はドアを閉めた。
二人きり、残された秋晴とセルニアは、ただそれを見ていた。
† † †
ドアが締まる音の余韻が薄らぎ、二人だけになった部屋に沈黙が落ちる。
二人ともただ混乱していた。
互いに共通するのは彩京朋美という人間だ。彼女はもっと冷静に理性をもって事にあたる人間だったはずだ。
それがこんな強攻策に出るなんて、誰が予想出来ようか。
そうさせるに足る理由が、自分達にあるというのか。
その思考を先に切り替えたのは秋晴だった。
意識を目の前の少女に向けて話始める。
「……セルニア」
「…………」
「本当、悪い。なに言っても言い訳にしかならないとは思う。けど―」
「証明を……」
遮って、セルニアが涙混じりで言葉を紡いだ。
「私を好きだという、証明をして……」
浮かぶのは疑心暗鬼。寂しさと不安がセルニアにのしかかる。
その重みに耐えるように肩は小刻みに震え、囁く声は揺らいでいた。
「……セルニア」
秋晴は己の愚かさを呪う。
何故、どうしてセルニアをこんな風にさせてしまったのだろう。
いつもの、凛と立つ気高き花のような彼女が好きだったのに。
「本当に、ごめんな」
そっと抱き寄せて、セルニアを腕の内に収める。想うのは後悔と、二度と揺るがないという決意。
その想いを載せて、優しく口付ける。
求められた事の、何よりの証明として唇を触れあわせる。
「ん……」
微かに震えるセルニア。その柔らかい唇の感触に陶然となって秋晴は一時、後悔を胸の内にしまう。
今はそれよりも、今在る彼女への想いを大切にしたくて。
薄く瞼を開くと、偶然だろう。同じ様にしていたセルニアと目があった。
急に恥ずかしくなって、それを誤魔化すように、一層強く唇を重ねる。
「んぅ……っ」
微かにセルニアが吐息を漏らす。胸元をぎゅっと掴まれ、甘えるようにセルニアが引き寄せてくる。
151:RIOT GIRL
08/08/22 01:33:12 Ygz4CVuj
普段は強がりなくせに、こういう事になると途端に甘えだすセルニアだが、今日はあんなことがあったからか一層と甘えてくる。
無論それが嫌な筈もない。好きな女に甘えられて嬉しいのは当然だった。
だから秋晴はセルニアを抱く力を少しだけ強くして応えてやる。そうしてからそっと、惜しむように唇を離す。
長さだけならもっと長いディープキスはしたことがあったが、単に唇を触れあわせるだけのキスをこんなに長くした事はなかった。
見合わせた視線が絡んで、二人の意志が重なるのが分かった。
通じた想いに従い、再び唇を重ねる。
啄むようなキスを重ね、小鳥の囀るような音を何度も響かせる。くすぐったいような触れ合いに自然と心が暖まるのを感じた。
「秋晴……」
セルニアの腕が背に回される。
しがみつくような抱擁は、否が応にも二人を密着させる。
胸元に触れる柔らかさが秋晴の牡を刺激する事が解っているのか否か。セルニアは体を擦り寄せて秋晴を高ぶらせる。
あんな事があった後なのに、節操もなく反応する体と心を情けなく思う。
せめて今だけは、と秋晴が堪えていると、セルニアがそれに気付いてしまった。
「秋晴……これ」
己の下腹を押し上げるように膨らむ存在に頬を朱に染めてセルニアが秋晴を見上げる。
「……すまん」
「したいんですの?」
「いや、でも……」
躊躇いを見せる秋晴にセルニアはそっと微笑んでみせる。
「私は、かまいませんわ」
というより。そう付け加えてセルニアは続けた。
「彩京さんにやられっぱなしでは私の収まりがつきませんわ」
そう言うセルニアの表情は、既にいつもの傲然とすら言えるそれに変わっていた―。
続く
152:伊南屋 ◆WsILX6i4pM
08/08/22 01:37:08 Ygz4CVuj
―というわけでお久しぶりです。毎度、伊南屋に御座います。
前回からかなり間が空きましたRIOT GIRLの続きになります。
……寸止めかよ!
すいませんorz
ただ次回はそんなに掛からない予定。
一週間。長くて十日以内に投下の予定です。
もしよろしければ今暫くお付き合い下さい。
以上、伊南屋でした。
153:名無しさん@ピンキー
08/08/22 09:16:39 86m3BEeL
>>152
GJ! 長らく待った甲斐がありました。
154:名無しさん@ピンキー
08/08/22 23:13:05 nGA/4vex
>>152
久しぶりの投下、GJです。次も楽しみにしています。
155:名無しさん@ピンキー
08/08/24 03:07:16 Ia+mPMrj
>>152
GJ!待ってました
156:名無しさん@ピンキー
08/08/28 02:53:38 xcuBpiiI
保守
157:名無しさん@ピンキー
08/08/30 18:58:00 9iDHFLSQ
ほしゅ
158:伊南屋 ◆WsILX6i4pM
08/08/31 03:39:23 z2oj2zhq
Riot Girl続き、えちパートいきます。
159:Riot Girl
08/08/31 03:40:17 z2oj2zhq
下半身をぬらりとした感触が這う。
熱を持ったそれは、灼けるような快感を脳髄まで走らせる。
膝が震えて崩れ落ちそうになるのを必死に堪える。御する意志から身体は離れ、勝手に反応する。
陰茎がびくりと跳ねて、快感を示すと、セルニアは勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
「秋晴……気持ちいい?」
跪いて伺ってくるセルニアに、与えられる快感以上に征服感を刺激され、己が高まるのを感じた。
今すぐにでも欲望を吐き出して楽になりたいのを耐えて、一時でも長く快感に浸ろうとする。
「ん……っ、ふっ……ちゅっ」
ぞわぞわと唇と舌が幹を滑り、背筋を震わすような悦楽を送ってくる。
太股にはセルニアの豊かな双丘が押し付けられ柔らかさを誇張している。
下半身全体を愛撫されるような感覚に包まれて、自然と秋晴の息が荒くなる。
「セルニア……っ」
半ば無意識に名を呼んで、そっと頭に手を添える。セルニアは視線だけで微笑み、喜びを示すと腕を腰に回した。
密着感と包まれている感覚が増して、堪らず下半身がぶるりと震える。
セルニアの頭が前後するのに合わせ、脚にあたる膨らみもぐにゅぐにゅと歪み情欲を刺激してくる。
「セルニア……俺、もう……」
秋晴の問い掛けにセルニアは動きを止める。
「ちゅぱっ……。もう、出ますの?」
「いや、そうじゃなくて……」
秋晴は上体を屈めて唇をセルニアの耳元に寄せて囁く。
「お前に……這入りたい」
言葉に、セルニアは薄く頬を染めると、小さく肯いた。
「わかりま……きゃっ!?」
セルニアが答えきるより早く、秋晴はその身体を横抱き―いわゆるお姫様だっこをすると、ベッドへと運んだ。
セルニアの身体をベッドに横たえ、自らも覆い被さるようにベッドに乗る。
秋晴は耐えきれないといった風情でセルニアの衣服を脱がしにかかる。
胸元のボタンを外すと、溢れるようにセルニアの発達過剰気味な乳房が零れ出て、ふるふると揺れた。
それに吸い付き、乳首を舌先で転がしながら指先の感覚だけでスカートの中を弄る。
滑らかな太股をなぞりあげ、付け根へと辿り着く。掠めた下着の際を追って中心へと進むと、指先を湿った感触に触れた。
セルニアも高まっている事を確かめ、更に上へと手を這わせる。
指が上端を探り当てると、其処から素肌と下着の間に滑り込ませ、引き下げる。
160:Riot Girl
08/08/31 03:42:13 z2oj2zhq
セルニアは反射的に脚を擦り合わせ抵抗しかけたが、直ぐに秋晴の動きに従順に応える。
軽く腰を浮かせて脱がしやすくしてやり、膝までショーツが下げられると自ら脚を抜く。
互いの準備が整った事を確認して視線を合わせる。
「行くぞ」
そう宣言して、秋晴は自らをセルニアの中心にあてがう。
くちゅり、と濡れた接触音。そのまま腰を進め、セルニアの内へと肉幹を埋没させる。
「はぁ……っんん!」
自らを貫かれ、セルニアが吐息を漏らす。
「あきは……る……」
瞳を潤ませて見つめてくるセルニアにキスをして、ゆっくりと腰を引く。吸い付くように秘部が締まり、それを阻む。
「くっ……」
ともすれば一瞬で果ててしまいそうな快感に呻きを漏らして耐える。
先端近くまで引き抜き、それを突き刺す。ぐちゅりと卑猥な水音がして、秋晴が再びセルニアの内に包まれる。
「ふぁ……んふっ!」
僅かに肢体を震わせてセルニアが喘ぐ。恐らくは意図せずに脚が秋晴を挟み込む。
それもセルニアの甘えだと分かって、秋晴は内心で苦笑する。
普段は刺々しいくらいに強い意志でもって凛と立つ彼女の、蕩けきった姿。それを見せるのが自分に対してだけだと思うと、やはり嬉しく感じる。
胸に広がる愛しさのままに、深く貫く。
摺り合わせる肌が、掠める吐息が、全てが互いを高める。
心臓が早鐘のように打ち、巡る血は体熱を上げる。
熱に浮かされたように何度も腰を打ち付けてセルニアの身体を貪り、時折口づけては愛撫を重ね、思いの丈を込める。
只々愛しさのままに体を交える事のなんと心地良い事か。
いっそこのまま溶けて一つになれれば良いのに。そんな考えが浮かんで、しかしそれすら享楽の内に沈んで消える。
切なげに締め付ける膣肉が秋晴を捉え、それの望むままに深く深くセルニアを穿つ。
「はっ……あ! ひぅっ! ……っく!」
悦びに濡れた嬌声がセルニアの口から零れ、彼女の快感を教えてくれる。
「あきは……る」
不意に胸元を押し退けるようにセルニアの手が触れた。
なんだ、と思う間にセルニアが身を転がし、繋がったままそれぞれの上下が入れ替わった。
「いきますわよ……」
言って、腰を浮かせたセルニアが勢いよく腰を沈めた。
「あくぅっ!」
きゅぅっ、とセルニアの膣が締まり、搾るような圧迫が下半身に与えられる。
161:Riot Girl
08/08/31 03:43:29 z2oj2zhq
脳髄を閃光のような快感が灼く。堪らずに打ち上げた腰が更にセルニアの奥にねじ込まれ、二人の快楽が高まる。
「まだ……ですわよ」
再びセルニアが身を打ち下ろす。それが何度も繰り返され、淫らな水音をさせた。
セルニアの躰を上下する度に存在を誇示するかのように双乳が揺れる。
秋晴は誘われるように上体を起こし、それにむしゃぶりついた。
「ひぁっ!? あふっ!」
接合部と胸の先端から与えられる刺激にセルニアが身を震わせる。
それからはもう互いに肉欲に溺れるだけだった。
下半身を押しつけ合い、秋晴が吸い付けばセルニアは胸を差し出すように胸を反らす。
抱きしめ合い、時折口づけを交わしてはそれぞれを絶頂へと押し上げる。
互いの性器が痙攣するように震えて終わりの近付きを知らせる。
より長く、などとは最早考えられなかった。
今、互いに辿り着ける最高の快感を目指して、より動きを激化させる。
「あきはる……あき…………はる……っ!!」
もう我慢など出来ない。溜まりに溜まった情欲の塊をセルニアの最奥に注ぎ込みたい。
それを、確たる愛情の印としてセルニアに捧げる。
「セルニア……っ!」
子宮を目掛け肉棒を突き立て、自らの絶頂に合わせセルニアを頂点へと導くため、口に含んだ乳首に歯を立てる。
「ひぅっ!? あ、あ、あぁぁああっ!?」
自分のペニスが震えたのが先か、セルニアが身を強ばらせたのが先か。恐らくは同時。
二人は達した。
「く……っぅ」
「んぁっ! ひぁぅっ……っはぁっ!」
セルニアの膣壁が痙攣し、その度にまた肉樹が震えるては何度も何度もセルニアの中へ精液を叩き付ける
終わらない射精は瞬く間にセルニアの子宮を満たし、結合部から白濁液を溢れさせた。
「ふぁっ……まだ、出て……」
胎内を満たされる感覚にセルニアが陶然と瞳を蕩けさせる。
うっとりとしたまま結合部から零れ落ちる精液を指に絡めとり、眼前に運んだ。
「これが、私の中に……」
呟いて、指先に纏わりつくそれを口にする。
「ん……んちゅ……ちゅ、ぷは……っ」
瞳を閉じてそれを味わい、セルニアは潤んだ瞳で微笑んだ。
「秋晴……」
162:Riot Girl
08/08/31 03:44:26 z2oj2zhq
体を預けるように秋晴の肩に頭を乗せ、唇を耳元に寄せてセルニアは呟いた。
「……好きですわよ……秋晴」
心地良い倦怠感に身を任せ、抱き合ったまま体を横たえる。
そっとセルニアを抱き締め返して、言葉なく応えてやる。
身は未だ繋がったまま。二人は何度目とも知れない口づけを交わして、しばらくの間、その幸せな時間を過ごした。
続く
163:伊南屋 ◆WsILX6i4pM
08/08/31 03:49:39 z2oj2zhq
はい、というわけで、毎度伊南屋に御座います。
なんとか十日以内の投下に間に合いました。寸止めからの続き、えちぃパートです。
シナリオ的には八割方消化。もう少しで完結です。といってもあんま中身がない気がしますが。
でもまぁ、もうちっとだけ続くんじゃよ。
次回も(次回こそは)出来る限り早くお届けしたいと思います。
それでは以上、伊南屋でした。
164:名無しさん@ピンキー
08/08/31 09:40:11 NUgT/OaA
初めての一番槍GJ
165:名無しさん@ピンキー
08/08/31 19:37:22 +Bzk5CNF
GJ
166:名無しさん@ピンキー
08/09/01 01:17:19 nFZw78kG
毎度GJっす! 次も期待してまっせ!!
167:名無しさん@ピンキー
08/09/04 01:06:34 I61xfq5V
保守
168:名無しさん@ピンキー
08/09/04 20:58:27 IBExVcZa
蜜柑が行方不明になってしまった。
169:名無しさん@ピンキー
08/09/07 01:28:21 M5wVV8jU
どういう事だ!? キバy…じゃない、>>168!?
170:名無しさん@ピンキー
08/09/10 01:39:10 0LgDfEK9
いや…投下されんからどうしたのかと。
171:名無しさん@ピンキー
08/09/13 00:09:11 HQRhFfzq
保守
172:名無しさん@ピンキー
08/09/13 13:59:35 RHjLVSSP
法主
173: ◆N.T.nuy0nw
08/09/14 10:05:26 UrszNZWD
日野秋晴が白麗陵に入学して、それなりに時間が経つ。
大小様々なトラブルに巻き込まれた結果として、ある程度、ハプニングには耐性がついてきたと彼自身信じていた。
しかし、こればかりは。
耐性があるとはいえ、いくら何でも。
これはあまりに想定外過ぎる事態ではないだろうか。理事長からの軽い頼まれ事。
図書館にいる人物に届け物を渡して、それで何事も無く終了のはずだった。
―目的の相手のいるらしい司書室の中から聞こえた不審な物音に、迂闊にも過去の経験を活かさないまま反射的に扉を開けてしまわなければ。
荒い呼吸。粘性の水音。鈍い振動。むせるような熱気。
日野秋晴が遭遇したのは、端的に言えば自慰行為の場面だった。
白麗陵では、過去に一度、無人のはずの教室に入ったら裸の美少女がいた、なんて事件が起こっている。
それそれに比べれば随分飛躍しているが、これくらいは起こりうるかもしれない。
いや、決して安易に認めていい事柄ではないが、しかしこの場合には、真っ昼間から図書館の司書室で自慰行為に耽る女性がいるなんてことより遥かに驚愕すべき点が存在していた。
こんな場所で自慰行為を一番しそうな人物は誰か、などという果てしなく失礼なランキングは存在しえないが、しかし万が一日野秋晴の中でそれが作成されたとすれば、最下位は間違いなく深閑であったはずだ。
「……ひ、日野さん…………?」
日野秋晴は言葉の使い方を完全に忘れてしまった。
「こ、これは、ひゃ……、そ、その、あの、―」
普段の、理知的で落ち着きのある、それでいて切れ味のある声――ではない。
頬を真っ赤に染めた深閑の声には、感情と弱々しさが多分に含まれていた。
随分と、鈍い。
果たして目撃からどれくらい経ったか、日野秋晴にはまるで見当が付かなかったが、ここに来てやっと言葉が舞い戻ってきた。
174: ◆N.T.nuy0nw
08/09/14 10:06:40 UrszNZWD
「――すまん!」
彼が選んだのは逃走だった。当然の判断とも言える。
体を反転させて部屋から脱出しようとしたが、しかしそれは叶わなかった。
思考と身体の接続が余程混線しているようで、足をもつれさせて不様に尻餅を突いてしまう。
「……っ」
混乱した頭を無理矢理抑えつけて、急いで立ち上がろうとして―いつの間にか深閑にマウントポジションをとられていた。
ただ深閑に乗られているだけなのに、何かの技術の応用か、全く上体が起こせない。
「―な、あんた何やってる……っ!」
質問には答えず、深閑は身体を日野秋晴に預けはじめる。
胸元のはだけたメイド服から露出している、想像以上に大きい乳房が彼の胸板で柔軟に形を変える。
上着越しでも分かる柔らかさに、彼の心臓は一層強い脈動を開始した。
ねっとりとした空気を掻き分けるように深閑の両手が伸び、日野秋晴の両頬を包み込む。
そのまま顔を近付けて、口づけをした。
「ん、ふぅ、んんん、ちゅ、ん、ふぁぁ……」
絡まる舌と舌。お互いの間を行き来する唾液が粘り気のある音を出す。
恍惚に塗れた深閑とは対照的に、日野秋晴は多少落ち着きを取り戻していた。
身体は燃えるように興奮しているが、頭は意外にも冷えている。
恐らく、上唇の辺りに残る痛みのおかげだろう。
誤ったのは目測か力加減か、最初に唇と唇が合わさった時、深閑の歯が彼の上唇に強くあたったのだ。
深閑もかなり混乱しているのだろう、と勝手に納得する。
175: ◆N.T.nuy0nw
08/09/14 10:09:00 UrszNZWD
「くちゅ、ひぁ、んんん、ん―」
日野秋晴が深閑の舌を強く吸うと、彼女の官能の色はさらに強くなる。
腰も先程迄のようにもどかしげに動かす動きから、何かに耐えるように跳ねる動きに変化した。
軽くイったのだろうか。
どのくらい長く舌を絡めていたか、二人は大体の見当すらついていない。
時間の感覚はマヒしっぱなしだった。
……ここにきて、そろそろ不味いだろう、と日野秋晴の理性が主張する。
今ならまだ、キスまでならばなんとか引き返せる。
だが、日野秋晴の中の何かは理性の主張には従わなかった。
まだ、足りない。
深閑の後頭部に回した右手と、腰に回した左手に力を込めて、より強く身体を密着するようにすると、さっきより数段激しく腰が跳ねた。
動きが止まる。
一旦休憩といった感じでお互いの口が離れた。
息も絶え絶えで、大きく肩を揺らしている深閑だったが、ふと自分の太もも辺りにある熱さに気付く。
右手で探ってみると、鉄のように固かった。
「……あ、」
日野秋晴が狼狽えたのを見て、深閑も熱源の正体を察した。
「おっきく、なってますね」
「頼むから言わないでくれ……」
「続き、しませんか?」
「……キスのか?」
「女性に言わせるなんて、デリカシーが無いですよ」
176: ◆N.T.nuy0nw
08/09/14 10:11:08 UrszNZWD
深閑はベルトに手を掛けて外し、そのままズボンのジッパーも最後まで下げる。
「熱い、ですね……」
トランクス越しにモノを撫でられた。
「それに、硬い……んですね」
日野秋晴に馬乗りになっていた深閑は、ここで体勢を入れ替えた。
日野秋晴の胴体を、顔が彼の足の方へ向く形で跨ぐ。
深閑の背中が壁になって見えないが、日野秋晴は自分のトランクスが勢い良く下げられたのを認識する。
魅力的な雌を前に、ほとんど刺激を与えられず、最早収まりのつかない状態であろうペニスに、ひやりと冷たい感覚。
思わず日野秋晴の腰が震えた。
深閑のほっそりとした綺麗な指が絡み付つき、そのまま、ゆっくりと竿の部分を上下にしごきはじめる。
「……っく、あ」
僅かに声が漏れた。
「こうすると気持ち良いと聞きますが」
「あ、ああ、したこと、無いのか」
「……ええ、キスもさっきが初めてでした」
「…………ぇ」
思わぬ告白に言葉が詰まったようだ。
二人の間に沈黙が横たわる。
何となくこそばゆい雰囲気だった。
177: ◆N.T.nuy0nw
08/09/14 10:12:43 UrszNZWD
「…………」
その雰囲気を振り払うように、深閑はより力を込めて上下運動を再開した。
さっきまでのでは物足りなかったのか、やっと日野秋晴のモノは体力の先走りを吐き出しはじめる。
手が盛大に汚れたが、深閑は気にしていないようだった。
発情した雌の芳香と、汗ととが入り交じった匂いに満ちていた空間に、若い雄の匂いが割り込む。
鼻を通り抜けた性臭に、一瞬深閑の目の前が白くなる。
肉付きの良いヒップを、ずりずりと日野秋晴の頭部の方へずらしていく。
接触まで残り数センチ足らずのところまで接近して、尻の侵攻は止まった。
そして。
「んっ……」
未だに脳髄を揺さ振る匂いに誘われるように、深閑は躊躇いなく日野秋晴のペニスを口に含んだ。
「んっ、んんん、んく、んふっ……」
今までとは比較にならない強烈な感触に、日野秋晴はうめき声を上げた。
「ふ、ちゅ、ふっ……っ」
刺激を与えれば与えるほど敏感に反応するペニスとその持ち主に気を良くしたのか、深閑のフェラチオにより熱が入る。
口に含んでちろちろ舐める程度だったものが、唾液を塗りこむような動きにかわり、口全体で愛撫しようともする。
「ちゅ、んく、すごい……ひゃう、ちゅ、んく……」
ガチガチに反り返ったペニスから、さっき嗅いだものより何十倍も濃密な雄の欲望の匂いをまともに受け止め、深閑は脳髄を支配されてしまったような錯覚すら感じている。
「やば、出そうだ……」
178: ◆N.T.nuy0nw
08/09/14 10:13:47 UrszNZWD
「ふぁひぃふぇもははふぃまへんよ?」
「くっ、くわえたまま喋るなって……」
このままイかされるのが癪なのか、日野秋晴が反撃に出る。
左手で深閑のスカートを勢い良く捲り、右手で尻の肉を思い切り掴んだ。
何をするんですか、という質問には答えない。
左手も参戦させて、強く揉みしだく。
「ひぁ、ん、ちょっと、何を……」
日野秋晴は、深閑の悲鳴に甘い響きを感じ取る。
左手はそのままに、右手を深閑の秘所へ持っていく。
くちゃ。
「随分濡れてるな……」
「――っ!」
日野秋晴の指摘の通り、深閑の股間は粘液でぐちゃぐちゃだった。
愛液が染みだしている所為で淫唇が透け、下着の股間部分にはうっすらとピンク色が見えている。
ショーツ(蛇足だが、この呼称は女性側からすると一般的でないらしい)に手をかけ、さっきのお返しとばかりに剥ぎ取る。
ウァギナから布が離れる瞬間の、淫らな水音が印象的だった。
顔を真っ赤にした深閑が振り向くが、日野秋晴はまたも無視する。
ちゅぷ、と人差し指を深閑の秘所に挿入した。
そのまま小刻みに入り口を刺激する。
「ひゃっ! んあっ、だめぇ………っ。日野さんっ……」
「手が止まってるんだが」
「む、むりぃ……、」
179: ◆N.T.nuy0nw
08/09/14 10:16:41 UrszNZWD
「感じてる?」
「あ、んっ、気持ち良いっ……!」
指を二本にして広げるように掻き混ぜると、あっさりと深閑は決壊した。
尻肉をびくびく震わせながら日野秋晴の指を搾り取る。
「……いったのか?」
「ん、ひぁ、は、はい、……い、いきましたっ…………」
日野秋晴は結局欲望を放出出来なかった。
溜りに溜まった精液が、マグマの様に渦巻く。
自分のペニスを握り締めながら脱力する深閑を、日野秋晴は抱き抱えるように起こした。
「動けるか?」
こくりと頷いて、深閑は日野秋晴の体から名残惜し気に離れる。
生まれたての仔鹿のように震える深閑の美脚を見るに、殆ど腰が抜ける寸前のようだった。
「続き、してくれるか?」
日野秋晴は立ち上がり、限界までいきり立っているモノを、女の子座りの深閑の目の前に差し出す。
一瞬怯む彼女だったが、恥ずかしげにペニスを握り、口に運んだ。
「く、……」
先程同様に熱の入ったフェラチオと、美貌の女教師に己のモノをくわえさせているという状況―しかも、普段の怜悧な表情を崩し、瞳は欲情に潤んでいる―。
そこに、前歯が軽くカリに引っ掛かった刺激が加われば―日野秋晴の欲望が爆発するには十分だった。
「でるっ……っ!」
180: ◆N.T.nuy0nw
08/09/14 10:19:18 UrszNZWD
なんとか止めようとするが、一度堰を切ってしまえばもう意味を成さない。
深閑の頭を掴んで無理矢理引き抜くが、間に合わない。
「―っ」
「ひゃ……!」
ペニスから勢い良く飛び出した精液が深閑の顔面を白く汚す。
数秒続く射精。吐き出された欲望の殆どは深閑の顔に残ったが、零れ落ちたものは露出した胸の谷間に吸い込まれていった。
「――前が見えませんね」
日野秋晴自身が驚く程の量の精液が、深閑のメガネを白く汚している。
彼女はメガネを外し、レンズについた白濁液を舌で舐めとった。
「あまり美味しいものではないのですね」
「…………」
「どうかなさいましたか?」
「……いや」
深閑の仕草の淫靡さに見とれていただけのようだ。
深閑は美味しくないといいながら、顔に着いた精液も指で掬って舐めている。
一度吐き出して萎えた筈のペニスに、先程以上の量の血液が流れ込む。
「きゃっ……」
日野秋晴は上着を脱ぎ捨て、タイを外し、そして深閑を押し倒した。
首筋に強く吸い付き、キスマークを残す。
征服欲が腰から背骨を駆け抜ける。
ペニスが更に反り返った。
181: ◆N.T.nuy0nw
08/09/14 10:21:21 UrszNZWD
愛撫の対象を深閑の巨乳に移す。
固くなった乳首を口に含み、少し強めに噛む。
もう片方の乳房を掌で揉む。
「あ、だめぇ、きゃっ……」
両方の乳首を丹念に唾液塗れにして、更に下へ。
臍の辺りに舌を滑らせ、股間の茂みに到達する(実際、茂みと言うほど濃くはない)。
羞恥からか深閑は反射的に脚を閉じるが、腰砕け寸前の彼女には日野秋晴の侵攻を止める力はない。
控えめに表現しても泥沼な彼女の秘所に口付ける。
濃縮された雌の匂いが拡散した。
「だめぇっ!」
彼は悲鳴を聞き流した。
入り口に舌を挿入し、鼻で淫核を軽く刺激する。
「だめ、あ、んんんっ、いく、いくっ、!」
舌で淫核の包皮を退かし、そして吸い付く。
今までで一番激しく腰が跳ねた。
それを無理矢理押さえつけて、日野秋晴は秘所への愛撫を続行する。
ものの数十秒で、深閑の腰は小刻みに震えだす。
完全にイった様だった。
日野秋晴は愛撫を止めて、口を手の甲で拭う。
深閑の顔を覗く。
頬を真っ赤にそめ、口の端から涎が垂れている。
目にはうっすらとだが涙が浮かんでいた。
182: ◆N.T.nuy0nw
08/09/14 10:22:42 UrszNZWD
「していいか?」
何を、とは彼は言わない。
「……して、ください」
深閑が頷く。
ここに来て、日野秋晴は、自分が随分と欲求不満な状態だったのだと気が付いた。
肉体的・精神的な疲労と、大地薫という同居人。
あらゆる状況が、彼が自慰行為に及ぶのを許さなかった。
そもそも、性欲を持て余していることにすら気が付けなかったのだ。
「――あ」
気が付いたついでにもう一つ、大切な事に気が付く。
「どうかなさいましたか?」
「いや、コンドームが無い」
そう。避妊である。
お互いのために必要な行為だ。
「構いませんよ」
「いや、だけども……」
「このままお預けは酷ではないのですか?」
「…………ああ、辛い」
これだけ寄り道をしても、日野秋晴のペニスは萎える気配がまるで無かった。
腹に付きそうな勢いで硬化し、栓の緩い水道の様に先走りを吐き出している。
183: ◆N.T.nuy0nw
08/09/14 10:24:22 UrszNZWD
…………私も、もう我慢できません」
「…………ああ」
「初めてですから、その、や、優しく、してください」
極限まで恥ずかしげな表情と台詞。
日野秋晴の理性は吹き飛んだ。
「痛かったら、言ってくれ」
僅かに残留した理性でそう告げた。
日野秋晴に、最早冷静さは欠片も無い。
深閑の膣の入り口を、日野秋晴のペニスが探り当てる。
入り口を二、三往復して、遂に二人は繋がった。
「ひ、ひゃ、入ってます………っ」
「くっ……」
熱い欲望の塊が、己の内部に侵入する快感。
今まで誰も踏み込んでいない処女地を、己が蹂躙する喜び。
堪らない。
日野秋晴との肉棒に、何か突っ掛かる感覚。
彼は構わず腰を進める。
深閑の顔に苦痛の色はない。
むしろ、快感の方がウェイトが大きい。
入り口周辺は随分解れていたが、奥に進むにつれて抵抗が強くなる。
日野秋晴の脳裏に、掘削という言葉が浮かぶ。
184: ◆N.T.nuy0nw
08/09/14 10:25:13 UrszNZWD
すぶずぶ。ズブズブ。
「んんん、っ、」
「ぐあ、……」
ペニスが遂に奥まで到達した。
日野秋晴のモノは、殆ど埋没している。
「大丈夫、か?」
「……ええ、ん、あっ、意外に、大丈夫です」
深閑が日野秋晴の首に手を回す。
自然に唇が重なった。
「ちゅ、ふ、んん、ぷぁ……っ」
自分の体を貫く肉棒が、ぴくりと跳ねているのを、先程から深閑は感じ取っている。
「ん、……動いて、下さい」
「本当に、大丈夫なのか? まだ……」
「ふふ、優しいんですね」
恥ずかしいのか、日野秋晴はそっぽを向く。
「それに、慣れてる気がします」
日野秋晴は答えない。
代わりに、腰を動かす。
ゆっくり、カリの段差で襞を削るように引き抜く。
185: ◆N.T.nuy0nw
08/09/14 10:26:12 UrszNZWD
あくまでゆっくり、雄の欲望を叩きつけるように、奥までペニスを進める。
「…………ん」
単調な動きだけでは物足りなくなってきたのか、日野秋晴は肉棒を最奥で固定する。
そのまま押し広げるように、円運動。
深閑の、新たな快感に戸惑う姿を十分楽しんでから、彼女の感じる部分を探す動きに移行する。
非常に敏感な深閑である。
すぐに見付かったようで、日野秋晴はそこを重点的に攻め始めた。
「――ひっ、あ、なに!、?」
「気持ちいいか?」
「ん、はいっ、いくいくっ……!」
膣内が盛大に締まる。
急激な刺激に、ペニスのタガが外れた。
「ぐ、あっ……!」
ごぶ、ごぶ、どぶ。
とても一度出しているとは思えない大量の精液が、深閑の膣内に注がれてゆく。
ペニスに敏感な所を擦りあげられて一回。
精液の熱さにもう一回。
日野秋晴の欲望を注ぎこまれたという事実に、さらにもう一回。
深閑は絶頂に叩きつけられた。
目の前が真っ白になる強烈な快感。
子宮が精液に溺れ、染められていくイメージ。
ファーストキスや、処女以上に大切な何かを奪われる感覚。
186: ◆N.T.nuy0nw
08/09/14 10:27:23 UrszNZWD
否、奪われていない。深閑は捧げたのだ。
大切な何かを、自分から進んで日野秋晴に。
爪先から髪の毛の先端まで、快感ががんじがらめになっている。
女性としての、ある種の到達点。
日野秋晴の物に―女に、なってしまった錯覚。
錯覚?
日野秋晴がペニスを引き抜くと、信じられない勢いで精液が溢れだす。
創作の中だけの出来事かと思っていたが、実際に起こりうるらしい。
信じられないといえば、未だ萎えない己のモノだ。
まだ吐き出し足りないと訴えている。
熱に浮かされたように焦点のはっきりしない深閑。
彼は構わず肉棒をあてがった。
ズブズブ。
「―つ、ひぁ、だめ、まだいってるんです……っ!」
「大丈夫だって」
「壊れちゃうっ……」
「……善処する」
「だめ、―ああ、いいっ! いくっ! だめ、いくっ……」
――三回目。
「……ひっ、だめ、いくっ、らめぇ、あ、あっ―」
187: ◆N.T.nuy0nw
08/09/14 10:28:25 UrszNZWD
――四回目。
「……っ、あ、んっ、ひっ、あ、…………」
――五回目。
イラマチオの要領で、深閑の口に白濁の欲望を吐き出す。
苦しそうだったが、彼女は律儀にも全て飲み干した。
――六回目。
深閑の胸で挟み、扱く。
彼女の大きな二つの果実は、日野秋晴の肉槍を包み込むにはいいサイズだった。
谷間に精液をぶちまけた。
――七回目。
また子宮を蹂躙する。
――八回目。
…………………………。
それ以降の記憶は、二人とも正確に思い出せない。
日野秋晴の睾丸の中は、完全に空っぽだった。
深閑の指摘どおり、性行為自体は初めてではない。
ただ、こんなに相手に夢中になったセックスも、欲望を全て吐き出したセックスも、避妊をしないセックスも初めてだった。
最後のに関しては、後悔と情けなさが頭の中を駆け巡る。
深閑は、全身を精液と愛液、唾液その他あらゆる液体に塗れながら、隣で静かな寝息をたてていた。
188: ◆N.T.nuy0nw
08/09/14 10:30:31 UrszNZWD
「……とりあえず、片付け、しなきゃな」
日野秋晴は、やっと重い腰を上げた。
■
「……日野さんとの生活で多少の改善は見受けられたので、頼りにしていたのですが、これは……厄介なことに、文句のつけ難い結果を出してますし……」
複雑な表情とはまさにああいう表情を指すのだろう。
大地薫の弱点克服の手助けを請け負っていた日野秋晴―そしてつい先日、私を抱いた男―の顔を見て、そう思った。
あれ以来、そういった行為は全く行われていない。
「えーっと……つまり、結果オーライってことで……?」
実際、彼はよくやってくれた。
たった今目の前で繰り広げられた惨事は無視できるものではないが、今回ばかりは指導の対象としなくとも良いかもしれないとも思う。
けれども。
「―いいえ、日野さんには後で話があります。今夜の睡眠は諦めてください」
私情の為に教師としての権限を使う。
言われる迄もなく、教師としては、失格。
―では、女としては?
日野さんは、私の考えを、きっと少しだって感じ取ってはいないのでしょう。
鈍感な人。でも、それでいいと思えた。
彼に犯された瞬間の、衝撃とともに何かが奪いとられる―全てを捧げる感覚が全身に走る。
子宮が熱を帯びたのがわかる。下着はもう濡れてしまっている。
―数時間後にやってくるであろう、彼専用の物に―女になる至福の時。
彼に隷属する瞬間、彼に自分の愛を伝える瞬間を夢想して、私の中にある雌の部分が期待に震えたのを―。
私ははっきりと認識できたのだった。
189:121 ◆N.T.nuy0nw
08/09/14 10:33:50 UrszNZWD
>>121です。
投下遅れて申し訳ない。
長らくネットから断絶しておりました。
携帯からの投稿なので不都合あったらごめんねー。
続きは期待しないでくれるとありがたい。
190:名無しさん@ピンキー
08/09/14 13:51:56 KHjX+4Kt
なんだか熱々の蜜柑がキトルーーー
エロイにもほどがありますですよ。
というわけでGJ!!
てか
>>性行為自体は初めてじゃない。
ハーレムフラグですか?ハーレムフラグなんですか?
191:名無しさん@ピンキー
08/09/14 15:00:33 BIcg5zNc
GJ
蜜柑エロいよ蜜柑。
その後も事ある事に呼び出されるんですね。そして腹黒に気づかれるんですね。
192:名無しさん@ピンキー
08/09/14 15:20:08 Pr3tsCDj
GJ!!!
日曜昼間からなんてこったwww
続編or新作に期待してます。ぜひ。
193:名無しさん@ピンキー
08/09/15 00:59:43 hvSmmNl4
深閑乙
194:名無しさん@ピンキー
08/09/16 03:21:10 2cb/3zvr
乙
エロかった
195:名無しさん@ピンキー
08/09/16 10:24:30 CxWwztLp
むほうっ!! スレが伸びてると思ったら、まさか深閑ネタが投下されてた
とは……!!
ドリルやエロリスト姉妹、腹黒らの影に隠れがちだが作中、トップクラスの容貌
で頭も切れて腹も据わってるはと、全て揃った破格の『いいオンナ』だからなーー。
作者氏に渾身のGJを!! そして続きをば是非……!!
196:名無しさん@ピンキー
08/09/18 10:40:13 lhY7G74b
アクセス規制に巻き込まれて新刊を元に書いてみたのを書き込めないorz
ケータイから載せるべき?
197:名無しさん@ピンキー
08/09/18 11:08:26 SjIfYdVw
>>196
勿論、歓迎するけど……急ぐ事ァ無いかと。
文字制限とかあるし、自分目にゃいける! と思ってもいざ投下してみたら
誤字やら書き損ねの一つや二つは、当たり前に出るもんだしな。
半日寝かして、中身をよくよく推敲してみるのも良いんでは。
重ねて言うが、>>196氏には期待してるぜ。頑張ってくれい。
198:名無しさん@ピンキー
08/09/21 00:33:20 yyfZ1jnL
>>196
wktk
199:孤島の閨
08/09/22 22:45:33 Ha8GI91R
――もう真夜中だというのに。
ハディム家が所有する南の孤島に立つログハウス。通された客間のベッドの中で、私は眠れなくなっていた。
ベッドに入ってから何度目になるかわからない寝返りをうち、枕もとに置いておいた自分の腕時計で確認する。
横になってからもう感覚的には夜が明けているんじゃないかと思うくらいだが、それでも時計はまだ夜明けまで数時間あると告げている。それでも、いつもならとっくに深い眠りについているはずの時刻である。
腕時計を元の所に置いて改めて仰向けになり頭を枕に落ち着けると、深呼吸のような深いため息をついた。
ベッドや寝具は文句のつけどころのないものであるし、そもそも枕が変わって眠れなくなるようなことはないので、この不眠の原因は別の所にある。
客間に入る直前に彼女が見せた、秋晴への丁寧なお辞儀。
あれを見た瞬間、「どうぞよろしくお願いします」という言葉が聞こえてきそうだった。
その言葉が意味するところは、ある程度想像できる。
時間を共に過ごすため?
安眠を守ってもらうため?
………一番高い可能性については、できるだけ考えない。分かっていても、分かっていないふりをする。
それでも、決して無視し続けることができない。
それは、自分が危惧しているから。
それが、あってほしくないと願っているから。
あの……日野秋晴がアイシェさんと身を重ねることを。
秋晴を特別な存在として感じるようになったのがいつだったのかは、よく分からない。それでも、その感覚の存在を認められるようになるまでには時間がかかったと思う。その時は、まだ理解はできなかったけれど。
でも、今は少しだけなら分かる気がする。
―私は、彼、日野秋晴を独占したいのだ。
それは多分、子供がお気に入りの玩具や本をもつのと同じなのだろう、と思う。自分では無くしてしまったと思っていた子供心がどこかに隠れていて、それがこんな形で現れたのだと、大人になってしまった部分が思って……
…………はたして、そうなのだろうか?
自分にそのような形の子供心が残っているのか、はっきりいって疑わしい。その存在が、何か、理由付けのために現れたような感覚がかすかにあるように、不自然なものに感じる。
もしも、その独占欲が子供心からではなく大人の心から生まれたものなら、あるいはその感情は、
―恋愛感情、というものなのではないだろうか?
200:名無しさん@ピンキー
08/09/22 22:53:15 zlmmwv0R
おお! ワクワクしてきました。
201:孤島の閨
08/09/22 22:58:09 Ha8GI91R
………はっきりいって、よく分からない。
恋愛をした経験はない。社交界やパーティでアプローチを受けることはよくあるが、それらの裏には何か黒い思惑がありそうで、あまりいい感情を持てなかったからだ。
また、男性の友人はいるが、そこまで仲がいいわけでもないし、そういった人たちに対しても恋愛感情を意識したことはなかった。
それに、恋愛感情であると安易に結論付けることはしたくなかった。何とも言えない恐怖感のようなものがある気がして、結論を出すことを躊躇ってしまう。もしかしたら、私を躊躇させているものこそ、私に残された子供心なのかもしれない。
……いや、子供心というより、「女の子」の心かもしれない。
『我が心は処女に似たり』
以前読んだ日本の文学小説に出てきた一文が不意に思い出された。あの読みにくい文章ではよく分からなかったが、今の自分を表しているような気がする。
「…我が、心は……処女…に、似たり………」
意味を確かめるように、ゆっくりと口に出してみると、言葉が自分に染み込んでいくような気がした。その言葉のなかで「処女」という単語が気にかかった。
(処女……バージン、ですわね)
普段なら恥ずかしくなるような意味であるのに、その文章のなかではいやらしさといった不快感を感じさせない、何か神聖さのようなものを伴っているように思える。なんというか、一種の聖域であるような………
自分の下腹部に右手を当てる。生まれてから今まで、守り通してきた純潔が、そこにある。
これを自分もいつか失うのだろう。伴侶として添い遂げたいと思う人に捧げることができるだろうか。それとも―
――ふと、熱海で秋晴に押し倒されたことが思い出された。
あの時感じた焦りは純潔を奪われることへの危機感だったのだろうか、と疑問に思うことがあった。秋晴が眠ってしまったときに拍子抜けしてしまったのは、迫ってくる秋晴に抵抗しなかったのは、どこか期待している自分があったからではないだろうか。
そしてその期待は、どこから来たものなのか。
その結論を出すことに、淡い畏怖のようなものを感じていた。
しかし、もしもあのまま一夜の過ちを犯していたら、どうなっていただろう?
秋晴の顔が迫ってきた瞬間を思い出す。あのまま唇を奪われ、そして……
手持ち無沙汰であった左手が、自然と自分の右の胸に触れられた。
202:孤島の閨
08/09/22 22:58:41 Ha8GI91R
「ン………んっ、……んんぅ………」
揉む、というよりは軽く触る程度に指を乳房に這わらせる。自分の心の緊張をゆっくりほぐしていくように、ゆっくりと指を動かす。
(そういえば……秋晴は私の胸を気にしてましたわね………)
自慢、というわけではないが、自分の胸にはある程度の自信がある。彼が言うように、サイズに関して言えば、学園内では四季鏡姉妹の次くらいの大きさだと思う。それをとくに自慢の種にしないのは、それが自分の努力によって得たものでないからだ。
(それでも褒められるのは、悪くないですわね)
そう思えるのは、秋晴だからだろうか。
「ふンッ、……ふぅ……んふぅ…」
指の動きがゆっくりとだが次第にはやくなってきている。自発的に、というよりは勝手にはやくなっているような、操られているような感覚で、鼻にかかった艶のある声が断続的に漏れ出てきてしまう。
借り物の服の上から触れているため、指を動かすたびに布が敏感になりつつある胸の頂と擦れてしまい、そこからも淡い痺れのような刺激をあたえられる。それが、指の速度に合わせて徐々に強いものになっていく。
(あの時……押し倒された時に、あのままだったら……秋晴も胸を………)
私を押し倒した状態で私の胸に触れる彼の姿を想像した瞬間、
「ッ!? やっ、ああっ、ひゃあぁァン!!」
これまで以上の刺激に、思わず声が出てしまった。
否、刺激が単純に強くなったというわけではないような感じがする。なんというか、胸に響くような衝撃を感じた気がする。
(なんですの今のは……こんな、こんなに…………感じてしまうなんて)
先ほどの強い刺激を確かめるように、声を抑えようとしたためにいつの間にか止まっていた左手を、またゆっくりと動かし始めた。
203:孤島の閨
08/09/22 23:00:28 Ha8GI91R
無自覚に、秋晴が自分の胸を愛撫しているという妄想が頭の中、意識の中を支配していく。目を瞑ると、彼が私を押し倒して胸を優しく揉んでいる姿が浮かんできてしまう。
その想像上の秋晴を見てはいけないという理性のようなものと、妄想に身を任せてこの刺激に溺れてしまいたいという情欲のようなもの、その二つの攻防によって、意識が客間の室内と秋晴の姿の間で右往左往している。
「あふっ…んふっ、んん、ふうぅン」
それまで下腹部に当てていた右手が、さらなる刺激を求めるうように、ゆっくりと秘部の方へと向かっていく。服を少しだけ下し、下着の上から触れようとする。
(ああっ、そんな、ダメですわ、そんなところを触れられたら……ッ!)
妄想の中の秋晴が、空いている方の手をゆっくりと服を脱がせ、脚の間から手を恥丘へと進めていく。
あの時同様、抵抗はできなかった。
「んひぃいン! ああぁっ、はンッ、はあぁぁあ!」
自分の手と妄想の秋晴の手が同時に秘部に到達した。ある程度予想はしていたが、それ以上に激しく濡れてしまっていた。ショーツはぐっしょりとその秘裂からあふれた密を吸い込み、その上から触っても湿った音が聞こえてきそうだ。
『……もうこんなに濡れてるぞ、セルニア』
「……ッ!? や、そんな…ああっ、イヤぁッ、ヒィッ、ひィいぃぅぅうン!」
妄想の秋晴が耳元でささやいた気がした。声が聴こえたというより、声の気配を感じたようだった。自分の痴態を指摘されるという恥ずかしさを感じると同時に、自分の、秋晴の秘部への愛撫が強くなる。
204:孤島の閨
08/09/22 23:02:45 Ha8GI91R
いつの間にかショーツを横にずらし、秘裂へ直接触れていた。指を入れることに恐怖感があるためか、そこまではしなかった。
しかし、そのかわり、
(そこは、クリトリスはダメですわ、そこをそんなに弄ったらイって…イかされてしまう……!!)
指先で軽く撫でるように、秘裂の上にある突起を刺激される。
一人で慰めるときには、指を秘穴に入れてしまうことに恐怖感から、いつもその陰核を刺激していた。そのため、陰唇よりもかなり敏感になっている。
胸と股間を弄る両手の動きが徐々に激しくなり、それに合わせて漏れ出る声の大きさも抑えが利かなくなっていく。快感に誘われるままに、明らかに、その猥らに慰める行為に没頭していく。
「あ、はあぁっ、秋晴っ、もう、私ぃ、イクぅ、イッてしまいまひゅぅう! 」
もう現実も妄想も区別がつかなかった。口から出る言葉は何を言っているかすら定かではない。虚像の彼に言っているのか、自分自身に対して言っているのか、そんなことも情欲に流されてしまった今では関係なく、ただ貪欲に、ただ一匹の牝になって、この性の快感に浸る。
ただ、最後の瞬間を求めて。
「もうっ、ダメ、らめぇぇえっ! 秋晴ッ、わた、私ィッ! イク、イクッ、イきゅうぅぅぅうウ!!」
絶頂の瞬間、腰が跳ね上がる。それは体全体に伝わり、体のいたるところが痙攣している。自分の体、そして思考までもが性の快楽に飲み込まれていくのが分かる。
「ハッ、はあっ、はぁ、はふぅ、はひゅぅううぅぅ……」
乱されていた呼吸が整うにつれて、痙攣していた全身が弛緩してゆく。未だ残る快感の余韻と心地よい疲労感が、意識を情欲から眠りへとその主導権を移していく。
眠気で混濁し急速に失われていく思考の中で、彼のことが一瞬泡沫のように浮かび、それが消えるとともに私は意識を手放した。
205:孤島の閨
08/09/22 23:04:25 Ha8GI91R
アイシェお嬢様の寝室の前で待機中の私は、その向かいの客間が静かになったことを感じ、安心感のようなものから大きく息を吐いた。
あのど変た……旦那様である日野秋晴という男にどんな魅力があるのか、私は大いに疑問がある。お嬢様が彼に求めているのは、与えられるだけの、ある意味での不自由のなかで許された最大限の自由を得ることだろう。
それはあの事故を自分自身にもたらされた運命であると信じているということで、決してあの男に惹かれているというわけではない、と思いたい。
でも、あの以前の事故の際に四阿で二人きりになった時。あの時の筆談に、あの男を称賛する言葉があった。あれは、確実に目的を果たすためだったろうか。それとも、本当にあの人柄に魅力を感じているということなのだろうか。
それに、あのフレイムハート様までが心を寄せている……これは間違いないだろう。先ほどまでの切ない声を聞いてしまえば、疑う余地はない。彼女に自覚があるかどうかは分からないが。
他にも彩京様、桜沢様、それにあの同室の従育科生徒など、多くの方々があの人に引き付けられている。
これまでお嬢様に日野秋晴の行動を調査報告をしてきたからこそ、そのことが分かる。見た目で嫌悪感を与えているのも事実だが、関わりを持つものは皆、好意的であることも事実のようだ。
また一つ、大きく息を吐き出した。この疑問を吹き飛ばそうとするように。
お嬢様の部屋から、物音が聞えた。おそらくはあの屑野ろ……旦那様だろう。
お嬢様との契りを促すために防音室であると虚偽を伝えた。何かあった時に助けを呼んだり、物音で侵入を感じ取ったりするため、つまり防犯のために、防音加工は何一つされていない。
その情報を伝えたにもかかわらず何もしなかったことは、個人的には嬉しいことだ。
そんな彼をいつよもり多少緩く、少しだけ優しめに迎えるため、私は軽く姿勢を整えた。
206:孤島の閨_196
08/09/22 23:21:50 Ha8GI91R
別の回線でやっと書き込めた~
もともとエロなしの予定だったんでそこらへんが薄めだし下手かもorz
↑の感想や批評で少しでもここが盛り上がってくれると嬉しいです
207:名無しさん@ピンキー
08/09/23 14:25:04 uiLsk8/r
GJ。
でも原作だとセルニアはその後の秋晴とヘディエの会話を立ち聞きしてたっぽいので、
それ(今は恋愛なんて)を聞かされたセルニアの心の動きを
絡めたりすればもっと切なさ増量というか、
要するにそんなカンジの続編書いてくださいお願いしまつ。
208:名無しさん@ピンキー
08/09/23 14:48:01 e0/qH9sK
GJです。
あぁ誰か朋美の攻撃についに秋晴が切れてやれるものならやってみろとかいって
流石にやりすぎたかなとか思って悶々としてるうちにセルニアとくっついちゃって
狼狽してる朋実をよそにいちゃつき始める二人を見て慌てて薫や四季鏡を巻き込んで
いつの間にかハーレムルートに入っちゃうようなSSを
209:ロリコンではないと信じたい
08/09/24 21:45:48 zOcBYlim
新刊を読んでいたら降りてきた電波が気付けば文章になっていましたので、
投下するけどいいよね? 答えは聞いてない!
注意事項
・ピナ&みみな×秋晴
・新刊のエピソードの続き
・今回は多分5レスくらいで、微エロ
・全三回の予定
・エロ書きは初めてなので、おおらかな気持ちで見てやってください
210:コスプレ少女達の侵攻
08/09/24 21:50:00 zOcBYlim
もう何度目になるだろうか。秋晴がこうしてピナの部屋へと来ることになったのは。
思い返せば数日前、怒涛の勢いで進行したピナの同人誌製作宣言及びそれに巻き込まれての桜沢みみな懐柔作戦。その最後に集まってコスプレ衣装の確認をして以来、こうして何度かそのときの三人で集まって同人誌の製作状況の確認や衣装の微調整に勤しんでいた。
正直、本題の同人誌のほうは主催者の筆力がいまだ前途洋々たる(婉曲表現)状態であるために遅々として進んでおらず、集まりは日々完成度を上げるコスプレ衣装の鑑賞会の様相を呈し始めている。
そのため、自分に出来る範囲で手伝うことを約束した秋晴ではあったが、よもや齢一桁(並みの容姿を誇る)の二人の着替えを手伝うわけにもいかない。
そもそも複雑な着付けに関してはドレスなどの華美な衣装を着ることも多くあったであろう今までの環境が影響してか、ピナが想像以上の器用さ・博識さを見せたため完全に手持ち無沙汰となっているのが現状である。
「ふむぅ、やはり見れば見るほどミミナのコスプレは似合っておるのう。ふふふ、これはイベントに参加する日が楽しみじゃ!」
「あ、ありがとう……えへへ。でも、ピナさんも良く似合ってるよ」
当然じゃっ! と腰に手を当てて堂々と答えるピナ。みみなもいい加減この状況に慣れてきたようで、もはや甘ロリの衣装を身にまとうのに一片の躊躇もない。
秋晴はその様に「人間の慣れって恐いなー」と完全に他人事な感想を抱きつつ、一向に自分の存在に慣れる気配のない白麗陵のお嬢様方に対する悔しさとかその他色々の感情を押し込める。
「……ふむ、そろそろこの衣装も完成に近づいてきたが、あとはどうするべきかのう」
ネガティブな思索の淵から這い上がりふと気付けば、ひとしきり着替えたばかりの衣装を楽しんだピナとみみなはコスプレ衣装の更なる改良案について話し合っていた。
「私はこれでもいいと思うんだけど」
「確かに、妾もこの衣装の完成度には満足しておる。じゃがまだまだ時間はある以上、さらなる改良を期してこそ真なるコスプレイヤーというものじゃ」
自らをオタクにしてコスプレイヤーと名乗る王位継承権を持つ王女。存在自体稀少であろうが、話を聞く限り国民もそれを是としているらしい。恐ろしい国である。
この場においては保護者的な役割を担う秋晴としては、さすがにそろそろこの暴走を止めるべきだろうか。同人誌製作も忘れたわけではないだろうが、多少なりと主旨の変わってきた気がしないでもない。
「そうじゃの、やはりココは色気か……」
「へ、いろけ……?」
真剣な表情と、ファッションに対して厳しい少女の目線でみみなと共に衣装についての打ち合わせを重ねていたピナだったが、そう一人ごちるとおもむろにみみなへと近づき、淵をフリルで彩られたスカートを遠慮なく捲り上げた。
211:コスプレ少女達の侵攻
08/09/24 21:52:17 zOcBYlim
「きっ、きゃああああああ!?」
「おい、ピナ!?」
「秋晴君っ、見ちゃダメ!」
「うわぁ、すまん!」
本日始めて声を上げるも、即座にみみなに制される秋晴。憐れである。
しかし一瞬にしてこの騒動を引き起こした下手人はどこ吹く風。
「絶対領域が…・・・」だの「見えそで見えない、いやいっそはかないことで生まれるギリギリズム……」だのなんだのとぶつぶつ呟きながら、必死でスカートを下ろそうとするみみなを無視してスカートの長さを検討している。
「ぴ、ピナさん!」
「待っておれミミナ。今、妾が最高のスカート丈を決めてやるからの」
「いい加減待てよそこの変態王女!?」
みみなの方を見ないよう必死に目を逸らしながら不敬極まりないセリフを口走りつつピナを制止する秋晴。
薄目を開けて視界の端にピナを捕らえると、真っ赤な顔をして体を小さくするみみなと、真剣な表情でニーソックスと太ももの境界線を見つめるピナと、その奥にある白いナニカ……
「ッ!」
みみなのスカートの奥に隠された部分が目に入った瞬間、ピナがこちらを向いてきた。目が合ってしまい思わず再び顔を背けるが、ピナの視線が逸れた気配はない。
「ふふふ、秋晴。どうしたのじゃ、そのように赤くなって」
そして、突如耳朶をなでるように響くピナの声。
焦っていた上に目を逸らしていたせいで、ピナの接近に一切気付けなかった。
驚いて振り向けば、顔を近づけたピナの唇は秋晴の頬に触れんばかりの距離にあった。
その表情は半スカートめくりをしていた時の真摯なものとは打って変わり、頬は上気し朱に染まり、目じりはトロンと下がり、瞳はうっすらと揺らめく涙の膜に覆われている。
秋晴は、その表情に覚えがある。
212:コスプレ少女達の侵攻
08/09/24 21:55:55 zOcBYlim
「なっ、ピナお前まさ……ッ!?」
しかし、それを告げる前に彼の発言の自由は奪われた。
その唇を塞ぐ、ピナの唇によって。
「んっ……ふっ、ふっ。……ふぅん」
「ぅわ、……おいピナ、待へ」
秋晴はなんとか離そうと抵抗するが、ピナはその華奢な両腕を秋晴の首に巻きつけて離さない。いつのまにやらピナは完全に秋晴の上に腰を下ろし、両足で秋晴の腰を捕らえている。
無理に力を込めれば折れてしまいそうな細さの滑らかな腕をうなじに感じて秋晴がためらう間にも、小柄な王女の唇は秋晴のそれへとこすり付けられ、時折その隙間から飛び出てくる舌が『入れろ』とばかりに唇を小突いてくる。
(あーっ、もう!)
秋晴は、このままでは埒が明かないと判断し、状況を打開するためにも急に発情したピナをひとまず満足させる作戦に切り替えた。
「うんっ、ちゅぷっ……くちゅ、ちゅぱ」
執拗に迫る舌への抵抗を止めて、わずかに唇を開く。
ピナは重なった唇からそれを察して嬉々として秋晴の口内へと舌を差し込んでくる。ピナとの口付けは初めてではないが、いまだ幼い彼女の舌は短く、秋晴からも舌を差し伸べてやらなければお互いの舌を絡めることは出来ない。
今日は、それを逆手に取ることにした。
「ちゅ、ずちゅるるる……はっ、ちゅぅぅ」
「んむっ!? んーっ! んんーーーっ!?」
歯茎を舐め、頬の粘膜の上を踊っていたピナの舌を、さっきまでとは逆に飲み込むほどの勢いで吸い込んだ。
それまでとは打って変わった秋晴の態度と、突然の吸引に驚いてピナは反射的に顔を引こうとするが、そんなことは許さない。
後頭部を掌全体で掴んで引き寄せる。さらにもう片方の手で、水着のような伸縮性に富んだ生地で作られたレオタードに包まれる腰も自分の腰へと押し付ける。
体格と力の差で、ピナは自分が攻めていた時とは違い完全に体の前面を密着することを強いられる。
体を動かす自由を奪われて混乱したピナにもはやなす術はない。秋晴の口内に引きずり込まれた舌は表面の唾液をすべて舐め取られ、逆に秋晴の唾液をたっぷりと塗りつけられる。
時折ピナの口の中へも伸びる秋晴の舌は逆襲とばかりに暴れ回り、奥歯まで舐め上げられ体の内側を吸い取られるのではと錯覚するほどの深い口付けをされる。
「んーーーっ! んーーーーーーっ! んんんんーーーーーーーーーーーっ!!!!?」
「……ぷはぁっ!」
嵐のような口付けが終わり、互いの口を離したときは当然のようにお互いの口を銀色の糸が繋ぎ、絶頂寸前まで追い込まれたピナはその上体を秋晴の両腕に預けるしかなかった。
213:コスプレ少女達の侵攻
08/09/24 21:57:00 zOcBYlim
「はぁっ、はっ、……はぁっ」
「ふぅ……ふぅ、ピナ。お前一体どうしたんだ?」
秋晴はひとまず息を整えて問いかけるが、いまだぐったりとその上半身を預けるピナから返事はない。目を閉じて、半ば開いた口の端から滴るよだれもそのままに激しいキスの余韻から冷めないでいる。
自業自得とはいえ、少々やりすぎたかもしれない。
「おい、ピナ?」
軽く揺さぶって声をかけ、ようやく腕の中の王女はうっすらと目を開ける。気だるげに眇められたその目には確かな意識の光と、いまだ消えずに揺らめく情欲の炎。
「っ!?」
「ふふふ、秋晴。よくもやってくれたの?」
突如下半身から発せられた快感に、秋晴の息が詰まる。
ようやくまともに話せるようになったばかりだというのに、ピナはすぐさま秋晴の股間へとその手を伸ばしていた。
たおやかな指はズボンの前を押し上げる怒張を包むように折り曲げられ、慈しむような優しい手つきで擦りあげてくる。
キスだけでピナを失神寸前まで追い込んだことに、秋晴とて無関心だったわけではない。突然の状況と、みみなに見られながらの行為に常になく興奮し、苦しいほどに股間を膨張させていた。
自らの手淫に顔をゆがめる秋晴を見上げるピナの表情は、一度高められたために先ほど以上に蕩け、思考は曇り、実際の年齢を忘れさせるほどの妖艶さを見せている。
「まったく。劣情に任せて誘ってしまった妾にも落ち度があるとはいえ、よもやあれほど激しくされるとは思わなんだ。これは、やはりおしおきをせねばならんのう」
おしおき、という言葉に秋晴の逸物はピクリと反応する。かつて幼馴染に散々苛め抜かれた幼少期の体験が、被虐の予感に対して体を自然に動かしてしまう。
「くぅ……、ピナ、止めろ……! 先輩だっているんだぞ!?」
「ふ、ふぇっ!?」
それまでほとんど蚊帳の外に置かれていたみみなが、突如話の中心へと引き込まれたことに驚いた声を上げる。
ピナ自身周りのことなどそっちのけで行為に耽っていたため、そういえばいたなと失礼なことを考えながらみみなのほうを振り向いた。
いきなりのキスによほど驚いたのだろう。ピナのスカートめくりへ抵抗していた時のままスカートを下ろすことも忘れ、口元に上げた手にスカートの端を握り締めているみみなのスカートの丈はピナに弄られていたとき以上に持ち上げられて下着の下端がちらちらと見えている。
大きな目は丸く見開き、相貌は紅く染まり、まるで生娘のような様子である。
しかし、ピナは見逃さない。今まで自分がそうであったのと同じように、瞳に淫蕩な炎が輝いていること。両手で押さえた唇から興奮の熱を持った吐息が漏れていること。そして、わずかに見える下着にはっきりと濡れたしみのあること。
214:コスプレ少女達の侵攻
08/09/24 21:59:07 zOcBYlim
「……ふむ」
ピナは、秋晴を緩く攻め立てる手を止めずに考える。この手の中で強く自己主張し加虐心をそそるモノと、それを独り占めしてしまったためにもはや戻れぬほどに火のついた小さな先輩。
結論は、一つしかなかった。
「よし、決めたぞ」
「いや、……くっ! だから決めるとか決めないとかじゃなくて離せって……あくぁっ!?」
文句を言ってきた秋晴の裏筋に爪をつきたてる。本来ならば痛みを伴うだろうその行為も、ズボン越しでは甘くもどかしい刺激となって秋晴の背筋を振るわせる。
自分にはSっ気を見せることの多い秋晴であるが、朋美や深閑を前にしてはむしろいいようになじられているのを知っているピナは、秋晴を攻める時のアクセントとして時折こういったこともする。特に、黙らせたい時などに。
「ミミナよ」
「ひゃっ、ひゃい!」
「今まで秋晴を独り占めしてすまなんだの。どうじゃ、これからこの者にさんざ妾を弄んだ罰を与えねばならんのじゃが、ミミナも一緒にせんか?」
「「なぁっ!?」」
二人そろって声を上げる。声音には戸惑いが多く感じられたが、みみなの表情と、掌に納めた秋晴自身から感じられた期待の感情に、自らの提案の承諾されることを確信した。
「いやだから待てよピナ!」
「なぜじゃ?」
「なぜも何も、別にこんなことに先輩を巻き込まなくても……」
「……秋晴よ、それは妾がお主とミミナがスケッチのモデルと称して人目につかないところでしていることを知らないと思って言っておるのか?」
「「!?」」
またもや見事なシンクロニシティを見せて驚く二人。
「な、なんでそんなことまで……」
「一国の王女の情報網をなめてもらっては困るの。他にトモミにセルニア、ミカンにカエデにサオリ。よもやカオルとまでシテいたのには驚いたがのう……」
「……わかった。わかったから」
自分の女性関係がほぼ全て把握されていることに戦慄を覚えた秋晴は、呆然とした表情で降伏の意思を示した。
というよりも、今上げた者達+αの間で『秋晴共有乙女協定』が結ばれていたりするのだが、秋晴本人と、そのことを知ればうっかり回りにバラしかねないみみなと早苗は一切を知らされずにこの協定に組み込まれている。
もしも秋晴を巡って互いに争うような状況になった場合、日本はおろか全世界的な規模で混乱を起こしかねない各家の令嬢達が、秋晴の所有権を卒業後の進路という形で秋晴の自由意志に任せることで同意し、結ばれた相互監視条約である。
定期的に開かれる会議ではそれまで各自が秋晴と行った行為について報告しあうという、羞恥と優越と怨嗟の入り混じる恐ろしい異空間が展開され、秋晴との接触機会の均等化及び友好関係の突出を防いでいる。
閑話休題。
「さて、というわけで秋晴の同意は得られたのじゃが。ミミナよ、どうする?」
「……」
妖艶な流し目でみみなを見据えるピナ。微動だにせず秋晴とピナの二人を見つめるみみな。
もはや、結果は決まっていた。
215:おかしい……一番好きなキャラは深閑なのに……
08/09/24 22:02:40 zOcBYlim
ひとまずは以上で。みみなが空気なのは仕様です。
既に一通り完成しているので、続きはまた明日にでも投下できれば。
実は、これを書いていて一番楽しかったのがここにある乙女協定のくだりだったり。
エロを書くのよりも無駄な背景設定を考える方が楽しいとかどういうことだ……
216:名無しさん@ピンキー
08/09/24 23:36:02 Cc84y612
全裸待機にはきつい季節になってきました…
深閑はきっとMだと思う。けど認めたくなくてきつい態度をとってるんだ。
217:名無しさん@ピンキー
08/09/25 00:12:57 wOHCSD3Y
水蘭、アイシェ、ヘディエ、棗、早苗は?
218:名無しさん@ピンキー
08/09/25 00:16:29 ZkZUFBZI
>>217
アイシェ、ヘディエコンビはそんなもの必要ありませんとか言って突っぱねたんじゃね?w
219:名無しさん@ピンキー
08/09/25 00:33:21 ijIYvVcB
「+α」の中に居るんじゃね?
220:続きいきます
08/09/26 00:20:05 e2v6uXVY
一応、乙女協定はヒロイン全員(攻略可能・不可能問わず)加入しているものと妄想してます。
セルニアが暴れ、沙織が無自覚に場を煽り、アイシェ&ヘディエが虎視眈々というイメージ。
注意事項
・ピナ&みみな×秋晴
・分量の都合上、今回は三レスほど
・コスプレ要素が薄いというツッコミはご容赦を
221:コスプレ少女達の侵攻 中編
08/09/26 00:22:32 e2v6uXVY
「んっ、ちゅ……ぴちゃっ」
「ふぅぅぅん。んっ、んっ、……ちゅぅぅ」
「くああぁぁぁぁ……」
ほんの数分で、それまで単なる同人誌製作のための会合場所だった部屋が卑猥な水音で満ちるようになった。
部屋にいる人間は変わらないが、唯一の男である秋晴はズボンと下着を二人の少女によって半ば無理矢理に剥ぎ取られて下半身をさらし、ベッドの上に仰向けに寝かせられている。
そして、ピナとみみなの二人は今、左右両側から秋晴のペニスへと口付けている。
見た目の年齢こそ似通った二人であるが、その奉仕の仕方は対照的と言っていいほどに違っていた。
ピナは短い舌を懸命に伸ばして、しかも一箇所にとどまることなく積極的に全体を舐め回していく。
時折弱点をついては秋晴の顔色を伺い、望みの反応を引き出せていると知るやエモノをいたぶる猫のような笑みを浮かべて一層激しく攻め立ててくる。
逆に、ミミナはあまり激しく動くことはしない。
エラや裏筋など、ここと定めた場所に唇を押し付けてわずかに伸ばした舌でくすぐり、吸い上げ、唾液を塗りつけ、丹念に舐め上げる。その舌使いは巧みの一言であり、気を抜いてしまえばすぐにでも暴発してしまいそうな刺激を与えてくる。
それぞれ一人ずつならばその感触を楽しむ余裕もある愛撫だが、これほどまでに毛色の違う刺激を同時に与えられれば堪えるだけで精一杯。
二人の幼い容姿の少女が自らの股間にその秀麗な顔を埋めているという背徳的な興奮もあいまって、奥歯を噛み締めて耐えるのももうそれほど持たないだろう。
「うぁぁぁぁ、ピナ、先輩! 俺もう……っ!」
「んちゅるる、ぺろっ。……はぁっ、そうか、秋晴。では、ミミナよ」
「くちゅるっ、んんっ……ふぅ。……あ、うん」
一人の男を同時に攻め立てていた二人に、もはや言葉による語り合いは不要。一言でわかりあい、今度は二人で一箇所を攻めることにする。
「あぁっ、そこは!?」
「まったく、これは仕置きだというのにそんな声を出すとはなさけないの、アキハル。だがまあ今回は許そう。たくさん出すのじゃ」
「秋晴くん……」
二人が狙いを定めたのは、いまやビクビクと放出の時を待つ逸物の頂点。ピナとみみなは先端を固く舌を伸ばし、互いに絡めあいながら、尿道へと強く突き刺した。
222:コスプレ少女達の侵攻 中編
08/09/26 00:26:24 e2v6uXVY
「あああぁっ! 二人とも、出るっ!」
それまでの柔らかな感触から一転、強烈な刺激は秋晴の臨界点を容易に突き破り、絶頂へと導いた。
白濁液が尿道の先端に差し入れられた二人の舌を押し出す勢いでほとばしり、高く舞った白い飛沫は少女達の顔へ髪へと降り注ぐ。
「きゃふっ! ああっ、アキハルのじゃ……」
「あ、熱いぃぃ……っ!」
二人はそれを避けようともせず、むしろもっと多くを望むように頬や額をいまだ震えて射精を続ける秋晴の怒張にこすり付ける。
口内の粘膜に負けず劣らずなめらかな少女の肌が擦れ、秋晴はもはや声も無く荒い息をつくしかなかった。
二人はいったん秋晴から顔を離し、その小さな顔が秋晴の白濁に汚されたことを苦ともせず余韻に浸り、みみなに至っては両手に受け止めた精液に舌を伸ばして舐め取っている。
紅色の舌に白い半透明の液体がこびりつき、口の中に消えるとくちゅくちゅと口の中で転がす卑猥な音が聞こえてくる。
そうして秋晴がみみなの様子に気を取られていると、ピナが再び秋晴の下半身に上体を預けてきた。
「んっ、アキハルよ。たくさん出すのは良いのじゃが、いっそ妾やミミナの口に出して欲しかったのう」
そう言って、ピナは顔にかかった秋晴の雫を拭いもしないまま、先ほどの発射で勢いをなくしたペニスの先端に口付けて中に残った精液を勢い良くすすり込んむ。
「ちゅううぅぅぅぅぅぅっ!」
「あ、……ぁが」
まだわずかに中に残っていた精液の塊がせりあがる感覚に、最後とばかりにびくんと脈打って、ピナの唇を震わせた。
「……ちゅぅぅぅ、っぱあ! んふふ、この味も、濃さも、そして何よりその表情も、そそるぞ、アキハル」
いまだ幼い少女の身でありながら、唇を舐めながら見せるその表情は紛れも無く妖婦のそれ。秋晴は自分が交わっている存在に改めて畏怖の感情を抱いた。
223:コスプレ少女達の侵攻 中編
08/09/26 00:28:43 e2v6uXVY
「はぁっ、はぁ。……あ、ピナさん」
「なっ、ミミナ!?」
三人での行為という特殊な状況により、珍しく秋晴の優位に立って余裕を見せていたピナだったが、その油断に漬け込むようにしてみみなが顔を寄せた。
ピナの肩に手を置き、淫熱に蕩けた瞳で見据えるのはピナの顔にいまだ滴る秋晴の精液。どうやら、手に残ったものはすべて舐めとってしまったので次の獲物をピナの顔に見つけたようだ。
「あは、こんなに残ってる。もったいなぁい……。ちゅっ、ぴちゃぴちゃ、んっ、れろっ」
「な、何をするかミミナ! それは妾の分……んぶっ。……えぇい、お返しじゃ!」
はじめこそ普段は見られないみみなの積極性に押されていたピナだったが、いつまでもそのままでいるはずがない。
逆にみみなの体を押し返し、対等の条件に持ち込んでから自分もみみなの顔に残った精液へと舌を伸ばした。
「やぁ、……ちゅる、んちゅ、ぷちゅっ」
「ふふ、取られた分は取り返さんとな……ぺろ、ぴちゃっ。んちゅぅ」
互いの顔を舐めまわす少女達の手はいつの間にか合わされて、まるで神への祈りのように相手の指の間に自分の指を絡めて交わっている。
秋晴の目には、股間の上で相手の顔についた自分の精液を舐め取る少女達の淫靡な姿しか映っていない。
舌が踊り、唇が光り、時折相手の口の中の精液までも奪い取ろうと深い口付けを交わす少女達。その光景は一度目の射精などものともしないほどの滾りを秋晴に与え、再びペニスを立ち上がらせていた。
「ふぅ、もう無いの……。お? ミミナよ、見るが良い。妾達を見て、アキハルがまた元気になったようじゃぞ」
「あ、ホントだ……。すごぉい」
「くぅああぁぁ」
そのことに気付いた二人は、ためらうことなくその手を秋晴の怒張に這わせ、擦りあげてくる。
先ほどまでお互いの手を握っていた小さな掌は今、秋晴のはちきれんばかりの逸物に添えられてその熱を高めてくる。喉を鳴らし、秋晴を見つめる二人の瞳にはいまだ翳りも見せない淫らな炎がある。
「のう、アキハル」
「ねえ、秋晴くん」
二人の声は、自然に重なる。
秋晴を見つめながらみみなが下、ピナが上になるようにベッドへと倒れこみ、何を弄ったわけでもないのに溢れんばかりの蜜でしとどに濡れたコスプレ衣装の股間をあらわにして、重ね合わせる。
「「こんどは、こっちに……」」
二つの花弁が重なり合ったそこから香る性臭は、秋晴というエサを捕らえるための甘い罠。
頭の片隅の冷静な部分がそう告げてくる声を秋晴は確かに聞いた。
しかし、秋晴は先ほどまで感じていた射精の疲労も忘れ、その蜜壺の中心へと吸い寄せられるように向かっていった。
224:やっぱり、お姫様キャラは良い
08/09/26 00:33:17 e2v6uXVY
二回目終了
明日残りの本番部分と、その後を投下して終わるはず
至らないところなど指摘していただければ幸いです
225:これでラスト
08/09/26 22:03:34 e2v6uXVY
注意事項は前回と変わらず
ただし、今回は五レス分くらいのハズ
226:コスプレ少女達の侵攻 後編
08/09/26 22:06:15 e2v6uXVY
「あっ、あぁぁっ! はんっ、やっ! ア、アキハル! 強いのじゃ!」
「んきゅっ、はぁん! やぁぁぁぁ……っ! 擦れるよぅ!」
折り重なった二人の少女は同じリズムで嬌声を上げている。秋晴は自身の剛直をどちらの秘所に挿入するのでもなく、一つに溶け合ってしまうのではないかと錯覚させるほどに蜜の滴る花弁の間につきこむことを選んだのだ。
上下からレオタードと下着の布越しに愛液を吹き上げる少女の泉に挟まれ、両脇は広がった肉襞に包まれるそこの感触は少女達の膣内に劣らぬ快感を秋晴に与え、秋晴のピストン運動をますます加速させる。
「んぶっ、ちゅ……きゃぅん! ……ふあ、ミミナよ……大丈夫か? あっはぁあ!」
「……う、うん。なんとか。ぺちゃっ、くちゅ……あ、ダメ、そこぉ!」
自ら選んだこととはいえ、先ほどまでの攻勢とは打って変わりこちらからはほとんどなす術のない状況に少女達の肢体は余すところなく翻弄される。
互いを思いやって唇を交わし、辛くないよう体の位置を整えているときも、秋晴の体が圧し掛かるように押さえつけて自由は利かない。
しかも先ほどから秋晴の両手はピナの尻房を鷲掴みにして押し付け、秋晴自身にも二人の少女にもますますの快感を与えて思考がもはや定まらない。
二人の着ているコスプレ衣装も汗とも愛液とも精液ともつかない液体で濡れて、所々激しい交わりの最中にどこかに引っ掛けてしまったものか裂け目が出来て、その光景が秋晴をますます興奮させてしまっている。
性欲に思考を支配された秋晴は、目の前の二人の少女を蹂躙することしか考えられない。
レオタードの生地の隙間から覗くピナの白い肌は既にあらゆるところが秋晴の舌によって唾液を塗りつけられ、てらてらと卑猥な光を反射する。
みみなの衣装も前面が既に引き裂くように開かれて小ぶりな乳房をさらし、ピナの未発達な胸と乳首を擦りあわされてまた切ない悲鳴を上げさせられる。
だが、それだけのことをされていてなお少女達の体は不満を訴えていた。
荒れ狂うような愛撫で体中を攻め立てられていても、それは上辺だけのこと。
秋晴と同等、あるいはそれ以上に性欲の虜となった今の彼女達は、体内に秋晴の熱量を感じる時を今か遅しと待ちわびているのだった。
「あ、秋晴くんっ、はん! ねえ、そろそろ……みみなの中にも……」
「なっ、ミミナ! 抜け駆けはずるいぞ!」
先に耐え切れなくなったのは、みみなだった。
ピナが秋晴を誘い、はじめの口付けを独り占めする様も見せ付けられてしまった結果、三人の中で最も強い不満と期待を抱くに至った彼女が先手を取ったのは、ある種の必然だったろう。
自分から挿入をねだる羞恥と、それを上回る欲望に相貌を上気させて秋晴に頼み込むみみな。その姿は秋晴の中に最後に残った頚木を外すのに十分な威力を持って彼の理性を打ち据え、獣性を解き放った。
「……おぉぉっ!!」
「あ、入ってき……やっ、激し過ぎるうぅぅぅぅぅぅっ!」
227:コスプレ少女達の侵攻 後編
08/09/26 22:08:57 e2v6uXVY
想像以上の勢いで膣内へと侵入され、覆い被さるピナの体ごとがくがくと震えるみみな。
喉を逸らせて舌を突き出し、ずっと待ちかねていた刺激に呼吸もままならなくなる。
しかし見た目は幼くとも年齢的には成熟した体を持っているみみなの膣は秋晴の剛直を包み込み離そうとしない。いくつもの襞が全方位から吸い上げ嬲り、お互いをさらに高みへと押し上げる。
「ア、 アキハルぅ……ミミナだけはずるいのじゃ。んっ、あ……わ、妾にもぉ……」
自分の体を挟んで行われている激しい交わりに、ピナの中の劣情が王女としてのプライドに勝った。
夢中で腰を振る秋晴の気を引こうと、高々と腰を掲げ、両手で自らの尻たぶを掴んでレオタードのクロッチをずらし、産毛も生えない恥丘と菊門を広げて秋晴の目にさらす。
すると、秋晴の腰の勢いが弱まった。ピナの顔に吹きかかるみみなの熱い吐息が長く細くこぼれるが、そんなものは気にもならない。
秋晴が、見ているのだ。はしたなくも自ら広げた秘部を。
ちりちりと焼けるように視線を感じる。体全体で感じた秋晴とみみなの交わりで興奮させられた体は今すぐにでも受け入れる準備が整っている。
秋晴の顔が股間へと近づく気配を感じて、せかすように陰唇がパクパクと開き、中から愛液の塊をこぽりと零した。
「……ふぁ、あ、秋晴くん……抜いちゃやぁ」
「はぁ……はぁ。ピナ……」
「あぁ……アキハル、は、速く……っ!」
秋晴の次の狙いが自分に向いたと知って、ピナはもういても立ってもいられない。一国の王女という自らの立場も忘れ、尻を振って男を誘うその頭にはもはや一匹の雌としての快楽を求めることしかなかった。
「アキハルの、入ってきて……んんっ、い、痛ッ! んはあぁぁぁぁ!」
みみなももちろんだが、年齢的にも幼いピナの膣内は例え愛液が溢れていようとも窮屈で狭い。普段ならばそれを気遣った挿入を心掛ける秋晴だったが、今はそんな余裕もない。
ピナ自身、普段から秋晴には強気に攻められているため、常にない三人での行為とさきほどまでの焦らしにも似た状況が極度の興奮状態を作り出し、ピナの体への負担を無視した秋晴の焼き付きを起こしそうなピストンの痛みすら快感に変わっていく。
そこからは、ひたすらに激しい交合の時が続いた。
「秋晴くん、こっちもぉ」
ピナに奪われた秋晴を取り戻さんと、みみなはその股間を秋晴の太股にこすり付けて感心を引き、再び胎内へと剛直を受け入れる。
「はぁっ……、アキハルよ、そろそろ妾の方もどうじゃ?」
ピナもまた、自分の下に組み敷かれたみみなの胸や首筋を秋晴の動きに合わせて攻め立てながらねだる。
「あぁっ! あぁぁぁぁ!」
同時に二人を相手にしている秋晴の目に、理性の光を見出すことはもはや難しい。
ピナとみみなの膣内へと交互に肉棒を強く突き込んでいるが、自分が攻め立てているのか、あるいはこの小さな二人の少女に嬲られているのかもはや区別がつかなくなっている。
ただ請われるままに腰を打ちつけ、そこからもたらされる快感に酔いしれることしか出来なくなっていた。
そうして交わり続けてどれほどの時間が経ったか。ついに三人に限界が訪れる。もはや四肢を動かす力を失った少女二人は虚ろな目つきで快感に蕩けた顔を無防備に晒し、三人の接合部は誰の分泌したものとも知れぬ粘液でぬるぬると光っている。
「あんっ! きゃふ……くぅぅ、ア、アキハル、ミミナ。妾はもう……」
「んんんん! ……う、うん。私も……くはぁっ! お、奥までぇ!」
「くあ、……はぁっ、はぁっ! ダメだ、もう、出るッ!」
秋晴のペニスがそれまでより一層震え上がり、二人の花弁の間から引き抜かれた瞬間に大量の精液を吹き上げた。
元は華美な装飾と丁寧な縫製によって彩られたコスプレ衣装も、いまはあちこちが破け、剥かれて惨憺たる有様を示して辛うじて少女達の肢体を覆っている。
秋晴の放った白濁液はそのまま少女達共々コスプレ衣装を白く汚し、決して消えない彼の匂いをしみこませていった。
228:コスプレ少女達の侵攻 後編
08/09/26 22:12:15 e2v6uXVY
「……なあ、ピナ」
「なんじゃ? アキハル」
「……(ぶくぶくぶく)」
現在地、バスルーム。使用者、日野秋晴、ピナ・スフォル、桜沢みみなの三名。
行為後の体を洗い清めるため、三人で風呂に入ることになった。
いち早く体を洗ったみみなが浴槽から恨めしげな目線を向けてきているのに気付かないようにしつつ、秋晴は自分の精液があちこちにこびりついたピナの体を泡立てたスポンジで優しく拭いながら尋ねている。
ちなみに、ピナは普段から行為の後は秋晴に体を洗わせているが、みみなは当然自分で洗う。
三人での入浴を希望したピナに対して普段の習慣の違いから固辞したみみなではあったが、数々の二次元著作物によって屁理屈を鍛えられたピナの舌鋒とコスプレ衣装を気付かず着込んでしまう己の天然具合によって、見事丸め込まれて今に至る。
辛うじて自分の体は自分で洗うことに成功したが、みみなはそのまま湯船に浸かってしまった。
白麗稜クオリティで六畳間ほどの面積に並々と熱い湯を湛えた湯船によって、『ちょっと三人で入るには狭いよね』などという庶民的な回避手段もはじめから潰され、この後三人で風呂に入ることはもはや覆しようのない確定事項となった。
彼女の頭には早目に上がるという賢明な選択肢が浮上することはなく、一秒ごとにこみ上げる羞恥とやり場のない怒りを視線に込めて、先ほどまで交わっていた男子に向けるしかない。
閑話休題。
秋晴はピナに聞かなければいけないことがあった。
「いや、あれだけしといてなんだけど、衣装大丈夫なのか?」
「大丈夫とは、どういうことじゃ?」
「……(うんうん)」
不思議そうに聞き返すピナと、湯船の中から小さな首肯で同様の疑問を持っていることを伝えるみみな。秋晴の心配事は、いずれ本番での着用が見込まれるマジカル・ディーバのコスプレ衣装の今後についてである。
先ほどまで行われた一連の激しい行為で、衣装はほつれ、破け、精液漬けと言ってもいいほどの惨状となり今は内部の様子が可能な限り分からないように隠蔽して三重の半透明ゴミ袋の中に収められている。
このままでは、同人誌製作がいつ始まるかはさておき、コスプレ売り子は不可能になってしまうのではないか。一目で高価と分かる生地に、精密な縫い目。きっと製造にはそれなり以上の労力と時間が必要なはずである。
その旨をピナに説明すると、同人誌の作成に関してはいまだ修行とアイディア確保の準備期間であるということを内股をつねられながら説明され、衣装についてはまったく問題ないと太鼓判を押された。
「いや、問題ないってどういうことだ?」
「簡単なことじゃコスプレ衣装は一着ではない。ただそれだけのこと」
「……ぇ」
ピナは『我に抜かりなし』とばかりに堂々と平らな胸を張り、みみなは軽くショックを受けたように声を上げる。残念、どうやらコスプレ回避のイベントは発生しなかったらしい。