【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B6Fat EROPARO
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B6F - 暇つぶし2ch200:名無しさん@ピンキー
08/03/30 12:42:40 bRWZLs/q
>>199

・・・・・・・・・・・・マジで忘れてたorz

201:投稿不可になってた:骨鳥ノ檻 
08/03/30 13:00:11 M3ELRQIs
すまん、諸事情で投稿できなかった。
以下続き。

202:投稿不可になってた:骨鳥ノ檻 5/17
08/03/30 13:00:51 M3ELRQIs
やがて、瓶の中が空になった。



ж



「ふむ、最後まで入りましたね」

カースメーカーは荒い息をついて、答えない。
その額には汗が浮き、吐く息は熱い。
本人の意志を押しのけ、快楽に慣れた身体は、あんな刺激にさえ反応し欲情していた。
それを見計らって、メディックが口を開く。

「僕が、欲しいですか?」

潤んだ瞳でカースメーカーが顔を上げる。
足の間からどちらとも知れぬ蜜をあふれさせながら、メディックの顔をじっと見る。
ヨモギ色の髪は、汗で額に張り付いていた。
髪と補色の鮮血色の目は潤んでいたが、弱々しいながらもまだ理性の色が見える。

「あなたは一回も自分から僕を求めてはくれませんでした。
全て、僕が与えるだけ。そこにあなたの意志はありませんでした。
お願いです。ひとこと、欲しいといってください」

余りにも身勝手で、独善で、一途な要望。
しかし情欲の炎がともったカースメーカーにとっては、天の声にも聞こえただろう。
たった一言。それでこの疼きが消えるのか。

「ね?」

上目遣いにメディックが見つめてきた。


203:骨鳥ノ檻 6/17
08/03/30 13:01:46 M3ELRQIs
その自身も熱く存在を主張し、準備は整っている。

「……」

なおも黙秘を続けるカースメーカーをじらすように、メディックは愛撫を始めた。
彼女は首筋が弱い。特に丁度頚動脈の上にあたる部位が敏感で、
彼に舐め上げられる度身を捩り、声にならない喘ぎを上げた。
秘部もいじる。ごく浅く指を入れ、かき回す。外から触れるだけでわかるほど、そこは濡れていた。
丁寧に、丁寧に。決して達しないよう加減をしながら、メディックはカースメーカーに嘯く。

「一言、たった一言です。僕が欲しい、と。愛している、と。それだけで良いんですよ、ねえ『――』」

春を告げる鳥の名。
彼女の本名。
公国に来てからは通り名で通していたから、暫く呼ばれることの無かった自分の名。
髪色が緑であることからそう名付けられたのだろう、
カースメーカーという薄暗い職には似つかしくない名だった。
それを、メディックは呼んだ。

拡散しかけていたカースメーカーの理性が戻った。
不意に、思い出す。
(あれは…確か、まだ私がエトリアにいたときか……)
少女、と言っても差し支えない年のころ、彼女は今のギルドに入った。




204:骨鳥ノ檻 7/17
08/03/30 13:02:40 M3ELRQIs
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人の好奇の視線や畏怖が煩わしかった。
例えるなら、路傍の小石一つ一つに噂されているようなもの。
いちいち相手にしていては限が無いし、何よりどうでも良い。

――カースメーカーだ
――見てはいけない、呪で眼を潰されるよ
――なんか悪いことが起きそうだねえ、店じまいすっか

言葉だけでなく、石もぶつけられた。
額を液体が流れる感触がしたから切れたのであろうが、それもどうでもよかった。
石をぶつけた者も、こちらが表情を変えないのを見て薄気味が悪くなったらしい、
捨て台詞を吐いて逃げていった。

――この、化け物が!

化け物、とはなんだろう。
確かに髪も眼も、人間としては珍しい色だ。すそがぼろぼろになったローブ姿も、異様には違いない。
しかし、手足はきちんと4本あり、尾が生えているわけでもない。
母親は冒険者で、樹海に挑む中自分を孕んだらしい。
物心ついたときから父親は居なかったが、母親は間違いなく人間だった。
ならばその子供も、人間だろう。

そんなことをそれとはなしに考えながら裏道を歩いていると、冒険者の私刑に出くわした。
酒場帰りらしい酒くさい空気の中、衛生士の味方は誰もいなかった。
自分を回復するのが遅かった、と重騎士風の男がわめき、衛生士らしき青年に切りかかっていく。
衛生士も杖を振り応戦するが、多勢に無勢、あっという間に追い詰められていった。
そこを、カースメーカーは横切った。たちまち因縁をつけられる。
曰く、通行料をよこせ。男達の下卑た視線は、ローブに隠れた足の間や顔に集中していたから、
代価は金銭ではないだろう。
酔った暴漢に犯されるような趣味は無かったから、迷わず呪言をかけた。
対象は、その場にいるもの全て。
場合によってはショックで心臓が止まるかもしれないが、どうでもよかった。
男達の恐怖による絶叫を尻目に通り過ぎようとすると、呼び止められた。


205:骨鳥ノ檻 8/17
08/03/30 13:03:27 M3ELRQIs
一人だけ、衛生士の青年には運良くテラーがかからなかったらしく、微笑みながら礼をいわれた。

『ありがとうございます。正直、危ないところでした』
『…私が通るのにも邪魔だっただけだ』
『よろしければお名前を聞かせてもらえませんか』
『……』
『あ、失礼しました、僕は――といいます。古い、花の名前から取られたらしいんですよ』
『直訳すれば、竜の内臓か……薬師にはちょうどいい名だろう』
『あはは、そうかもしれません』
『――』
『それがあなたの名前ですか。綺麗な名ですね』

答えたのはほんの気まぐれだった。
そこで分かれてそれきり。道端で出会ったとしても互いにもう忘れている。
そうなると思っていた予感は外れ、後日名を頼りに探してきた青年にギルドに誘われた。
断る理由も無かったからなんとなく入り、なんとなく探索についていった。
そして、今にいたる。

なんとなく。気まぐれ。どうでもいい。
初めからそうだったのだから、これからもそうだろう。
カースメーカーは、自身の上にのしかかっているメディックの前髪を掴み上げて、言う。



「どうでもいい」





206:骨鳥ノ檻 9/17
08/03/30 13:03:58 M3ELRQIs
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気がつくとメディックは、カースメーカーに馬乗りになって首を絞めていた。
ぎりぎりと指が血管に食い込み、気道を圧迫している。
酸素が足りていないのだろう、土気色になり始めた顔には死相が浮き始めていた。
男と女。前衛と後衛。健康体と衰弱体。
あらゆる要素が重なり、メディックの暴力を強化する。


「どうして、ですか」


やがて、ぽつり、とメディックが呟く。


「どうして、僕を愛してくれないんですか。僕を求めてくれないんですか。
どうして、どうして…どうしてどうしてどうしてどうしてどうして」


メディックが叫んだ。


「どうしてあなたは笑っているんですか!」


カースメーカーは笑っていた。
おそらく意識はもう無いであろうに、その顔はメディックが一度もみたことの無い笑顔を作っていた。
それを綺麗だ、と思いつつもメディックの腕から力は抜けず、
骨が砕ける嫌な音と共に、カースメーカーの喉が潰れた。
瞳孔が開き、脈が止まる。今はまだ温かいが、体温も消えていく。

メディックは声にならない悲鳴を吐いた。
涙は、出なかった。





207:骨鳥ノ檻 10/17
08/03/30 13:04:39 M3ELRQIs
ж



やがて、メディックは愛撫を再開した。
彼女が死んだ…否、自分が殺したことを認めたくないように、まるで生者に対するように慈しみ深く。

乳房を揉み解し、先端を舐めあげむしゃぶりつく。
彼女は微動だにしない。

足を割り開き、花弁を指でこねくり回す。
それは微動だにしない。

膣に怒張を入れ、壊れるほどに激しく抱いても。
致死量に至るほどの催淫剤を口移しで与えても。

カースメーカーだったそれは、微動だにしない。

それは既にただの肉隗であり、死体が何かをなすことはありえない。
熟練の医師なら蘇らせることも可能だろうが、彼はリザレクションは使えなかった。
前衛が多いほうが後衛を守れる、と、守りよりも攻撃を取った結果だ。

精神はさておき、死後硬直を始めた死体からの肉体的な快楽により、メディックは幾度も達した。
そして、一人呟く。まるでカースメーカーがまだ生きているように。

「起きてくださいよ」
返事は無い。
「気を悪くしたなら謝りますから」
返事は無い。
「何か、言ってください」
返事は無い。
「ねえ、聞こえて・・・いる、でしょう?」
返事は無い。
「うなずく、だけでいいですから…なにか、反応してください」
返事は無かった。
すがるように掴んだ手が、だらりと垂れ下がったのを見て、
メディックは否応無しに現実と対面させられた。


大半はそっぽを向かれたり、無言だったりだったが、それでも彼女は人の話を無視することは無かった。
どうでもいい、と無表情に言う様さえ自分は愛していたのに、これにはそれが無い。
そして、彼女をこうしたのは自分だということに理解が及ぶと、

メディックは発作的に自身の首をナイフで掻き切っていた。

ゆっくりと赤い液体が流れ出ていくのを感じながら、メディックは目を閉じる。
狙ったわけではないが、それは彼女の首の痣と丁度同じ位置であり、
そう思ったのを最後にメディックの意識は闇に沈んだ。
もう目覚めないことを祈りながら、彼女の最後の笑みを思い浮かべて。





208:骨鳥ノ檻 11/17
08/03/30 13:07:44 M3ELRQIs
ж


【君はここで読むことをやめることも出来るし、続きを見ることもできる。
それは必ずしも君が望んだ結末ではないかもしれない】


続きを
つ【読む】
 【読まない】


ж

209:骨鳥ノ檻 12/17
08/03/30 13:08:30 M3ELRQIs




カースメーカーが目を覚ますと、そこは白い部屋だった。
横に据え付けられた窓の景色は、久々に見る夕焼けだった。
ゆっくりと半身を起こすと、足の鎖ははずされ、首には包帯が巻かれているのがわかった。

「おはようございます」
「…おはよう」

薬泉院の眼鏡が入ってきた。

「…ここは、薬泉院か」
「ええ、そうです。そこの彼があなたを運んで来てくれたのですよ」

ベッドの横、床に座り込むようにしてメディックが眠っていた。
その腕は、カースメーカーの腕を握りつぶす勢いで掴んでいる。
・・・多分、痣が出来るだろうが、どうでもいい。

「彼も酷い怪我でしたが、あなたのほうを治療するように、と頑として譲らないんですよ。
仕方がないので無理やり眠ってもらいました。」
「…そうか」

彼の首筋には、丁度注射器を刺したような跡が残っていた。
後頭部には殴られたような跡も。
医師は何も言わなかった。
カースメーカーも深くは聴かなかった。
…知らなくてもわかることもある。

「二人とも要入院です。何かありましたら、そこのボタンを押してください。すぐに駆けつけますから」
「…わかった」

医師が出て行った。
なんとなく手持ち無沙汰になり、カースメーカーは彼の頭を撫でてみた。

「この大馬鹿野郎が」

どこか儚さを感じさせる声で、彼女は言う。


210:骨鳥ノ檻 12/17
08/03/30 13:10:10 M3ELRQIs
その顔がどこか微笑んで見えるのは、きっと日の錯覚だろう。

「私に、お前が全てをかけるほどの価値があると思うか?」
「ええもちろん」

答えが返ってきた。
むくり、とメディックが起き上がり、嬉しそうにカースメーカーを見つめる。
カースメーカーも見つめ返し、言った。

「起きていたのなら離してくれ。腕が痛い」
「と、言うか起きてたんですけどね、ずっと」

悪びれもせず、メディックが言う。
その喉にも包帯が巻かれていた。
こちらはまだ傷が完全に塞がっていないようで、血が滲んでいる。

「ふふふ、おそろいですよ~」
「…何をした」
「ちょっとナイフでざっくりと。あなたが居ない世に用はありませんから」
「…首を締めた本人の台詞か」
「と、言うかあなた。あのタイミングであの笑顔って反則ですよ。
もう一度見たくてここに駆け込んだじゃないですか」
「…少し、昔を思い出してな」

彼女は、どこか懐かしむような目をした。


「幼少の頃、母親に首を締められてな。
ついうっかりその母親を呪殺したのが、私がカースメーカーになったきっかけだ」
「子供の頃はドジっ子だったんですね~。
僕もついうっかり気に入らない先輩の食事に劇薬を混ぜてしまったりもしましたよ」

一般常識的に、かなりアレな会話をしているが、本人達が幸せならそれで良いだろう。

「愛していますよ」
「そうか」
「あなたは?」
「…どうでもいい」



211:骨鳥ノ檻 14/17
08/03/30 13:10:42 M3ELRQIs
そっけない言葉ながら、つかまれた腕を解こうとはせず、カースメーカーは目を瞑る。
どうでもいい。
その言葉にも偽りは無かった。

(…お前を好ましく思っていることも、どうでもいい)

彼が顔を近づけてくる気配がした。
互いの吐息が感じられる。
そのままゆっくりと唇を合わせようとし。

たがいの唇の距離が零になった瞬間、ドアが開いた。

入り口で固まっている頬に傷のある男に向かって、二人同時に言う。

「間が悪いなリーダー」「間が悪いですよリーダー」
「俺のせいかよ!」

手首のスナップを聞かせたツッコミをしつつ、緑髪のレンジャーは頭を抱えた。
ぶつぶつと、「二人揃って休養ってそういうことか」とか


212:骨鳥ノ檻 15/17
08/03/30 13:11:32 M3ELRQIs
「一人身に対するあてつけかよコンチクショウ」と言う声が聞こえてくる。
とりあえず無視することにした。

「とりあえず私が死ぬ前にお前が死ねば問題ないだろう。だったら、私が死にそうになったらお前を殺す」
「妙案です。でしたら僕は、あなたが死なないように、違法合法外法問わずに回復して差し上げますよ」
「二人揃ってヤンデレかよ!」

リーダーがツッコんだ。

「俺やダエグやヒジリが雪だるま相手に死にそうになってるときに、お前らはよぉ。
しばきたおすぞ、おい」
「ペイントレードするが」
「ヘヴィスト連打しますよ」
「…ゴメンナサイ」



213:骨鳥ノ檻 16/17
08/03/30 13:12:18 M3ELRQIs
ж


ゆるゆると、彼はカースメーカーの身体を舐め上げた。
青黒い首筋の痣のところで、耐え切れないといった風に彼女が喘ぐ。

「ここ、弱いんですね」
「…っい、まあ、な」

その付近を執拗に攻める。
と、同時に身体をずらし、彼女の中にメディックは自身を入れ始めた。

「っは、ぁ…」
「いい、ですよ。とても…」

呟きながらも、さして抵抗の無いまま入れた自身を動かそうとする。
不意に、視界がぶれた。
彼女に引き倒され、体位の上下が逆転していた。

「お前、にばかり、ヤられるのは、癪だ」
「おやおや…」

仰向けになったメディックの上にまたがる格好で、カースメーカーは動く。
ぐちゅ、ぐちゅ、と接合部から湿った音が響いた。

「っく、ぁ、は…ふ、…っ、ぁ、ああ」
「っ…愛して、ます」
「そ、うか…っく…ぁ」




214:骨鳥ノ檻 17/17もとい18
08/03/30 13:13:22 M3ELRQIs
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「と、言うわけで明日はいよいよ14階だ。心して掛かろう。
あとそこいちゃつくな」
「……」
「腕組んで抱きしめているだけですよ」
「それがいちゃついてるっつーの!頼む、こちらの精神衛生上非常に悪いから。
目の前でいちゃつかれると、ダブルショットで撃ち殺したくなる」
「…要するに僻みか」
「うっせー!世の中のバカップルなんぞ皆死ね!」
「聞き捨てならないよ、リーダー」
「そうだそうだ」
「ちょっ、何ダエグさん火炎の術式起動しようとしてるんですか。
ヒジリも何追撃しようとしてるんですかよ、おい」
「世界の愛のつがいたちに謝れ!」
「愛は国を救うんだぜ!」
「いみわかんねぇよ…ぐほぁ」

「…沈んだな」
「そうですねー」
「ところで離してくれないか。いい加減熱い」
「いやですよ。離したらあなた、どこかへ行っちゃいそうで」
「……」
「どうしました?」
「……どこにも行かないさ」
「え?」
「…どうでもいい」




215:骨鳥ノ檻 18/18
08/03/30 13:13:58 M3ELRQIs
ж



それは酷く歪で狂ってはいたけれど、それゆえに何処までも澄み切った、
一途でバカップルのメディックと、ヤンデレまがいなカースメーカーの、御話。




――――――――――――――――――
初めはカースメーカーが首絞められたところで終わるはずが、なぜかハッピーエンド風味に。
というか、完璧にこれ蛇足の話だと思う。
とりあえず緑髪カスメは俺の嫁。
あと、固有名出してすまん。ダエグ:金ケミ男(女使用)、ヒジリ:赤ソド男、だ。
エロパロ用に作ったキャラだって言うのに、パーティ全員の名前と境遇を真剣に考えた俺はきっと終わってる。
スレ汚し&投稿遅延、失礼しました。


216:名無しさん@ピンキー
08/03/30 13:18:30 UzKLaz7Q
いい話だ…なのに何故か余り者+名無しリーダーに目が行ってしまうww
取り敢えずGJなんだぜ!

217:名無しさん@ピンキー
08/03/30 14:54:18 kuLCoa6d
投下お疲れ様、そしてGJ

しかし、口癖が『どうでもいい』だと、青ダークハンターに
感じの似てる某主人公を思い出すから困る。会社が同じ的な意味で。

218:名無しさん@ピンキー
08/03/30 16:54:19 bRWZLs/q
投稿GJ!
同じく「どうでもいい」で某ヘッドホンが思い浮かぶ。

219:名無しさん@ピンキー
08/03/30 18:58:40 NSPuHEke
続きを待ってましたぜ
いい話なんだかイヤな話しなんだかw
とにかく心に残る事だけは間違いない

>エロパロ用に作ったキャラだって言うのに、
>パーティ全員の名前と境遇を真剣に考えた俺はきっと終わってる。

ところで、このスレの職人さんは『エロ用の設定キャラ』って
普段使いのキャラとは別に作る事が多いんでしょうか?

自分はいつも冒険してるキャラたちを絡ませて、ヤらせてんですけどね。
俺は俺で終わってますね、ええ。

220:名無しさん@ピンキー
08/03/30 19:22:20 zaEu1l8j
普段のキャラだな。
やはり年季が違う分、バックグラウンドというか人生というか厚みが違う。

221:クラブ活動~覆面は語る
08/03/31 00:12:06 hYDiaHo2
フェチズム的表現がメインです。
理解のある方以外は、このレスをスルーする事をお勧めします。

ここ、エトリアでは、数多くの冒険者達が日々樹海の謎に挑んでいる。
彼らの殆どはギルドに属し、ギルド同士の交流も見られる。
また、ギルドとは別の、同好の士の集まりも存在する。
例えば、コーヒー党の集まりや、酒好きな連中、同じ小説のファンなど。
これから話すクラブもまた、その一つだ。
覆面をかぶったメンバーが、薄暗い一室に集まっている。
今日は、彼等の活動をちょっと覗いてみることにしよう。

議長「お久しぶりです、皆さん。本日はお集まりいただきありがとうございます。
 前回発表されたテーマ『戦闘後の女性の蒸れた匂い』、収穫はありましたでしょうか。」
A「はい。」
議長「どうぞ。」
A「先日、当方ギルドメンバーの女性パラディンが、冒険後、共同浴場に向かうというので
 後をつけ、更衣室にて鎧を外す様を、覗き穴からじっくりと観賞してまいりました。」
おお、というどよめきが部屋を包む。
A「白銀に輝く鎧の下から現れたのは、ただの服ではなく、ましてや下着でもなく、
 黒一色のボディスーツでした。 身体を包んでいるにも関わらず、体形を包み隠さず晒す・・・
 ・・・この時点で、既に興奮していましたが、何とか自分を抑えられました。」
議長「それから、どうしましたか?」
A「彼女がボディースーツを脱ぎ、外見の堅牢さからは想像し難い可愛らしい下着を外し、
 一糸まとわぬ姿になって、浴場に消えるまで待ちました。」
他の会員達がざわめいた。「可愛らしい下着か」「熊さんパンツか?」「いやフリルかもしれん」
A「その後、私は入り口に『清掃中』の札をかけてから更衣室に忍び込み、
 彼女のボディースーツを手に取りました。見た目よりも重く、分厚かったです。」
Aが続ける。覆面の下の目に、恍惚の色が灯り始めた。
A「脱ぐ際に外された、背中の留め具・・・その穴から全体を裏返しました。
 これで、彼女の肌が触れていた部分が表面にきたわけです。
 ところどころ、スーツが汗を吸って湿っていたので、
 まずは一番湿っている脇部分から、自分の顔を押し当てました。
 戦闘の緊張から流れ出る汗、彼女の白い肌から流れ出る分泌物、
 整えられた脇から流れ出る不協和音、それが今この瞬間私のモノに。」
すう、と一息つき、Aは再び口を動かした。
A「何度も深呼吸を繰り返し、脇の匂いに満足した私は、
 愚息をボディースーツの反対側の脇で包み、スーツの股間部分で鼻と口を包みました。
 何時間にも渡る着用で移りこんだ性器臭、染み付いた汗の匂い、
 アクセントのような、ほんのりと漂う尿の香り・・・ 私は激しく呼吸しながら愚息を擦り続けました。」
光景を自らに投影させたであろう他のメンバーから、溜息のようなものが漏れ始めた。
議長「それで、フィニッシュはやはりスーツに?」
A「いえ、こういった趣味は痕跡を残してはいけないでしょう。
 スーツに愚息を絡めたまま床の上に果てました。きちんと掃除を行い、
 全てを元に戻し、彼女が風呂から出る前に、浴場を後にしました。
 ・・・私の報告は以上です。」
「変態紳士だ・・・」「本人に見つかるスリルがたまりませんな」「むしろ浴場に特攻も悪くは」
メンバーからの様々な感想が、部屋に静かに響く。
議長「Aさん、お疲れ様でした。」

議長「では、今回もまた皆さんの普段隠している性癖を話し、ストレスを解消していこうと思います。
 新メンバーのNさん、あなたの話をお聞かせ願えますでしょうか。」
N「そうですね・・・」

君達はこのクラブの見学を続けてもいいし、
他の場所に向かうのも自由だ。

222:名無しさん@ピンキー
08/03/31 00:39:48 IKVD+30d
どこの関西囲炉裏の会だよw

223:名無しさん@ピンキー
08/03/31 01:03:35 Npd2bIlD
普段、強がって耐えている金髪パラ子をいじめて泣かせたい。

224:名無しさん@ピンキー
08/03/31 14:40:56 TI1FN2Ut
>>219
エロパロ用にキャラ作る。
俺の場合NPCネタメインだから、普段自分が使ってるPCとNPCがくんずほぐれつって
何だか恐れ多いとか恥ずかしいとか、そういうチキンな心理

225:名無しさん@ピンキー
08/03/31 20:17:13 6oUxc97t
>>219
俺も使用キャラ派だよ。
ただし、名前そのまんまだと、もし俺のキャラの名前知ってる
友達に見られたら死にたくなるから、書き上げたあとに別の名前で全置換してる。
99.9%見てないとは思うけど、一応ね……w


226:名無しさん@ピンキー
08/03/31 20:25:30 0wQkYyht
……それは、危険だな。

置換忘れがあったら死ぬるw

227:名無しさん@ピンキー
08/04/01 11:53:56 YA4ZN2rT
バレるってことは完全に同類だからなw
ニヤニヤして友情深めとけばいいんじゃ


228:名無しさん@ピンキー
08/04/01 21:07:52 84qk7TYW
キャラ名使ってバレた俺が通ります


いやまじです、ええ

229:名無しさん@ピンキー
08/04/01 22:19:18 FOAZTAVr
それは災難でしたな…その後にいろんな意味で友情が深まってそうだけど。
俺は妄想マスタリ10振、文才マスタリ0だからどうということはないぜ!…投下できないから。

230:名無しさん@ピンキー
08/04/01 23:00:40 +KPAlrUo
>>229
さあ、BOSSマラソンでレベルアップ&CUSTOMだ!

231:名無しさん@ピンキー
08/04/02 02:28:13 xH9nM+6/
>>229
大丈夫、最初は誰でも初めてだ
思いきって、新しいドアをひらこうぜ!

ところで、ここって書き手の人と読む専門の人の比率、どれぐらいなんだろね

前々からちょっと気になってたんだけど

232:名無しさん@ピンキー
08/04/02 02:28:24 c9K4Hjel
>>228


233:名無しさん@ピンキー
08/04/02 07:53:18 r2twtFdI
ここを読んでることはバレても大したダメージは無いが
書いてることはバレたらやばい

234:名無しさん@ピンキー
08/04/02 12:10:26 Z8+F7vX4
2/17に保管庫直投稿だったBF5・319氏の
『戴冠』の現時点での閲覧数が2066人
(これが2月以降の住民の想定できる最大数)

3/11に同じく保管庫直投稿だった>>42(B5F:500)氏の
『紫雲に霞むはかつての残夢』の現時点での閲覧数が721人
これらの作品はスレオンリーで普段は保管庫見に行かない人でも、
(ネタバレが回避できるなら)読みに行ったはず。

そして3/23に保管庫の新作一括更新があって、
それぞれの閲覧数はこの一週間で300~500と言う所。
こっちは逆に、スレッドで一度読んだら保管庫に読みに行かない人も多いだろうから、
住民の実数値よりは少なくなるはず。

この辺りから考えて、
もちろん同じ作品を二度三度と読んでいる人もいるだろうから、
現時点でスレッド常駐してるROMメンバーの数は500~600人と言うところか。

そしてII発売の前後で一気に増えた投稿者の数は、
2月以降だけを数えるなら(たぶん)17名

ってなワケで、読み手に対する書き手の割合は3%前後じゃなかろうか。
世界樹は妄想を刺激する類のゲームだから、
他のエロパロスレに比べれば書き手の比率は結構高いはず。

結局何が言いたいかと言うと、
それでも需要に対して供給が追いついてないと思うので、
>>229氏には是非頑張っていただきたい。
初投稿者に何より必要なのは文才よりも度胸だ。

でも、「ほかんこ」と書いて第一に「保管娘」と変換される
俺みたいになるんじゃないぞ!

235:名無しさん@ピンキー
08/04/02 12:15:09 V7Ag5QQ9
次は管が姦になる番だな

236:名無しさん@ピンキー
08/04/02 23:04:50 zAdzN8qA
いつの間にか俺に死亡フラグが立ってるじゃないか/(^O^)\
Ⅱプレイ中なのに|で貴婦人+姫君が樹海の戦士で来たキャラ逆レイプという非常に残念な電波を最近受け取った。
オレハモウダメダ……orz

>>230
常に休養連打なんで><

>>231
カギが高くて買えないんだ…さらにこの扉は特定の職業にしか開く事は出来ないんだ。

>>234
保管子になったぜ!

237:名無しさん@ピンキー
08/04/02 23:36:34 ExIb7l3b
>>236
>オレハモウダメダ……orz
バカだな、むしろここから始まりじゃないか(終りの恥麻里的な意味で)
と、言うか貴婦人モノは普通に面白そうだ。


あえて誤変換は残した

238:名無しさん@ピンキー
08/04/04 01:19:45 URS7gGAP
なんかふと電波受信

カースメーカーSpirits

カースメーカー1号
「敵は固いな、タキ。…いや、そうでもないか。
 今夜は俺とお前でダブルペイントレードだからな」

カースメーカー2号
「オ・レ・ニ・ア・ム・リ・タ」
「なあ、信じてみないか。死地の心胆や夢幻陣形がなくても、
ペイントレードはあるってことを」



239:名無しさん@ピンキー
08/04/04 01:29:47 QR1Q9m5z
>>238
「ほほぉ……いい呪言だな。キサマの作戦目的とIDは!?」

「呪殺 カースメーカー2号」

240:名無しさん@ピンキー
08/04/04 02:52:02 JoJKjc0h
>>238
>>239
頼む……俺をカースメーカーにしてくれ!!



241:名無しさん@ピンキー
08/04/04 03:32:28 yxjVmeqD
「確かにHPを温存している間は死ににくいかもしれない、だけどよ、HPを減らさなきゃ火力は出ないだろうがよ!」

242:名無しさん@ピンキー
08/04/04 03:32:51 jkAI0Hf/
何この熱い流れwwwwwwww

243:名無しさん@ピンキー
08/04/04 18:46:29 6WP+qDcm
「また・・・ペイントレードするために生き返ったんだな」

「そいつは十分すぎるほど闘った
 『カースメーカー』を名乗る事もねえ
 岬ユリ子はもう ただのバードだ」

「だが俺は呪術師である前にペイントレーダーとして生まれた
 パーティの為に生まれた
 この傷‥‥この痛みはその為のものだ」

244:名無しさん@ピンキー
08/04/04 19:51:45 yxjVmeqD
「このHP・・・どこまで減ろうとも討ちつづけてやる・・・・

 ペイン トレード」

245:名無しさん@ピンキー
08/04/04 20:05:00 UAO2efam
「よおしバド子!! 帰ったらバッチリ話してやる!!
いたぜ兎がな!! 話のとおりバカがつくくらいお人よしの兎だ!!
だがな
そいつはスゲェタフなヤツだ……
ダメージ床に飛び込んだって
絶対に死にはしねえ!!」

246:名無しさん@ピンキー
08/04/04 23:36:29 1vIOCX+Z
ガンナー
「やっつけるけどいいよね?答えは聞いてない!」

247:名無しさん@ピンキー
08/04/04 23:50:22 yt1HMG8Z
ブシドー「俺の必殺!パート2」(ツバメ返し)

248:名無しさん@ピンキー
08/04/05 00:35:21 pLjBo0Qa
必殺技を体得するためにFOEを崖の上から落とすんですね。わかります。

249:名無しさん@ピンキー
08/04/05 00:51:15 4IX9B41j
話ぶった切って悪いが

おさげカス子とイチャイチャ

上からイビルアイ登場

「このロリコンが!!」

って夢を今日マジでみた
もう俺の頭はダメかもわからんね

250:名無しさん@ピンキー
08/04/05 01:56:04 iiI26ue9
今はカスメ祭りか!?



絵板の影響で、白カス男×♀金鳥たんのカプにものすごく萌えてしまった・・・。
今すぐにとまではいかないが、そのうちいずれらぶえろ投下してやるぜ!

251:名無しさん@ピンキー
08/04/05 01:58:41 H3wwBQ86
         (<、,,> ":::::::::::::::::::::::::::: 、
      ~〈/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::)
       〃:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<、    ど ロ こ
     ~そ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,)   も リ の
  、_ ,, /::::::::::::::::::::::::、,ゝ===く:::::::,:::::ヽ  め コ
    `V::::::::::::::::::::、_γ      `ヾ,_ < ! ン
     l::::::::::::::::::::::く(   r,J三;ヾ   )> く,
 ~v,ん:::::::::::::::´:::::::=; {三●;= }  ,=ニ `/l/!/⌒Y
     l:::::::::::::::::::::::::::::ゝ≡三=イ ´::::゙:::::::::::::::::::::::::::::::
 、m,.. ,ゞ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 ´ " ~ ヘ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

252:名無しさん@ピンキー
08/04/05 03:19:18 hsSc0WR4
>>250
なm(ry

253:名無しさん@ピンキー
08/04/05 04:15:29 GJqN2Qui
なめたけ!

254:名無しさん@ピンキー
08/04/06 20:02:51 HcdMzm40
なんか前スレで垂れ流した俺の妄想が他の人の作品と
一緒に保管されてるんだけどその人に迷惑じゃないだろうか?

255:名無しさん@ピンキー
08/04/07 02:05:06 7XPl1mKk
うちのソド子は戦いの傷をメディ子にやらしく治される
脇腹を打撲なんかしたら胸を攻められ放題
そのまま下までいっちゃう
ここまで書いて思ったけど百合ってありですよね
あとシトトの娘さんにフェラさせたい

256:名無しさん@ピンキー
08/04/07 02:19:59 7XPl1mKk
四階層到達して興奮しながら書き込んだらなんとも解りづらいことになってた
要するにショタパラかわいい

257:名無しさん@ピンキー
08/04/07 02:21:37 O1lGhLeG
あいつやバードのせいで、外見を選ぶときに男女男女の順で並んでることに気づかなかった俺

258:名無しさん@ピンキー
08/04/07 03:29:08 46SZ825c
世界樹の迷宮2のキャラクターの名前が決まらず
プレイできないままついに1ヶ月が過ぎた。

259:名無しさん@ピンキー
08/04/07 03:32:30 dbLghtqS
俺のパーティみたいに酷いことにならないようにするんだぜ>名前

260:名無しさん@ピンキー
08/04/07 03:39:41 BXCKaQir
うっかりメディ子の名前をチョコラータにしてしまったばっかりに、金に余裕が出来るまで名前変更出来ずに後悔し続けた俺が通りますよ

261:名無しさん@ピンキー
08/04/07 03:48:44 7qyPQpqJ
性別も決まらないんだ。
外見で選ぶと見事に女だらけだ。

262:名無しさん@ピンキー
08/04/07 03:55:04 dbLghtqS
アルケミストだけは男

263:名無しさん@ピンキー
08/04/07 03:58:44 7qyPQpqJ
メガネアルケミストも他にタイプのないガリ勉系ツンデレっぽくて迷う。

264:名無しさん@ピンキー
08/04/07 06:08:54 gTJnKmsu
ドクトルは若男一択だろ常考……

265:名無しさん@ピンキー
08/04/07 10:23:19 kvCP6Feq
>>260
三個か?
甘いの三個欲しいのか?
このいやしんぼめ!


最近、ずっと規制でPCから投稿出来ない。
困ったなー。

266:名無しさん@ピンキー
08/04/07 12:24:02 U+jZHoQb
何らかのこだわりがあって「どうしてもスレに投稿したい」のでなければ、
保管庫の方へ直投稿して、報告すればいいんじゃなかろうか。

267:名無しさん@ピンキー
08/04/07 12:54:05 YukA0pj7
>>258
wikiにリンクがある名前メーカー使えば良いよ。
愛着湧かないってんなら、あくまで参考にする程度にすればいいし。

268:名無しさん@ピンキー
08/04/07 19:09:58 BXCKaQir
世界樹始めからマジおすすめ
ブブガガメで大火力だフゥーハハハー!!

269:名無しさん@ピンキー
08/04/07 20:21:00 obOyYjE8
ゲームやアニメから名前を引っ張ってきても
なんだかんだで同名の別人のように自分の中でキャラが確立されていくのを感じるぜ。

270:258
08/04/07 20:30:49 w0Gt/Xot
>>267
どこにあるのかわからんかったがようやく見つけたのでさがしてくる

271:うるる ◆mUGNZ0/0kY
08/04/08 00:16:11 HXcr1dr6
>>266のアドバイスどおり、今回は保管庫に直接投下させてもらうことにしました。
トップから連続で並ぶことになっちゃってごめんね。

シトト交易所のひまちゃんもの。
前半は強姦系なので、そういうの嫌いな人はご注意を。

Seventh Heaven
URLリンク(w3.abcoroti.com)

272:名無しさん@ピンキー
08/04/08 01:33:34 jq+KLe8K
お、お父さんは何をやってたんだ、お父さんは!
そもそも、子供をそんな夜中の果てまで働かせてるからこんな事になるんじゃないか!

……しかし、怪我の功名という奴で、
偶発的に生まれたこの催淫剤が今後シトト交易所の
人気商品の一つになるわけですね、わかります

273:名無しさん@ピンキー
08/04/08 02:04:00 LSM/R5JG
名前、自分はROプレイヤーだったから鯖の名前をいじってつけたな…

妄想は膨らむのに文に落とせない。
頭の中ではロリメディとダク子がいちゃいちゃしまくってるのにorz

274:名無しさん@ピンキー
08/04/08 02:56:39 V+T7QrD3
血反吐を撒き散らしながら書いている真っ最中な俺が来ましたよ……
さあ、君もそのいちゃいちゃっぷりを世間に晒そうぜ

275:名無しさん@ピンキー
08/04/08 08:12:35 3FSqHRLw
さあ勇気を持ってキーボードを叩きたまえ!

276:嘆き悲しむは氷の姫 0/3
08/04/08 20:27:05 Kz9EEIz9
俺も皆に触発されて書いてみた。

正直、出来はひどいしエロも少ない。文章も幼稚でしかも短い。
けど俺なりに頑張ってみた。よければ読んでくれ。
内容はSQ2のとある方のお話。想像も結構多め。
一部、すごく後半のネタバレがあるが、基本は第3階層のネタバレなのでそこだけ気をつけてくれ。

277:嘆き悲しむは氷の姫 1/3
08/04/08 20:28:15 Kz9EEIz9
 私の名前はアーテリンデ。エスバットというギルドのマスターをしている。
 私のギルドはドクトルマグスである私と『彼女』、ガンナーであるライシュッツと『彼』の4人のギルド。ギルドとしては珍しいドクトルマグスとガンナーが2人づつのギルドだった。そうあの時までは………

 第3階層15階、雪と氷に覆われた部屋、私たちは奴に出会った。
 奴は巨大な翼と鋭い牙を持つ、巨大な飛竜だった。その時の私たちは国内でも1,2を争うほど強いギルドだったが、奴には勝てなかった。皆が死を覚悟したとき、『彼女』が奴を引きつけ皆を救ったのだった。『彼女』の命と引き換えに………

 その後からだ。ギルドがバラバラになったのは。
 『彼』は『彼女』の仇を討つ事だけを考えるようになり、私たちとズレが生じていった。そして『彼』は私の静止も聞かず、飛竜を探しに樹海に行ったきり帰ってこなかった。
 『彼女』の方もおかしかった。『彼女』の遺体を葬ってやろうと回収に行ったが、雪と氷に覆われた部屋には残されていなかったのだ。

 ………………………それから長くたった頃、私と爺や(ライシュッツのことよ)は雪と氷に覆われた部屋の先で、変わり果てた『彼女』と出会った。
 …………………これはその時の事、そしてそれからの事…………………

278:嘆き悲しむは氷の姫 2/3
08/04/08 20:29:16 Kz9EEIz9
 それは人の姿をしてはいなかった。上半身だけは『彼女』だったがその瞳は赤く染まり、下半身は無数の触手が蠢き、とても人とは呼べなかった。
「お、お姉さま………」
 私は『彼女』を姉の様に慕っていたが、その姿に絶望を隠せなかった。
(なんで、どうして、なんで、どうして………)
 思考はそこで止まっていた。体も動かすことはできなかった。
「お嬢様!しっかりしてください!」
 爺やの声も耳には届かず、彼はそんな私をかばって戦い続けた。
 ようやく意識がハッキリしたのは、彼が視界の端を触手に薙ぎ払われ、飛んでいった時だった。顔を上げると目の前に『彼女』の触手が迫っていた。その時私は動く事も出来ず、ただ触手にからめ捕られていった。
 今ならわかる。私は怯えていたのだ。現実から目を背け、悪夢が覚めるのを、震えながら待っていたのだ。

「うぁぁ、やめぇ、てぇ」
 触手が体を蹂躙する。服のすき間から入り込み、体をもてあそんでいた。動けない私は、それを拒む事も出来ずにいた。
「やだっ、やだぁぁ、やめてぇ、おねぇ、さまぁ」
 体を締めつけ、手足を縛り、口の中へ、膣の中へと、何本もの触手が進入する。乳首も弄りながら、私を快感と羞恥心で支配する。
「あっ、あっ、あっ、うぁぁ、うぁぁぁ!」
 頭の中が段々と真っ白になってゆく。膣の奥、口の奥、何度も突かれるたび、体が飛び跳ねる。痺れが感覚を麻痺させる。意識が何度も飛びかける。体が限界を訴える。それから何度もおかしくなりそうになり、我慢を続ける肉体を着実に壊していった。そして
「うあああああああああああああ!あああああああああ!」
 深く突き上げられた瞬間、世界が真っ白になった。その時の感じた思いは、快感だけだった…………………
 消えてゆく視界の中で見たものは『彼女』の顔。それは幻か真実か………
 …………………私には『彼女』が泣いているように見えた…………………


279:嘆き悲しむは氷の姫 3/3
08/04/08 20:29:57 Kz9EEIz9
 町に戻った私に爺やは、『彼女』を倒そうといった。しかし私の考えは違った。それは『彼女』の涙を見たからかもしれない。
「彼女を守ろう。仲間だもの」
 この提案に爺やはしぶしぶ賛成してくれた。



 私はこう思う。『彼女』は本当に泣いていたのだと。
 あの触手は攻撃ではなく、私たちを抱きしめようとしたのだと。
 だから私は『彼女』に、まだ人の心が残っていると信じたい。
 なら私は『彼女』を守る。私たちを倒し『彼女』も倒してくれる人が現れるその時まで。

 ………そして君たちに出会った。
 炎の魔神を倒し、ここまで来た君たちなら、『彼女』を倒し救ってくれるだろう。
 だから私は願いを込めて、君たちに刃を向けよう。



 私たちを倒せ。そして………『彼女』を救ってくれ。


280:名無しさん@ピンキー
08/04/08 20:32:39 Kz9EEIz9
以上です。
やっぱりひどい出来だとは思うけど、もし読んでくれる人がいたら感想をくれ。
駄目なところも改善していくので書いてくれ。

281:名無しさん@ピンキー
08/04/08 20:43:42 CHMSfoVy
>>280
よし、なかなかいいぞ


GJ!!!!!!!!!!!!!!


アドバイスって言ったら……んー……ヘタレ物書きからはないよ
しいていうならサゲ忘れ注意

282:名無しさん@ピンキー
08/04/08 20:50:58 UwvncW/7
俺もヘタレだけど
数回読み返して誤字の確認な

283:名無しさん@ピンキー
08/04/08 20:55:47 yaqj7+fq
あてりん健気だよあてりん

注意点といったら一行あたりの文字数くらいかね
40文字くらいなら大抵の環境で快適に読めるはず

あと出来がいくら酷く思えても「今の自分の全力だ」と自信を持って言ってくれ
「駄作と自称するくらいなら最初から投稿するな」って怒られちゃうぞ

284:名無しさん@ピンキー
08/04/08 21:06:42 SzWRP8jU
>>280
GJ
良い出来だ

285:名無しさん@ピンキー
08/04/09 00:47:46 pgrDlMMV
感想どうも!
今回の事をふまえてもっと良いものが作れればいいと思います。
読んでいただき本当にありがとう!

286:名無しさん@ピンキー
08/04/09 01:03:01 rG7nlCk2
>サゲ忘れ注意
をさっそく忘れる>>285萌え
助手のドジっこレベルに匹敵か!?

287:名無しさん@ピンキー
08/04/09 03:08:19 n/OBTDqf
アテリンの真意がよく伝わってきた。
GJ!

288:名無しさん@ピンキー
08/04/09 18:03:46 hZXbuihX
>>276
GJ!!アーテリンデもいいな・・・・・・

>>保管庫直投稿様
GJ!話の展開が面白かった

289:名無しさん@ピンキー
08/04/11 00:35:01 ERooMIjL
GJ
アテリンかわいいよアテリン。
そんな真意も知らず野郎共のパーティでツッこんでごめんよ


290:名無しさん@ピンキー
08/04/11 00:47:01 5W0sBlxn
>>289
処女のあてりんにツっこんで膣内を血の降る部屋に仕立て上げたというんですねわかります。

291:名無しさん@ピンキー
08/04/11 18:56:30 MaA8kVF9
>>286
もうサゲは忘れない!

ちょっと意見が欲しいんだが…
今作ってる作品が長めになりそうなんだ。
>>292 ○○
>>293 □□
>>294 △△   番号は適当な。
とかいう感じで目次的な物をつけたほうが良いと思う?
考えを聞かせて欲しい!

ちなみに作品は、まだまだ公開出来そうにない。

292:名無しさん@ピンキー
08/04/11 18:58:52 MaA8kVF9
おかしい…
sageができない…

俺はバカかもしれないと本気で思う、今日この頃

293:名無しさん@ピンキー
08/04/11 19:00:32 MaA8kVF9
今度は出来た…

俺はバカだと自覚した、今日この頃

294:名無しさん@ピンキー
08/04/11 19:03:33 AXbsat15
専ブラおすすめ

295:名無しさん@ピンキー
08/04/11 19:05:21 lXER9Oxn
>>291-292
デフォルトでsageが入る専ブラ使ったらいいんじゃまいか。
一スレまるまる使うような長編じゃなきゃ目次がなくても追いかけられるから
なくても問題ないんじゃね。

296:名無しさん@ピンキー
08/04/12 03:14:17 JA2k+OJq
>>290
ハーレムパーティの俺はだからお目にかかれなかったのか血の降る部屋


代わりにジイ様ハッピーショット連発だったぜ
あれで脳内キャラがかたまった

297:名無しさん@ピンキー
08/04/13 00:25:12 EQ0Mlu9S
何度も言われてるとは思うけど、世界樹2のパスワードはないのね。
なんか不安だ…

そんなことよりガンナーかわいいよガンナー

298:名無しさん@ピンキー
08/04/13 00:28:14 owQkOakQ
無愛想なガン子がかわいい
清楚なパラ子がかわいい
意外とうぶそうなドリルダクハンがかわいい
やさしくされるとあっという間にデレそうな晒しブシ子がかわいい

誰か助けてくれ。

299:名無しさん@ピンキー
08/04/13 00:32:38 92UmGM4I
わかった、彼女らは俺が預かっておいてやる

300:名無しさん@ピンキー
08/04/13 00:43:59 cpjgg8EB
カドゥケウスみたいにWiiで出るんじゃね!?

301:名無しさん@ピンキー
08/04/13 00:48:00 /gaxwTAu
ドク子さんは攻撃(自分からイタズラしかける)は得意だけど、防御は弱そうなイメージがあるのは俺だけ?

302:名無しさん@ピンキー
08/04/13 00:48:49 OeVYbEaV
>>301
しかも実はマゾ豚、そういうことだな?

303:名無しさん@ピンキー
08/04/13 00:50:36 EQ0Mlu9S
なんで赤ドク子アホな子のイメージがあるんだろう

304:名無しさん@ピンキー
08/04/13 00:54:51 UuyAUE2Y
八重歯・ピンクリボン・くるくるカール

305:名無しさん@ピンキー
08/04/13 02:32:17 Kvhy3hjG
ドク子は硬いと思う

VIT的に

306:名無しさん@ピンキー
08/04/13 08:00:10 q2X7q255
相関図が作れるツールを手に入れたので試しに
うちのギルドの人物相関図を作ってみたら
えらいドロドロした人間関係であることをはじめて知った

307:名無しさん@ピンキー
08/04/13 14:41:40 8UiLYeVD
>>301
いや、けど、ドク子さんは固いぞ。

308:名無しさん@ピンキー
08/04/13 20:31:35 q8vKvrBu
>>306
そのツールの詳細をよろしく

309:名無しさん@ピンキー
08/04/13 21:01:52 Zja4Ku2W
>>308
これ。ただし英語

URLリンク(www.yworks.com)

310:名無しさん@ピンキー
08/04/13 22:05:32 64lLLIFU
>>309
URLリンク(genzu.net)
日本語のこれと一緒かな?

311:名無しさん@ピンキー
08/04/13 22:50:47 rErmJBz8
>310
(・∀・)イイ!!
うちのショタパラとデコソド子の間は〈し放題-させ放題〉だそうだ。
素晴らしい。

312:名無しさん@ピンキー
08/04/13 22:58:14 RCztUtrw
うちのメディ子とパラ男は見せ合いっこする仲だったのか……

313:名無しさん@ピンキー
08/04/13 23:20:32 9+7R0/sf
……メディ男とカス男が見せあいっこしてるらしい

314:名無しさん@ピンキー
08/04/13 23:25:18 XzVIzuGb
微妙か正義と悪か店と客の関係しかないんだが

315:名無しさん@ピンキー
08/04/14 00:35:45 wOVeeou/
毒爺×少年メガンナというお稚児趣味な関係になった
そして同じ毒爺にレン姉は執事として仕えているらしい
なんだウチのギルド……


316:名無しさん@ピンキー
08/04/14 00:35:53 mfmPjj0U
二人前衛なのに青ソド男と黒パラ子が対立していたとわショックだ
後衛を思うあまり、お互いの考え方の違いを受け入れられないって事にしておこう

317:名無しさん@ピンキー
08/04/14 00:39:17 7TU59lLX
脳内受けキャラが見事に受けになりまくっててある意味噴いたw
そしてライシュッツとあてりんとかフロさんとクロガネとか結構当たってる辺りがすげぇw
しかし姉弟設定の師匠とショタパラが肉体関係ってのはどういう…

318:名無しさん@ピンキー
08/04/14 02:02:56 fYgEzi96
未だ未開封の2の予定メンバー入れたら眼鏡メディが悲惨でした……

319:名無しさん@ピンキー
08/04/14 02:22:52 idmxt0sX
>>317
ショタパラ×師匠の近親相姦ネタで筆を執れという神のお告げに他ならない

320:名無しさん@ピンキー
08/04/14 02:58:51 7TU59lLX
>>319
そうしたいのは山々だが妄想マスタリーと吸収マスタリーに全振りでな…
生憎筆マスタリーに振るSPが無いんだ…

因みに色々やってみたらショタパラの肉体関係に加えて赤ソド男と元恋人、お金目当てな褐ダクとカラダ目当てな師匠、きんちょとも肉体関係、ブシ男と両思い、ガン太とSM(師匠S)etc...

ネタじゃなくてガチでなってしまった辺りうちの師匠/(^O^)\
ここまで来てしまったら筆を執るとかそういう問題じゃないわww

321:名無しさん@ピンキー
08/04/14 10:31:53 x3LiSEFM
全員♀パーティなので百合ん百合んな結果になった俺が通りますよ。

ってーか、ペットと「肉体関係」てw

322:名無しさん@ピンキー
08/04/14 20:18:44 ex2DZ9Hn
>>321
昨夜の角煮を見てきたあとだと
まぁそれもありじゃあないかと俺は思う。

323:名無しさん@ピンキー
08/04/14 21:22:12 E+YQDD8f
>>322
獣姦ってレベルじゃねーぞ!

324:名無しさん@ピンキー
08/04/14 21:59:42 OF6FWu6v
Ⅰで執政院組+ロリピコでやったら酷い事になった・・・
特に長と眼鏡

325:名無しさん@ピンキー
08/04/15 22:14:32 Mq9/eGGO
メインのPTも第2PTもなぜか♂どうしで元恋人とか肉体関係ばっかりで鬱になった
あれか男も女どっちでもいける名前にしたからか

326:名無しさん@ピンキー
08/04/16 00:13:33 zB/Ui8xI
♂♂♂♂の中一人頑張る♀のメディ子
あるとき

 混 混
 ♂ ♂
混 混
♂ ♂ ♀

こんな状態になりピンチになったのだが…
何故か無性にハァハァしてきたよ



327:名無しさん@ピンキー
08/04/16 00:23:27 cHMvTz1E
どうせなら

 混 混
 ♂ ♂
混 混 麻痺
♂ ♂ ♀

328:名無しさん@ピンキー
08/04/16 01:13:19 ZG0Lp+6I
いやいや、

 混 混
 ♂ ♂
混 混 眠
♂ ♂ ♀

も…
Mな俺としてはむしろ♀に混乱してほしいがな!

現実的に考えると

 混 混
 ♂ ♂
混 混 恐

♂ ♂ ♀

だろうか。

329:名無しさん@ピンキー
08/04/16 01:14:51 uDOZzhjX
 混 混
 ♂ ♂
混 混 

♂ ♂ ♀



 混 混
 ♂ ♂
混 混 石

♂ ♂ ♀




 萎 萎
 ♂ ♂
萎 萎 石

♂ ♂ ♀

330:名無しさん@ピンキー
08/04/16 01:17:04 97tGbJIi
 混 混
 ♂ ♂
混 混 全縛

♂ ♂ ♀

リフレッシュかけようにも、
言葉で助けを求めようにもモガモガとしか言葉にできず、
逃げようにも足を縛られ、
抵抗しようにも手を縛られてなすがまま。

331:名無しさん@ピンキー
08/04/16 01:18:17 xtMmr/Py
石じゃwwwwwwww

うちのメンバーは全員女なので百合百合してる。

332:名無しさん@ピンキー
08/04/16 01:21:32 cHMvTz1E
>>329
シュールwww

333:名無しさん@ピンキー
08/04/16 11:05:22 2C6p1glr
>>329
「石化したメディックの胸にパテ盛って魔改造出来る」と考えるんだ。

334:名無しさん@ピンキー
08/04/16 12:09:15 8RL+O+6Q
>>333
ひんぬーメディにパテ盛りたおして、巨乳にする。
で、石化解除後に修羅の形相のメディからヘヴィな一撃を貰う。と言う事ですね。わかります

335:名無しさん@ピンキー
08/04/16 12:53:31 2BXUCmRA
>>334
もちろんそのメディはヘビィストライクもSTRブーストも取ってない筈なのですね。

336:名無しさん@ピンキー
08/04/16 15:12:31 fm9cNeH3
どうせ全滅したらセーブしたとこまで戻るからLv1の新人ガン子やらパラ子やら連れ込んで思いっきりレイプしまくってもおk
こうですね。わかります。
フル勃起してきた

337:名無しさん@ピンキー
08/04/16 15:16:41 8ewwVCHa
>>336
       / /   i      \   \\ :.
     :. ,'./       i  ヽ:.   ヽ:.:.. ヽ.ヽ
      ,'/    / .ハ ヽ ヽ:.:.:.:. ヽ::.. ヽヽ :.
     :. |i .i i  .i /  ヽ ト 、 \、:.:.:. ',:.',:.:.lヽ}   な…
       |i .i l  :N_, -弋 \弌弋ナ:}:.:}    なんなんですかー?
    :. |i∧ ', :{ ,ィjモト \  イjミトイイV :.  ここどこですか、何であたし連れてこられたんですか、
       .|  :メヽ.', `ozZ}      izN。ハ::{     何で、かか…鍵を閉めるんですか?
      :. |  :ヾ_! ゝ "゙゙    '  `゙ ハ.:', :
      |  :.:_イ .:.ヽ.   (二フ , イ :.:.:!:.ヽ     
   :.  / rィイ | :.:.ヽ: >r/`<ノ .:.::.}ヽ、\:.   
      / ∧l;l ! :.:.:.://{二 ̄ .} ..:..::リ//ハ.:\
 :.  / .{. ',ヾ、ヽi .:.:.{ /(^`  |.:.:.:.//: : :.}: . ヽ.:.
   / /  ) ヽ ヾ、ヽ:.ハ ヤ{   ∧/.-‐'": : |:.:. i ',
  ./ .,イ .:..} : :\ヾレ'ハ ∧__ノノハヾ、  : : : l:.:.: .ハ ',:.
  { /| .:.:ハ : : :i Y {ヾ`Yヽニン'ノ}: : } : : : :/:.:.:/ }:.}:.
  V | .:.:/:.:|_,ィ' ̄  ヽ三{ `ー-ノ : イ : : :/:.:i.:{  リ:.
    ヽ:.:{、.:.V     : : ヘ     : : {: : :/:.::∧|
     ヽ! )人    : : :人      : : : / \! :.
      "  ヽ : : : : :/イ{     :.ノ: : : :.\ :.
       :.  \__///: :\______/: : : : : : : ヽ
           / //: : :|;|: : : : : : i: : : __: : : : ',
       :.     / 、 {;{   |;|   . : i/. : : : : : :|

338:名無しさん@ピンキー
08/04/16 15:26:46 8ewwVCHa
磁軸の柱で奥地まで連れて行って、
「抵抗したければすればいい。ここから一人で帰れるなら」という外道プレイですね。
わかります。

339:名無しさん@ピンキー
08/04/16 15:47:29 ZG0Lp+6I
パラ子さんは全力逃走があるから大丈夫だよ!
他はシラネwww

340:名無しさん@ピンキー
08/04/16 16:30:45 FZH8G9xm
レベル低かったらそれすらもないだろw

341:名無しさん@ピンキー
08/04/16 17:36:37 9vwAI3HK
え?全力逃走って前提スキルあったか?

342:名無しさん@ピンキー
08/04/16 17:41:21 ZG0Lp+6I
LV1でも3取れる筈。

もうエロパロ関係ねぇwww
神が舞い降りたりしないかな。

343:名無しさん@ピンキー
08/04/16 21:33:48 YWeVRGY5
白猿から全力逃走で走るパラ子。
緋色の樹海を掻き分けて逃げるが、なんども追い着かれそうになる。
そのたびに掴まれた装備を剥がされ、または逃れるために自ら外し、一枚一枚重厚な鎧を失っていく。

ついに追い詰められたとき、服も引き裂かれ、残されたのは下着のみ。
白猿の顔がニタリと醜く歪む。
体毛とは対象的な、真っ赤に膨れ上がった獣の肉棒が彼女の眼前にそびえ立つ…


みたいな感じな電波を発信しといた。

344:名無しさん@ピンキー
08/04/16 21:53:28 Xve63xwL
パラ子「ここまでか・・・無念だ・・・」

パラ子はアドリアネの糸を使った

345:名無しさん@ピンキー
08/04/16 22:01:11 htFASYgl
不思議な力によってかき消しますね

346:名無しさん@ピンキー
08/04/16 22:11:57 tNEnXdQD
空気を読まずに質問
ここって素人の落書きの投下はおk?
パラ子触手責めに挑戦したんだけど、鉛筆ラフの時点で死にたくなったから白黒なんだ
カラー完成品以外は不可ならこのまま消える

347:名無しさん@ピンキー
08/04/16 22:17:31 YWeVRGY5
>>346
角煮で…角煮で待ってる…!

348:名無しさん@ピンキー
08/04/16 22:54:35 tNEnXdQD
あそこにもあんのかよ世界樹スレw
神だらけの角煮の名前がでてきて酔いがさめた
ちょっとペイントツールのライセンス買って出直してくる

349:名無しさん@ピンキー
08/04/16 23:16:58 YWeVRGY5
君は納得が行くまで絵を描き込んでもいいし、臆せずに角煮やエロダURLリンク(www3.uploader.jp)に投下してもよい。

安西先生…パラ子の触手絵見たいです…

350:名無しさん@ピンキー
08/04/17 02:59:53 IMnQwBEs
夜の繋がりにくさは異常

>>349
一生に一度の恥さらしだ
上げといたよ

351:名無しさん@ピンキー
08/04/17 03:03:16 d8zNCZWC
夜だからというわけでなく、2ch全体が接続障害だったそうだ。

ちょっくら見に行ってくる。

352:名無しさん@ピンキー
08/04/17 03:12:59 3E8KKRq3
普通にうまいじゃねぇかよチクショウ。GJ。

俺は絵の練習を始めても良いし、妬みながら寝てもよい。

353:名無しさん@ピンキー
08/04/17 17:14:35 iwhNYtBc
できちゃった引退

354:名無しさん@ピンキー
08/04/17 19:38:11 PymFXovv
エロじゃないけど時事ネタ的なものを一つ。筆者の実体験を世界樹的に大幅脚色してラノベっぽく。
あのころ俺は若かった。


『ハイ・ラガードの春』
ビッグルーキー編

ギルド・ファンタジカは数多くの問題を抱えている。その一つが、新人に対する厳しさだ。まあこの場合、問題というよりは体質だが。

「これより、本日付けでファンタジカに所属することとなった新人さんの歓迎会を開催いたします。
司会は私、メディックのクレアが務めさせていただきます」
『どんどんぱふぱふー!』
 高まる緊張をなんとか抑えようと、ブシドーの少女は密かに『人』の字を書いて飲み込んだ。が、あまり効果は無かった。
(最初。そう、最初が肝心なんだ。ここで密かに有能ぶりを見せておけば、必ずや任務遂行の際、お声をかけて頂ける)
「では一人目の方、どうぞ!」
「ハ、ハイッ!」
 この返事はいらなかったかな、などと軽く後悔したかったが、その時間も無い。
舞台袖から出てきた少女の見たものは、期待にキラキラと輝く無数の瞳だった。
(う――)
思わず、息を飲む。
「どうぞこちらへ」
 進行役の衛生士に促され、少女は舞台の中央へと歩みを進める。途中、危うく足がもつれそうになった。
(うう――)
 上下の歯がカチカチと音を鳴らしている。観客の一人が発した「ピュゥ♪」などという口笛にも、いちいち心臓が跳ねてしまう。
「まずは自己紹介からお願いします」
 時は来た。
「……ゴホン」
 軽くせき払い。
「わ、」
意を決し、踏み出す!
「私の名は――」
『エエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!』
「ひっ!?」
瞬間、壮絶なブーイングが巻き起こった。
(えっ? えっ?)
頭が真っ白になる。自分はまだ、名乗ってすらいないというのに。
(私、なんかやっちゃった?)
怒り心頭の理由は、程なく明らかとなった。
「私! 私って!」
「武士道なのに『私』って!」
「それって……メチャクチャ普通じゃん!」
(え、え~~~~~~……)
 明らかとなったが、理解はできなかった。
「他にいくらでもあんだろうが! 『拙者』とか『某』とかさあ! なんなら『我』でもいいよ!」
「あんた異国の剣士なんだろ? 異文化コミュニケーションなんだろ?」
「は……?」
 意味不明な罵声に困惑する。自分は今、さぞ間抜けな顔をしていることだろう。
「見ろよ、あの間抜け面を。知性の欠片もねえ」
 実際に言われてしまった。泣きそうになる。
「だめね。見込みないわこの子」
「……す、すみません……」
「おいおいそこは『面目無いでござる』だろ? よく知らんけど」
「あーあ。なーんか興冷めだわ」
(なに、この偏見……都会(?)って怖い……)
 涙目でガタガタ震えていると、少女にとって更に絶望的な一言が浴びせられた。


355:名無しさん@ピンキー
08/04/17 19:42:13 PymFXovv
「ま、いいや。はい次、隠し芸いってみよー」
「えぇ!?」
「定番だろうがよ歓迎会の。ぁかっくしげい! ぁかっくしげい!」
 一人が手拍子を始めると、瞬く間にそれは観客全員に広がった。
『ハイかっくしげい! そーれかっくしげい!』
 少女の目には、それがまるで狂信者の集団のように映った。
「う、あ、うああ」
「ほら、頑張って。名誉挽回のチャンスよ」
 司会者の笑顔とガッツポーズが、今は何よりもつらい。
「早くやれよオラー! なんかブシドー的なやつー!」
 容赦なくヤジが飛ぶ。これ以上は限界だった。
(な、何か……あ)
 視界の端に掃除用具を発見。もはや何も考えずに、その中のほうきを一本手に取る。そして。
「……め」
『め?』
「めええええええええええええええええええん!」
果たして追いつめられたブシドーが行ったブシドー的な隠し芸とは、上段に構えたほうきを、真っ直ぐに振り下ろす。ただそれだけだった。
「めーん! なーんてっ! ……なーん、て……」
『…………………………………………………………………………。』
シーン。またはシラーでも可。
「――チッ」
 誰かの舌打ち。慌てて進行役が飛び出してくる。
「は、はーいお疲れ様でしたー! じゃあ次、次いきますね! 
そこの椅子にかけてて。今の面白かったわ。うん、とっても面白かった!(小声)」
「……」
 燃え尽きた頭にはもはやおべっかすら届かない。幽鬼のような足取りでギャラリーの視界からフェードアウト。
舞台横の簡素なパイプ椅子に腰をおろし、少女はそのままがっくりとうなだれた。と、
「はい! では二人目の方、どうぞ!」
(………………え……二人目?)
できたら一生地面だけを見つめていたかったが、それでも少女は顔を上げざるを得なかった。
(私の他に……誰かいたの?)
舞台裏でスタンバッてる時には、まったくその気配を感じなかったのだ。妙な寒気が奔る。
「ブシドーの次はカースメーカー! フレッシュなニューウェーブ、いいですね~!」
空気の後始末に四苦八苦するメディックに一瞥もくれることなく、その『二人目』が舞台袖より現れた。そのまま、足音も無く中央まで進み出る。
その異様な雰囲気に、一瞬誰もが口を閉ざした。
黒いフードを目深に被り、わずかに除く目もとには大きなクマが浮かんでいる。血色は極めて悪く、はっきり言って死人のようだ。
なにより奇抜だったのが、太い鎖で自らを拘束していることである。それが単なるファッションでないことは、誰の目にも明らかであった。
「じ、自己紹介……してもらえます?」
 そのオーラに気押された感じで、おずおずとメディックが告げる。
 が、その二人目の新人――呪い師の少女の口が開く気配は、一向になかった。
普通なら罵詈雑言の嵐だろう。が、ギャラリーは完全な沈黙を保ち、彼女の動向を慎重に窺っている。要はビビっていた。

356:名無しさん@ピンキー
08/04/17 19:44:08 PymFXovv
「あ。あのー……」
無限とも思える時間が過ぎ――そろそろ司会者の体力がゼロになろうとした、その時。
驚くべきことが起こった。


――メイです。よろしくお願いします。


「え……」
 ペコリ、とお辞儀する少女に注がれるのは、どれも一様に驚愕の眼差しだ。
少女は徹頭徹尾、言葉を発していない。だが、確かに今、『声』が聞こえたのだ。
「い、今……」
「あ、ああ。俺にも聞こえた」
「これって……まさか」
 ギャラリーの一人が、恐る恐る質問した。
「……もしかして今の、『念話』ってやつ?」
 そこで初めて、呪い師メイは反応らしい反応を見せた。今まで中空に漂わせていた視線をその男に向け


――こくり。

 
 と頷いたのだ。
『……す』
 すうぅ、とギャラリーが一斉に息を吸い込む。そして――爆発。
『スッゲエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!』
 ドラマなんかで言えば、無音状態から盛大にBGMが流れ出す場面だろう。
「すげえ! 君すげえよ!」
「あたし、こんなの初めて!」
「まさか自己紹介と隠し芸をいっぺんにやるとはなあ」
「この子、伸びるわ。間違いない」
「これは……いわゆる一つの大物新人ってやつじゃないですかぁ!?」
「C(カース)・M(メーカー)・M(メイ)! C・M・M!」
 興奮冷めやらぬ会場。そんな中、ただ一人だけ取り残され、呆然とする者がいた。
「なに……これ」
その日より、ブシドー少女(本名名乗れず)の苦難の日々が始まった。

357:名無しさん@ピンキー
08/04/17 19:46:14 PymFXovv
 とある夕食時の風景。
ギルドの面々が和やかに食事と談笑を楽しむ中、一人の少女だけが、お盆を持ってせっせと動き回っていた。
「……って、あ!」
 そのお盆を、乗せた皿ごとひっくり返す。美味そうなパスタは、一瞬で無残な生ゴミへと変わった。
「なーにやってんだよ!」
「すみません! すみません!」
 待ってましたとばかりに、他の者達もなじりに参加する。
「ったくどんくせえ、何年やってんだてめえ!」
「え、まだ一週間……」
「あ?」
「いえ……」
「能力が低くって、クエにも連れてけやしねえ。じゃあせめて雑用で成果挙げてみろってんだ」
「そ、それは……ろくな装備を与えてくれないからじゃ……今だって、なぜか一人だけ割烹着(防御力0)だし……」
「ああ?」
「いえ……なんでもありません……」
 今にも泣き出しそうな顔でうつむき、薄汚れた割烹着の前垂れをキュッと握りしめる。その仕草すら、基本Sなギルドの連中には逆効果だった。
「ほんとこいつだめだな」
「つーか名前なんだっけこいつ」
「知らね」
「もうそれでいいじゃん」
 以後、ブシドー少女の呼び名は『シラネ』で統一された。
(ひどい……あんまりだ……)
「または『新人の面白くない方』、略してシロ」
 統一されたそばから、新たな呼び名が誕生した。
(もう……いやだ……)
「おいシロ! さっさと料理運んでこいや!」
「は、はい!」
「躾がなってねえなあ。シロって呼んでんだから、返事は当然『わん』だろうが!」
「わ、わん……」
「ハイ、くるっと回って」
「わん!」
「へへ……それでいいんだよ。……あっちの方もばっちり躾けてやるからな、シロ……へへへへ」
この少し調子に乗ってしまった三軍の名も無き男は、ジェンダーフリーを重んじる女性陣により吊し上げ(文字通り)を喰らうこととなる。

358:名無しさん@ピンキー
08/04/17 19:47:59 dU8T+SwC
おい! そのブシ子はさらしブシ子ですか? それとも着物ブシ子ですか?

359:名無しさん@ピンキー
08/04/17 19:49:23 PymFXovv
「え、辞める?」
 部屋に入るなりそう切り出した少女に対し、クレアは条件反射で聞き返した。帳簿に走らせていたペンを一旦休ませ、振り返る。
「どうして? まだ入ってひと月も経ってないわよ」
 そう疑問符を浮かべるメディックは、今は眼鏡を着用している。さりげない変化だが、彼女の穏やかな魅力を引き立てていた。
「実は……かくかくしかじかで」
古いよっ! と思ったクレアであったが、そこは流石ファンタジカの良心。口には決して出さなかった。その後も、少女の思いのたけを何も言わずに聞いてあげる。
どうやら『溜めこんでいるモノの処理』が、色んな意味で彼女の得意分野らしい。などと言ったら、確実に激怒するだろうが。
「――と、いうわけなんです……」
ひとしきり少女に喋らせてから、クレアはゆっくりと頷いた。そうして母が子に、あるいは姉が妹に言い聞かせるように、優しく語り始める。
「……うちのギルドって、最初はみんなちょっと冷たいように感じるけど、本当はすごく喜んでるの。
後輩って、無意味に可愛がりたくなるものよ。ちょっとやり過ぎかもしれないけどね」
そう言って苦笑する。ただの笑顔なら、誰でも出来るだろう。この場面で、この絶妙な苦笑い具合を出せるのが、パーティーの癒し系としての真骨頂なのだ。
「クレアさん……」
「頑張りましょう。ね?」
 固く握りしめていた拳を、柔らかい掌で包まれる。込めていた力は、安らぎと共に解けていった。
「は……はい!」
この人に相談してよかった。少女は心からそう思った。が。
「うんうん、良かった。――えっと」
 ここで衛生士の頬に、一筋の汗が流れる。
「あー、えっと」
「?」
「えーっと……」
 そして、とても苦しそうな笑み――字、同じくして苦笑に非ず――を浮かべ 
「……シロちゃん? あ、シラネちゃんだったかしら」
「うあああああああああああああああああああああああああああああん」
 涙を盛大にまき散らし、シロあるいはシラネは脱兎の如く駆け出していった。


 夢うつつの狭間を漂いながら、少女は懐かしい記憶を見ていた。
それは父との、地獄のような修練の日々。血反吐を吐いて倒れ伏そうとも、父の一喝で立ちあがる。
苦しいと思ったことは幾度となくあった。が、それでも辞めたいと思ったことは、ただの一度も無かった。そう、これまでの人生において、ただの一度も。
(でも、それももう過去の話……)
ついに自分は折れてしまった。現実の厳しさから逃れたいがために、その一言を口にしてしまったのだ。
――まあ、トドメを刺したのは例のメディックだが、この際そんなことは関係なかった。
(ああ、なんかもう……)
何もかも、どうでもよかった。

360:名無しさん@ピンキー
08/04/17 19:50:31 PymFXovv
>>358
ご想像にお任せします。お好きな方でどうぞ

361:名無しさん@ピンキー
08/04/17 19:54:29 PymFXovv
「起きろ」
「……え、あれ、アーサーさん……?」
 あからさまに泣きはらしたと分かる赤い目で、シラネはぼんやりとそのパラディンを見つめた。窓から入る日の光と鳥のさえずりで、今が早朝だということを理解する。
 半歩遅れて、彼がギルドの大先輩だということも理解する。
「――しし、失礼しました! おはようございます!」
 布団を蹴飛ばし、なぜかベッドの上に正座。あまつさえ敬礼までする少女。
服装はよれよれの割烹着。両目は可哀想なぐらい充血している。
 アーサーはため息を吐いてから、告げた。
「クエストだ。行くぞ」
「へ……? なんですかそれ……」
 クエスト。その言葉の意味も忘れるほど、少女は衰頽していた。そしてやはり半歩遅れで、「ええええええ!」と理解する。
「あ、あの、ご指名頂けたことは大変嬉しいのですが……私、きっと足手まといになります。その、割烹着(防御力0)ですし」
「その格好のまま連れて行く訳がないだろう……」
 呆れたように言って、アーサーは部屋の入り口に置いてあった荷物を、シラネの元まで運んできた。
「こ、これ……」
 それは現行における、最高品質の防具だった。
「新調した。サイズは合っているはずだ」
 知らず、視界がぼやけていく。
(私……見捨てられてなかった)
込み上げるものを抑えきれず、少女は目の腫れを上書きする勢いで泣いた。泣いて、感謝した。
「ありがとうございます……!」
「礼ならクレアに言うんだ。一晩掛かりの帳簿を書き換えてまで、予算の一部をこれに当ててくれたのだからな」
「はい!」
「三分で支度しろ。皆すでに待機している。――君の同期もな」
 微笑を残して去る聖騎士の背中に、シラネは再度感謝を述べた。そして。


――行こう。


あの歓迎会以来の『声』が、心に届いた。
「う、うん!」
 これが記念すべき、新人二人の初コミュニケーションである。


「ん? どうした、お前たち」
 部屋の外には数人の男――よくシラネに絡んでいた連中だ――が複雑な表情で立っていた。彼らもクエスト参加者である。
「いいのかよ、アーサー。あいつ、メチャクチャどんくさいぜ?」
「てか、そもそも今回のクエじゃ……」
「まあ、いざって時は体張って守ってやらんでもないが……って、馬鹿! 俺はただ、クレアの仕事を増やしたくないだけなんだからね!」
 デレる男たちに、アーサーは神妙な面持ちで答えた。
「いや。恐らくその心配はない」

362:名無しさん@ピンキー
08/04/17 19:58:25 PymFXovv
 裂帛の気合とともに繰り出した一刀が、角鹿の頭部から尾部までを一気に両断する。
 分たれ、崩れ伏す亡き骸には目もくれず、背後より接近してきていた大型の猿に対し横薙ぎの一閃で応酬。
いざ殴りかからんと腕を振り上げていた猿は、その体勢を維持したまま上下に分断された。
一つ、また一つと、樹海に鮮血の花が咲いていく。
落ち着いた眼差しで、シラネは周囲を見渡した。
(次は……カニ? カマキリ? それともカボチャ? あ、ドラゴンもいる――でも)
今回のクエスト。それは、大量出現したFOEの討伐である。
どれぐらい大量かというと――まあ、通常エンカウントで奴らが現れるぐらいの勢いだと認識してもらえればいい。
もはやフィールド・オブ・エネミーの定義から外れている気もするが。
(でも……全部倒せる)
 箸の握り方より先に刀の扱いを学ばされた。遊び相手は裏山の獣王だった。寝る前はいつも、朝になるまで竜の巣で馴染みの幼竜と戦い続けた。
――やがてその竜が成竜となる頃、彼女自身も、父から免許皆伝の書状を賜った。
襲撃が止んだ。明らかにモンスターたちが、彼女を恐れ始めていた。
頬を伝う汗を拭い、疲労に満ちた呼気を体内から吐き出す。
「ハッ……ハッ……」
 鈍ったな、と自責する。以前の自分なら、この程度の運動で息を切らせることなどなかった。
 横に一度。縦に一度。二度の血振いで、刀身にこびり付いた肉片を散らす。構えは青眼へ。目を閉じ、息吹く。
途端、明らかに少女のものではない――どころか、人間のものですらない。まるで地響きのような轟音が、シラネから発せられた。
静かに目を開き、告げる。
「来い!」


パーティーは皆、ぽっかーんと可愛らしくデフォルメされた顔で、この光景を見守るしかなかった。
カースメーカーの少女――鉄の無表情でお馴染みのメイですら、眼前で繰り広げられる惨劇に、目を白黒させている。
「な……なんっだ、ありゃあ……」
「えっと……新人のメッチャ怖い方……だったっけ?」
「シラネちゃん……随分とその、強かったのね……」
 脂汗を浮かべるメンバーに、聖騎士アーサーが冷静な解説を入れる。
「うむ。どうやら彼女はブシドー――否、戦闘者としての全技術を極限まで鍛え抜いているらしい。あの怪物の群れを、まとめて相手できるほどにな」
「あ、ありえねえ……」
「チ―トだチート……」
「以前から彼女の立ち振る舞いを見ていて、ただ者でないと感じてはいたが……まさかこれほどとはな」
 その台詞に、クレアがぴくりと反応した。
「……ふーん。アーサーってば、そんな注意深く観察してたんだ……? ふーん。視姦とか、してたんだ」
「え! あ、いや、別にそういうわけでは……し、しか!?」
夫婦漫才を差し置いて、戦闘は続く。

363:名無しさん@ピンキー
08/04/17 20:00:38 dU8T+SwC
さらしブシ子でいただきます。

364:名無しさん@ピンキー
08/04/17 20:00:48 PymFXovv
通常、単独でここまでの物量を相手取ることなど出来はしない。
いかに異常な攻撃力を持とうと、肉体的強度は所詮人のそれだ。FOE級の一撃を受ければ、それで終わる。
だが、戦闘は一向に終わらない。何故か?
敵の攻撃が、全く当たらないのだ。
(絶対に……絶対に……! この防具は傷つけさせない!)
せっかく買ってもらったんだから! その一心で攻撃をかわす。ただそれだけのことで、シラネの回避率は今やえらいことになっていた。
しかし、それでも限界は来る。
鋭利なカマキリの鎌が、ほんのちょっぴり篭手をかすった。
「あっ――」
刹那、シラネの中で何かが弾けた。
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
その絶叫に呼応して、刀身に紅蓮の炎が宿る。
「ちょ、おま!」とでも言いたかったのだろうか、カマキリが悲痛な叫び声を上げた。
鬼神の形相で歩み寄るブシドーに対し、いじらしく両鎌を上げて降参の意思を示す。
「――消えろ」
樹海の天蓋を突き破るほどの火柱に飲まれ、カマキリは跡形も無く焼失した。
「ハァー……! ハァー……!」
 次はどいつだ? 正気の色を失った瞳がそう語っている。
 そんな武士道もとい狂戦士の元に、アーサーが駆け寄ってきた。
「既定の討伐数に達した! もういい! よせ!」
どれも出会えば青ざめるような化け物たちが、これを機にと一目散に走り去っていく。
中には自分の体を引きちぎり、わざわざレアドロップを献上する者までいた。
「すみません……自分でも途中からなにがなんだか……」
「いや、良くやってくれた」
 息を整えながら、シラネが刀を鞘に納めようとしたその時。遥か遠くにいるパーティーから、思わぬ無茶ブリが飛んできた。
『そこで決めの台詞!』
「えぇ!?」
先ほどまでの鬼神ぶりが嘘のように、少女はうろたえた。
 疲労と混乱で頭がグルグルする。彼女は今、あの忌まわしい新人歓迎会を思い出していた。
『なんかブシドー的なやつー!』
 完全にデジャブだ。もうやるしかない。
「……わ」
『わ?』
「我に……断てぬものなし……」
『…………………………………………………………………………。』

365:名無しさん@ピンキー
08/04/17 20:02:24 PymFXovv
>>363
言っといてなんだけど、自分もそのつもりで書きました。
あの娘はどうみてもヘタレだろjk・・・

366:名無しさん@ピンキー
08/04/17 20:04:27 PymFXovv
「た、たてぬものなし! なーんてっ! ……なーん、て……」
いつかのいたたまれない空気までもが蘇ってしまった。
嗚呼、またやってしまった。とシラネが思った、次の瞬間。
『……か』
「か?」
『カッケエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!』
 歓声を上げながら、子供のように無邪気な笑顔でメンバーが走って来た。
「なに今の台詞! メッチャかっけえじゃん!」
「即興? それ即興?」
「あ、い、いえ。生前、父がよくこの台詞を」
強く、偉大なその姿を思い出す。何事にも全力を尽くすのが信条だったあの人は、たとえそれが夕飯の支度であっても、
その強烈な一閃を惜しげもなく披露していた。そして見事両断された大根や人参に向けて、こう告げるのだ――
「『我に断てぬものなし』! いいねえ。今度俺も使ってみよう」
「いやお前バードじゃん」
「メイちゃんも、ほら! かっこよかったって!」

――こくこく。


そんな和気あいあいとしたムードの中、聖騎士アーサーと衛生士クレアだけが、その思いやりの心を察し、密かに笑い合った。
「なあ、もっかい言ってくれよ!」
「わ、我に断てぬものなし!」
『もう一回!』
「我に断てぬものなし!」
『最後にもう一丁!』
「我に断てぬものなしいいいいいい!」

雨降って地固まる。今回降ったのは血の雨だったようだが。
新人にはとことん厳しく、そしてとことん優しい。
とあるギルドの、ちょっとした良い話。





367:名無しさん@ピンキー
08/04/17 20:07:03 AGmeusS2
なんか和んだwGJ!
サラシは不幸な道を全力疾走してそうだよな。

368:名無しさん@ピンキー
08/04/17 20:09:46 PymFXovv
はい如何でしたでしょうかハイ・ラガードの春トラウマ編!
この季節になると決まってあの日の歓迎会を思い出すので困ってます。
了と言いつつ落ちてないのはいつものこと(つっても前スレで二つ書いただけですが)なんでご容赦ください。
次こそはエロいの行きます。「うちのカス子は喘ぐときだけ声を出すんだぜ」をコンセプトに頑張りますね。
では。

369:名無しさん@ピンキー
08/04/17 20:09:54 dU8T+SwC
これはよい見事な飴と鞭の使い分け調教

サラシはストイックさとSを誘う微妙なカワイソさを併せ持つのがええな。

370:名無しさん@ピンキー
08/04/17 20:13:09 PymFXovv
>>367
筆者も途中から『シラネ』で統一してるぐらいですから。
ほんとはもっと犬の下りを突っ込んで書こうとしたんですけど、それ一個で話しできんじゃね?っていう意見が全俺から出たので。
そっちの方もアナザー鬼畜ストーリーみたいな感じで頑張りますね。多分
需要?なにそれ

371:名無しさん@ピンキー
08/04/17 20:15:44 dU8T+SwC
>>370
>そっちの方もアナザー鬼畜ストーリーみたいな感じで頑張りますね

需要ならここに

372:名無しさん@ピンキー
08/04/17 20:16:09 7Y9hb9Dz
GJ
アーサーとクレアの夫婦いちゃいちゃものとか、
シラネがそこの間に入ってしまい3人でくんずほぐれつとか
みたいなー。
みたいなー。

373:名無しさん@ピンキー
08/04/17 20:31:26 AGmeusS2
>>370
需要?ありまくりですよ。


さて、なんか妄想しようとしても2ネタが全く思い浮かばないんだが何故だ?
いい加減貴婦人と姫君は脳内から消え去ってくれ…頼むからorz

374:名無しさん@ピンキー
08/04/17 22:14:47 S4LB1sur
>>353
GJ。可愛いカッコイイよシラネちゃん。そして親父ちょっと待て。

>>373
それをすてるなんて とんでもない!

375:名無しさん@ピンキー
08/04/18 15:44:58 AfJE93Oz
ひまわりちゃんとショタパラの純愛ってそそりますよね!

と思ったけど無愛想なソードマンとかブシドーに一目惚れもいいな

376:名無しさん@ピンキー
08/04/18 20:44:40 7ynPRfUB
ストイックなさらしブシ子が自分の感情に戸惑いながら次第にデレていくのがいい。

377:名無しさん@ピンキー
08/04/18 20:49:03 MYx8EfBL
ショタパラとおねいさんメディックと、
口から砂を吐くようなイチャイチャラブストーリーが、
いつも脳内展開される今日この頃。

378:名無しさん@ピンキー
08/04/18 23:57:31 SZIXV/gR
妄想力のない己が恨めしいッ
先生!スキルポイントってどうすればたまるのんですか!

379:名無しさん@ピンキー
08/04/19 00:20:46 KZSAcPoy
馬鹿になれ。萌えに貪欲であれ。そしてエロくあれ。
妄想チェイスはいい妄想力特訓になるよね

380:名無しさん@ピンキー
08/04/19 00:43:07 Avm7jI3M
最初の3ポイントを全て妄想マスタリに振るといいよ!
チェイス妄想や筆マスタリにも振ると幸せになれるよ。

ところでこのスレの職人さんはどれくらいの期間で完成させてるんだ?
なんか凄く気になるんだぜ…

381: ◆NQZjSYFixA
08/04/19 01:21:49 A5Jd8Kd8
>>380
思いついたら……っていうか書き始めたら執筆期間4時間くらい
2でようやく27階まで行ったはいいが案の定属性ガードが必要になって全然ゲーム進まないw
ネタ的には自分の書いたキャラを2につかっちまってしかも女の方待機しっぱなしだから
獣姦妄想が止まらないがまだ書けないw

382:名無しさん@ピンキー
08/04/19 01:25:57 XH1QdPH+
>>380
只今絶賛停滞中の職人見習いが来ましたよ。
……えろシーンまで到達する気配すら無いとかどういう事ですか。

383:名無しさん@ピンキー
08/04/19 03:01:04 Avm7jI3M
>>381
4時間…だと…
少なくとも2倍はかかりそうだ…
まずは妄想を整理するとこからだけど。

>>382
>絶賛執筆中なんで期待して待っててください
まで読んだ!

384:名無しさん@ピンキー
08/04/19 17:15:05 t2EF8m4s
妄想マスタリMAXだから妄想だけは一人前
今文才マスタリを取りにいってるが、
行くとこ行くとこFOEが立ちはだかっていて経験値がたまらないww

385:名無しさん@ピンキー
08/04/19 22:37:59 FRKRsIzu
>>382
逆に考えるんだ。
まずはエロシーンだけ書くんだ。
後はどうとでも肉付け出来る。

>>384
あなたの前に立ちはだかっているのはFOEではなく
先輩冒険者だ。
パワーレベリングと思って作品を読めば、経験値は貯まっていくぞ。

386:名無しさん@ピンキー
08/04/19 22:41:17 ++HH/fmd
変に周辺部のディテールやリアリティに凝ろうとすると中々書き上がらないからな

387:名無しさん@ピンキー
08/04/20 01:54:14 R8i+Nv6i
2のネタバレになるのかな…
結構進めないと見れないけど…




素顔を見てからギルド長への妄想が止まらないんだ!あの大人の女性な感じがたまらない!
歴戦の勇士だけに逆に性に不慣れだとか、普段は強気だけど受けに回るとしおらしくなるとか、
傷跡は敏感になるそうなんでそこを重点的に責めて悶えさせてみたりとか!
そんな俺は少数派?

とりあえず妄想の前に赤竜倒さないと…
赤竜討伐クエ | λ...

388:名無しさん@ピンキー
08/04/20 02:59:12 WNSx40gn
>>387
「傷跡は敏感なんですね・・・」
「そ、そこは傷跡じゃ・・・ ひゃうっ!」

こう・・・かな・・・?

389:名無しさん@ピンキー
08/04/20 20:07:58 lCTZymbJ
修行と趣味を兼ねて、次>>390が言うお題でSSを書くことにするよ。

390:名無しさん@ピンキー
08/04/20 20:14:13 HyClJyzw
金髪アルケミによる、ドリルダクハン子マゾ化調教

391:名無しさん@ピンキー
08/04/20 20:34:25 lCTZymbJ
ちょw反応はええよww
でも、了承しました。気長に待っててくれ。
あと、アルケは男?女?

392:名無しさん@ピンキー
08/04/20 20:38:25 +eWTfQCP
うはw飯食ってたww
畜生…

393:390
08/04/20 20:45:45 Qek/wpTV
>>391
男で

394:名無しさん@ピンキー
08/04/20 20:50:18 lCTZymbJ
男ね、おk。
では、出来たら報告に来ます。
期待に沿える出来でなかったら、オールボンテージくらいで勘弁してね。

395:名無しさん@ピンキー
08/04/20 20:53:45 Qek/wpTV
>オールボンテージくらいで
「そのあとバラを挿して花瓶」までで。

396:名無しさん@ピンキー
08/04/20 22:03:12 8LcDzbp/
まさにエクスタシー!

397:名無しさん@ピンキー
08/04/21 01:19:17 Uz3E2VYP
色々とダメージが大きいなw

398:389
08/04/21 01:33:57 jNcYZRSH
できますた。
ここのルールだと、ロダの方がいいのかな?

399:名無しさん@ピンキー
08/04/21 01:38:19 EqXgJXPh
SSなら普通に投下すればいいべ
通し番号振っとくと読む側に全体の長さが伝わりやすくていいかもシレン

400:名無しさん@ピンキー
08/04/21 01:45:54 jNcYZRSH
ありがと。それでは投下。

1.
 視線だけを、いつも感じていた。樹海で鞭を振るうとき。その日の成果を、酒場で分かち合うとき。男からの視線は、ただ自分に
注がれていた。
 それが他の男達のように、劣情に満ちたものだったなら、ダークハンターの神経をこれほど騒がせることはなかっただろう。
 そもそもダークハンター達が扇情的な服装を好むのは、獲物を誘い込む巣を張る蜘蛛が、毒々しい体色をしていることと無関係では
なかった。
 職種としての義務と彼女個人の趣向、分かちがたくなった二つは、一人の女の中で混然と溶け合っており、自分の服装が一部の
人間にとって奇異に映ることなど、何ほどかのこともなかった。
 その男の視線に出会うまでは。

 だから、樹海の中、PTを組んでしばらく経ち、初めて男のほうから声をかけてきたとき、ダークハンターの胸に湧いたのは戸惑いを
含んだ苛立ちだった。「いまさらなんなのよ」そういう気分だったのかも知れない。
 自然、横着な対応になった。
「なに? 何の用? 私からアンタに話すことなんてないよ」
 男は、ゆっくりと首を振った。金色の髪が一緒に揺れる。ダークハンターは一瞬それに見とれかけ、自分の心を大慌てで張り飛ばした。
 気分を害した様子もなく、男―金髪のアルケミスト―は無頓着に言葉を続けた。
「自分を偽って生きるのは、辛くはないか」
 唖然とした。無礼であるとか、そういう問題ですらなかった。
「あんた、どうしようもない馬鹿なの? それとも礼儀って言葉を知らずに育ってしまった、可哀想な子供なの?」
 アルケミストは構わず続けた。言いたいことだけを言う、そんな様子だった。
「お前は強い。だがその強さは」
 そっと、男の手が彼女の特徴的な髪に触れる。思いのほか優しい手つきだった。
 振り払うことは思いつかなかった。男の瞳は、獲物を射すくめる蜘蛛の複眼に似ていた。
「柔らかな肉を覆う、鎧の強さだ」
 そこまでを告げると、男は不意に踵を返し、場を去った。
「なんなのよ」
 残されたダークハンターはわなわなと震えた。
「なんなのよ、アイツ」
 止まらない震えが屈辱から来ているのか、それとも別の何かなのか、彼女には最後までわからなかった。


401:名無しさん@ピンキー
08/04/21 01:46:53 jNcYZRSH
2.
 どうということもない相手のはずだった。依頼されたクエストをこなす為、下層に降りたPTは、さして苦戦することもなく
巨獣を屠った。
「見た目の割りに、あっけないわね」
 勝ち誇りながら、ダークハンターが巨獣に近づいたそのとき、獣の生存本能が最後の足掻きをみせた。
「……え」
 振り切られた爪が、軽鎧ごと彼女の左脇腹をえぐる。
 獣の爪牙がもう一度自分に向け振るわれる寸前に、巨大な熱量が傍らを通り過ぎていくのを彼女は感じた。
 断末魔も叶わぬまま、今度こそ巨獣の命は尽きていた。

「俺が彼女を診よう。その間に目的を達してくれ。なるべくはやくな」
 普段と変わらない落ち着いた声でアルケミストが云うと、仲間たちは散り散りになった。
 今回のクエストは、巨獣の隠し持った宝玉の探索がその主眼目なのだ。アリアドネの糸は一本しかなく、不本意ながらもまだ街に
戻るわけにはいかなかった。
 負傷で動けない彼女のそばにアルケミストだけが残ったのは、先ほどの術式で組める術式が打ち止めになったからだった。
 すくなくとも、ダークハンターを除いたPTは、そう解釈した。
 
「ねえ、なんか喋んなさいよ」
 鎧を外され、傷口にメディカを刷り込まれながら、ダークハンターは呟いた。
 沈黙の気まずさよりも、苦痛を紛らわす意味が強かった。
 アルケミストの手が一度止まった。
「お前は、美しい女だ」
「ぷっ! ビックリするぐらい陳腐ね」
 いつのまにか、左脇腹にあったはずの手は、彼女の臍の上に来ていた。つつ、と、男の指が無傷の肌を這った。
 ぞっとするほど、心地よかった。ダークハンターは、心底恐怖した。
「え、ちょっと……」
 臍から傷口は、そう間隔が開いていない。横たわった彼女の腹部がせわしく上下する。すでに傷の痛みのせいだけでないことは、
彼女自身が一番良く知っていた。
「や、やめて。こんなの卑怯よ」
 男の指が、動きを止め、もとの脇腹に戻っていく。ダークハンターは安堵の息を漏らした。
 傷口に、男の指が突き刺さった。
「!! った……い!」
「鎧わぬお前は、誰よりも美しい」
 強い感情の篭った声が、女の耳朶を打った。アルケミストのような男が、このような仕打ちをすることも、それが自分に向けられている
ことも、ダークハンターの理解を遠く超えていた。
「痛いか。だが、鎧があっては味わえない痛みだ、それは」
 身勝手そのものの言い草に、しかしダークハンターは反論できなかった。今の男の言葉は、どこかで自分の本質に触れていた。
 左手を脇腹に潜り込ませたまま、男の右手が下腹部に伸びた。
「やめて、ねえ……」
「お前は、獲物を待つ蜘蛛ではない」
 右手が下着の上から、秘裂をそっとなぞる。自分が悦びの印しを溢れさせていることに、彼女はそこで初めて気がついた。
「蜘蛛の牙を待ちわびる、蝶なのだ」
 秘所に指が潜り込むのと同時に、脇腹からの激痛が押し寄せてきた。
 相反する感覚は、熱量をもって彼女の体内を撹拌し、巣にかかった蝶を高みへと導いていった。

402:名無しさん@ピンキー
08/04/21 01:47:58 jNcYZRSH
3.
 夜半。公国の殆どは既に眠りについていた。先ほどまで喧騒の中にあった酒場も閉まり、騒ぎ疲れた冒険者どもは、思い思いの
ねぐらに帰っていく。先日、からくも死地を脱した彼女も、その中の一人だった。ただし、疲れた足が向かうのは、
自身の宿ではなかった。
 郊外に建てられた一軒家の前に、ダークハンターはたどり着いた。
 建物全体から、住人の心を映し出したように、陰にこもった圧力が発散されており、用がある者ですら近づくのを厭うに違いなかった。
「私、どうして」
 あの時、眼もくらむ瞬間の後、彼は自分にそれ以上のことを決してなさなかった。
 もちろん、仲間が戻ってくるという事情もあった。しかし、彼女の知る「男性」という存在は、理性より本能を重んじて恥じない
生きもの達だった。
 左の脇腹がうずいた。自分は彼に、何を求めに来たのだろう。
「くそ、あんなヤツ……!」
 ブーツをことさら高く響かせながら、石造りの扉の前まで歩く。
 呼び鈴を鳴らそうとして、扉の取っ手に施された細工に視線が吸い寄せられた。
 それは、銀製の絡み合う蜘蛛だった。奇怪ではある。おおよそ、取っ手とするにふさわしいモチーフとは思えなかった。
(蜘蛛の牙を待ちわびる、蝶なのだ)
 乱暴に呼び鈴を鳴らした。そうだ、自分がここに来たのは、二度とこんな趣味の悪い取っ手を見ることがないようにするためだ。
 何の前触れもなく扉は開いた。
「来たか」
 さも当然、といった調子でアルケミストは言った。
「アンタねぇ!」
 怒りに任せて相手を押し切ろうとしたダークハンターの唇を、柔らかい何かが塞いだ。
 男の唇だった。
「!?」
 狂おしいまでのくちづけだった。一人の人間が抱える苦悩も、祈りも、哀しみも、何もかもがそこにあった。
 跳ね除けることは出来なかった。アルケミストはダークハンターであり、ダークハンターはアルケミストだった。
 唾液と共に流し込まれるその全てを、ダークハンターは嚥下した。
 男が、女の手を引き、部屋へと誘う。そこは蜘蛛の巣の中で、飢えた蜘蛛が一匹で暮らしている。
 それを知りながら、ダークハンターは盲目の蝶のようにゆらゆらと、部屋に足を踏み入れていった。

403:名無しさん@ピンキー
08/04/21 01:49:39 jNcYZRSH
4.
 頭の両側で髪をしっかりと握られ、ダークハンターは頭を動かせなくなった。その眼前に、アルケミストは自らの怒張を突きつけると、
「はじめろ」
 と短く言い切った。
「は……い」
 男のソレは、どこか歪だった。遠い国に伝わる、男児に施される儀式の結果だったが、もちろん女にそんな知識はなかった。
 ただ、その歪さに哀しみをみただけだった。
 男の行為は乱暴ではあったが、決して粗暴ではなかった。
 ダークハンターの喉奥に精を流し込むときも、飲みきれず床に零れた液体を、髪で頭を引きずったまま
「舐めとれ」
 と命じたときも、その印象は崩れなかった。むしろ、苦しそうなのは男のほうだったかもしれない。

 ダークハンターの全身は、自身の鞭で拘束されていた。数多の敵の血を吸った得物は、今度は主人に牙を向けていた。
 アルケミストは、そうして彼女を拘束した後、部屋を出て行った。
(どこにいったんだろう)
 霞のかかった頭で、ぼんやりと彼女は考えた。
(でも、もう)
 どうでも良いことだった。
 開きかけた脇腹の傷が痛む。痛みは昂りの中で快楽にすりかわっていった。
 傷を負ったあのときから。いや。
 初めて視線を感じたあのときから。自分は彼女が蝶であることに「気が付いてくれた」あの蜘蛛に囚われていた。
 深い悦びをもって、彼女はそれを肯定した。

 男は、何時間かして、部屋に戻ってきた。
 ダークハンターの自分では自由にならない両足を開かせると、前戯もなく正面から彼女を刺し貫いた。
 甘い苦痛の中、女は声をあげた。
「ギルドを、辞めてきた」
 深く強く自身を打ち込みながら、アルケミストは唐突に言った。
「お前は、どうする」
 蝶は蜘蛛が居なくなっても生きていける。だが、獲物を失くした蜘蛛はどうなる?
「あなたと一緒に行くわ。ずっと、ずっとね」
 アルケミストは、小さく息をついた。被害者は加害者を告発し、加害者は被害者となった。二人は二度と離れられなくなった。
 男は、女の奥深く精を撃ち放つ。それは契約に似ていた。
 蝶と蜘蛛は、薄暗い部屋の中で、じっと抱き合ったまま笑顔を交わした。             
                                                        おしまい

404:名無しさん@ピンキー
08/04/21 17:08:10 Wzk7N5UH
2の不安げなところから堕ちるまでのところが特にええな。
難を挙げるなら短編ではなく長編で、理性と葛藤しながらじわじわ落ちる話で見たいところだ。

405:400
08/04/22 00:49:08 FeqIj1Iv
わざわざ事前に助言してもらったのに、通し番号入れるの忘れた俺はバラを挿した花瓶。
タイトルは『蜘蛛』で。
>>404
感想ありがとうございます。自分で今読み返しても、もうすこし調教要素をじっくり
書き込んでもよかったかな、とも思えます。精進あるのみ。

406:名無しさん@ピンキー
08/04/22 09:58:21 F43UMyRI
>俺はバラを挿した花瓶。

     リ,;;;;;;:: ;;;;;:: ;;;;; ::;;;;;; \       人 从
     (彡ノり/リノ" ミ;;;;;;,,,.. ゝ     ) あ (
     );;; ヾ、;;;;...__,,  );;;;;;;; ヾ    ) お (
     i:::) ` ;;ー--、` 〈;;;;;;;::;;; i   ) お (
    i i::/   ^:::::::.. i  ,ll/ニi ;; l   ) / (
    i l ヾヽ''    ゚   ))ノ;; /  ) っ (
  i |  | iにニ`i,     (_/i;;; |  ) !! (
  | |  ! `ー‐'"    /  ゞ:l  つ (⌒
  i l|  ! " ̄  ,,,. /,;    ミi      |l
  | |i  ヾ二--;‐' ,;; ,;   ミ ||i il   i|
  | ll  _|彡"  ,' ; /' ̄^ ̄''''\  ||
  l ,..-'"  〈    ; /        ヽ
 /  、, \)  ,,.-/           `i
     `  ミー,;;' ,l             l
    /   ;; /  .|             |
   ヾ/    ,i'  ト             |
   'i     '  /゙`       イ    !
   ,;;|o;   i|  /         ヲ    /
  ,;;人,,_   ハ /    ,     /     リ
 ‐''"⌒ヾ:;' /'゙ i    /    /ミ    ミ!
      \ ,/   '';;    / ゞ    i
        ヽ   ,    ,ノ _,,;:'     ,i
    /  Y  \ '   ,;;/ _,.;:'     l
  ;;'    l   :. \   /        /
   i   :: i   ''::. \ /        ,;;イ
   ;;   .  l   `'::. ヾ,        ';/ |
    _|\∧∧∧MMMM∧∧∧/|_
    >                  <
 -┼-┐ |  || \     ヽ|  |ヽ  ム ヒ | |
  /  /  ト―-     / .| ̄| ̄ 月 ヒ | |
  / _ノ  .|__  _/  /.| ノ \ ノ L_い o o
    >                  <

407:名無しさん@ピンキー
08/04/22 18:08:41 mpea8t4q
尻がカビンになったこんな俺が、連投してもいいものでしょうか。

408:名無しさん@ピンキー
08/04/22 19:02:41 d5lFT+Tg
構わんよ。

409:帰郷 1/4
08/04/22 19:19:23 ASHEnk8I
それでは、お言葉に甘えて。
「迷宮2」20Fのクエスト「豪傑の過去」のネタばれがありますので、ご注意ください。

1.

 店、開けるのはまだいいのかい? ……そう?
 まあ、あんたのまずい酒、金払って飲みに来るなんて客、それこそ酔っ払いでもなきゃいないわよね。
 あはは、そんなにムキになんないの!
 あんたみたいに、いろんなこと考えられる奴は、立派だと思うよ。あたしは、だめだ。
 冒険者なんて、いつまでも続けられる商売でもないしさ。どっかで野垂れ死にするのがお似合いだよ。
 ……なんで、そこであんたが怒るのよ。よくわかんないなあ。
 あたしさ、小さいころから、見たこともない、本当に誰も行ったこともないような場所、そういうところを、自分の足で
見つけてみたくてさ。
 絶対自分は冒険者になって、そういう場所を探し出してやろうと思ってた。思ってたっていうか、そうなるもんだって確信してた。
 家族の反対? そりゃあんた、ものすごかったに決まってるじゃない!
 15,6の娘がだよ、手が血まみれになるまで剣の稽古したり、レンジャーの後ろくっついて洞窟入ったりしてるんだ。
 あたしが親なら許さないね。もちろん、あたしの親も許さなかった。
 家を出て、いろいろ苦労はしたさ。でも、何ていうのかな、そうやってあてどもなく旅をしているあたしが、本当のあたしなんだって、
そう感じてた。あたしの体は家の中で生まれたけど。魂はきっと、どこか遠く、風の吹く場所で……
 っとと、いい年した女がしらふで話すことでもないね、こりゃ。
 ねえ、お酒ないの? あはは、またそんな顔して。さっきのは冗談! あんたの酒は絶品だよ。自信持ちな。

 くー、うまい! 只酒ならさらに美味い! あ? けちくさいこと言わないの! そんなんだからモテないんだよ。
 ほらほら、ムッツリしちゃって。いい男がやるんなら様になっても、あんたじゃ叱られたガキ大将にしか見えないよ!
 そーそー、そうやって黙っておねーさんにお酒注いでればいいの。あたしだっていい男が居ないのを我慢してんだから。
 ん、どうしたの?
 ……へ? やだ、何企んでんのよ。あたしみたいな百戦錬磨はね、見え透いたお世辞には……
 んぅ? ん……? ぷは……。
 ちょ、ちょっとどうしたの。冗談にしちゃ度が過ぎてない?
 本気って……え? あんた、本気で言ってるの?
 ……。
 いやじゃ、ないよ。厭じゃないけどさ。
 あたしは、ほら、店に来る他の娘らみたいに若くないし、筋肉だってついてるし、顔も威張れるようなモンはついてないし。
 !!
 や、やだな。あたしは馬鹿だからさ。本気に、しちまうよ?
 ……うん、わかった。ありがと、ね。

 店、開くまで時間あるんだろ?
 部屋まであんたが連れてってよ。
 あたしだって、女だしさ。それくらいはいいだろう?

410:帰郷 2/4
08/04/22 19:20:47 ASHEnk8I
2.

 ん、あ、ぷはぁ。
 ち、違うよ、そんなんじゃないって。久しぶりだからさ、その。
 ああもう、こんなときまでデリカシーのない男だね!
 大体、そういうあんたはどうなのさ。ほれほれ、恥ずかしがらんと、おねーさんにみせてみんしゃい。
 ……ありゃ、まあ。童貞坊主だってこんなにはしないわな。
 うわ、あつぅ。なんだか、触ってるだけで、ん……。
 ん、いいよ。あたしにも、触れて。
 ん、んぅ。……はぁ。
 しかし、男ってのは馬鹿だねぇ。こんなの、自分で擦るのと大して変わんないだろうに。
 女だってそうだろう、って? はは、そいつはそうだね。お互い様か。
 あ、どんどん大きくなってくる。……へへへ、気持ちいいんだ、あたしみたいなのの手でも。
 剣ばっかり握ってたからさ、ごつごつしてるだろ。
 ……優しいね、あんたは。
 うん、いいよ。あたしも、う、そろそろ……。
 うぁ! ……はぁ。
 うわちゃあ、きったねえなあ。あんた、ご無沙汰だったんでしょ。色も粘りも濃くて……。
 すごい、匂い……。
 あの、さ。時間、まだあるのかい。
 うん、そんだけありゃ十分だろ。
 最後までしようよ。それに。
 どうせあんた、早いんだろ? あはは、怒んない怒んない!
 あたしなんかを好きになってくれて、ありがとう。

 え、あたしが上になるのかい? い、いいけどさ。変な好みなんだね。
 ふうん、そういうものかい? ま、あんたがいいなら、それでいいよ。
 よっと……。なかなか、難し……。
 あ、うぅ!? そんな、いきなり、あんた卑怯……
 あ、あ、あ! はぁ、ひどい、よ。
 え? 横に滑らせるように動かすの?
 こう、かねぇ? あ。うん、なんとなくわかってきた。
 あぁ、は、あ。なんだか、不思議な感じだよ。あんたとこうしてるなんて、さ。
 ……ねえ、あたしがいつも言ってる話、覚えてるかい。お空の城の話。
 あんた達は笑うけどさ。あたし、ついに見つけたんだよ。
 世界樹にはね、やっぱり入り口があったんだ。
 くぅ、んん! はぁ、はぁ。
 ふふ、信じてない顔だね?
 それじゃあさ、賭けをしようか。
 あたしの言っている事が本当で、世界樹の中からあたしが証拠を持ち帰ったら、あんたはあたしに金貨一枚を支払う。
 あんたの言う通り、そんなものがなかったら……。
 ひゃあう! うあ、ああ!
 ……え、今、なんて? え、ええと。
 ……寝物語にプロポーズなんて、ホントに最低だよ、あんた。馬鹿だねえ。
 でも、ま。それも悪くないのかもね。うん、賭けは成立だ。
 は、ああ!
 うん、もうすこしで……あ、なんか、頭、白く。
 あぁ!!


 ああ、今日出発するよ。いや、一人で行く。誰も知らない場所があるなら、最初に見つけるのはあたしでないといけないんだ。
 ふふふ、今のうちに言ってろ言ってろ。金貨一枚、何に使おうかなっと♪
 ……。
 待っていてくれる人が居るのも、案外悪くないもんだ。
 行ってきます!!


411:帰郷 3/4
08/04/22 19:22:04 ASHEnk8I
3.

 金とも銀ともつかない輝きに満ちた回廊を、5人の男女が歩いていた。
 名実ともに公国最強を謳われるギルドに所属する彼らをもってしても、天に浮かぶ城の探索は容易には進まなかった。
 強さと数を増した魔物、なんの動力で動いているのかもわからない数々のからくり。そして、時折り心に響く、奇妙な声。
 冒険者たちはいつになく慎重だった。数多の試練を乗り越えた彼らをして怖気づかせる何かを、天空の城は内包していた。

 ふと、先頭を行くパラディンが足を止めた。次点を歩いていたダークハンターが、衝突しかけて危うく身をかわす。
「なんだてめぇ、すっとろいのは頭だけにしやがれ!」
 パラディンは、それでも黙ったままだった。
「殺気はないと思うたが?」
 自らの技量に絶対の自信を持つものだけに許される不遜さを含んだ言葉を吐き出しながら、女ブシドーが即座に前衛に就き、
臨戦態勢をとる。
「て、敵なんですか!?」
 まだよく状況を理解できていない様子のメディックが、少女には似合わないごつい武器を構え、
「リーダー。黙っていてはわからん」
 アルケミストが、術式を展開させるため、空中に化学式を紡ごうとする。
「ごめん、みんな。そうじゃない。人が、いるんだ」
 全員が怪訝な表情になった。天空の城に辿り着いた冒険者は、自分たちが最初なのではなかったか?
 パラディンが、前方を指差す。その指の先に、それは確かに居た。
 正確には、「居た」のではなく「あった」というべきだろうか。
 かつては人間であった白骨が、大きな柱に背中をあずけるようにして、無雑作に転がっていた。

 周囲に罠がないことを念入りに確認したうえで、5人は白骨に近づいていった。
 生々しい戦いの痕跡の残った武具を身にまとっている以上、白骨は同業者のものに違いなかった。
「ここまで、たったひとりで来た人がいたんですね」
 メディックの声には、死者への畏敬が滲んでいた。
「ったくよお、大公宮もいい加減なもんだな。先客がいたならいたで、教えとけってんだ」
 功名心にはことかかないダークハンターがぼやいたが、メディックと同じ想いも声には含まれていた。
「? 見よ、この御仁、なんぞ握っておる」
 死者への敬意をあくまで保ったまま、ブシドーはそっと、骨だけになった手から、筒状の物を抜き取る。
 それは古びた羊皮紙だった。特別な物ではない。公国ならばどこででも手に入る類の紙だ。
 弱弱しく封のなされたその羊皮紙の、宛名だけが特別だった。彼らも良く知る人物の名前だったのだ。
「リーダー、これは酒場の主人の依頼にあった……」
「うん。間違いないようだね。……この人は、本当に空飛ぶ城を見つけたんだ」
 自分たちよりも先に、とは誰も言わなかった。そのような瑣末な感情を越えた激越な何かが、5人の魂を揺さぶっていた。
 メディックが鞄から一枚の金貨を取り出し、白骨の傍にかがみこむ。
 今まで羊皮紙を握り締めていたその手、空いたその隙間に金貨を挿しいれた。
 誰もが言葉を失くしたようになった。
「人死して再度生ぜず。水流れてまた還らず。身は朽ちるとも心を雲上に揚げるをこそ人ともいうなれ」
 ブシドーだけが、静かにそう呟いた。意味を問う者は居なかった。

 正式な埋葬はしないことに決めた。天を目指した冒険者が、その目的地で倒れたなら、それは余人の関知するところではなかった。
 なにより、自分たちも次の瞬間にはこの白骨と同じ運命を辿るのかもしれないことを、彼らはよく知っていた。
 名前も知れない勇気ある先人に頭を垂れたのち、5人は顔を見合わせ頷き合うと、天空での冒険を再開した。


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