10/07/04 12:29:31 nZ8nO3MN
>>179
まぁ、自分のやり方に迷いを持たないってとこは、自信はあるぜ。
でなきゃ、今頃、此処にはいないだろうしな。
(それは戦術云々というより、性格を由縁とするものだった。
故に、融通が利かないという面ではなかなか苦労する点ではあるが、同時に長所にもなり得た)
焦れない、ブレない。――了解だ。
(精神面的には、そこまで自信があるわけでもない。ないわけでもないが。
常に冷静にいろということだろう。冷静に的確に状況を判断する――なるほど)
(肩口から襲い掛かる剣撃を、木刀で弾き上げる。その勢いのまま、切り降ろし、
襲い掛かってくる回し蹴りを木刀で打ち止めようとして)
……ボクサーってのは、足腰も鍛えてんだな。
ったく、本当に便利な身体だぜ。水鏡さんは――。
言葉にすると難しいけど――、ま、何となく分かった。
取り敢えず、やってみるとするか。
(呼吸を整え、集中し神経を鋭くさせていく)
(さて、どう攻め込もうか――、と考えて止めた。自分は頭で覚えるより身体で覚えた方が早い)
(そんな自分の行動方針に苦笑を漏らしながら、木刀を握った)
それじゃ、お言葉に甘えさせてもらって――っと。
(選択したのは迷いのない突撃。正直なところ、フェイントや牽制といった類は、〝常時は〟苦手なのだ)
(それこそ中途半端な焼付け刃で試したところで効果がないだろう)
(だから、選んだのは――)
――シッ!
(勢い良く飛び込んだ軸足に力を込めて、制動を掛け、その勢いを上半身に逃がす)
(そのまま、まず、横薙ぎの剣撃。続けて、身を引き、垂直に木刀を振り下ろす)
(さらに攻撃の手を休ませず、彼の腹部を狙ったミドルキックを放った)