10/07/02 22:58:08 zImpgBWB
>>152
貴方のためにやったわけじゃない。だから気に病むことも礼を言われる筋合いもありません。
(都には応えず、紅雲に向ってそんな言葉を呟いて、
こちらへの気遣いに満ちた優しい言葉を、うつむいたまま受け止める。
とてもありがたいと思ったし、だからこそ―)
あまりよく思ってはいないようだけど、僕なんかよりはよほど、紫さんのほうが頼りになるよ。
あの人なら冷静に、君の悩みもトラブルも受け止めてくれると思う。
色々と僕のほうもあって―なにより、紅雲くんが近寄りたがらないものには、
都ちゃんも近づいちゃダメだ。自分の力の及ぼす影響も君は、少し考えて行動したほうがいい。
君に近づいてくるのがすべて良いものだとは限らないだろう?
まして自分で能力が制御できないなら、なおのこと慎重にならないといけない。
さっきも言っただろう?誰彼構わず信用するのは心根としては美しいけど、それが正しいことだとは、僕は思わない。
そのあたりは都ちゃん自信がもう一度、自分で考えてみるべきだ。
(目線を合わせずうつむいたまま、一気に言い放つ)
何も知らなかったから、で済まされることじゃないのは、伊織さんのことでも十分身に沁みただろう?
(あえて冷たく突き放す、平板な口調で言葉を紡いで―)
相談するなら久遠さんか紫さんにしたほうがいい。
媛先輩じゃ、かえってあの人も動揺するだけだし。
困ったことがあれば兵部くんでもいいね。今なら冷静に話を聞いてくれると思う。
(つまりは自分にはもちかけるな、とぼそぼそとした口調で)
それでも、どうしようもなかったらSOSならいつでも僕に連絡してきてくれるかな?
それこそ掃除屋としてなら、どんなピンチでも必ず僕がなんとかしてあげるよ。
今日みたいに血なまぐさいことになってもいいなら、ためらわないですぐ呼んでくれればいい。
(顔を背けて、それだけは都を気遣う口調で、ようやくうっそりと顔を上げる。
ぎこちない表情になんとか薄笑いを浮かべて―)