耐震強度偽装で801・その3.5at 801
耐震強度偽装で801・その3.5 - 暇つぶし2ch50:風と木の名無しさん
08/01/29 16:19:23 ofn9kLZf0
もうなにかすごいっすw

51:風と木の名無しさん
08/01/30 22:14:48 ky5vsg0jO
いま魔淵さんがテロ朝に出てた
相変わらずマッチョ兄貴だ(*´Д`)ハァハァ

52:風と木の名無しさん
08/01/31 22:27:54 tecNG5EbO
オジトゴ、オジツルまむがドゾ
URLリンク(p.pita.st)
パス1961

53:風と木の名無しさん
08/02/03 17:28:40 CzaqE9a6O
末井先生誕生日オメ!
夜須田先生と今頃は(*´Д`)ハァハァ

54:風と木の名無しさん
08/02/03 20:51:15 Ib5Cd7r+0
末井誕生日手抜きまむがです。
パスは目欄
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55:風と木の名無しさん
08/02/08 06:12:49 sqeJpynhO
保守ついでにツルオジ
URLリンク(p.pita.st)

56:荒縄
08/02/09 23:40:54 tAQfqjRe0
>>41

「先生、俺…怖いんだよ!こんなひでぇ話あるかよ?!
あいつら…マスコミの奴ら、寄ってたかって俺のことを罪人扱いしやがって…
なぁ、俺はこれからどうなっちまうんだ?確かに、俺は何もかもしゃべるって言ったよ。
でも、先生、あんたはしゃべるなって…それでいいのかよ本当に?!」
今し方やっていた明日の喚問への打ち合わせの最中に、
尾島は蔓実の言葉を遮り、息せき切ってしゃべり出した。
それまで蔓実の言うことを相槌を打ちながら聞くだけだった尾島のいきなりの変貌振りに、
どうしたんだ、と片眉を吊り上げて蔓実は尾島の方を見やる。
尾島は震えていた。降りしきる雨の中に捨てられた子犬のように。
「怖い…怖いんだ…!気が変になっちまうよ…助けてくれよ、先生…!」
不安そうな瞳が自分を見て、その瞳が左右に揺らめいたのを見たことまでは覚えている。
(尾島さん…?あなたは)
次の瞬間には、自分でも訳が分からなくなっていた。
気付いた時には、蔓実は尾島を組み敷いていた。目の前の薄い唇に自分の口を寄せ、そっと啄ばむ。
「…先生?」
掠れた尾島の声に、蔓実ははっとした。
ああ、まずい。何とかごまかさなくては。
一旦はそう思ったが、腕の中の尾島は何故か抵抗するそぶりを見せなかった。
ただ、戸惑いの色は隠そうとはしなかった。
「先生、何を…」
「…うーん、尾島さん、こういうことは初めて?」
ここまでやっておいてどうかと思うが、一応そう聞いてみる。
「何だよ、こういうことって」
「こういうこと、ですよ」


57:荒縄
08/02/09 23:41:54 tAQfqjRe0
もう一度、蔓実は尾島に口づけた。
今度はゆっくりと、慎重に…
舌で歯列をなぞり、感触を楽しむように舐め回し、互いの舌を絡ませながら口内を蹂躙する。
大きく見開かれた尾島の目が、今はうっとりとした色を帯びて濡れ光っていた。
軽く音を立てて口づけを繰り返すと、躊躇いがちに蔓実の身体を弄っていた尾島の指が、
いつしか縋るようにしがみ付いていた。
「は、じめてじゃ、ねえけど…ヤられるのは、初めてかも、な」
流石に息を弾ませて、尾島は蔓実から視線を逸らしながら言った。
そうか、初めてか。蔓実は頷くと、すっと手を伸ばして尾島の顎を捉えた。
「このまま進めてもいいんですか?嫌なら無理にとは言いませんが」
蔓実は淡々としゃべった。なるべく感情を交えないように。
「今更遅いですか…ね」
その言葉を受けて、尾島の目が再び揺らめき出す。
内心の動揺を、逡巡を映し出すように。
「…俺は…俺、を…どうにかして欲しいだけなんだよ、先生」
自分の胸の辺りを押さえ、消え入りそうな声で尾島は呟いた。
「つらいんだ…このままじゃ」
そう言うと、ぎゅっと目を閉じて動かなくなってしまった。
(どうにかしてくれって?尾島さん…どうにかって…いったいどうすれば)
そこまで考えて、蔓実は待てよ、と思った。どうして欲しいかなんて、わかるわけがないじゃないか。
尾島本人も恐らくわかっていないんじゃないか。
ただただ先行きを不安に思い、どうしていいのかわからくなって、
その苛立ちを自分にぶつけてきてるだけじゃないのか。
そう、自分でも何でも良かったのだ、今の辛い状況を忘れさせてくれるものならば。
蔓実はそう理解した。
(それに、あなたは本音を素直に喋ってくれそうもないし)
「…いいですよ。どうにかしましょう。僕のやり方でいいなら、ね」

今日はここまで。


58:風と木の名無しさん
08/02/12 21:42:28 hAkBwGMJO
荒縄さん!お預け苦しいです、切ないです!

今日の報捨てに魔淵さんが国会で話してるのが映るみたいです(*´д`)

59:荒縄・ツルオジ初めて3/7
08/02/14 02:17:25 6DFZgDu90
閉じられた瞼に軽く口付けて、蔓実は尾島の上でゆっくりと動き出した。
シャツのボタンを外し、胸を剥き出しにすると、蔓実は尾島の乳首を舐め回した。
刺激されて、ぷくりと膨れて立ち上がったそれを何度も何度も。
「尾島さん…ここを弄られるのも初めて、でしょ?」
そう、恐らくは。
色事において攻め手であった尾島が、その場所を執拗に責められ続ける事はまずなかっただろう。
「……っ…」
紅く染まった顔を捻じ曲げんばかりにして、尾島は声を上げるのを堪えていた。
(…そんなに我慢してても、いつかは声なんか出ちゃうのに)
口の端でにやりと笑い、蔓実は尾島の下腹部へと手を伸ばした。
足の付け根をゆっくりと撫で上げると、尾島の顔がさっきとは逆方向へ捻じ曲げられた。
蔓実の拘束を逃れた右手で、必死に自分の口元を覆う。
手で上から押さえつけていれば、声を出さずに済む、とでも言うように。
まるで生娘のような尾島の反応に、蔓実は苦笑してしまった。
(あなたを虐めたいわけじゃないんですがね)
むしろ逆だった。
尾島にとって初めての経験であればこそ、責められることに対して嫌な思いをして欲しくない。
自分が身体に触れることで、尾島には快感のみを感じて欲しい。
蔓実としては、壊れ物を扱うような慎重さで尾島に接し続けていたのである。
(…あなたが悪いんですよ。急に…あんな顔をして僕を見るから)
さっき自分の目の前で視線を揺らめかせて見せた尾島の不安そうな様子が、
蔓実をここまで早まった行動に駆り立ててしまった。
そうでなければ、もっとゆっくりと事を運ぼうと思っていたのに。
(まだまだ僕も、修行が足りない…のかな)

60:荒縄・ツルオジ初めて4/7
08/02/14 02:19:24 6DFZgDu90
足の付け根でゆるゆると頭をもたげ始めているモノにはまだ触れず、
蔓実は、事務所の台所から持ってきたボトルを手に取った。
(食用油だけど、使えるだろう。何もないよりはいいよな)
自分の掌に中身を少量注ぎ、出来るだけ静かにそれを尾島の尻の間に塗り込め始める。
「…っ……いっ」
尾島の身体がびくんと跳ね上がった。
と同時に口に当てていた手を噛んでしまい、その手に鳥肌が走る。
(ああ、そうですよね。冷たかったですね。でもそのうち、温かくなってくると思うんだけど)
蔓実の指は、油のぬめりを生かして尾島の後ろを揉み解しにかかった。
当たり前だが、こういうことが初めての場合の相手には、一番神経を使うのはここだ。
元々狭い上に、肛門括約筋にぎっちりと取り囲まれている所だ。
恐怖感を抱かせたら最後、ガチガチに堅く閉ざされてしまうのである。
いかにして己を受け入れてもらうか。
いかにその後も快感を感じ続けてもらうか。
それが出来なければ、自分自身もきつい思いをして、結局何もヤれずに終わってしまう。
「尾島さん…行きますよ」
ずるり、と指を内部に進める。取り敢えずはテクニックなど使わずに、ただもう愚直に。
焦らすつもりはない。責めるつもりでもない。
とにかくこの後ろの孔を、モノを受け容れるほど柔らかく解しておかないと色々とマズいのである。
そんなことは百も承知なのだが、尾島の反応の良さに、蔓実はただもう急かされる想いだった。
自分の動きの一つ一つに、頬を染め、眉を顰め、吐息を漏らし、鳴らんばかりに歯を噛み締める。
落ち着け、まだ早い、と自分を律しないと、つい指を先へ先へと進めてしまいそうになる。
(尾島さん、すごい変わりようですね…)
正直、自分が触れることで尾島がここまで乱れてくれるとは思わなかった。
初めて、というなら早々とイかせてしまうのは惜しい、もっとこちらも楽しみたい。
それに何より、蔓実は尾島に傷をつけたくなかった。身体は勿論、心にも。
何がどう、と言うわけではないが、自分の前で弱い自身をさらけ出して見せた尾島と言う男を
蔓実はとことんまで守ってやりたくなったのである。


61:荒縄・ツルオジ初めて5/7
08/02/14 02:20:30 6DFZgDu90
事が始まってから、どれ位の時間が経っていたのか。
尾島は最早、蔓実の動きに逆らうことを諦めていた。
寝かされたソファにしがみ付き、口の端から涎が垂れているのにも気付かぬほどに喘いでいた。
焦点を結ばぬ視線が宙をさ迷い、時折意味を成さない言葉が口から漏れる。
蔓実が尾島の内部に埋め込んだ指の数は、既に三本に増えていた。
ひたすらにそこを柔らかく、柔らかくと蠢かせながら、もう一方の手は身体の他の場所を弄る。
その手が尾島の身体の中心へと近付いていくと、尾島は突然がくがくと震え出した。
「あ…っ、もう、は…あぁ…」
ソファから手を放すと、先走りを漏らし始めた自分のモノに手を添え、扱き始める。
今まで堪えていたものを一気に解き放とうとするような、激しい尾島の動きだった。
それに対して、蔓実の態度は非情なまでに落ち着いていた。
尾島の中から指を引き抜くと、その両手を押さえ付けてモノから引き剥がす。
「…駄目ですよ、勝手にイっちゃ」
尾島は、駄々をこねる子供のように首を左右に振っていた。
「頼む、せんせ…っ、我慢できね…もう…」
堰を切ったように、尾島の目から涙がこぼれる。
「イかせてくれよ…」
それを見て蔓実ははっとしていた。
結局、自分は尾島を逃げ場のない所へ追い込んでしまっていたようだ。
尾島を傷つけたくないと言いながら、要は尾島を焦らして責め立てていただけだ。
ただの自分勝手だ。
「ごめん、尾島さん…やり過ぎた」
「違う、先生、欲しいんだ!はや…く…!」
震える手で蔓実にしがみ付き、泣きながら哀願する尾島。
「何度も言わせんなよ…っ」

62:荒縄・ツルオジ初めて6/7
08/02/14 02:21:26 6DFZgDu90
頭の片隅で、蔓実の理性のタガが外れた。
尾島の腰を抱え上げ、怒張した蔓実自身を後孔にあてがう。
はあ、と息を吐いて尾島は僅かに頷いた。
蔓実は躊躇わなかった。そのまま一気に尾島を貫いた。
「あ、う…く、ぁ…ああ」
慣らしたおかげか、尾島もそれ程痛みは感じていないようだが、流石に内部に狭さを感じる。
次にどう動こうか、と蔓実が思案していると、尾島の方から腰を動かしだした。
「もっとくれよ、欲しいんだ…!」
内心の不安を払拭したいのか、尾島の動きは積極的だった。
蔓実もそれに乗って動き出した。
今度は後ろから尾島を突き上げる。前へのめりそうになるのをあえて立たせ、ガンガンと突き上げ続ける。
「あ、あああああ、んっ…くぅ、うう…」
一緒に尾島のモノをゆっくりと扱き出すと、喘ぐ声は一層早くなった。
「は…ああああぁっ!」
とろとろに濃い液を吐き出し、尾島は果てた。
それからしばらくして、尾島の中で蔓実も精を吐き出していた。

63:荒縄・ツルオジ初めて7/7
08/02/14 02:21:59 6DFZgDu90
ソファの上で、気恥ずかしそうに着衣を纏めていた尾島が、ぼそっと言葉を切り出した。
「先生…俺さ、実は」
尾島が、これまでに見たこともないような真面目な顔で蔓実を見ていた。
蔓実は思わず居住まいを正していた。それ程の尾島の真剣さだった。
「俺、この業界に入る時に、親方筋に当たる人に、その…一回だけヤられたことがあるんだ。
 先生みたいに優しかなかったよ。親方には、ぼろ糞にヤられたんだ」
そう言って、尾島は蔓実の反応を見るように一旦言葉を切った。
蔓実は表情を変えないままに尾島を見つめていた。
この告白は、真正面から受け止めなくてはならない。
それが蔓実の、この仕事の中で培われてきた勘所のようなものだった。
それを見て、安心したように尾島は言葉を継いだ。
「…俺、もう先生には嘘つかないぜ。さっきの、一回きりだ。絶対、先生にだけは、もう嘘は…」
尾島の瞳が再び涙に濡れていた。肩を震わせて蔓実に抱きつくが、もう言葉にならなかった。
「…わかりましたよ、尾島さん。もう僕は尾島さんを信じてますから。どんなことがあっても、ね」
長い、長い夜が白々と明けてくるのが、カーテンの隅から垣間見えた。
尾島と蔓実が再び身体を重ね合わせたのは、それから間もなくのことだった。

以上です。

64:風と木の名無しさん
08/02/14 02:47:43 hVix2ThOO
>>59-63
萌えに萌えるバレンタインチョコをありがとうございました
脳味噌が溶けました

65:風と木の名無しさん
08/02/17 17:26:22 aVb3MJuV0
バレンタインに間に合わなかったまむがです
URLリンク(p.pita.st)
パス1947
夜須松、蔓オジギャグです

66:風と木の名無しさん
08/02/17 18:48:32 aVb3MJuV0
氏の姐イラストです
URLリンク(p.pita.st)

67:風と木の名無しさん
08/02/19 20:42:36 t2RLUbC40
姐氏のドゾ
パス1957
URLリンク(p.pita.st)

68:風と木の名無しさん
08/02/21 00:35:37 ew+vxwQ9O
>>67
ブラック姐タンktkr!
姐タンの責めに身をよじる氏のちゃんな禿萌えです
この後どうなってしまうのか気になります
是非続きを・・・(*´Д`)=3'`ァ'`ァ

69:風と木の名無しさん
08/02/21 12:48:40 LzXXI0Nd0
>>68
なにやら消されちゃったので続きを書いたら
またうpしますね

って…姐たん、実刑確定ってアリエナス。゚(゚´Д`゚)゜。
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)

畜生!!

70:風と木の名無しさん
08/02/21 20:04:05 LzXXI0Nd0
ニュース動画です
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)


71:風と木の名無しさん
08/02/21 23:55:17 ew+vxwQ9O
姐タン実刑確定になったんだ・・・
最高裁で真実を語ってくれると期待してたのにな(つД`)・゚・。
何処の刑務所に入るんだろう。
刑確定からすぐに収監されちゃうのかな・・・

72:風と木の名無しさん
08/02/22 18:23:30 Fext6voHO
最高裁へ不服申し立てなしだと一ヶ月以内に収監が通常で
どこに入るかは姐たんの弁護人じゃないと分からないですね


73:荒縄・色覚小ネタ1/2
08/02/23 02:03:46 BMb5skHO0
久し振りの逢瀬に、つい時を忘れてのめり込んでしまった。
重ねた身体をようやっと離した後、尾島はサイドテーブル上の眼鏡を片手で探っていた。
「ええと…あれ?あ、ああ、あったあった」
汗ばんだ顔を軽くタオルで拭うと、眼鏡をかけて蔓実の方を振り返る。
「そういやぁ先生は老眼じゃねえんだよな…」
焦点の合った視界の隅でくすっと笑うと、蔓実は片肘をついて半身を持ち上げた。
「それなりにガタは来てますがね、まだ眼鏡の世話にはなってませんよ」
「羨ましいぜ…こんなもの、面倒臭ぇったらねぇよ」
一度かけた眼鏡を外し、尾島はつくづくとそれを眺め始めた。
「…公判で老眼のことを聞かれるとは思わなかったけどな」
以前の公判で、何気ない風に夜須田から『いつから老眼鏡を使ってるんですか』と問われた時は、
まさかそれが自分の公判で証拠の一部として使われるとは思ってもみなかった。
「あん時ゃ、正直何言われてるかわかんなかったぜ…
 安田先生、ちょっとおかしいんじゃねぇかって思っちまったよ」
「前回で証拠となるものの一部を提示しておいて、次の証言でその論拠を展開してみせる。
 よく使う手です。主任は流石に手馴れてますがね」
「でもよ、あんな細かい文字の帳簿、確かに見難かったぜ。
 せめて赤やら緑やらで色々文字を飾ってくれてたら…」
そこで尾島ははたと口を噤んだ。
すっかり忘れてしまっていたことを今思い出したのだ。
慌てて眼鏡をかけ直すと、蔓実に向かって決まり悪そうに頭を掻いてみせる。
「あ…ごめん先生…忘れてた」
「…良いんですよ。気にしないで下さい」
あはは、と笑い飛ばすように蔓実は言った。
「僕の方こそ忘れてましたよ、そんなこと。街へ出るとちょっと不便ですけどね」
にこにことした笑顔で、尾島の肩にそっと手を置く。

74:荒縄・色覚小ネタ2/2
08/02/23 02:04:41 BMb5skHO0
(…ちょっとどころじゃねぇだろ。絶対不便だぜ…信号とか看板とか、赤と緑色だらけじゃねえか)
口をついて出そうになるのを、尾島はぐっと飲み込んだ。
言っても詮無いことだ。
不便かどうかなんて、こればかりは、本人にしかわからない事なのだから。
笑っている蔓実に少しどぎまぎしながら、それより、と尾島は言葉を継いだ。
「…なあ、前から気になってたんだよ。無礼なこと言ったついでに聞いちまうけど…
 この目で血の色ってどんな風に見えるんだ、先生?」
「え…血の色、ですか?」
頬に手を添えられ、目の中を覗き込まれる。
唐突に言われたその言葉が、蔓実の眉を一瞬の間、考え込むように顰めさせた。
「そうですね…濃い色に見えますよ。とても濃い色に。光が当たると、ねっとりと光って」
蔓実の目が、遠く過去を探り見るように揺らめいて動く。
「それが血だってことがわかるのか?」
「ええ、わかりますよ」
尾島にしては、一つのことをしつこく食い下がって聞いてくる、何故に?
視線を尾島に戻すと、尾島は安心した風に息を吐き出していた。
「そうか…じゃあ、俺が誰かに刺されて倒れてても、血が流れてたら気付いてもらえるんだ」
「尾島さん…?」
「俺だってこの商売、長いんだぜ。政治家絡みの話だけじゃねぇ。
 土地やら権利やら転がしてりゃ、切った張ったの一つや二つ、いつでも飛び込んで来たし」
「僕だって…こう見えても」
「あ、そうか。先生も色々あるもんな」
「そう、お互い様でしょう」
二人は顔を見合わせて笑った。乾いた声だった。
「ま、そんなことにならねえのが一番、てとこだな」
そう嘯く尾島の唇を捉え、蔓実は尾島の口内を舐め取るように舌を動かした。
「…何時何があっても良いように、今を精一杯生きる…僕の人生訓です」
息荒く蔓実の唇から逃れた尾島は、頬を赤く染めながらそれに応えた。
「そいつ、頂くぜ…ついでに、今の先生もな」

以上です。何かぼかした表現ばかりですいません。

75:風と木の名無しさん
08/02/23 19:49:13 Xdxp0pRc0
>>73-74
切ないっす。
2人は違うものの見方をしてるけど
感動は一緒なんだなー。
ツルオジは幸せだ(*´Д`)

76:風と木の名無しさん
08/02/27 02:04:57 N/4qo94s0
姐たん、最高裁に不服申し立てしなかったので
26日付で刑が確定しました。
ついに収監されちゃうのか・゚・(ノД`)・゚・。
つうか、刑務所内でのアッチが心配だ

77:風と木の名無しさん
08/03/02 22:54:39 4+FP3I6Y0
魔渕さんの体震追求動画がよつべにありました
エロイ
URLリンク(www.youtube.com)

78:風と木の名無しさん
08/03/03 00:59:29 yiWK5ivU0
オジトゴどぞー
URLリンク(p.pita.st)

79:荒縄・氏の姐
08/03/03 01:48:30 Ymxg+0110
そう、全ては月の光のせいだ。
あなたの会社の仕事を請け負うようになってしまったのも、あなたを愛してしまったのも。
あなたの要求が鉄骨などの耐久性を減らすようにどんどん厳しくなっていき、
それを私が断れなくなっていったのも。
私はそれに抵抗していた、戦っていたつもりだった。
だけど、気が付いたら私は構造計算ソフトをいじっていた。
いじれるとは思わなかったものを。
踏み込めるとは思ってもみなかった内部を。
あなたの期待に応えるために、あなたの要求を満たすために、何よりあなたに満足してもらうために。
止まらない、止められない自分の指がキーを叩き続ける。
窓から差し込む月の光を浴びて、指が自分の意志を離れた所で動き続ける。
今キーを叩いているのは誰だ。
指を動かすよう命じているのは一体…。
月の光の下、自分は充足感に満たされていた。
これであなたに喜んでもらえる、また私に仕事を回してくれる。
あの笑顔で私に接してくれる、そして愛してくれる。
こんな簡単な方法ですべてが丸く収まるのなら、もっと早くに見つけていれば良かった。
そう、単純に私は考えていた。丸く、柔らかな月の光を浴びながら。

そして今、私は冷たく刺すような月の光を、閉じ込められた小さな小窓から見つめている。
例え凍てつくような光であっても、今はそれを眺めていたい、感じていたい。
あの月の光の下で、確かに私はあなたに愛されたのだ。
それが…もう絶対に私には戻らぬ幻のような時間だとしても。
その思い出が、今の私には苦痛をもたらすものでしかないとしても。
月の光は狂気を孕んでいる、と書いてあったのは何の本だったか。
狂いたいとは思わないが、ある意味で言えば、私は既に狂っているのかもしれない。
あなたの全てを奪い、傷つけておいてなお、あなたのことを愛していられるのだから。
全ては月の光のせい…なのか。
あなたをも狂わせ、惑わせた月の光のせいなのか。
ゆっくりと動き消えていく月の光を、小窓の枠へ顔を突っ込むようにして私は追い続けていた。

以上です。

80:風と木の名無しさん
08/03/03 23:56:22 pPEU4EId0



81:風と木の名無しさん
08/03/04 21:29:40 vflJ+UnEO
>80
氏の姐って本当に切ないですね・・・(つД`)・゚・。
氏の塚さんも再就職して元気にやってるだろうか
姐タン実刑をどう思ってるのやら

>76さんと同じく姐タンのムショ性活が心配です
気の弱い人や頼みを断れないタイプの人は
色々と掃け口として狙われると聞いたもんで・・・

82:風と木の名無しさん
08/03/04 23:59:52 exQeifpH0



83:風と木の名無しさん
08/03/05 00:02:03 JQPr5+jZ0
>>81
姐たん、看守をもめろめろにしちゃいそうですね

オジーの会社のビデオより、オジーが語ってます
笑顔が可愛いです
URLリンク(www.youtube.com)

84:風と木の名無しさん
08/03/05 20:13:09 e1zpr8S10
ニコニコに会社のビデオ全編うpしますた
URLリンク(www.nicovideo.jp)
URLリンク(www.nicovideo.jp)

85:風と木の名無しさん
08/03/07 00:40:17 EdtR84lt0
魔渕さんに会えるチャンスです(*´Д`)
URLリンク(www.event.janjan.jp)

姐たん、もう収監されちゃったんでしょうかね
東拘に近々行く機会があるので訊いてみます

86:風と木の名無しさん
08/03/12 15:11:37 1CkV4Cr50
保守

87:風と木の名無しさん
08/03/12 18:23:49 +GNy3kQ1O
魔渕ポスターの画像もらいました
URLリンク(p.pita.st)

88:荒縄・070911・1/5
08/03/15 01:26:51 TpaxjOer0
咳が止まらない。頭も痛い。前日から表れていた風邪の症状が、今日は一段と酷くなっていた。
(参ったなあ…これじゃまともに喋れやしない)
末井は咳き込み続ける口に片手を当てながら、地裁の中を移動していた。
喋るどころか歩くのさえ覚束なかった。
ふらふらとした足取りで廊下を進み、トイレへと辿り着く。
(コンビニでマスク買えばよかったなあ…)
そんなことを思いながらドアを開けると、中に先客がいるのが見えた。
ぼーっとした頭でもそれが誰なのかはわかった。
検事の喜代野。
すぐに熱くなって『異議あり』を繰り返す末井とまともに渡り合ってくる相手だ。
とは言え、ここは法廷ではない。
とりあえず出すものを出して、と小便器に向かい合った末井だが、後頭部に激しい衝撃を受け
その瞬間に目の前が真っ暗になった。




89:荒縄・070911・2/5
08/03/15 01:28:27 TpaxjOer0
気が付くと末井はうつぶせにされ、白く丸いものの上で腹ばいになっていた。
…どうやらそれは蓋を閉めた大便器らしい。
顔を上げようとすると、冷たい金属レバーに頭がガツンとぶつかった。
背後に鼻で笑う声を感じ、末井はびくっとして身を縮めていた。
「なっ…誰…っ!」
動かそうとした自分の脚が、何故かズボンを穿いていないのが視線の端に見えた。
慌てて起き上がろうとすると、今度は手首が何かに引っかかっている。
見ると、目の前の水道の配管にしがみ付いた状態で、手首が紐のようなもので括られていた。
力一杯引っ張ってみたが、外れそうにない。
そのしなやかな紐には格子模様が描かれており、末井にはそれがネクタイであるとわかった。
自分のものではないそのネクタイの持ち主は…。
便器の蓋に顔を擦り付けるようにして振り返ってみると、そこには長身の男が立っていた。
さっき隣で用を足していた喜代野。
どうしてこんなことを、と思う間もなく、剥き出しの下半身に手が伸びてきた。
「やっ、やめ…!」
「大声出さない方が良いと思うけどなあ。この格好、誰かに見られたい?」
ぼそっと呟くように言われ、末井はとにかくこの場から逃げ出そうともがいた。
錆の浮いた配管を折らんばかりにして力を込めてみたが、
ネクタイは益々手首に食い込んでくるばかりだった。
「いい加減にしろ!放せ、…っぁ…」
尻を鷲掴みにされ、腰を浮かされて前を扱かれる。
望まぬ相手からの望まぬ刺激に、しかし身体は素直に応えてしまう。
ふふっ、と再び鼻先で笑われ、末井は悔し涙を滲ませていた。
(くそっ…なんで、こんな…)
喜代野の指が、前を離れて尻の間へと移動する。
腰を引いて逃れようとしたが、狭い室内で便器と水道管に阻まれ、動くこともままならない。
「嫌だ、や…ぁっ」

90:荒縄・070911・3/5
08/03/15 01:29:38 TpaxjOer0
心とは裏腹に、容易く指の侵入を許してしまう自分の身体。
末井は目をぎゅっと閉じて耐えた。それしか出来なかった。
これまでにも何度か身体を奪われたことはあった。
だが、意にそわぬ交わりは、何度しても慣れることはない。
ましてや、こんな場所で…検事相手に。
末井の閉じた目の裏が屈辱で赤く染められる。
その間にも喜代野の手が自分の内側を這い回っている。
末井は嫌悪と胸糞の悪さを感じ、身震いしていた。
それを合図と思ったのか。熱い肉塊が、双丘を割って押し入ってきた。
尻たぶに喜代野の太腿が音を立てて打ち付けられる。何度も、何度も。
その感触に、末井は思わず目を見開いていた。
(何か…噛むものを、何か…!)
こんなヤツ相手に自分の上げる声を聞かれたくはない。
感じてしまっていることを知られたくはない。
無理矢理に上体を動かし、末井は自分の口の中にネクタイを押し込んだ。
ぎりっと音を立てて噛み締める。
快感に応えようとする身体と、それを否定しようとする自分の意思がせめぎ合い、
末井の目からはぽろぽろと涙がこぼれていた。
(早く終われ…はや、く…)
末井は無意識のうちに細い背をしならせていた。
それからすぐに、喜代野が吐精した感触が伝わり、末井はぐったりと便器の上に伏せった。



91:荒縄・070911・4/5
08/03/15 01:30:23 TpaxjOer0
さっさと身支度を整えた喜代野は、息荒く伏せたままの末井の手首へと手を伸ばした。
結び目に巻かれていたビニールテープを外すと、あっさりとネクタイは外れた。
「急がないと、もう開廷の時間だね。僕は今日は出ないんだけど」
そう嘯く喜代野の手を掴み、末井はグロテスクなまでにゆっくりした動作で顔を上げた。
がらがらに嗄れた喉は動かすだけで痛んだが、
末井は頭に浮かんだ疑問を口に出さずには入られなかった。
「…なぜ…貴様、どうして」
ちょっと首を傾げて考えるような表情をした後、喜代野は末井の手を振りほどいて言った。
「…あなたのことが気に入らなかったから、かな」

それからどうやって法廷へ辿り着いたのか、思い出せない。
とにかく開廷に間に合わなかったことと、弁護団が心配そうに自分に視線を向けたことだけは
末井の記憶に残っている。
腐っても弁護士、法廷の中では足取りもしっかりしていたが、
椅子の上で時を過ごすうちに次第に苦痛に苛まれていった。
まっすぐに座っていられない。責められた所がひりつくように痛む。
自然と身体が横に丸まっていく。
その間にも、渇ききった喉は咳き込みを続け、腹筋の振動が局所の痛みを増幅させる。
末井の質問の予定もあったのだが、その状態を見て無理と判断したのか、
別の弁護士が代読していた。
末井は何とか咳を堪えようとしながら、ただただ椅子の上で痛みに耐えていた。




92:荒縄・070911・5/5
08/03/15 01:31:01 TpaxjOer0
裁判長の「閉廷」の声を、どこか遠くで聞いたような気がした。
青ざめた顔を上げると、夜須田の太い腕が末井を支えようと近付いてきた。
「……」
末井は、逃げようとしたが出来なかった。
見上げた夜須田の顔は悲しげに歪んでいた。
そのまま肩を掴まれ、抱え上げるように立たされる。
「…帰るぞ、末井」
夜須田は末井が遅れた訳を聞きたそうにしていた。
少なくとも末井にはそう感じた。非難されると思った。
だが、夜須田は結局何も言わなかった。
ただ末井の肩を抱き、こう言っただけだった。
「もういい…もういいんだ、末井」
末井は必死に涙を堪えていた。ここで…法廷の中では絶対に涙を見せるわけにはいかない。
それで全てを察したのか、夜須田は末井を足早に外へと導いて行った。
がっしりとした夜須田の腕に支えられながら、末井は「ごめんなさい」と小さく囁いていた。

以上です。


93:風と木の名無しさん
08/03/17 10:10:55 GAMjrm95O
検事×弁護士なんて素敵な新ジャンルに萌えました

94:風と木の名無しさん
08/03/17 16:58:45 eKdGHL620
姐たん先週拘置所に収監されていたそうです。゚(゚´Д`゚)゜。
URLリンク(www.youtube.com)

95:荒縄・ヤスマツ・落ちなし
08/03/21 00:29:46 Dnv/JqDL0
案の定、今日も泊まり込みで仕事だ。
今に始まったことではないが、それでもたまにうら寂しくなる時がある。
自分のやっていることは無駄なんじゃないだろうか。
こんなことを一生懸命して、何になるんだろうか。
薄暗い事務所の中で、パソコン相手に…俺ももう還暦だぞ、いつまでこんなことを。
俺は溜め息をついてその指を止めた。
それを待っていたかのように背後から回された白い腕。
ああ、またお前か。
纏わりついてくる子犬をあやすようにその腕を解こうとしたが、
末井は俺の身体に密着して離れようとしない。
「…そんなに摘まみたいんか?俺の腹」
「だって…面白いんですもん」
「あのな、俺かて気にしてるんやぞ。でも運動してる暇なんかないやろ?…仕事と会議ばっかりで」
俺の腹周りについた肉をたふたふと揺らしながら、末井はむくれた声を出す。
「大体、飲み過ぎなんですよ。年相応にしてくれないと」
「…そんな…俺の唯一の楽しみやのに」
「……!」
その瞬間、俺の身体から高速で飛び退く末井。
なんだどうした、と訝しげに振り返ると、上目遣いにこちらを睨みつけてくる。
…何かまずいこと言ったか、俺?
「夜須田さんの馬鹿」
あー、やっぱり気に触ったのか。でも何が?本気でわからない俺には、尋ねてみるしか道がない。
「え?俺何か言うたか?」
するとヤツは、真っ赤な顔をして叫んだ。
「俺とヤるのは楽しみじゃないんですかー!」
「…頼む、耳元で怒鳴るな…」
キンキンと甲高い声で怒鳴られて、耳が響くように痛い。
これからコイツをなだめるのにどれだけかかるんだろう、口は災いの元とはこのことだ、
取りあえずデータを保存する時間位はくれよ…冷や汗を掻きながら、俺はパソコンのエンターキーを押した。

以上です。

96:風と木の名無しさん
08/03/22 14:05:27 RMY+/DCM0
>>95
上目遣い(*´Д`)=3 '`ァ'`ァ

97:風と木の名無しさん
08/03/22 15:01:34 RMY+/DCM0
連投スマソ。
25日はオジー判決ですね。心配です。


「先生…寒い」
「尾島さん…大丈夫ですよ。ほら、桜が咲いたってニュースやってたでしょう」
「でもよ…去年保釈された時はもう散ってたじゃねえか。来年はきっと塀の中で見れねえよ」
「…」
蔓実は無言で尾島を抱きしめるしかなかった。


98:風と木の名無しさん
08/03/24 20:00:51 cRJWGA/h0
ツルオジです。
URLリンク(p.pita.st)
明日、行ってきます。


99:荒縄
08/03/25 00:05:06 gwRzR/Gu0
>>97さん、いただきます。

尾島の肩が揺れる。次第に激しく、小刻みに。
喉の奥で嗚咽を堪えている、その振動が直に伝わってくる。
尾島の肩をポンポン、とあやすように叩き、蔓実は自分でも歯を食い縛っていた。
今、何を言っても嘘になる。
今は何も言ってはいけない。
自分のためにも、尾島のためにも。
無意識に、そう、思っていた。

「…済まねぇ、先生」
漸く落ち着きを取り戻した尾島は、蔓実の胸に顔を埋めたまま小さく囁いた。
「いい年して八つ当たりしちまった」
そう言って身体を起こそうとするのを、蔓実は逆に力を入れて抱きしめ返した。
「桜は、すぐに散ってしまうけど、僕は必ず」
自分でも思ってもみなかった言葉がその口をついて出てきた。
「あなたと満開の桜の下で、一緒に…」
「…一緒に?」
ゆっくりと身体を押し返され、顔を覗き込まれた蔓実は、答える代わりに尾島の唇を奪っていた。
「ん…ふっ…」
ねっとりと、密に舌を絡ませ、求め合う。互いの存在を確かめるように。
漸く唇を離すと、尾島はにやりとして口の端を吊り上げた。
「桜の下で青姦、てのもいいよなぁ」
「な……っ!」
思わず絶句する蔓実を、今度は尾島の方がその腕の中に収めた。
「…先生の頬っぺたが桜色になっちまってるぜ」

以上です。 >>98さん、お気をつけて。

100:風と木の名無しさん
08/03/25 12:49:38 R+/opZ/+O
オジー
懲役3年執行猶予5年で
高裁に控訴します!

101:風と木の名無しさん
08/03/27 00:59:39 bDwaHdw/0
>>99
2人ともテラカワユス
実物を目前にニヤニヤが出そうになりましたw

102:風と木の名無しさん
08/03/27 17:00:30 bDwaHdw/0
オジ判決よつべ
URLリンク(www.youtube.com)
会見は左から深夜・蔓実・夜須田・耶麻下・麻雛先生です。

URLリンク(www.youtube.com)
オジーの周りをブーンしてるのは末井先生です。


103:荒縄・ヤスマツ・落ちなし
08/03/28 18:06:59 axhkmJWC0
>>102

「尾島さんの送り迎え?俺が?」
「ああ、すまんけどお前…行ってくれるか?」
振り返った末井の顔を見ただけで、答えは聞かずともわかった。
何がそんなにうれしいのか目をきらきらさせて、ブンブンと首を縦に振る。
「行きますよ!記者共を蹴散らせばいいんですよね?絶対他人にはやらせませんよ!」
「……」
こいつ、こんな性格だったか?…ああ、そうだったな、こんな性格だった(汗)
誰かに振らずに、先にこいつに話を振っといて正解だった、と内心胸を撫で下ろす。
「じゃあ行って来ます!」
くたびれたジャンパーを羽織り、嬉々として事務所を出て行くヤツの後姿へ、
俺はこう声を掛けずには居られなかった。
「……頼むから問題起こすなよ…」

以上です。

104:風と木の名無しさん
08/03/28 22:39:06 V/mSWLr80
>>103
張り切る末井先生かわえええ!!

蔓オジ判決後ネタです(パスは1951)
URLリンク(p.pita.st)

105:風と木の名無しさん
08/03/31 21:54:36 9hEQ3MUi0
花見絵(1967)
URLリンク(p.pita.st)

106:荒縄・季節ネタ
08/03/31 23:47:53 lESHIlrG0
基本的に、天気がいいのは大歓迎だ。
ポカポカとした陽気の下、のんびりと散歩するのもいいだろう。
だが…この季節だけは…憂鬱だ…暖かい日は特に。
「へぁっくしょん!」
盛大にくしゃみをすると、尾島は鼻を啜り上げた。
「始まりやがった…もう駄目だー…」
水のようにずるずると鼻水が溢れ出てくる。目の周りが痒くてじっとしていられない。
鼻水が止め処もなく出てくる時点で、思考力はガタ落ちとなる。
呼吸が楽に出来なくなるので酸素の供給が間に合わなくなるのだ。
くしゃみが立て続けに起こると腹筋が痙攣しそうになる。
しょっちゅう鼻をかまなければならないのも苦痛だ。
単純に時間を取られるし、何より鼻の周りの皮膚が擦れて痛む。
目の周りは目薬を落とさないと痒みが治まらず、
その落とした目薬が鼻管を通って鼻粘膜を刺激し、むずむずと蠢かせる。
「…先生はどうなんだ?今年の花粉症…も…」
「…は?何か言いましたか?」
振り返った蔓実がティッシュを丸めて鼻の穴に突っ込もうとしているのを見て、
尾島はがっくりと肩を落とした。
「いや、もういいよ先生…今日は無理だなぁ、何もかも」
「えー?せっかく時間を合わせたのに」
「だってよ、こんなに鼻水出んのに何も出来ねぇよ…」
自分でもティッシュで鼻を拭っている尾島に、蔓実はカバンから取り出した白い錠剤を手渡した。
「はい、尾島さんも飲んだら?最近の薬は、飲んでもそんなに眠くならないんですよ」
「…ふーん、そうなのか…でもよ、効き目が出るまで時間かかるんだろ?」
薬を飲み終えた尾島がグラスをテーブルに置くのを見計らって、蔓実は後ろからそっと近付いた。
「じゃあ、効いてくるまでこうやってただ抱き合うってのはどうです?」
「………先生、それって生殺しだぜ」

以上です。

107:風と木の名無しさん
08/04/02 00:09:55 Sc4ckJkxO
>>106
つ クリネックス

今日の魔渕さん
URLリンク(p.pita.st)
(1960)

108:荒縄・姐氏の1/2
08/04/04 02:23:52 dg9rrUkj0
カーテンを閉められ、ベッドランプのみの薄暗い灯りで照らし出された室内。
自分の手を後ろ手に縛っているのはビニールテープか、それとも…いや、そんなことはどうでもいい。
氏の塚は、不自由な身体で何とか辺りを見渡そうと、懸命に首を動かしていた。
先刻気が付いた時には、自分は既にこのベッドで寝かされていた。
その前は確かに路上を歩いていた、そうだったはず…だ。
今や自分は全裸にされ、両手も両足も一括りにされて、この場に放り出されている。
その理由も、相手が誰なのかも氏の塚にはわからない。
必死になって身体を動かそうとするが、テープらしきものが肉に食い込んで痛みを増しただけだった。
静まり返った部屋に、自分の喘ぐ声だけが響く。
じわじわと、真綿で首を絞められるような恐怖に包まれていく。
誰だ、誰がこんなことを。叫びだしたいのを喉下で抑え、氏の塚は何とか上体を起こした。
その時、頭の後ろから視界を突然遮ってきた白い布。
振り返ってその主を確かめようとしたが、肩口を掴まれてしまい、それも叶わなかった。
「…ふふっ、怖いですか?」
「あ…あ、姐歯さん…!」
忘れようと思っても忘れられないその声。
「あなたが、何故!一体どういうつもり…」
「目が見えない状態で触られると、余計に神経が集中して感じちゃうらしいですよ。楽しいでしょ」
そんなことは聞いてない、と肩を振りほどこうとする氏の塚に、
姐歯は白い布で素早く目隠しをしてしまった。
「いいでしょう、たまにはこういうプレイも。…知ってましたか?私はもうすぐ収監されちゃうんですよ」
「……!」
「私に何か含むところがあっても、私が刑期を終えて出てくるまでは何も言えないってわけですよ」
前が見えない分、姐歯の吐く息が自分の身体の上をじっとりと撫でていくように感じる。
姐歯の発する言葉が耳の中でぐるぐると回る。
動けない、見えないもどかしさが、氏の塚の焦燥感を煽っていく。

109:荒縄・姐氏の2/2
08/04/04 02:24:25 dg9rrUkj0
「だから…?!どうしろって言うんです、姐歯さん。それとこれとは」
「ああ、違いませんね。今日は私のやりたいようにやらせてもらいます。例えばこんな…風に」
氏の塚の股間に萎えて垂れ下がったモノを、姐歯はぐっと握り締めた。
そのまま先端の裂け目に指を滑り込ませる。
「んっ、ぐ…うぅ」
「尿道を拡げられるのって案外痛いでしょう?それに乳首も。こうやって捻ると」
もう片方の手で氏の塚の乳首を摘まみ、捻り、こね回す。何度も、何度も。
「ああっ、やめ…い、痛いっ」
「普通の皮膚じゃなくって、粘膜部分ってすごく感じやすいんですよ。
 快感だけじゃなくって痛みも、ね」
「だからって…拷問でもするつもり…い、あぅっ」
「私が、遣り残して行きたくないことをするんです…何年も先延ばしにはしたくないですからね」
「…それって、僕の気持ちは無視ですか!」
ふふっ。再び姐歯は鼻先で笑い、それには答えなかった。
「氏の塚さん…痛いのはお気に召したようですね?」
そう言われて始めて、自分の股間に熱い血が集中しているような感覚に氏の塚は気付いた。
起っている…こんな時に。
かあっと頬を染める氏の塚に、姐歯は更に追い討ちをかけた。
「じゃあ、出来るだけ長く頑張ってもらいましょうか」
何か…紐のようなもので自分の根元を縛られる感覚。
「あ、そんな、根元を…縛るなんて、酷い…っ」
「耐える氏の塚さんはきれいだなあ。私の目に焼き付けておきたい」
「あ…ああぅっ、くぅ、う…止めろ、あね、は…さ…ぁ」
痛みと、喜びと。絶望と、歓喜と。
相反する二つの感情が、二人の持つどす黒い闇の部分を侵食していく。
夜は、まだ、終わらない。

以上です。

110:風と木の名無しさん
08/04/06 16:35:06 PiEr4sBBO
>>108-109
ブラック姐タン(*´Д`)=3'`ァ'`ァ
積極的に責める姐タンもいいものですね
続きが禿しく気になります。
氏の塚さんどうなっちゃうんだ・・・

111:風と木の名無しさん
08/04/08 17:43:27 pO/JSt1M0
>>106
荒縄さん、ネタ戴きました
蔓オジ続きです
URLリンク(p.pita.st)
(1953)

112:111
08/04/09 21:01:03 FfDKSlfx0
なんか2枚目が削除されてる
やっぱりナニの描写はまずいのか…
修正入れたのに

113:111
08/04/09 21:08:16 FfDKSlfx0
連投スマソ
再うpしました(パスは111と同じ)
URLリンク(kissho.xii.jp)

114:荒縄・深夜×末井1/5
08/04/13 00:04:20 sr11IqAP0
昨今流行の個室スタイルでの居酒屋で。
「二人だけで飲むのって、初めてですね」
「そうだっけ?いいよ、乾杯しようよ」
互いに杯を傾け合いながら、僕と末井さんは今日やった仕事の話で盛り上がっていた。
(と言っても、守秘義務があるから、個人名は伏せながらしゃべってたけど)
僕らは所属する事務所が違うが、扱う事件が時々一緒になることがある。
事件の主任に決まった弁護人の呼びかけに応じて出掛けると、
集合場所で末井さんがニコニコとして座っていた、ということが今までに何回かあったのだ。
今日も僕らは、ある事件でその被疑者が自供したとされる犯行過程を実際にやってみて検証することを
何回となく繰り返してきた所だった。
「…なんかさあ、毎回被験者になってない?俺。
 まあ、面白いからいいけどさ、たまには深夜君もやりなよ!」
「だって末井さん、いつも目立ってるから…『そこの人』って指差されやすいんですよ」
「えー?そんなに目立つかなあ?普通に立ってるだけなのに」
いや、末井さん、全然普通じゃないです。目立ってます。常に動いてしゃべってますから。
突っ込みを入れたいのをぐっと抑えて、僕は新しいとっくりを構えた。
「さあ、もっと飲んで下さいよ~!」
期待に反せず杯をぐいっと差し出す末井さん。そう来なくっちゃ。
「はい、ご返杯ご返杯!」
あっさりと飲み干し、僕に杯を要求してくる。ええ、飲みますとも。

115:荒縄・深夜×末井2/5
08/04/13 00:06:58 sr11IqAP0
僕らは笑いながら杯を重ねていった。…そのはずだった。
面白おかしく話し続けるあなたの顔が幸せそうで、僕はそれを見てるだけで楽しかった。
それなのに。気付かなきゃ良かったんだ。あなたの笑顔の先にあるものを。
僕はただ笑ってあなたの話を聞いていれば良かったんだ。
でも…ある瞬間に、僕は気付いてしまった。もうそんな誤魔化しは出来ない。
そんなつもりではなかったのに。一体どこで間違ってしまったんだろう。
あなたが…そんなに夜須田さんのことばかり言うから。
夜須田さんのことばかりを楽しそうに話すから。だから。
僕のことをちっとも見てくれないから。
これは嫉妬、なのか。どうして。
何故そんな場違いなことを思わなきゃいけないんだ。
吐き気がするほどの暗い思いを押し流そうと重ねた杯の量だけ、僕の意識は急速に眩んで行った。

ドクドクと脈打つ頚動脈の感触が、ふっと僕を我に帰らせた。
僕の手は、末井さんの首筋にぴたりと当てられていた。
その場の勢いで体重をかけて圧し掛かると、あなたの顔に恐怖の色が走る。
僕は何時の間に、あなたにこんなことをしていたんだろう。
でも、嫌じゃない。むしろ楽しい。
首に当てた指をほんのちょっと動かすだけで顔色を変えるあなたの姿が、僕を上機嫌にさせる。
喉への圧迫があなたに恐怖をもたらしたように、
そのあなたの感じている恐怖が僕にも何か潜在的な感情を…
サディズムとも言うべきものを俄かに沸き起こらせていた。
「…な、あ…やめ…っ」
「末井さん…僕を見て下さいよ。僕のことを。今、あなたを苦しめてるのは僕なんですよ。
夜須田さんじゃない。ほら、しっかり前を見て」
「あ…ぐ、ぅ…」
「末井さん…ちゃんと僕を…見て、お願いだから…」


116:荒縄・深夜×末井3/5
08/04/13 00:08:34 sr11IqAP0
落ちる一歩手前で腕の力を緩める。
ぜーぜーと喉を鳴らし、あなたは酸素を求めて喘ぐ。
苦しむあなたの顔、素敵だ。
あなたのことを手に入れたい。
僕のものに、僕だけのものにしたい。
あなたの唇が、僕の名を呼ぶのを聞きたい。
僕のせいで泣き叫ぶのを聞きたい。
あなたの張り詰めた前をこじ開けると、既にそれは熱を帯びて起ち上がっていた。
「いやらしいな、酷くされるとこうなっちゃうんですか?」
耳元で囁くと、あなたはうっすらと涙の滲んだ目で僕を睨んだ。
「…どうして抵抗してこないんです?あなたは本当はこうされることを望んでたんでしょ?!だから」
睨むだけで身体を固まらせたままでいるあなたの手足をまとめて抱え上げると、
僕はあなたの中へと自分のものを突き進めていた。
声を上げまいとするのか、あなたは歯を食い縛りながら白い喉を仰け反らせていた。
慣らしていないせいか、あなたの中は潤いがなく、摩擦で擦れて痛むほどだった。
それでも構わずガンガンと意地汚いまでに突き上げる僕に、あなたは懸命にしがみ付いてくる。
…不必要なまでにあなたを煽り、手酷く扱ったのは、僕自身が不安だったからだ。
あなたが僕の仕打ちに、泣いて許しを請うと思ったからだ。
そして…あなたが夜須田さんの名を呼んで、僕のことを詰ると思ったからだ。なのに、あなたは…。
僕は一体何がしたかったんだろう。
あなたに嫌われたかったのか。
あなたを貶めたかったのか。
夜須田さんからあなたを奪い取り、僕のもので汚したかったのか。
もう僕自身にも良くわからなくなってしまっていた。
ただ、まだアルコールの回っている頭の痺れた感覚と、僕を詰るどころか
未だに僕にしがみ付いてくるあなたの身体の重みが、その時はとても心地よかったのだ。



117:荒縄・深夜×末井4/5
08/04/13 00:14:49 sr11IqAP0
好きなだけあなたを犯し、一方的に果てた末に、僕は漸く我に返った。
「あ…血が…っ!」
組敷いたあなたの身体から己を引き抜くと、僕が放った粘つくものとは違う感触をその接点に感じた。
わかっていた筈だ。僕は無理矢理にあなたを犯していたのだから。
それだけのことを、僕はあなたにしてしまっていたのだから。
だが、あなたの股間を伝う鮮やかな血の色は、改めて僕を青ざめさせていた。
どうしよう…どうすればいいんだ…
あなたはぐったりとしていて息も荒く、普段よりももっと透き通るように青白く見えた。
「い、痛いですか、末井さん」
…何て間抜けな言葉だ。我ながら情けない。
この期に及んで、こんな事しか言えないのか、僕は。
ただ…間抜けな僕にも、この店の閉店時間が迫ってきていることだけはわかっていた。
ラストオーダーを聞かれてから30分後…やばい、後数分だ。
「末井さん…すいません、もう店を出ないと」
取り合えず脱いだ服を着て、と立ち上がろうとする僕に、突然末井さんが取り縋ってきた。
「待って、行くな!頼む、俺を…一人にしないで…」
あなたは、冷たい氷水に浸けられたようにぶるぶると震えている。
「俺…ヤられた後、いつも放って置かれて、一人で寂しくて…
 繋がっている時は一緒に居てくれるのに、済んだ途端に置いてきぼりに…
 皆俺を置いて行ってしまうんだ、皆…俺、怖いんだ、怖い、一人は嫌だ…っ」
…今まで聞いた言葉の中で、一番ショックでしたよ、末井さん。
こんなこと言えた義理じゃないの、わかってる。だけど。
大丈夫、絶対一人にはしません、とあなたをなだめながら、
僕はどうにか互いの身なりを整えてその店を後にした。
背中にあなたの重みを感じながら夜道を歩く。
ガンガンと頭が響くように痛むのは、アルコールのせいなのか。
さっきの末井さんの言葉のせいなのか。僕は…もう考えるのを止めてひたすら歩き続けた。




118:荒縄・深夜×末井5/5
08/04/13 00:20:51 sr11IqAP0
こんな状態のあなたを自宅へと連れ帰ることは出来ない。
僕が考えた送り届け先は、あなたの所属する事務所だった。
徹夜仕事が多いために布団が用意されているのを知っていたし、
十中八九あの人がまだ働いているとも思ったからだ。
…案の定、事務所の中にはまだ明かりが灯っていた。
呼び鈴を鳴らすと、しばらくしてガチャリとドアが開けられる。
中から顔を出した夜須田さんがまず僕を見て、僕の背中に末井さんを見つけて、
やれやれという風に首を左右に振った。
「酒も呑んだが、ヤることもヤったか。しょうがないやっちゃな、ホンマに」
負ぶさっている末井さんを僕の背から受け取ると、夜須田さんは心底傷ましそうな顔をした。
「全くお前は…いつもいつも…どうしてそう、自分を」
それを聞いて、無言のまま末井さんの肩が震え出す。
違うんです、自分が…言いかけた僕に、夜須田さんの言葉が飛んで来た。
「深夜、君がヤったんか」
質問じゃない、これは確認だ。
黙って頷く僕に、傷ましそうな顔のまま夜須田さんは軽く手を振った。
「もういい、君は帰れ。後始末は慣れとる。それともここにいて眺めてるか?こいつの無様な姿を」
僕は思わずその場にへたり込んでいた。申し訳なくて…とにかく申し訳なくて。
ぼうっと視界が霞む。訳もなく涙が溢れてくる。
「…いいよ、わかっとる。こいつから誘って来たんやろ…?全く…ホンマにしょうがないやっちゃ」
気をつけて帰れ、夜須田さんの声の後に、小さく末井さんの声が聞こえてからドアは閉じた。

ありがとう。

僕は…僕は、あなたが…
握りこぶしでコンクリートの壁を叩く。何度も何度も。
抑えきれぬ思いを無理矢理に封じ込めて、僕はその場を後にした。

異常です。

119:荒縄
08/04/13 01:32:47 sr11IqAP0
>>118
ああ、確かに異常でしたorz   終わりです。

120:風と木の名無しさん
08/04/13 05:08:19 iknhe8y2O
>>119
異常ワロタ
深夜攻め、とんでもなくいいですね
首しめでおっきするんか末井!
なんかあの方は膨張の時のイメージは
ポヤンとしたいい子そうなので
そのギャップに(*´Д`)ハァハァ
蔓実先生と帰るのをよく目撃しましたが
あの二人もなんかありそうで萌えます
身長差だの年齢差だのと

121:風と木の名無しさん
08/04/16 03:29:07 3xlXj1qC0
オジ弁護団の麻雛先生の手記が萌えるので転載。
裸エプロンとか想像してしまったorz

■私の息抜き
麻雛 秀一(45期)
 昨年、区で、男性を対象としたイタリア料理教室があり、これが非常な盛況で、
区民講座が終了した後に有志が発案して料理サークルを始めたのがきっかけで、月に一回参加している。
定年退職するまで一度も台所に立ったことも包丁をもったこともない初老の男性から、子育て真っ最中の若いお父さんもいて、
それぞれ慣れない手つきで一生懸命料理の基本とコツを学ぼうとしている。 
料理を学ぶ目標はそれぞれだが、家事を手伝ったり、たまに友人を呼んでホームパーティを開くときなどに腕を振るったりしてみたい、というあたりが共通点だろう。 
先生は区内にイタリア料理店をもつプロのシェフ。
本格的に留学などしたことはないそうだが、かえって型にはまらず、毎回われわれのリクエストを考慮して用意するレシピの他に、自分の店で料理の合間に作る賄い料理も気さくに教えてくれる。


122:風と木の名無しさん
08/04/16 03:29:32 3xlXj1qC0
ほとんどは野菜の切りくずや魚のはらわたなどをうまく使ったもので、調理法もイタリアンにこだわらない。 
われわれ素人に教えるくらいだから、よほど料理が好きなのだろうとは思うが、お店でもいつも忙しそうに厨房を動き回っている。 
西洋料理の店では厨房を見ることはあまりないが、シェフの店は厨房が見えるようになっていて、料理を作る姿を見るのも楽しい。 
最近はメーリングリストもできて、この間など、イカの剥き方がよく分からなかったので質問を出したら、1人から丁寧に返事をもらった。
とはいえ、イカの剥き方を文章で説明するのは難しい。
そうしたら、先回シーフードのリゾットを習うこととなり、先生がもう一度イカの剥き方を手ほどきしてくれた。 
プロの料理人になるわけではないのでレパートリーも限られているし、食材に凝るわけでもない。 
予算も1人前4,500円と家計を圧迫しないことを第一にしている。買出しは交代でするが、
私のときも人数分そろえるために近所のスーパーマーケットに行き、野菜の値段を比べたりして、予算内におさまるように考えた。
なかには家庭菜園で取れた野菜を持ってくる人もいる。 
なにより楽しいのは、誰かれなしに用意したワインをつぎ交わしながら苦労してつくった料理をほおばるときだ。
このときばかりは、ふだんのストレスから解放され、高級料理店でも味わえない気分を満喫することができる。


123:風と木の名無しさん
08/04/17 03:46:57 WkyybjVT0
マブ姐小ネタ
URLリンク(p.pita.st)

124:風と木の名無しさん
08/04/20 18:21:12 zkgQfrbf0
尾島さん弁護団記者会見
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)


125:風と木の名無しさん
08/04/23 04:03:35 NthkmyxyO
ほし

126:風と木の名無しさん
08/04/27 03:48:47 sSHFfkla0
 
  刑務官に付き添われつつ
  保守ですよ
             ____
     ,,r""''`゙ヽ   ヽ=@=ノ
     C-@⊇@)   (,, ´_ゝ`)
     (  (つ(つ∝∝と    )
     ノ  r ヽ    人  ヽ
    (_,ハ_,)   (_ヽ_,)

127:風と木の名無しさん
08/04/30 17:43:35 XHPzRerP0
ネオで姦悶ネタやったのでうp
URLリンク(www.youtube.com)

ツルオジ思い出して悶えた

128:風と木の名無しさん
08/05/01 23:39:50 t6dkiXGA0
>>126
姐たんの髪の生え具合がリアルw

魔渕さん出演情報です
N○K総合「憲法記念日特集」
5/3(土・祝)10:05~11:30


129:荒縄・蔓深1/4エロなし
08/05/03 02:51:59 0nRSQakd0
「…ああ、蔓実さん」
「やあ、最近どう?」
事務所近くの駅口でばったりと出会った蔓実と深夜。
辺りは春、と言うよりは既に夏の陽気で、日の暮れようとしている今も半袖のままで居られる程だ。
「何、仕事終わったの?今から帰るの?時間あるなら飲みに行かない?ビールでもいい?」
「……はい、いいですよ」
矢継ぎ早に話し掛けてくる蔓実に、深夜は笑顔で答えていた。
事務所が近いこともあるが、尾島の弁護団として数年を共に過ごした二人は、
深夜の素直さに蔓実が惹かれる形で、何度か飲みに行くようになっていた。
『自分たちは仲が良い方なのだろう』、と思う。
同じ仕事をしていても、普段は口も聞かない人もいるし。
20も年下の自分に気さくに声を掛けてくれるのは、うれしいことだ。
そう深夜は思っていた。
飲みに行く、となれば、疲れた足取りも多少は軽くなろうというものだ。
自分の現金さに内心苦笑しながら、深夜は蔓実と共に馴染みの店の暖簾をくぐっていた。




130:荒縄・蔓深2/4エロなし
08/05/03 02:53:18 0nRSQakd0
「…この前そこで集会開いたんだって?刑事は大変だろ?しかも殺人じゃあな…」
「……」
大分杯を過ごした辺りで、蔓実がふっと漏らした言葉に、深夜の顔が俄かに曇った。
「…ご存知だったんですか」
「ああ、ある人から聞いてね。苦労してるんだろ、夜須田さんも末井さんも」
「……」
夜須田を主任とするある事件の弁護活動に、深夜は最近かかりっきりになっていた。
勿論、その事件だけを扱っているわけではない深夜には、他の仕事も山のように控えている。
しかし、社会的に大きな影響を与えているこの事件には、他の事件以上に深く関わっていかざるを得ない。
それは深夜だけではない、夜須田も末井もそうなのだろう。
ましてや、被告人はまだ幼い、傷付きやすい元少年である。
話を聞きだすのにも精神面での慎重な対応が求められる。
加えてマスコミへの長時間の露出と説明、という、普通の事件ではあまりやらないようなことも
この事件では要求されてくる。
「…あんまり無理するなよ。ちょっと疲れてるんじゃないか?」
「いや、僕一人でやってるわけじゃないし、そんなに無理はしてないですよ」
「そうか?なら、いいんだけど」
ニコニコとして蔓実にビールを差し出す深夜に、蔓実はそれ以上その話を振っては来なかった。

「もういい時間だな。じゃあ、これで」
「ありがとうございました」
相当酔っている筈なのにきちんと自分に礼を返してくる深夜に、蔓実は『相変わらずだなぁ』と
微笑ましく思った。
頼もしく、また可愛い後輩でもある深夜を蔓実は結構買っていたのだ。
(それにしても…心配だよ、あの顔)
時折深夜の眉間に刻まれていた深い皺を、別れた後も蔓実は何となく思い返していた。





131:荒縄・蔓深3/4エロなし
08/05/03 02:54:12 0nRSQakd0
蔓実と別れて駅へと向かう道の途中で、小さな石に躓きそうになって深夜はふと顔を落とした。
(蔓実さんには嘘、つけないよなあ)
「…疲れてる…のかな…」
小声で呟いた深夜の胸が、ぎゅっと痛んだ。
テレビや新聞で叩かれ、有名人に批判され、名も知らぬ大勢の人間から懲戒請求をされ…
ここ最近の出来事がまざまざと思い起こされる。
自分は弁護士としての職務を全うしているだけだ。
自分の信じる所に拠って活動しているだけだ。
なのに何故。
マスコミに対して論理的に説明しても、返ってくるのは感情的な批判ばかり。
『法廷は感情をぶつけ合う所ではない、事実はどうなのかを科学的に検証していく場所だ。』
主任の夜須田の言葉だ。
検察の出してきた証拠を、何の疑いもなく扱い、法廷戦術のみを繰り広げていこうとする
弁護士も世の中にはいる。
だが、夜須田はいう、『事実、まず事実だ』と。
被告人の言う犯行方法と、検察の出してくる証拠と、矛盾する点はないか。
矛盾するとしたら、それは何故そうなるのか。
被告人の言葉を実際にやってみて、検証に検証を重ね、それが可能かどうかを確かめる。
それと検察側の証拠とどちらが事実に即しているのか、更に検証を重ねる。
気の遠くなるような作業を、地道にこつこつと積み重ねていくのが、夜須田の手法だ。
自分もその手法に賛同し、様々な事件で共に検証作業を繰り広げてきた。
それは世間にも胸を張って言える立派な仕事だった、はずだ。
なのに何故。



132:荒縄・蔓深4/4エロなし
08/05/03 02:55:15 0nRSQakd0
(…あんまり無理するなよ)
さっきの蔓実の言葉を思い浮かべてしまい、深夜はつい自分の顔を両手で覆っていた。
「僕ら、だって…一生懸命…やって…なのに」
酔った頭が痛む。理不尽な世間からの誹りを思い出し、怒りで眦が滲む。
目の前の白い壁にゴン、と頭をぶつけ、深夜は流れ出そうとする涙を止めようとしていた。
こんなことで泣いてたまるか。こんなことで。
その時、勢い良くポン、と後ろから叩かれた肩口。
え?と振り返ると、そこには心配そうな蔓実の顔が自分を覗き込んでいた。
「大丈夫…じゃないなあ。ちゃんと帰れるのか?それとも、ウチに来るか?」
そう優しく囁かれて、もう我慢出来なくなった。深夜は泣いていた。
蔓実にしがみ付き、子供のように声を上げて。
日頃の礼儀正しさの下に、幼い子供のナイーブな心を隠していたのか。
「…いいよ、泣けよ。今まで泣けなかったんだろう。僕相手なら泣いていいからさ」
この時間なら酔っ払い同士の修羅場って思ってもらえるから。
そう蔓実が言い添えると、深夜の歪んだ顔が、僅かに泣き笑いのように見えた。

以上です。

133:風と木の名無しさん
08/05/05 19:05:21 2EklxJDa0
荒縄さんGJ
泣くだけでこんなにもエロいなんて
続きが気になります

134:風と木の名無しさん
08/05/06 02:40:31 tQR3YtuX0


        ∬       ∬
        。。・・・ ・・ ・・。。。∬。。。  トンちゃん、温泉は気持ちいいなあ
     o0o゚゚(,,・`ω'・)(`一ゝ´)   ゚゚oo もっと気持ちいいことするか?ん?
    。oO (( ー----‐  ----‐ )) )   O0o
   (~~)ヽ               (´^ヽO,
  (⌒ヽ             (⌒)(゙゙゙)~
   /~゙゙ヾ⌒`ゝ-(~´`(⌒(⌒~ヽ~ ~~  、、
   ゝー ′ '"      ``"      ^^
      、i,,      ``′    ""



        ∬       ∬
        。。・・・ ・・ ・・。。。∬。。。  
     o0o゚゚(〃・`ω'・)(`一ゝ´)  ゚゚oo  尾島さんてば、そればっかりなんだから!もう!
    。oO (( ー----‐ つ ----‐ )) )  O0o
   (~~)ヽ               (´^ヽO,
  (⌒ヽ             (⌒)(゙゙゙)~
   /~゙゙ヾ⌒`ゝ-(~´`(⌒(⌒~ヽ~ ~~  、、
   ゝー ′ '"      ``"      ^^
      、i,,      ``′    ""

135:風と木の名無しさん
08/05/06 02:40:51 tQR3YtuX0

        ∬       ∬
        。。・・・ ・・ ・・。。。∬。。。  
     o0o゚゚(*´・(    )  ゚゚    oo     「チュー」「・・・・・」
    。oO (( l っと   ヽ )) )     O0o
   (~~)ヽ   ̄ ̄-------     (´^ヽO,
  (⌒ヽ             (⌒)(゙゙゙)~
   /~゙゙ヾ⌒`ゝ-(~´`(⌒(⌒~ヽ~ ~~  、、
   ゝー ′ '"      ``"      ^^
      、i,,      ``′    ""

   (続きを読みたい方は、も~だみだ~と書き込んでください)

136:風と木の名無しさん
08/05/07 23:55:22 Aj1Qqtj00
(*´Д`)=3 '`ァ'`ァ も~だみだ~!

137:荒縄
08/05/08 03:33:56 5dfTIPA20
も~だみだ~

「温泉、温泉て言うからどんな所かと思ったら…これじゃ猿山の猿じゃねえかよ」
「分かってないなあ…こういう所こそ風情があっていいんじゃないですか」
冨士田の誘いでとある山奥まで車を飛ばして来てみれば、
そこは地元民が細々と管理している川沿いの温泉であった。
温泉…いや正確に言えば、源泉を人工的に掘った窪みの中へ誘引しているだけの、
着替える場所もない無料の露天風呂だった。
「第一、食いもんもねえし泊まる場所もねえし。一体どこでヤりゃあいいんだよ」
「ヤ…るって…もう尾島さん!それしか考えてないんですか?」
真っ赤になって叫ぶ冨士田の口を速攻で塞ぎ、尾島は冨士田の座席をゆっくりと倒していった。
「…全く…こんな狭い場所で襲う方の身にもなれよな」
シートベルトを外して逃げようとする冨士田の手を掴み、抑え付けながらシャツのボタンを外していく。
「ほら、風呂に入るんだろ?なら脱ぎゃいいじゃねえか」
「やぁっ…だからって、こんな…」
「せっかくなんだから俺にやらせろよ?」
スモークの入ったガラス窓ごしとは言え、野外に置いたままの車内でのことである。
もしも誰かに覗かれたら…自然と冨士田の頬が熱くなる。
尾島の方は気楽なもので、冨士田の服を毟り取ってはその滑らかな肌に口づけていく。
「お前の肌、相変わらずだな…」
「あ、相変わらず、て…」
「反応がいいって言ってんだよ」
「あ…んっ、勝手過ぎ…んなつもり、じゃ」
「口じゃあそう言うのも相変わらず、だな」
進める指先、這わせる舌に喘ぎ、身を捩り、肌を熱く火照らせる。
(こんなの見せられて、黙って帰れるかよ?俺ぁそれ程朴念仁じゃないぜ)
冨士田の腰を抱え上げながら尾島はニヤリと笑った。
「俺が背中流してやるから、安心して汗かけよ」

以上です。


138:風と木の名無しさん
08/05/09 21:09:28 e7/hW0TH0
>>135-136

        ∬       ∬
        。。・・・ ・・ ・・。。。∬。。。  「オラオラ!」
     o0o゚゚  (#`/Д´)゚゚    oo    
    。oO   (( (  つ つ     O0o   「尾島さん…お湯が入って熱い」
  バシャバシャ!   .) ,ィ⌒(#;`ω'; ) (´^ヽO,  (また僕のことはお構いナシか)
  (⌒ヽ      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(⌒)(゙゙゙)~
   /~゙゙ヾ⌒`ゝ-(~´`(⌒(⌒~ヽ~ ~~  、、
   ゝー ′ '"      ``"      ^^
      、i,,      ``′    ""

>>137 (*´Д`)ハアハア

139:風と木の名無しさん
08/05/09 21:22:39 e7/hW0TH0
連投スマソ
魔渕さん出演情報
T豚S系「NE/WS23・月/ONE」
5月12日(月)23:55~24:22


140:荒縄118の続き1/3
08/05/11 01:09:45 Z9lsXbT00
ものを書く人間の部屋は狭い。
これは、同業者なら分かってくれることだと思う。
とにかく物が…それも捨てられない物が圧倒的に多いのだ。
それらが何時の間にか積み重なって層を成し、いつかは足元に崩れ落ちてくるぞと思いながら、
その上にまた資料と称する紙切れの山を積み上げていく。
何時果てるともない資料の山との戦いが、この狭い四畳半の中で常に繰り広げられているのだ。
だが、それも今は一旦お預けだ。
俺だけにわかる資料の分類方法を駆使して何とか埋まっていたマットレスを発掘し、
横になれるだけのスペースを確保する。
その間、末井は俺の部屋の入り口で、ぼーっとしてあらぬ方向を眺めていた。
いつもなら…誰とも知らぬ相手にヤられまくった後で事務所に転がり込んでくる時には、
「あそこが痛い」の「着替えさせて欲しい」だの、
挙句の果てには「夜須田さん…もう一回」だの、
とことん俺に甘えまくったことをほざき、溜まった仕事の邪魔をしまくってくれたものだ。
それが…今夜に限っては、それが全くない。
視線は明後日の方を向き、まさに『心ここにあらず』である。
「末井。ついに年貢の納め時か?深夜くんに惚れたんか」
俺はそれを冗談のつもりで言ったんだ。
なのに末井は…俯いてそのまま動かなくなってしまった。
おいおい、お前、俺の部屋に出先からわざわざ来たんやろう?
何のために来たんだよ。
とにかくここへ横になれ、資料の山の中で何とか四角い形を保っているマットレスに
末井の身体を横たえさせる。
何時になく身体を硬くして無言のままの末井に、俺もやりたくもない詮索をしてしまう。
(俺にしゃべれない位惚れちまったのか)
(なら、なんで深夜と一緒に過ごさないんや)
(俺は後始末用か?それはあんまりやろ)
ベルトとファスナーを緩め、ズボンを取り去ると、
末井のボロボロにされた秘部が顕わになる。

141:荒縄118の続き2/3
08/05/11 01:10:41 Z9lsXbT00
いつもならこういう時、ヤツはおどけた口調でこんな風に言うのだ。
『すいません、だけど…夜須田さんに比べたら月とすっぽんですよ、あいつら』
『で、どっちがすっぽんだって?』
『…月、じゃあね…夜須田さん、すっぽんより大きいし』
襲われて踏み躙られた自分の自我を守ろうと言うのだろう、
末井は汚された秘部を綺麗にしてやっている俺に、出来るだけ軽い口調で接してきた。
傷つけられた心を、俺との他愛ないやり取りで守ろうとする、それがヤツの精一杯の強がりだったのだと思う。
俺も敢えてそれに付き合ってきた。
俺だって末井の心が大事だ。
それ以前に、襲われない様に慎重に生きて行って欲しい、とは思うんだが。
(大体、隙が多すぎるんだこいつは)
この攻撃的な性格はもう治らないかもしれない。
それでも…こいつは俺の大事な相棒だ。
今も、後孔に残った残滓を指で掻き出し、切れて腫れ上がった粘膜に
軟膏を塗付けてやっているのは、せめてこいつの身体の傷だけでも治してやりたいと思うからだ。
「…夜須田さん…俺…すいません」
いつもとは打って変わって、聞き取れないほどの小声で呟くように言う末井。
「もう慣れたよ。お前も懲りないヤツやなぁ」
介抱を続ける俺の方から、末井はゆっくりと視線を外していった。
「…俺…初めて、人から好きって言われちゃって…どうしていいかわかんなくて」
(……なんやて。今、何て言うた)
末井の言葉が、俺を…俺の胸を真っ白に焼き尽くしていく。
(本気か。本気で惚れたんか?何やこれは。何でこんなことを思わないかんのや)
嫉妬、だと?

142:荒縄118の続き3/3
08/05/11 01:11:18 Z9lsXbT00
そもそも、俺にはこいつの方から『夜須田さんのこと、好きです』と言って来たはずではないか。
それを今になって…俺の方が末井に対して本気になってしまっていたのか?何時の間に?
常に冷静なはずの俺の頭のネジが一個、どこかへ弾け飛んだ。
未だ痛みに呻いている末井の身体を抱え上げ、数回扱いて勃たせた俺自身で貫く。
それからは、泣き叫ぶ末井の顔と声しか俺の頭には残っていない。
相当酷く責め続けたんだと思う。
俺自身、疲れ切ってしまい、朝になって同僚が出掛けてくるような時間になって
やっと二人共の身体を綺麗にし終わったような事態となってしまった。
末井は…今日は体調不良で休んでるってことにしてある。
実は今も、俺の席の後ろで丸くなって眠りこけているのだ。
まあ頭を冷やして考えてみれば、末井も俺一人の物という訳でなし、
深夜とデキてしまったとしても俺には何も言う権利はないんだが。
眠りに就く前に、末井が妙に満足そうな顔をしていたので、
それはまあ良しとしておこう。
後で末井が起き出して来たら、酷くしてしまった分の埋め合わせをしてやろう、と思う。
それはまた今度の話。

以上です。

143:荒縄
08/05/11 14:11:03 Z9lsXbT00
毎度のことですが、以前の話と整合性を欠いたものを書いちゃいましたorz 精進します

144:風と木の名無しさん
08/05/15 23:11:47 HD0jG2xl0
保守

145:風と木の名無しさん
08/05/16 01:20:34 WB/uY3KdO
毎度萌えを有り難う(゜∀゜)!!

146:荒縄・某所より加筆修正1/3
08/05/17 23:17:45 pC8z9mLb0
仙台行きの新幹線の車内。
ホームでのうだるような暑さから漸く逃れられて、
蔓実と尾島はほっと一息吐いていた。
「暑かったぜー、もうちょっと早く来れなかったのかよ?」
「すいませんでした、手続きに手間取っちゃって…保釈中の人には厳しいんですよ、あそこ。
 僕に言わせりゃ弱い者いじめですがね」
「わーったよ、そもそもは俺が悪かったんだから…反省してるって」
「尾島さん、僕は何もそこまで…」
蔓実から視線を外し、むくれた表情で外の風景を見つめ続ける尾島。
その不機嫌な態度に、蔓実は戸惑っていた。
そもそも今度の宮城行きを弁護団に依頼してきたのは尾島の方だったはずだ。
保釈中でも旅行は出来るのか、どんな内容なら許可が下りるんだ、手続きはどうしたら云々。
それを何とか纏め上げ、待ち合わせの時間には大幅に遅れてしまったが
やっと切符を手にして来てみれば、これだ。
理由の分からない批判はやり過ごすに限る。
蔓実も腹を決めたのか、尾島の隣で別件の書類に目を通し始めた。

小刻みに震えている尾島の指の動きに蔓実が気付いたのは、かなり時間が経った頃だった。
「あ…どうしたんですか?尾島さん…真っ青じゃないですか」
「……」
慌てて窓の方へ顔を背けた尾島だったが、夕暮れ時で既に点灯している車内では逆効果だったようだ。
ガラス窓には、青ざめた自分の顔がしっかりと映りこんでいる。
尾島は舌打ちして、座席の中で居住まいを正した。


147:荒縄・某所より加筆修正2/3
08/05/17 23:18:41 pC8z9mLb0
「体調が悪いんですか?僕、手持ちの薬ならいくつか持って…」
そう言ってポケットの中を探ろうとする蔓実の手を、尾島は震えたままの指で抑えた。
「…違う…俺、もう止める。帰るよ。次の駅で降りるから」
「何言ってるんですか。もうすぐ宮城ですよ?ちょっと時間が遅くなっちゃいましたけど」
「…いや、もう決めた。帰る。だから」
「それじゃ分かりませんよ。訳を話して下さい。何のために僕はここまで付き合ったんですか」
至極全うな理由で尾島にしゃべらそうとする蔓実。
さっきまで暑さのために流していた汗が、今は尾島の青白い皮膚の上を冷たく流れ落ちていた。
「…お袋から来いって言われて…来たけど、最初から乗り気じゃ…正直に言うよ。怖いんだ」
両手で顔を覆い、尾島は身を小さく屈めた。
「怖い…町も、村も、お袋も…会いたくもねえよ!」
青雲の志を秘め、身一つで出てきた小さな村。
文字通り立身出世を果たし、社長となって凱旋を果たした故郷。
何時如何なる時も常に変わらず、息子のことを案じ続ける母親。
今から再会しようとする全てのものに、尾島は押し潰されそうな程のプレッシャーを感じていた。
「…尾島さん、色々辛いのは分かりますけど、せっかくお母さんに会えるようになったんですから。
 もう少し素直になったらどうです?」
「…うっせぇなあ。ウチの話なんだから、もう放っといてくれよ!」
その言葉にカチン、ときた蔓実。
「…お母さんがまだご健在なんて、幸せなことなんですよ。それが分からないんですか」
「……あ…ああ、分からねぇよ」
「……」
「それとこれとは別問題だろ!ったく、どいつもこいつも、うっせ…」
ぐい、と強い力で手首を掴まれ、尾島ははっとして蔓実を見た。
「なにすんだよ、先生!」
「愛されてるってことがどんなに大切なことなのか、教えてあげますよ」
有無を言わさぬ強い調子で、蔓実は尾島を座席からドアの外へと連れ出した。
そのままトイレの中に引きずり込む。

148:荒縄・某所より加筆修正3/3
08/05/17 23:19:25 pC8z9mLb0
「や…めっ」
狭いトイレの中に男が二人。
身動きの取れない室内で、それでもてきぱきと尾島の着衣を剥ぎ取っていく。
「愛してますよ。だからあなたを抱きます」
「こんな…や、ああっ、」
新型車両は従来のものより揺れは抑えられているとはいえ、カーブではそれなりにGがかかる。
蔓実に貫かれ、声を殺して耐える尾島の身体が、カーブで揺れるごとに壁にぶち当たる。
「…痛いのが好きなんですね。今、ぎゅって締まった」
「…んな…勝手に…っく、ぁ、はぅ…」
個室とは言え、公共の乗り物の中で犯されている。その事実が尾島の羞恥心を煽った。
そして…蔓実の動きはあくまでも丁寧で優しい。
尾島は、その蔓実のゆっくりとした動きに涙混じりの声を上げた。
「せんせ…っ、早く、ヤるんなら早いとこ済ませ…」
「ああ、御免ですね。こんな場所でヤれるなんて、滅多にないでしょう。尾島さんも楽しんで下さいよ」
絶望的なほどの甘い愛撫。
足場が悪く、自分で踏ん張って立っていなければならないのに、それすらも出来ない位に蔓実の動きに心を奪われている。
しかも核心に触れてくれるのは車体が酷く揺れた時…
まるで間違ってそこに触れてしまったかのような、緩い接触のみ。
何度も腰が砕けそうになり、それを力ずくで引き上げられる。
イってしまいたいのに、イかせてくれない…尾島はいつしか泣き叫んでいた。
お願いだ、イかせてくれ、と。
ニヤリと笑みを見せ、蔓実は尾島の前を扱いた。
同時に激しく突き上げられ、悲鳴にも似た声が上がる。
「だ、め…も、息が…保たねぇよ…っ」
窓から入ってくる暑さと、激しい責めに、尾島の意識が飛んだ。
倒れる前の尾島の耳に、蔓実の声が…
「息子に会いたくない母親なんているわけないじゃないですか」
語尾の潤んだ言葉が聞こえたような気がしたのは、気のせいだろうか。

以上です。某所の方ありがとう。

149:風と木の名無しさん
08/05/18 21:19:53 p+d+Ezd20
例の秀逸メイドコラに対抗してみた
服に違和感が…orz

URLリンク(f.upup.be)
DLPass:anetan

150:風と木の名無しさん
08/05/18 21:25:56 p+d+Ezd20
すいません、アドレスを間違えてました…(つД`)

URLリンク(f.upup.be)

151:風と木の名無しさん
08/05/19 01:31:18 ty5NSTtS0
荒縄さんとコラ姐さんGJ!
凄いご馳走だ(*´Д`)=3 '`ァ'`ァ

152:風と木の名無しさん
08/05/21 21:12:39 zaeaj55f0
オジ裁判記事
URLリンク(p.pita.st)
夜須田先生記事
URLリンク(p.pita.st)

パス目欄


153:風と木の名無しさん
08/05/24 04:32:46 RbhlSTWU0
          ___________
          /_i i i i ii`ヽ、
         |/  `ー-´ヽ )
         ||      | |   _______
         | ,―、,ー-、| |   |
         | -・= =・= |/|   |指示じゃないですか!
         | / (,_,)   .|./  <指示してるじゃないですか!
         |  -=-  ./     |
      _/l\___/l_     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  _-ー´ / .|'ヽ、  // `-、__
 /     /  |  \_//  |    ^l
       \  |  ハ /  /     |
      l ̄   | l-l /   `-,    ヽ

154:風と木の名無しさん
08/05/24 19:45:31 RbhlSTWU0


 ___        ,/ ̄´ ̄ `ヽ、
            /    ,,,,,,,,,,,,ノ、、  _人人人人人人人人_    ――
            / _、./ . -_、 ,,.ゝ)  >   意義あり!   <     _, -‐-- 、___
           ヽ-l6υ─--i'tij`')=〉  .. ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄  , -'´ 、 ____ 、_  `‐、
___        l .!'`i     ̄ι....)  ____        _ /フ´   '-、ミli`´`、'''―'’
            .l'   、. ,ノ,ィ'ニア/´            , - l i 、       ヽ__..ノ
            ノ    ヽ、!=-'/_, -テ- 、_   __.......'フ/   、\`>ニ二=、_イ...ノ
          _,ノl_〉,.... -‐フ ̄/'´  /    `'''´            ゝミ_-シ//
 ___  _, -'´//l' `'l  ./  .l   /               .  `''-ニ/


末井センセのつもり

155:荒縄・スローなブギにしてくれ1/2
08/05/26 23:51:52 71Yz27gu0
「確か、この辺に尾島さんのウチなかったっけ?」
愛車のハンドルを握りながら、冨士田はふと見覚えのある町並みに目をやった。
俗に言われる『下町情緒の残る』界隈。
ビジネス界でのし上がろうと躍起となっていた頃は、乱立するビル街を往復するので精一杯だった。
都会でも目にすることの出来る自然の営みや、人の息遣い、情緒ある町並み…
見えていたはずなのに見落としていた物事のいかに多かったことか。
それが、尾島がそこに住んでいる、それだけでその町を特別に意識してしまうようになった自分のことを、
(幾らなんでも現金だよね)と思っては見たものの、元より反省する気もない。
ただ感慨深げにハンドルを切り、裏の路地に乗り入れてみると、そこには
普段着でスーパーの袋をぶら下げて歩いている尾島の姿があった。
(…本当にいた、よ…どうしよう)
いや、別にどうもしなくていいと思うのだが。
内心の動揺を辛うじて収め、冨士田は車を歩道沿いにピタリと付けて低速走行してみる。
混んでないし許されるよね、と誰に言っているのか分からない言い訳を呟きながら、窓ガラスを下ろす。
「…ねぇ、乗ってかない?」
いや、ナンパじゃないんだから。
「あ、あぁ…いいね」
いきなり声を掛けられて驚きながらも、何故か冨士田のペースに合わせてみせる尾島。
付き合いの良いことだ。
「…実は僕、社長やってたことがあるんですよ」
尾島が車に乗り込んでくると、ニヤリと笑って冨士田はこう切り出した。
「へ…え、奇遇だな。俺も昔社長だったんだぜ」
ニヤリと笑って、尾島もそう返す。

156:荒縄・スローなブギにしてくれ2/2
08/05/26 23:52:24 71Yz27gu0
「元社長同士、どっか出掛けるかね?」
「そうですね…月並みだけど、海が見たいな」
目の色までキラキラとした80年代バブルの頃に戻ってしまっている冨士田に、
尾島は『そこまでは付き合わねぇぞ』と釘を刺した。
「海?んなもん、眺めたらそれで終わりだろ」
「だからいいんじゃないですか~」
言うなりグン、とアクセルを踏み込む冨士田。
びびってシートにしがみ付いてしまった尾島は、スピードには少し弱いようだ。
「おいおい、飛ばすなよ!全くいい大人がよ」
ふっと鼻で笑った冨士田は、片手でCDチェンジャーに手を伸ばした。
「…じゃあ、スローな曲でも聞いてて下さいよ」
短い機械音の後に、気だるい男性ボーカルが、ピアノやジャジーな曲と共にスピーカーから流れてくる。
「……昔流行った歌だな」
「僕、この曲好きなんです」
「生き急いだ男の夢、か」
「…夢…ありましたよね…」
尾島より若いはずなのに、最近の活動で疲れた顔をした冨士田は、ちょっと老けたようにも見えた。
「あったり前だろ!なきゃどうすんだよ!今でもちゃんとあるぜ、夢なんざ」
それに気付かないフリをしながら、尾島は敢えて甲高い声を張り上げた。
「やりたいことがなきゃあなぁ、やってられねぇよ、色々よお」
それを聞いた冨士田の暗い表情に、僅かに光が差した、のか。
「僕に、聞かせて下さいよ、それ」
「……へっ、照れ臭ぇな。じゃあよ、もっとボリューム上げてくれよ、な」
車は既に海沿いの道を疾走していた。ベタ凪の海沿いの道を滑るように、そして激しく。

以上です。

157:荒縄・蔓深1/2
08/05/29 00:18:36 7gVHFDvz0
連投すいません。 >>132の続き

涙が止まらない。自分でもみっともないと思うのだが、こればかりはどうしようもない。
しかも先輩の肩を借りたまま、路上で、鼻水まで流して。
「…っ、すいま…」
身体を離して謝りの言葉を口にしようとする深夜を、蔓実は強い力で引き止めた。
「いいから。無理するなって。真面目すぎるんだよ、深夜くんは」
抱き締めてくる蔓実の腕の力が心地良い。心地良過ぎて、つい甘え続けていたくなる。
(駄目だ、こんなに甘えてちゃ。しっかりしなきゃ)
数回深呼吸をすると、取り乱していた心が、少し落ち着いたような気がした。
「本当にもう、いいですから。大丈夫です…ありがとう、蔓実さん」
今度は声を震わさずにはっきりと言えた。
深夜の声音を確かめるように聞くと、蔓実は腕の力を緩めた。
ポケットの中からハンカチを取り出し、手渡しながら深夜の顔を覗き込む。
「大丈夫?本当に?」
息がかかる程の近さで囁かれ、深夜は何故か胸がどきどきするのを感じた。
幸いにも、顔が赤らむのを悟られることは無かったが。
(だって、これ以上赤くなりようがないもんな…)
「はい、大丈夫です…すいませんでした」
「謝るなよ。こっちは好きでやってることなんだから、さ」
そうぶっきら棒に言い放つ蔓実の態度の変化に、深夜は『え?』と首を傾げた。
何だ。今までの温かい声色が、急に冷たく感じられたのは何故だ。
とまどう深夜の手を、蔓実は無言のまま引いた。
そのまま駅の構内へと引き入れられ、トイレへ続く狭い廊下の中に連れ込まれる。
疑問符で一杯に埋め尽くされていた深夜の頭の中が、やがて真っ白になった。

158:荒縄・蔓深2/2
08/05/29 00:19:26 7gVHFDvz0
「……ふ、ぁ…っ」
自分の口が、蔓実の唇で塞がれている。
その突然の出来事を、深夜の脳は処理仕切れなかった。
理性が、受け付けることすら拒否した。
疑問も戸惑いも、驚きも恐怖も、全てを蔓実の唇が呑み込んでいった。
(僕は…)
アルコールの回った頭の芯がぐらり、と揺れる。
(僕は、今…)
自分の口が熱い舌でこじ開けられ、ねっとりと絡み付かれる。
(今、何を…)
散々泣き腫らした目が、再び潤み始める。
(…蔓実さん)
強く、激しく吸われた唇が、痺れるような快感に満たされていく。
放心し、だらりと垂れ下がっていた深夜の腕が、何時の間にか蔓実の肩を抱き締め返していた。

「……ごめん」
漸く深夜の身体を離した蔓実が、再びぶっきら棒に言い放った。
「悪かった」
むっつりとして俯く蔓実に、深夜は取り縋って叫んだ。
「違う、違うんです蔓実さん、どう言ったらいいのかわからないけど…わからないんだけど」
声よ、震えるな。涙よ、流れるな。言いたいことをしゃべり終える、もう少しの間だけ。
「僕は、蔓実さんが来てくれたこと、うれしくて…僕…よくわからないけど」
ああ、何だこの様は。自分の職業は一体何だ。マトモに言葉もしゃべれないのか。
わななく唇を更に動かそうとする深夜を、蔓実はふっと笑って押し止めた。
「ごめん、やっぱり僕が悪かったよ。それに、僕も良くわかってないんだ、今の状況」
酒のせいってことにしておいて、そう言い添える蔓実に、
「…仕方ありませんね、酒のせいじゃ、ね」
深夜は濡れた頬を隠すようにして、その胸に顔を埋めた。

以上です。

159:風と木の名無しさん
08/05/30 04:19:32 RfY7jz3r0
>>155-158
オジトゴはいい!しかも懐メロときたもんだ

荒縄さん、蔓深のネタお借りします。
URLリンク(p.pita.st)
(パス1951)

160:荒縄・ツルオジ1/4
08/06/03 01:53:39 HE0X93UM0
>>148の続き

(…くそっ…)
ホテルのベッドの上で大の字になりながら、尾島はさっきの出来事を思い返していた。
(確かに、宮城に行きてぇって言い出したのは俺だけど)
(弁護士付き添いの元なら…保釈中の人間でも許可は下りるって言ってたな)
(夏休み中に新幹線取るのは大変だったろうし、仕事の合間に俺のために…)
「…痛ってぇ」
何気なく動かした手足の皮膚が、シーツに擦れ…
その拍子に、トイレの中で細かく擦り剥け、痣になった手足が痛んだ。
(だからってよ、あんな所であんなまねしやがって)
(よりによって列車の便所の中なんかで…酷ぇじゃねえか…畜生!)
(人のこといいように扱いやがって、くそっ…うわ、何見てやがるんだ!)
隣でリュックサックの中身を分別していたはずの蔓実が、何時の間にか尾島の顔を覗き込んでいた。
「…面白いですね、尾島さん。急に紅くなったり怒ってみたり。さっきのこと思い出してるんですか?」
「う…うっせぇよ」
ごろん、と横になって蔓実に背を向ける。
「明日は早目に発ちますか?尾島さんの故郷って、ここから大分遠いんでしたっけ?」
背を向けたままの尾島に蔓実は何回か声を掛けてみたのだが、
何時まで経っても返事をしない尾島に業を煮やし、いきなり上から圧し掛かってきた。
「や…めろよ!何なんだよ、さっきから!」
「…そうですね、続きをやりましょうか、さっきの。有耶無耶になっちゃいましたからね」
圧し掛かりながらも、蔓実の表情は真剣だった。
「僕は弁護士です。弁護士は依頼人の話を時間の許す限り聞いて、法律の専門家としての
 アドバイスをするのが仕事です。訴訟や弁護も勿論だけど、普段は細かい仕事を色々こなしてるんですよ。
 さっきはちょっと感情的になってしまったけど、今度は最後まできちんとやりますから」
その真面目な顔のまま、ぐいと尾島の顔を掴んで引き寄せる。
「だから、ちゃんと話してもらいますよ、尾島さん。駄目なら…僕にも考えがあります」

161:荒縄・ツルオジ2/4
08/06/03 01:55:14 HE0X93UM0
だんまりを決め込む尾島に、矢継ぎ早に言葉を叩き込む。
「今辛いと思ってることは何ですか?故郷の村へ帰りたくない?母親に会いたくない?どうしてです」
「何遍も言わせんなって!もう嫌なんだよ!うぜってぇんだよ先生!大体、依頼したのは俺の方だぜ?
 何でそんな言われ方しなきゃいけねえんd…」
腕を振り払おうとする尾島の動きを羽交い絞めにすると、蔓実は胸元の絹のハンカチをさっと広げた。
力ずくでその腕を身体の後ろへと回し、両手の親指の付け根を素早くハンカチで一纏めにする。
大の大人が力一杯引っ張っても中々外せない場所である。
薄くしなやかな絹地は、もがけばもがくほど指に喰い込むばかりだった。
「どうです?話したくなりましたか?」
「そんなもん、話したくなる訳ねぇだろっ」
じたばたと暴れる尾島の身体を乱暴に表に返すと、蔓実は口元だけで笑って見せた。
「そう…ですか。じゃあいいです。黙ってて下さい。僕が独自に調べますから」
言うなり尾島のシャツの前をはだけ、胸元に顔を埋める。
(調べるって…何なんだよ、それ…!)
その疑問が、衝撃に成り変わって尾島を襲った。
およそ今までに自分が受けたことのない、手荒い乳首への刺激。
潰されるほどにこねくり回され、跡が付くまで噛み付かれる。
痛みしか感じられない、愛撫とは程遠い扱いに、尾島はくぐもった悲鳴を上げた。
身を捩り何とか逃れようとするが、この体勢では、
ベッドのスプリングの間に僅かに身体を沈みこませることしか出来なかった。
蔓実の視線は冷たく尾島を捉えたままで、その手は休まず尾島の肌の上を這い回り
時に爪痕が付くほどに責め立てた。
「っ、はぁ、いて…もうや…め」
涙混じりに許しを請う声を漏らすと、蔓実の動きが止んだ。
ふっと息を吐いたのもつかの間、自分の内部へ冷たいジェルのようなものを塗り込められ、
尾島は(まただ…また、じわじわと嬲られるんだ俺は)と半ば諦めたように思っていた。
だが、尾島の考えは甘かった。
何度か指で内部を押し広げられた後、蔓実自身がそのまま無遠慮に突き入れられ、
尾島はそれに耐え切れず叫んだ。

162:荒縄・ツルオジ3/4
08/06/03 01:56:05 HE0X93UM0
「ぐ、ぅ…あああああっ!」
(慣らし、無しかよ…っ)
腰を抱え上げられ、叩きつけるように抽迭を繰り返される。
じっと尾島の顔に目を据えながらも、蔓実は痛がる尾島の様子にはまるでお構いなしだった。
そのまま一方的に果てると、尾島の中から己を抜き去り、精液の滴る後孔に再び指を差し入れる。
同時に袋の付け根辺りをぐりぐりと揉み解し、中と外からある一点を…
前立腺と呼ばれる部分を探るように刺激し続けた。
最初は、蔓実の激しい行為に痛みしか感じていなかった尾島の内部が
ぞわり、と総毛立つような感触を覚えていた。
およそ快感とは思えない感触。なのに、蔓実の指がそこを行きつ戻りつすると、
もどかしい焦燥感のようなものが尾島を捉え始めた。
知らぬ間に喘いでいた自分の声が耳を衝き、しかもそれを止めることが出来ない自分に更に焦らされる。
(う、嘘だ、こんな…俺がこんなとこで感じるわきゃねぇ…)
心の中で何度繰り返してみても、現に自分の感じている感触を否定することは出来なかった。
突然、蔓実の指がある地点で止まる。
尾島自身は気付いていなかったが、そこに触れられると尾島は『いい顔』を…
きつく眉根を寄せながらも甘だるい声を漏らし、口の端からつ、と涎を流してしまっていた。
強く、また優しくその部分を刺激され、尾島は息を飲み込んで耐えた。
自分が他人の後孔を責め立てた事はある。だが自らがその責め苦を受けるのは初めてだった。
尾島は、他人が自分の手で堕ちて行った様を思い出し、改めてその時の行為に恐怖を覚えた。
だが…快感の波は尾島の想像を超えていきなり襲い掛かってきた。
咆哮。
文字通りの雄叫びが、尾島の口を吐いて出た。
そうしなければとても耐えられなかった。
全身を突き抜けんばかりの快感に腰が反り返り、背筋を中心にして身体がびくんびくんと痙攣し出した。
「は…っ、ん、んあ…」
不思議なことに、自分のモノは股間に垂れ下がったままでその太さを保っていた。
透明な液が少量、竿の先から滴り落ちているくらいだった。

163:荒縄・ツルオジ4/4
08/06/03 01:56:48 HE0X93UM0
(後ろだけでイっちまってるのか…この俺が?)
一度イってしまった身体はどうしようもなく敏感になってしまっている。
乳首を優しく舐められただけで、竿をするりと撫でられただけで嬌声を上げてしまう。
(恥ずかしい、もう…止めてくれ)
そう思う間もなく頭の中が真っ白になり、意識が弾け飛ぶ。
そしてまた、会陰への刺激に意識を取り戻してしまい、直ぐに強制的にイかされる。
「本当に死んじまうよ!息が、出来ねえ、っく、う…せんせ…っ」
あれから何度意識を飛ばされてしまってたのか、既に分からなくなっていた。
そしてどうしてこんなことをされているのかも。
「た、すけて…」
がくっと頭を落とした尾島の頬を両手で挟み、蔓実は愛しそうに自らの頬を寄せる。
「尾島さん、愛してますよ。愛してます。だから…止められないんです」
蔓実の心底幸せそうな表情が、僅かに歪んだように見えた。

以上です。

164:風と木の名無しさん
08/06/04 00:02:22 TeCYU/NzO
なんてエロいものを!
オジー、また開発されちゃって(*´Д`)ハァハァ
蔓実先生の壊れ具合も最強です

165:風と木の名無しさん
08/06/04 03:24:39 mxkkvSneO
連投すみません

オジー誕生日おめでとう(*´∀`)

つーわけで蔓オジ誕生日漫画
URLリンク(p.pita.st)

166:荒縄・イタリアン
08/06/09 00:45:33 j1Xp/55c0
>>121

外はもう真っ暗で、会議を終えた弁護士の殆どは疲れた顔で家路へ着こうとしていた。
その、皆があわただしい雰囲気を醸し出している中で夜須田は、発言者にその趣旨を問い質したり、
曖昧な表現を聞き取ろうとしたり、まだまだ仕事を終える気はなさそうだった。
そんな会議室の中に流れてくる、ほのかな香ばしい香り。
腕まくりをした麻雛が、こっそりと夜須田の方へと近付いていく。
「安田主任、夜食作ってみましたけど、味は保障しませんからね」
「あ…ああ、すまんな。後で食べるからそこに置いといてくれ」
そう言われて、途端にむくれてみせる麻雛。
むっつりと押し黙ったまま、夜須田の前から離れようとしない。
「………」
その様子に顔を上げてみると、麻雛はじっと夜須田を見つめ続けていた。
流石に忙しいと思ったが、それを無視できないような迫力が麻雛にはあった。
「う…ん、どうしたんや?」
「…アルデンテなのに」
ぼそっ、麻雛が低く呟く。
「…?何やて?」
「…冷めたら美味しくないのに、パスタ」
「…今すぐ食えって?」
無言のままコクン、と頷く。
困った顔でパスタを口に運んだ夜須田だったが、更に困ったことにそのパスタが絶品であったのだ。
朝から碌な食べ物を口に出来ていなかった夜須田の腹が鳴る。
「困った…」
思わず口にしてしまい、それを聞いた麻雛の表情が曇っていく。
「旨過ぎるよ、これじゃ仕事にならん」
本気で困った顔をする夜須田に、麻雛はホッとして別の皿を勧めた。
「ズッパとサラータ、締めはドルチェとカッフェですよ」
そして小さな声でこう付け加えた。
「…僕も一緒に仕事、付き合いますから。残さず食べて下さいね?」

以上です。

167:風と木の名無しさん
08/06/10 06:45:09 tvv8FUXRO
>>166
ヤスアサ可愛いです


姐たん誕生日おめでとう!

168:風と木の名無しさん
08/06/11 16:33:25 +j8GmMqB0
姐誕まんが
URLリンク(imepita.jp)

169:風と木の名無しさん
08/06/11 16:41:46 +j8GmMqB0
削除されたっぽいのでもう一度
URLリンク(p.pita.st)

170:風と木の名無しさん
08/06/17 19:13:09 N/zqd9k0O
線路内保守点検

171:荒縄・深夜×末井1/3
08/06/18 00:11:07 Qmkbt9vo0
僕は今、襲われている。
汗が染みて痛む目を開けると、身体を仰け反らせて喘いでいる末井さんの姿がぼんやりと見える。
あれから、どれくらいの時間が経っていたのだろう。
午後からの会議と打ち合わせの後、末井さんに腕を取られて引きずり込まれた資料室の中。
驚く僕を壁に押し付け、シャツのボタンをはじくように外しながらあなたは言った。
「頼む…もう我慢できないんだ」
泣き出しそうな目で見詰められると、僕は何も言えなくなった。
あなたを…泣かせたくはなかったから。
そんな悲しそうな目のままでいさせたくはなかったから。
小さく頷いてしまった僕を見て、あなたはそのまま僕の胸に顔を埋めた。
僕は、あっという間に末井さんの手で昂らされて立っていられなくなり、壁を背にしたまま
ずるずると床の上に尻を付きそうになった。
反射的に手を出してあなたにしがみ付こうとした僕を、あなたは華奢な身体で受け止め、
優しく横たえてくれた。
「……深夜くん、ありがとう」
そう口にしたその唇で、僕の前を頬張り、扱く。
漏れそうになる声を堪えようと両の掌を握り締める僕の上で、あなたは暫しその動きを止めた。
「ねえ…握るんなら、俺の足を掴んでよ」
…何を言われたのか分からなかった。
あなたは僕の手を取ると、僕の足の上に跨っている自分の膝元に導いていった。
「握って、強く」
泣き出しそうな目のままでじっと見詰められ、僕は抵抗出来ずにその声に従っていた。
恐る恐るあなたの膝辺りを掴むと、あなたはうん、と頷いた。
「そう、それで…いい」
次の瞬間には、末井さんは僕自身を飲み込もうとしていた。自分の後ろから。
無茶だ。全然慣らしてないのに。

172:荒縄・深夜×末井2/3
08/06/18 00:12:05 Qmkbt9vo0
案の定上手くいかずに四苦八苦しているあなたに、僕は漸く声を掛けることが出来た。
「だ、駄目ですよ末井さん!少し…慣らさないと」
なのに、あなたは首を振った。しかめた顔を俯かせ、懸命に腰を動かしながら。
僕自身も、固く閉ざされた門を貫くには痛みを伴うだろう。
ましてや、あなたを傷つけるようなことなんて。
そう思い萎えていきそうになる僕自身に手を添えて、あなたは抑えた声で叫んだ。
「逃げるな!…逃げないで、頼むから…」
もう一方の手を乳首に伸ばされ、乱暴にこねくり回されると、情けない喘ぎが僕の口から漏れた。
末井さんはそれを見て僅かに笑った、ように見えた。
そして、ずずっと腰を落とした。
楔が…あなたが自分で打ち立てた楔が、あなたの中に打ち込まれる。
痛い。
熱い。
歯を食い縛り、あなたの膝を跡が付くほどに握り締め、僕はその衝撃に耐えた。
あなたは…自分を痛めつけるように何度も、何度も腰を落とし、また持ち上げては
その身を切り裂き続けた。
僕がイってしまうと、その度に僕の会陰を弄り、脇を責め、乳首を玩んだ。
そして、再び勃ち上がった僕自身を、その身の奥深くへと引き込んでいった。
僕はもう訳が分からなくなってて…あなたを泣かせたくなかっただけなのに。
どうして、こんなことになってしまったんだ。
あなたは…僕の上でよがり、喘ぎ続けているあなたは…。
カチッ。
その時、棚の向こうで金属的な音がしたのに、僕らは同時に気付いた。
申し合わせたように二人とも動きを止める。
ドアノブが回され、誰かが室内に入ってきた。
部屋の入り口と僕らが身体を重ねている床との間には、資料の詰まった書棚が立ちはだかっているが、
その隙間からこちらを覗こうと思えば覗けないこともない。

173:荒縄・深夜×末井3/3
08/06/18 00:12:36 Qmkbt9vo0
誰かが資料を探しているらしい気配がこちらに伝わってくる。
末井さんの額から汗が滴り落ちる。
その緊張状態に耐えられなくなったのか、末井さんの上半身がぐらりと揺れた。
マズい。
その口から何か声が漏れそうになっているのを感じ、僕は咄嗟に身体を起こして
末井さんの口を手で塞いだ。
「……!」
あなたが白目を剥き、自身から白濁した液体を吐き出すのが見えた。
その背後で、ドアはカチャッと音を立てて閉められた。
誰かは、僕らに気付くことなく出て行ったようだ。
だけど僕は、そんなことはもうどうでもよくなってしまっていた。
気を失ってしまったあなたを抱き止め、床に横たえると、必死であなたの身体を揺り動かしていた。
「末井さん!あああ、どうしよう、僕は…っ…ごめんなさい…」
暫くすると、血の気の引いていた末井さんの顔が少し歪み、うっすらと目が開いた。
「…深夜、くん…」
「あ…末井さん、気が…良かった…」
安心したら、涙が出てきた。情けない男だ。
「馬鹿だなあ。泣かなくてもいいのに。それに…さっきの、すごく良かったよ」
口の端を吊り上げて笑うあなたに、僕は思わずむしゃぶりついていた。
「ええ、馬鹿ですよ…!でも馬鹿はどっちですか!こんな…無茶して…」
それ以上は言葉に出来なかった。僕が本格的に泣き出してしまったから。
僕をあやすように頭を撫でる末井さんの声が、耳元に小さく聞こえた。
「ああ…馬鹿だよ俺は、大馬鹿だ…でも、どうにもならないんだ。俺は、どうしようもない馬鹿野郎だよ」

以上です。

174:風と木の名無しさん
08/06/18 23:52:10 L23TX7KM0
>>171-173
泣き虫深夜先生モエス
末井先生にはオロナインとキシロカインをプレゼント

蔓深イラ
URLリンク(p.pita.st)

175:風と木の名無しさん
08/06/22 01:07:51 wXbNqdnb0
出所者から姐タン情報が!
有名人だから何かと周りの受刑者から注目を浴びてそうだ
ムショ内でイジメとか色々ヤラレてなきゃいいけど…

スレリンク(archives板:237-239番)

176:風と木の名無しさん
08/06/22 15:37:36 jDuyeiKKO
>>175
GJGJ


177:風と木の名無しさん
08/06/23 03:02:03 SF1tv6aP0
あ、176の漏れのIDにイッコーさんがw

こんなのみつけました
URLリンク(jp.youtube.com)
URLリンク(jp.youtube.com)

178:荒縄・ヤスマツ1/2
08/06/27 02:08:20 ONR06VvK0
その日の夜遅く、講演会とその後の飲み会を終えて事務所へと帰ってきてみると、
部屋の中には末井が倒れていた。
……流石の俺も二の句が継げなかった。
所々引きちぎられた様な服、打撲の痕や細かい傷の残る手足、
そして辺りにうっすらと残る血生臭さ。
駆け寄って末井を抱き抱えようとすると、こいつはそれを振り払って床上へと再び倒れ込んだ。
「お、俺の言ってることは、間違いじゃない!俺は、間違ってなんか…」
甲高い声で叫びながら、俺に噛み付かんばかりにして暴れ出す。
やっぱり…誰かに襲われたのか…それとも自分から喧嘩を吹っ掛けたのか。
末井は、子供が駄々をこねるように必死で手足を動かし、首を左右に振っている。
床の上で頭がゴン、ゴンと音を立てているが、そんなことにはお構いなしのようだ。
赤く腫れ上がった両目は涙か目ヤニのようなもので塞がれている。
「…おい、何も見えへんのか?俺が分かるか、末井?」
何とか末井の肩口を押さえ込んだ俺は、上下に揺さぶりをかけながら声を掛け続けた。
「末井、俺や、夜須田や!どうした、何があったんや?誰に一体、こんなこと」
漸く俺の声が耳に届いたのか、びくっと身体を震わせると、末井はその動きを止めた。
「夜須田さん」
痛々しく腫れ上がった両目の隙間から、すっと水のように涙が流れ落ちる。
「とにかく、その目ェ何とかせな。ちょっと拭いたるから待っとれ」
俺は末井をその場に残し、洗面所へタオルを濡らしに行った。
(全く、無茶しぃや、ホンマに…)
無意識にぶつぶつと呟いてしまい、それを自分の耳で聞いて更にげんなりしてしまう。
戻ってみると、末井は俺に背を向けて身体を小さく丸め、少しばかり肩を揺らしていた。
泣いているのか。
俺が黙ってタオルを目に当てると、末井も無言でそのタオルを握り締めた。
他のタオルで手足の傷を拭い始めると、こいつはぼそっと吐き捨てるように言った。
「もう…どうでもいいんですよ」
「…何?」

179:荒縄・ヤスマツ2/2
08/06/27 02:09:01 ONR06VvK0
「もう俺なんかに関わらない方がいいです、あなたも…いい加減で危ないヤツなんですよ、俺は」
あのなぁ。同じ事務所に所属して、一体何年経ってると…俺がそう言おうとすると、
こいつは『今までありがとうございました』などと間抜けな言葉を告げて身体を起こそうとする。
そうは言っても起き上がれないだろう、その様子じゃ。
案の定、呻き声を上げてガクッと肩を落とす末井を、俺は横から支えた。
「おい、阿呆なこと言うてるんやない。俺たちとは、昨日今日の付き合いや無いやろ」
突然、末井の身体がガタガタと震え出した。どうした、と覗き込もうとする俺を弾き飛ばすほどの勢いだった。
「俺は…!そこら中で問題起こして、叩かれまくって、周りから非難されて…っ…!
 それでも懲りないヤツなんです…こんな汚いヤツ…俺、自分のこと、もう…」
未だ目の開けられない顔を歪め、苦しげに声を絞り出す。
「どうしても止められないんだ、俺、自分のことが自分で…分からない…」
そう言ってこいつはいきなり笑い出した。それこそ腹を抱えて。
泣き、叫び、怒鳴り、笑い、感情のコントロールが出来ないでいる自分に振り回されている。
いや、そういう振りをしているだけなのか。
俺は狂ったように笑い続ける末井の顎を捉え、無理矢理に口づけた。
逃げようとする身体を抱きとめる。
「…阿呆。今更何言うてんねん。お前のこと、俺が何も知らんとでも思てんのか?
俺の腕の中で、お前がゆっくりと形を無くしていく。
「そんなに信じられへんのか?周りのことが。俺のこと、信じられへんのか?」
堪らなくなったのか、お前は子供のような泣き声を上げた。
ただただ俺の名を繰り返し呼びながら。
「阿呆やなあ…肝心の時に俺に甘えんで、どうするんや。ホンマに阿呆やで…」
お前が好きだと言ったら、それは俺にとっては本気のことだ。
こんなこと、中途半端な気持ちで思うものか。
照れ臭くてそこまでは言えなかったが、俺はその代わりにお前のことを抱き締め続けた。
…阿呆さ…お前にそんな思いをさせてしまった俺の方こそ、阿呆たれだ。
せめてもの罪滅ぼしだ、受け取れ、末井。

以上です。末井、懲戒請求却下されますように。

180:風と木の名無しさん
08/06/27 06:22:40 mFB8HYw8O
荒縄さんの末井だいすけです

同業者は戒告じゃね?と


181:風と木の名無しさん
08/06/30 05:00:45 Alo/H3t70
落書き詰め合わせ
URLリンク(kissho.xii.jp)
(パス1951)

182:荒縄・襲われマツ1/2
08/07/05 00:50:12 7R4qflDv0
>>178の前。

一体どちら側から吹っ掛けた喧嘩だったのか。
そもそもこの場は喧嘩のための場などではなかったはずだ。
ある大きな事件の裁判に携わっている末井が裁判に必要な手続きを行わなかったとして、
弁護士会へ懲戒請求が出されていた。
それに対し『直接本人から事情を聞きたい』と設けられた場所。
冷静な意見の交換が行われていたのは最初のうちだけだった。
互いの主張することを声高に相手にぶつけ、それが互いをヒートアップさせていく。
なだめようとする者をおしのけて、末井は椅子を蹴立てて立ち上がった。
「もう時間の無駄です!あれ以上被告にしゃべらせることは無理だったし、現在では尚更です。
 手続きだけすればいいような軽い問題じゃあない!どうしても被告の言葉が必要だった…
 俺を懲戒にかけたいなら、かければいい。俺から言うことはもう何もありませんから」
捨て台詞のように言い、部屋を出て行く末井。
舌打ちしながらそれを見やった上座の弁護士は、軽く頷いて顎をしゃくった。
腰を浮かしていた何人かが頷き返し、その後を追う。
「…変わりませんな、あの一派は」
溜め息とともに吐き出された誰かの一言に、上座の弁護士は低い含み笑いで答えた。

廊下で腕を取られて捕まってしまった末井が引きずり込まれた小さな部屋。
おそらく接見用に使われているのだろう、小さなテーブルと椅子がニ脚置かれている。
それらが乱暴に部屋の隅に追いやられ、末井は部屋の真ん中に寝転ばされた。
「何する…離せっ!俺に触るな…!」
ヒステリックに叫ぶ声が部屋の中に響く。小柄な身体を無茶苦茶に動かし、何とか逃れようとする。
それを遮るように末井の身体へと伸ばされる手、手、手。

183:荒縄・襲われマツ2/2
08/07/05 00:50:43 7R4qflDv0
もがく手足を抑えつけ、頬をはたき、服を毟り取る。
「気に入らないヤツにはこうするのか、あんたらは!それで口封じのつもりか…っ!」
あまりにも煩いと感じられたのか、頬を立て続けに張られ、耳がキーンと鳴る。
顔が紅く腫れ上がり、じんじんと痛む。
「止めろっ…止め…俺は、こんなことぐらいじゃ、黙らない…」
眼鏡が飛ばされたことで既に末井の視界はぼやけている。
それが涙で滲んできたからと言って、別にどうと言うことはない。
誰のものか分からなくなっている手に身体を弄ばれたからと言って、それがどうだと言うのか。
精一杯の虚勢を張り、相手への抵抗を口にしていた末井の声が、徐々に途切れがちになる。
末井を痛めつけていた数人の手は、今や末井を玩具にして楽しんでいた。
首筋を、耳を、脇腹を、乳首を、足の付け根を撫で回され、その度に首を振り、
唇を噛み締めて声を堪える末井を、彼らは囃し立て、更に弄び続けた。
いきなり後ろから貫かれ、思わず噛み締めた唇の間から赤いものが伝う。
その口を無理矢理開かされ、モノを突っ込まれる。
歯を立てて抵抗しようとすると、軽く頚動脈を押さえられて落とされそうになった。
その間にも、後ろからは激しく突き上げられ、閉じられぬ口からは喘ぎが漏れてしまう。
「あ、ああああ、んぅ…ああっ、あっ、」
一方的に欲望を放たれ抜き去られると、また別のモノに犯される。
尻の間を伝い落ちるどろりとした液が、喉の奥に放たれる青臭い液が、
末井に、今の自らの扱われている立場を嫌でも教え込もうとする。
(俺は…間違ってなんかない…俺は、信じて…俺のやってること、信じて…)
身体は堕とされても、心だけは。
己の心だけは。
散々嬲られ、喘がされる屈辱にまみれながら、
末井は崩れていきそうになる自我を必死で守ろうとしていた。
それが何時まで続く責め苦であるのかも分からないまま。

以上です。


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