12/07/01 21:15:30.27 bm0J9DKnP
>>714
■3.アメリカは戦う相手を間違えていた■
ソ連が第2次大戦中の日本敵視政策のままであったのに対し、アメリカは明らかに対日認識を変えていたのである。
1949年12月に蒋介石は台湾に逃れ、中国大陸は共産主義の手に落ちた。
1950年6月には、北朝鮮の侵攻により朝鮮戦争が始まり、
10月には中国が加担して、アメリカを中心とする国連軍と激しい戦闘を繰り広げた。
この頃、アメリカでは、"We fought the wrong enemy."
(我々は戦う相手を間違えていた)
という言葉が人口に膾炙していた。日本と戦ったのは誤っていた、という認識である。
日本を大陸から駆逐したものの、アメリカは共産主義勢力に中国大陸を奪われ、
さらに朝鮮では自ら血を流して戦わなければならない羽目に追い込まれた。
「今日われわれは、日本人が韓満(朝鮮、満洲)地域で半世紀にわたって直面し背負ってきた
問題と責任を自ら背負い込むことになったわけであります。他人が背負っている時には、
われわれが軽蔑していた、この重荷に感じるわれわれの苦痛は、当然の罰であります」
戦後、米国国務省の要職についたジョージ・ケナンはこう主張して、
ルーズベルト政権がとった「ソ連と協力し、日独を叩く」という政策を根本的に批判した。
日本が戦前果たしてきた共産主義の防波堤という役割を、
日本を駆逐したために、アメリカが自ら担わなければならなくなった、という反省である。
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