12/06/22 12:10:10.09 jGOqwVg/O
>>228
論破
■なぜ、政策の効果が現れるのに、フランスのように10~15年といった、息の長い取り組みを必要とするのか?
『価値観を形成する10代に、その制度が当たり前に存在することで、その存在を前提にした新しい価値観が形成されるから』。
逆に、『人々の意識は、今ある社会構造によって規定される傾向にある。よって、新たな制度の是非や最終決断を、世論調査の結果に求めるのは危険である』。
★たった15年で出生率2%前後を達成したフランス。その背景は、極めてシンプルな《シラク3原則》
■先進国の中には、現に政策を総動員して、人口を増加させる基盤となる出生率を上昇させた国がある。
例えば、フランスや英国、スウェーデン。
◆フランス[内閣府 子ども・子育て白書2011年版]
▽1994年…1.66%(最低)
わずか10~15年で出生率が2%前後にまで上昇
▽2006年…2.00% ▽2007年…1.98% ▽2008年が2.00%、2009年…1.99%
では、なぜフランスで出生率が上昇したのか?
◆《シラク3原則》と呼ばれている基本方針
▽1 子供を持つことによって、新たな経済的負担が生じないようにする
▽2 無料の保育所を完備する
▽3 育児休暇から3年後に男女が職場復帰する時は、その3年間はずっと勤務していたものとみなし、企業は受け入れなくてはいけない
「出産・子育て」と「就労」に関して「両立支援」を強める方向で、政策が進められたから。
「婚外子を差別しないPACS(民事連帯契約)」も、この政策パッケージの中に含まれる。
戦後の我が国がアメリカの真似をして、世界第2の経済大国を築き上げたように、これからはフランスの真似をして、出生率の上昇を図ればそれでいいのではないか。
■参考
◆データを見れば人口減少の深刻さは自明。 なぜ人口を増やす政策を総動員しないのか|出口治明の提言 URLリンク(diamond.jp)