06/11/17 15:52:48 Alaynd10
またTVとは正反対の例になるが、是非は別として、例えば立教系の黒沢清等が撮ってい
るような映画は、旧来の商業的に「巧いシナリオ」というテーゼからは絶対に出てこないと思
うんですよね。これは矢口史靖や古厩智之とかもそうでしょ?
これまた、そういう作品ほど海外の映画祭などでは評価されたりもするわけで、シナリ
オに対するある種の前提というのがそもそも崩れつつあるように感じる。
これは旧来の「ベタ」な作劇をバカにするような層が何故か「いま会い」や「三丁目」にはハマ
る風潮と裏表にあるような気がするんですよね。
「若い」監督などの場合、自分が撮るためのシナリオ以外はもう要らないような
気もする。かといって昔ながらの段取りでキッチリ組んでいくシナリオを書いても、
もう今の日本映画では撮りきれないとも思いますしね。
中島丈博氏などは昼ドラでそうした段取りのキッチュを極めるという方向に行ってしまった。