09/12/01 22:53:20 0 BE:1371684285-PLT(12556)
人工保育されたホッキョクグマで国内最長の生存記録を更新している愛媛県砥部町の県立とべ動物園の
「ピース」(メス)が2日、10歳の誕生日を迎える。体重280キロと大きくなったが、ぬいぐるみのような
表情は赤ちゃんの頃と変わらない。飼育員の愛情に育まれた10年だった。
ピースは1999年12月2日、ハンガリー生まれの父親パール(2001年死亡)と、デンマーク生まれの
母親バリーバ(18)の間に生まれた。生まれた時の体重は680グラム。一緒に生まれてまもなく死んだ
もう一頭を母親が傷つけるなどしたため人工保育された。
それまで国内でのホッキョクグマの出生は公表されているだけで122頭あったが、人工保育による生存記録は
75日しかなく、世界でも成功例は2頭だったという。飼育員の高市敦広さん(39)が生後109日間は
毎晩自宅へ
連れ帰り、母親代わりに同じ布団で眠り、夜中も哺乳(ほにゅう)瓶でミルクを与えた。
最初はアザラシ用のミルクを与えたが下痢をするようになり、犬用のミルクを量を調整して与えると、
うまくいった。約80日後には骨ごとひいた鶏のミンチを与えたが、血便が出たため、骨をより細かくひいたミンチを与えた。
泳ぎを教えたのも高市さんだ。4カ月になったピースは水を怖がったが、プールに誘って一緒に泳いだ。
しかし、ピースは3歳になると、てんかんを患い、引きつけを起こすようになる。
5歳の時には、プールの中で発作を起こし、高市さんが、頭を持ち上げて呼吸させ、
一命を取り留めた。「もしあの場所にいなかったら。神様が授けてくれた奇跡の
10年間でした」と高市さんは振り返る。
*+*+ asahi.com 2009/12/01[22:53:20] +*+*
URLリンク(www.asahi.com)