09/11/11 16:33:22 0
(>>1のつづき)
「信頼していた秘書」による不正で、本人は把握していなかったという言い逃れをする積もりに見えるが、
鳩山氏は、かつて社民党の土井たか子氏の政策秘書が関与した秘書給与の略取事件で、秘書が
起こした問題は政治家本人が責任を取るべきだとの追求を行っていた。これはそのまま自分に
あてはまるのではないか。
問題の資金は、鳩山氏本人の財産あるいは鳩山氏の親族から鳩山氏に流れたもののようだ。
しかし、仮に賄賂などの絡まない鳩山由紀夫氏(同夫妻?)の単純な生活費であるとしても、有権者が
判断材料とすべき政治資金の出所に関する情報を偽ったものだし、脱税と解釈できる可能性のある
資金の動きでもある。自分の周囲の金銭問題もろくに管理できない人物に国の行政を任せて大丈夫なのか。
率直に言って、鳩山氏が首相を(純粋な人であれば議員も)辞任したとしても、筆者は驚かない。
むしろ、野党である自民党がこの問題についての追求に徹底を欠いていることにこそ意外感がある。
尚、国会議員であり、さらに首相でもある鳩山氏が、献金問題について自ら説明しないのは全くおかしい。
捜査には全面的に協力しているというが、疾しいことがなければ、自分で事実を説明すればいい。自分の
説明と捜査等を受けて後から判明した事実が異なれば嘘つきとして辞任は当然だ。一方、これだけ重大な
問題について今に至るも事実を把握していないとすれば、政治家として不真面目だし、問題を重く受け止めて
いないということだろう。この場合も議員失格だ。「捜査中」であることが、自分で説明しないことの理由に
なるのは、たとえば先頃禁止薬物の使用で有罪判決を受けた俳優の押尾学容疑者レベルの小悪党までだろう。
公人中の公人である首相の場合、政治家としての自分の行いに対して無関心であることが許されるわけがない。
事実を自分から説明するのが当然だ。
そして、鳩山内閣の言行不一致でさらに深刻且つショッキングだったのは、日本郵政の首脳人事に露骨に
見られたような官僚の「天下り」を容認する人事だった。斎藤次郎社長や坂篤郎副社長の人事は明らかに
天下りの範疇だろう。この人事を挟んで、鳩山内閣の支持率が約10%下落したのは当然だ。(>>3-10につづく)