09/10/15 20:50:33 P BE:1676674087-2BP(291)
国指定史跡の埼玉古墳群(行田市)の南端に位置する奥の山古墳に未盗掘とみられる石室が
存在することが12日、明らかになった。6世紀前半に造築されたとされる同古墳。各地の古墳の
大半が盗掘で荒らされているケースが多い中、同古墳の石室は墳丘表面の状態から掘り
起こされていない可能性が高い。発掘調査を行った県立さきたま史跡の博物館によると、
同古墳群で石室が正式に確認されたのは1968(昭和43)年に国宝・金錯銘鉄剣が見つかった
稲荷山古墳以来。
同博物館によると、石室が見つかったのは全長約70メートルの前方後円墳のうち直径43メートル、
高さ約7メートルの後円部分の墳丘。東北大学と共同でレーダー探査を行ったところ、
墳丘地表面から深さ3メートルほどの位置に二つの影があることが分かり、2メートル×4メートル
ほどの部屋があると確認された。通常、石室には鏡や馬具、武具などが埋葬されており、
金錯銘鉄剣も稲荷山古墳の二つの石室のうち、未盗掘だった一方の石室から出土している。
石室が二つ存在するとの見方があるほか、「地中に長さ1メートルほどの棒状の影が映った」との
情報もあり、関係者の間では鉄剣など副葬品への期待も高まっている。文化庁は調査する場合、
空調などが整った状態で行うようにと指導。未盗掘であれば石室に何が眠っているか、
古代への夢は膨らむ。
同古墳で11月から行われる古墳復原整備は、主に外観整備が中心。石室を掘り起こすには、
資金面や、地権者との調整などの準備にかなりの時間が必要なことから、現時点で石室を
調査する予定はなく、現状のまま保存する方針。
URLリンク(www.saitama-np.co.jp)
2に続く
依頼