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長崎県諫早市の私立長崎日本大学高校(野上秀文校長)が今年の入試で、
がんを患う中学3年生の女子生徒(15)の受験を断っていたことがわかった。
生徒は治療で抵抗力が弱っており、感染症を防ぐため他の受験生とは別の部屋での受験を求めたところ、
同校は「特別な対応はできない」と説明したという。
生徒は同校で、一般入試に先駆けて1月20日に行われた特別入試の受験を希望。
在籍する中学校の校長が同13日、願書を提出した後、野上校長に事情を説明した。
高校側は県に相談したうえで翌14日、「個室を用意することができないので受験を差し控えてほしい」と回答。
願書と受験料を返却したという。生徒は同校の受験をあきらめた。
野上校長は朝日新聞の取材に対し、特別入試の受験者は1700人以上いたと説明し
「申し訳ない気持ちはあるが、教室が足りなかった。1人の受験生のために試験監督をつける余裕もなかった。
志望者全員にチャンスを与えるべきだと思うが、学校として対応できる自信がなかった」と述べた。
さらに「批判もあると思うが、私たちが教育したい人、できる人を選抜したい。それが私学の独自性だ」と語った。
私立学校を管轄する長崎県学事文書課は同校から相談された際、「学校で検討して決めてほしい」と
答えたという。同課は「受験について県は学校を指導する立場にない」としている。
生徒は結局、別の私立と公立の2校を受験し、いずれも合格した。
両校とも試験の際は生徒の要望を受けて別室を用意した。
このうち私立高は「病気は本人の責任ではない。最大限できることはやろうと思い、対応した」としている。
長崎日大高は生徒1458人、教員101人。日本大学の付属高校で、学校法人長崎日本大学学園が
運営している。
ソース:asahi.com
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