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江原道料理
ここ数年の韓国ブームにより、首都ソウルだけでなく地方都市を訪れる観光客も少しずつ増えてきた。
韓国ドラマの撮影地を訪ねるツアーや、新羅(しらぎ)、百済(くだら)の古都を巡る歴史ツアー、
また地方都市を鉄道で周遊するプランも登場している。昨年、日本からの韓国渡航者数は史上初めて
300万人を突破し、外国人全体でも780万人を数えた。韓国政府はその勢いに乗って、今年から2012年
までの3年間を「韓国訪問の年」 に指定。地方の活性化も目指し、観光情報の PR に力を注いでいる。
日本に事務所を開設する地方自治体も増えており、地方旅行に出かける下地は少しずつ整いつつある
ようだ。今後は韓国という大きな枠組みではなく、地域性も含めたさまざまな文化が伝わってくるに
違いない。また、地方を訪れる楽しみのひとつに郷土料理の存在があるが、日本で営業する韓国料理
店にも地域色を感じさせてくれる店はある。地方出身のオーナーが地元の文化を知って欲しいとメニ
ューに載せているケース。こうした店も地方のアピールに一役買っている。
東京、東新宿にある 「南陽屋」 は、江原道(カンウォンド)横城郡(フェンソンぐん)出身のママ
が切り盛りする店。名物の 「タラチゲ」 は、江原道を主産地とするスケトウダラをピリ辛に仕立て
た鍋料理だ。生のスケトウダラをぶつ切りにして使うので、大根、長ネギ、豆腐といった具にもいい
ダシが染み込む。同じく特産品であるジャガイモは、注文ごとにすりおろしてチヂミ (韓国式のお好
み焼き) で提供。小麦粉などのつなぎは一切使わないので、もっちりとした独特の食感を楽しむこと
ができる。 (続く)