10/12/27 20:08:50 n2Omnb+g
朝日新聞 社説 2010年12月26日(日)付
公安情報流出―あまりに遅すぎた謝罪
イスラム教徒を幅広く監視し、プライバシーを調べ上げる。協力者として接近しつつ、テロリストと
疑いの目で見る。報告のための報告でしかないような文書もある。表に出ないはずの公安警察の
手法の一端が、明らかにされてしまった。
国内外のイスラム社会の間で、日本の警察や、日本そのものへの不信感が強まらないか。
逆に、日本人の間でイスラム教徒への偏見が生まれないか。とても心配だ。
靖国合祀判決―信教の自由を守れたか
亡くなった肉親を静かに弔っていた遺族のもとに「故人を祭神として祀(まつ)った」という通知が
宗教団体から届いた。やめてほしいと求めると、「教義で取り消しはできない」と拒まれた。
そうした遺族らが靖国神社の合祀の名簿から親族の名前の削除などを求めた裁判で、大阪高裁は
先週、一審に続いて訴えを退けた。遺族は国とともに靖国神社を被告とし、故人をしのぶ権利が
侵害されたと主張していた。
判決は、靖国神社にも信教の自由が保障されており、遺族の主張は合祀に対する不快な心情や
靖国神社への嫌悪の感情でしかない、と指摘した。
判断のよりどころは、1988年の殉職自衛官合祀訴訟の最高裁判決だ。殉職した夫を遺族の
意思に反して、護国神社が合祀したのは違法と訴えた妻に対し、最高裁は「寛容であれ」と諭した。
神社の宗教活動の自由のために私人は我慢するべきだという論法だ。
今回もこの考えを踏襲して「しのぶ権利」は法的に保護する利益にあたらないと判断した。しかし、
信教の自由とは本来、少数者の保護をめざすことに意味があるのではないか。この場合、遺族らが
それにあたる。
・・・・・「合祀自体は、靖国神社が行う自律的な宗教行為」として、国の責任を認めなかった。
裁判所はこれで、信教の自由を守る側に立ったと胸を張れるだろうか。
URLリンク(megalodon.jp)
スレリンク(newsplus板)