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京都大学の玄丞烋(しょうきゅう)准教授(生体材料学)らの研究チームは1日、
人工多能性幹細胞(iPS細胞)を効率的に凍結保存する方法を開発したと発表した。
これまでの凍結保存法では、iPS細胞が使用する薬剤の毒性を受けやすかったほか、
細胞の構造体が複雑で傷つきやすかったため、解凍後の生存率が低かった。
保存法を確立したことで、細胞を患者のために大量保存する
「iPS細胞バンク」の開発が期待される。
研究チームは、微生物が精製するポリアミノ酸の一種で、
食品添加剤に使われる物質「PLL」と有機化合物を反応させた細胞保護剤を開発。
この保護剤と、液体を結晶化させずガラス状にして凍結させる
「ガラス化液」とを合成させてiPS細胞を凍結した。
その結果、同細胞が保護されて毒性の影響が弱まり、
解凍後の生存率が従来の2~3倍に高まることがわかった。
玄准教授は「この方法は胚性幹細胞(ES細胞)などの凍結へも応用できる。
産業化も視野に入れ研究を進める」と話している。
産経関西
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