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さまざまな細胞になる能力がある人工多能性幹細胞(iPS細胞)から、
免疫細胞の一種で抗腫瘍効果があるT細胞を作製し、
白血病のマウスに注入して治療する実験に成功したと、
北海道大遺伝子病制御研究所の清野研一郎教授らが22日、
大阪市で開かれた日本癌学会で発表した。
白血病の治療法の一つ、骨髄移植の際に、
骨髄提供者のT細胞を加えると効果的な場合がある。
今回は提供者のiPS細胞から作ることができる方法で、
清野教授は「このT細胞の機能を詳しく解析し、
安全で効率的な抗腫瘍効果がある細胞作製法を開発したい」
と話している。
清野教授らは、骨髄を提供するドナーマウスの皮膚の細胞に
4種類の遺伝子を導入してiPS細胞を作り、これをT細胞に分化させた。
骨髄移植に加え、こうして作ったT細胞を静脈に注入した白血病マウスでは、
T細胞を1回注入した7匹中、1匹が100日以上生存、
2回注入した9匹では5匹が100日以上生存した。
骨髄移植をしただけの12匹は、28日以内にすべて死んだ。
注入したT細胞に抗腫瘍効果があったと考えられた。
47NEWS(共同)
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