10/12/19 02:18:53 C5nbS5nU
個人的には、批評屋には、もっと主題(と彼らが思っているもの)を論じてもらいたいんだけど、時代的に難しくなっている気もする。
そもそも批評家という社会的役割が、ネットによる一億総批評家時代においては、かなり難しい。すでにamazonのレビューが文化的変動の主要なファクターになりつつある気もするし。今回のアレもそうだけどw
というか映画批評はどうでもいいとして、そもそも日本の映画研究ってかなり立ち遅れている気がして、ある時期以降おれはアメリカの本しか読まなくなっているんだよね。まあ、もともと熱心な映画ファンでもないんだけどもw
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で、ゴダールなんだけど、たしかに>>707がいうようにゴダールってすでにたいした作家ではないんだよね。もともと映画史や自画像といったメタ映画しかおれは興味がないし、ふつうの映画作家としては過剰評価だとさえ思っている。
今ではハスミシステムを相対化するひとつの映画史観という位置づけでしかない、おれにとっては。
ハスミスレなのでハスミに話を戻せば、ハスミさんの映画史観にはいくつか穴があるんだけど、シネフィルって映画狂というわりに案外観ていない映画が多い気がする。
映画狂というより『サイコ』あたりまでの古典的ハリウッド狂といったほうがいいと思うし、であればすでにハスミさんが登場した70年代にはすでにある意味で「終わっていた」んじゃないか、とw
このへんは、80年代のミニシアターブームなどから論じていくべきものなんでしょうけどねえ。資本が映画に投下されはじめた時期。角川映画とかもこの頃でしょう。
基本的にシネフィルってバブルの産物のような気もしているんですよw
バブルなんて知りもしない世代だけど。