11/01/31 17:41:52
日本最大級のアニメの祭典「東京国際アニメフェア」(実行委員長・石原慎太郎東京都知事)の開催を危ぶむ声
が上がっている。出版・アニメ製作の大手が協力・出展を拒否し、3月下旬の同じ時期に別のイベントも予定さ
れているからだ。背景には、過激な性描写の漫画などの規制方法を巡ってもめた都青少年健全育成条例改正問題
がある。簡易ブログ「ツイッター」でつぶやき、各社が出展拒否する口火を切った形となった角川書店の井上伸
一郎社長(52)が沈黙を破り、都条例に対する思いを語った。【内藤陽】
--都が主催するアニメフェア「出展拒否」の反響は大きかったですね。
◆これほど大きな反響があるとは思っていなかったので、私自身びっくりしている。ツイッターに載せてからわ
ずか2日で、(大手出版社などでつくる)「コミック10社会」がフェアへの出展・協力を見合わせたのにも驚
いた。みんなモヤモヤしたものがあっても抗議の方法が分からなかったのだと思う。もちろん出展を拒否するこ
とがベストなやり方だとは思わない。我々も出展したかったが、今回は心情的、理論的に出展はあり得なかった。
--ツイッターでの表明が話題になりました。
◆ちばてつやさんや秋本治さんという著名漫画家が記者会見までして改正案に反対しているのに、石原慎太郎知
事は「我欲でみんな反対する」などと失礼な発言をした。条例に触れるような漫画を描いていない先生方が、反
対を表明するのは相当の意味があることなのに。反対署名が都議会で顧みられないことも疑問だった。そういう
思いが積み重なっていた。
私はアニメフェアの実行委員だった。都条例改正に内心反対しながら、知事が実行委員長を務めているフェアに
唯々諾々と出席するのは、自分の態度として許せなかった。会社に迷惑をかけてはいけないので、グループ会社
などに相談したうえで、会見など開かずにツイッターでつぶやくだけにとどめた。ただ、決断したときには、先
のことは考えておらず、別のイベントのことなどまったく考えていなかった。
--角川書店も参加する「アニメコンテンツエキスポ」は、アニメフェアと開催日が重なっています。
◆全くの偶然。アニメ製作会社からの誘いがあり、せっかくだから参加させてもらった。首都圏の大きな施設は、
幕張メッセ(千葉市美浜区)の1ホールしか空いていなかった。「エキスポ参加」を発表する前日の朝、(アニ
メフェアを開催する)日本動画協会の実行委事務局に「日程が重なって申し訳ない」とあいさつに行った。実行
委も調べていて、こちらに他意がないのは我々が行く前から知っていた。ほっとしたが、動画協会には板挟みで
申し訳ないことをしたと思っている。
--そもそも、都条例のどこが問題ですか。
◆(18歳未満にみえるキャラクターを示す)「非実在青少年」という訳の分からない文言はなくなったが、規
制対象を「刑罰法規に触れる性的な行為」と「近親者間の性行為」としたことで、逆に規制の範囲は拡大したの
ではないか。条文自体に納得できないし、文言一つ入れるのにも慎重になってもらわないと困るのだが、問題は
それだけにとどまらない。
都条例の施行規則では、性表現のみならず暴力や犯罪行為を賛美する表現なども規制されている。まともに受け
取れば、なにも描けなくなる危険性がある。条文だけはあるので、人が代われば、解釈次第で都合のいいように
規制されかねない。これが一番危倶するところ。世の中では強(ごう)姦(かん)や犯罪行為は実際に起きてい
る。作劇上必要であれば、そういう表現をすることだってある。
>>2 以降へ続く
ソース(毎日jp) URLリンク(mainichi.jp)
インタビューに答える角川書店の井上伸一郎社長=東京都千代田区の同書店本社で、石井諭撮影
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