10/12/30 23:07:26
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二週間のゆうかりん
「あんたそろそろ死ぬよ」
すごく軽く言われた。
「向こうに新しいラーメン屋が出来てさー」みたいな軽さだ。
話題には出すけども実のところは興味はあまりない、そんな軽さ。
聞き間違いじゃ無ければいいし、聞き間違いじゃなかったとしても
俺に向けて言った訳じゃないならそれでいいんだけど。
「おーい、無視しないでよ、幽香の旦那」
どうやらやっぱり俺に言われたらしい。
今は仕事帰り。とっととゆうかりんの待つ自宅に戻ろうと思ってたんだけど
そんなときに知り合いの小野塚小町さんに呼び止められた。
大きな鎌を器用に持ってこちらに近づいてくる。赤い頭をポリポリと掻きながら。
動揺は隠しきれたもんじゃない、ソワソワしながら小町さんに聞いてみた。
「今の、本当に俺に言ったんすか」
「え?ああそうだよ。あんた死ぬよ。それもそう、あと二週間くらいで」
時間制限まで付いてしまった。どういうこと。