10/08/31 11:03:29
金沢弁護士会所属の弁護士が税理士業務などに職域を広げ、新たなサービスを展開する動き
が増えてきた。弁護士の人数が増える一方で事件数が限られる法曹界。これまでの枠にとど
まらず、取り扱い業務の幅を広げ、専門性を磨いて差別化を図る試みで、生き残りを意識し
て新たな道を模索する流れは今後も強まりそうだ。
弁護士法人・出口法律事務所(小松市)の出口勲弁護士は今年1月に北陸税理士会に税理士
登録し、7月にTKC全国会に入会して本格的に業務を始めた。
弁護士には税理士や弁理士、行政書士などの資格が得られ、同事務所はこれまでにも弁護士
業務の延長で税務申告や相続、登記などの業務を行ってきた。税理士が関与した案件で不可解
な事例や、法律の専門知識のある弁護士の助言があれば紛争に至らなかったケースも少なく
なく、同事務所は法律と会計の両面で企業を支援できる体制を整えた。
同事務所の杉本昌之弁護士も税理士業務を取り扱っており、出口弁護士は「個人でも法人
でも法律と会計のサービスをワンストップで提供する」と話す。
金沢市では割出雄一弁護士を代表とする弁護士法人・金沢セントラル法律事務所と、今井宏
和税理士が代表の税理士法人・金沢セントラル会計事務所が一体となった「金沢セントラル
グループ」が7月に誕生。弁護士と税理士による総合事務所の金沢税務法律事務所も法律と
税金相談のワンストップサービスを提供する。
ネクスト法律事務所の細見孝次弁護士は昨年の公認会計士試験に合格。資格の登録を経て、
今後は会計プロの弁護士として企業再生案件などに取り組む。
金沢弁護士会の会員数は現在121人で、10年前に比べ40人増加した。同弁護士会の
会員の1人は「将来を考えて他の分野へ進出する会員は今後も出てくるだろう」と話した。
ソース:北國・富山新聞
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