10/08/28 15:33:47
日本製の自転車が、インドネシア・ジャワ島の地方都市プカロンガンで大人気だ。
他都市では、とにかく安い中国製が優勢だが、ここでは6~7割が日本製。
農業従事者や主婦、学生らがゆったりとこぐ姿があちこちで見られる。
プカロンガンは、伝統のろうけつ染め「バティック」の産地。1980年代、
職人たちが首都ジャカルタに染め物を売りに行った際、日本の自転車を買って
帰ったのが始まりとされる。大量の布を荷台に積んで運ぶ必要があった職人たちは
「丈夫で壊れにくい」と重宝し、人気が広がった。
現在、流通しているのはほとんどは中古品。町に100店程度ある自転車店は、
日本では使われなくなったサビだらけの自転車をシンガポール経由で入手し、
サドルやスポークなどの部品を交換。ボルトやタイヤなどを新調し、塗装し直して
再商品化する。
老舗(しにせ)のプラディさん(75)の店舗には、新品と見まがう約150台が
並ぶ。中古でも新品の中国製の2倍近い1万数千円するが、月に100台以上が
売れる。変速機能やメーカーのロゴ、警察の登録証などがあれば、さらに値が
上がるという。「100キロの荷物を積んでも大丈夫。日本の技術はすごい」と
プラディさん。
中国の経済的な台頭は著しいが、日本にはまだまだ世界に誇れるものがある、
と実感した。
●日本製自転車の荷台に農作物を積んで道路を渡る男性
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