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2009/07/05(日)の朝日新聞朝刊東京版8面「声」欄 より
「差別なお存在、通名使う在日」
嘱託社員 金 忠亀 (大阪府忠岡町 73)
「人種差別 ひとごとの社会を変えよう」(6月25日「私の視点」)を興味深く読んだ。
その中で日本在住の絵本作家ジョエル・アソグバ氏は、日本では「他のアジア系民族
に対する差別は、今なお存在している」とし、「日本名」の通名を使っている人の多さも
指摘していた。
植民地時代に強要された「創氏改名」の残滓である日本名が今なお、私たち在日に
つきまとう。解放から64年。民族を隠し、あるいは捨てて、同化されつつ、私たちは在日
を生きている。差別が今なお存在しているからだ。
「本名の 入居を拒むこの国に 今も生きおり 創氏改名」。3年前、朝日歌壇に入選した
私の短歌だが、その後、インターネット上で、「不服があるなら帰れ」などと誹謗中傷の
言葉を幾つも目にした。
いったいこの国はいつになったら我々に温かく接してくれるのか、と思った。加害の歴史
を否定せず、真実を正しく認識した上で我々を見てほしい。
在日を生きる手段として仕方なく通名を使っている人が多いことを知って頂きたい。