09/04/18 16:44:49
【ワシントン=有元隆志】安倍晋三元首相は17日午後(日本時間18日早朝)、ワシント
ン市内で講演し、オバマ大統領が核軍縮を進める方針を表明したことについて、「米国と
ロシアだけでなく中国も視野に入れた核軍縮でなければならない」と語った。
元首相は中国の軍事力増強について「何を目標としているか注意深く見ていく必要がある。
透明性が重要だ」と警戒感を示した。
一方で「長年にわたって中国に厳しい見方をしてきた。親中派と呼ばれる人たちは『安倍が
首相になれば日中関係は崩壊する』と喧伝(けんでん)したが、首相として最初の訪問国と
して中国を選び、戦略的互恵関係構築の筋道をつけた」と述べ、地球温暖化問題などで中国
と連携する必要性を指摘した。
北朝鮮による日本人拉致事件に関しては「わが国の姿勢が非妥協的だという批判があるよう
だが、責められるべきは拉致した北朝鮮で、先に行動すべきは北朝鮮だ」と述べ、核やミサ
イル問題とともに拉致事件の解決の必要性を強調した。
安倍元首相は17日午前の海洋安全保障に関するシンポジウムでの講演で、「将来的に日米中
の首脳会議を定期的に行うことは有益だ」との考えを示した。
また、谷内正太郎政府代表は、麻生太郎首相が同シンポジウムに寄せたメッセージを代読し
た。首相は「海洋国家同盟は世界に安定をもたらす」と述べ、米国と協力し、海賊対策など
で日本が積極的な役割を果たす決意を表明した。
MSN産経ニュース 2009/04/18 18:41
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