08/05/30 13:07:24 If6CX3er0
その時高橋さんは後転倒立(もちろん自分で倒立したわけじゃないですよ)の変形(?)を2回転したような状態になってそのまま道場の端まで飛ばされてしまい、
その内の一度は頭を道場の下側にある戸の辺りに打ちつけてしまいました。ああいう投げられ方っていうのはやらせでは絶対に出来ない。
やらせだとどこかで投げられる側が跳躍しないといけない部分があったりして、どうしても投げられる側の体に軽さが出てバレてしまうんですが、
高橋さんの場合はその体の重量感がそのまま風をきってゴロンゴロンという感じで2回転くらいして端まで投げられるという感じでしたから。受け身がちゃんと取れない。
受ける側の視点からは、文字どおり地面などとの距離感がつかめなくなるような「吹っ飛」んだような感じを受けたんでしょう。だけど、佐川先生のどの技も、
第三者の視点からみると「吹っ飛んだ」というのとは違いました。そんなに長い距離は飛んでない。
高橋さんが頭を打ちつけたという内容自体は、これって文章になっているのをどこかで読んだ記憶があるので、同じような事が繰り返されていたって事ですね。
「透明な力」に書かれている事も同じような事が繰り返し言われている時もありました。あの本に書かれているエピソードとかもです。
私は、とったノートとかを読み返したり、先生の技を頭の中で何度も繰り返したりして少しずつ分かったり分からなかったりしていますが、先生の技をみた当時は、
ボーっとしてみるなとか言われてもボーっとしてみるしかありませんでしたね。先生がやるとなんでもただ技を掛けて相手は倒れるだけという単純作業にみえてしまって、
手掛かりが殆どないんです。諸手捕りなんて余りに単純にみえて私にも出来るんじゃないかと思った。
だから家に帰って稽古台相手に試したら(いままで出来なかった事が面白いように)出来たので、気持ちの問題は大事だな、とかそういう事ははっきり分かりましたけど、、、、(笑)。
それと本当に良いものをみるとそれだけで影響を受けるという事は実際ある。そういう事もはっきり分かりましたけど、ともかく当時、先生の技はボーっとしてみるしかありませんでした。