09/01/24 11:06:49 yg0+VIQo
日本社会の問題の本質について
『自分探しが止まらない』 速水 健朗
(抜粋)
自分探しがよくないとされるのは、基本的にこの社会はサラリーマン社会に合致するような人生を送らなければならないからだろう。
履歴書の空白や転職回数の多さが嫌われたり、仕事以外、あるいはひとつの会社に長く勤務しないことを嫌う傾向があるからだろう。
つまりサラリーマン、職業人、労働者でないことは、われわれの社会のご法度なのである。
そのような人生の条件が私たちの社会をたいへん息苦しいものとしているし、人生の幅や深みを狭めているし、たぶんに人生を絶望の淵に落とし込むのだろう。
このような「人間の条件」が日本人のつまらなさや教養のなさ、魅力のなさを生み出しているに違いない。
たぶんにこんな男に性的魅力や人的魅力があるわけがない。去勢されすぎているのである。女性が安定した人生を送ろうとして安全パイの大企業男を狙うかぎり、男の魅力は落ちてゆくばかりだろう。