07/09/29 12:29:28
とりあえずこの本に書いてあることが正しいかどうかは置いておく。
なんというか、積極的に肯定したり否定したりできそうにないので。
ただ、「信用ならない本だ」とは思った。
作品内で、明らかに悪役にしか見えない敵をおいといて、それに冷静でフェアな主人公を対置する。
徹底的に敵を憎まれるべき悪人に描いておいて、主人公側の正義への感情移入を誘う。
エンタメとかでは使い古された装置で、それ自体が悪いわけでは全然ないんだけれども、こういう「正しいとは何か？」みたいなことが争点になるマンガでそんな単純図式を持ち込んで感情移入を誘うのは、誠実な態度には思えない。
明らかに敵を悪人に描いておいて、「僕らはもっと冷静に論議するべきなんだ」ってことをいけしゃあしゃあと主人公に言わせるなんて、悪意を感じてしまうよ。
中学生時代の自分とかが読んだら、一発で参ってしまうんだろうと思う。
その辺りが、なんか、本気で気持ち悪かった。
あー、思い出した。これはアレだ。
URLﾘﾝｸ(d.hatena.ne.jp)を見た時と同じ気持ち悪さだ。