08/02/06 20:24:08 GmaOV2gu0
霞「……あなた。起きて……」
武「……霞、か。あり、がとうな。いままで……」
霞(……ふるふる)
武「桜、花作戦で、ぼろぼろに、なった俺を、支えてくれたのは―お前、たち、だったもん、な」
霧「ととさま……? どうしたの? 眠いの?」
武「お、れは……星の、海に、行くんだ……そこ、で……きり、と、霞を、見守ってる、から……」
霧「……ほしの、うみ?」
武「か……す、み。ご、めんな……あり、がとう……あ、ぃ、して……」
霞「……はい。私も……愛して、ますっ……!」
霧「とと、さま? ととさま……おっきして、ととさま~」
あの人が灰になり、天へと上っていくのを見て、私の心に大きな、暗い穴がぽっかりと開いてしまったようでした。
霧「かかさま。星の海って、どこにあるの?」
その言葉を聴いて、私は大切なことを再確認させられました。
私は、お母さんなんだと。この子が居るのだから―弱い、霞で居るわけにはいかないんだと。
霧の前にしゃがみ込みそっと頭を撫でると優しく語り掛けます。
霞「……星の、海はね。あの空の、もっと先……もっとずっと先に、あるの」
不意に、娘の手が私の頭を撫でました。
霧「かかさま……泣いちゃ、めー」
―私は、母親失格です。子供を心配させるなんて。
ぎゅうっと霧を抱きしめます。私の泣き顔を見られないように。
霞「―大丈夫。ないて、ないから」
霧「……かかさま。きり、おおきくなったら、かかさまをほしのうみにつれてってあげる」