09/05/31 04:40:45
>>614
> でもベルの定理もあるし、やっぱり決定論は間違いなのか?
ベルの定理に関しては通俗書は色々と出ている(と言っても、今現在でも絶版や品切れになってないのは少ないかも)けれども、
もう少しちゃんと議論されているものとしては次の本を推薦しとこう。
マイケル・レッドヘッド(石垣壽郎 訳) 『不完全性・非局所性・実在主義 ― 量子力学の哲学序説』、みすず書房(1997)
著者のレッドヘッドは科学哲学者だが元来が数理物理でPh.D.を取得した物理出身だから、日本の(だけでなく海外の多くも)科学哲学者のように
物理をちゃんと理解しない素人が頓珍漢な事を書いてる本じゃない。
EPRパラドクスが主張してる「非局所性」の意味とか、ベルの定理が排除してる「局所性」とは何かとか、コッヘン-シュペッカーのパラドクスとか、
一口に「局所性」や「非局所性」と言っても、実は微妙に異なる概念が様々存在している事がこの本では丁寧に説明され議論されている。
今見たら、既に品切れみたいだがアマゾンのマケプレで元の定価の3割増し程度とそんなに暴利でない価格で何冊も出てるから
この手の話に興味があるんだったら読むと良いだろう。関心を持ってるならば、ちゃんと読めば値段だけの価値はある本だと思う。