ドリル刃研削をグラインダーで完璧に出来る奴いる?at KIKAI
ドリル刃研削をグラインダーで完璧に出来る奴いる? - 暇つぶし2ch550:名無しさん@3周年
10/02/27 09:24:33 UV1MZZlv
設計屋だからたぶん参考にはならないが・・・ 面白いからもっと書いてください。

551:名無しさん@3周年
10/02/27 11:39:39 xt0A2GE1
検証家の実力なら十分ギネス申請できそうだけど、登録名も検証家にするの?
それとも山田太郎(検証家)みたいな具合?

552:検証家
10/02/27 15:35:38 7E+scZh2
規約は読んでないけど匿名は受け付けないと思う。歯車の他にも世界一のアイテムは考えてある

世界一小さいバネ-----線径3μ 巻き外径12μ  (なおバネ圧が弱すぎて実用にはならない)
世界一細いテーパーピン----角度3度の鋭角で先端径0.1μ  現状はラフなジグで0.5μは実現した
世界一細い孔----切削では他社がφ3μを実現している 放電ではφ2μができている となると切削でφ2μをやるしかない 不安はある
世界一深い微細穴-----ドリルにてφ20μ 深さ20ミリ アスペクト比1000 金属に明ける
世界一細い軸-----φ1μX3センチ 研削で作るので種類は問わない (現在は3μまで作った)
世界一速い回転工具----100万回転/分  展示会でこれを超える発表を見たような気がする  50万回転までは実験済み

これらは工業系なので一般の人にはよく分からない。そこでプラモデル少年のなれの果てを活かし、世界一小さい模型をつくろうとしている
世界一小さい実走するXXXX模型--------これは関係者から前評判が高い これができたら面白い展開になる
先日TVタックルから別な話で出演依頼の電話があったが、この模型のことをいうと「面白い、それで番組作りましょうか」ってな話がでた。

まだ先の話だが一応基本設計はできている。やるからにはダントツの精度と品質にしたい。ライバルが分解してダメだ手が出ない、というレベルに。

あと世界一の部品は数点つくっている。大手の開発がらみなので書けないし、スレ違いなので書かなかった。
その中で、ある製品は20数社へ製作可能か打診したができなかったとのこと(旋削品) その形状より遙かに難しい形状を既に実現していたので
製作可否は通り越して次のステージへ商談中。

553:名無しさん@3周年
10/02/28 02:17:10 PoUQinSa
小松左京の「模型の時代」か

554:検証家
10/03/10 02:29:53 3WDlvrZa
脱線が続いたので砥ぎの話を。

ドリルを進めたときとワークの内部でキリコがどのようになっているのか簡単に知る方法がある
透明なアクリルに明けてみるといい。注油せずにドライの方が分かりやすい。キリコが詰まってきて内面を荒らし始める様子も観察できる
それによりどこで抜いたらいいのかステップフィードのタイミングが分かるようになる。

先日テフロンのパイプを作った。(>546の続きになる)ブロックから削りだして外径100μ 内径60μ 長さ270μをミニ旋盤でやった。
ここまで細くなると白いテフロンは半透明に見える。孔加工のときキリコが詰まると外径まで拡大させてしまうので無理ができない
刃先にキリコが少し付着したらドリルを戻して洗浄剤に浸した極細刷毛でキリコを落としながら明けた

透明アクリルに明ければドリルの左右のバランスもチェックできる。高さが違うと片方だけにキリコが集中する(それがすべて悪い訳でもないが)
キリコを観察することでドリルの砥ぎの悪さも分かるので、捨てる厚いアクリルがあったらいろいろ実験してみれば砥ぎが上達する

数ミクロン以下の微細ドリルになると普通のネジレタイプのドリル溝は作れない。そこで3種類の刃付けをして、アクリルに横から明けて
上から実体顕微鏡でキリコの付着度合いを観察した。切削できていれば刃の稜線にキリコが付着する。その度合いと推力から適正な形状か
判断できる。グッドアイデアと思った形状がダメだった。結局今までの形状がベストと分かった。ただしφ2μに適用できるかは疑問だが。

555:名無しさん@3周年
10/03/13 00:41:41 J1DfygpX
2μって何mmだっけ?

556:名無しさん@3周年
10/03/13 02:26:42 A5VSpktf
0.002mm

557:検証家
10/03/15 10:47:44 X1aBMvGF
単位のミクロン表現は1967年の国際度量衡総会で廃止された。現在はマイクロメートル(μm)が正しい。
しかし言いにくい。現場では「千分の2」とか「百分の3」などの言い方も多いしその方が通りやすい。同じ2μを表すと
2μ(ミクロン)
2μm(マイクロメートル)
0.002ミリ
0.002mm
千分の2ミリ
となる。ひと目で分かるのが2μだと思っているのでこのスレではそれで通している。

0.002ミリと0.02ミリは10倍も違う。いちいち小数点を確認しないと大変なことになってしまう。特にプロポーショナル書体(MS Pゴシックなど)
はポイントが小さく書かれ見落としがちになる。またnm(ナノメートル)とmm(ミリメートル)は紛らわしい。

図面で公差0.0005というのがきたことがある。てっきり5μだとおもっていたのだが、よく見ると0.5μ(500ナノ)だった。
私の加工サンプルには「面粗度5ナノ」と書いてある。これを0.005μmや0.000005mmではわかりにくい。

558:検証家
10/03/15 11:02:59 X1aBMvGF
ついでに書くと現在の留保中の案件の公差がなんと、1ナノである。原子の直径の2倍しか許されない。これは無理。製作も測定もできない。
酸化でも表面の大きさが変わるし、熱変位がその数十倍ある。

559:名無しさん@3周年
10/03/15 20:30:15 ItYF3Ecc
そんな馬鹿げた公差ってモノはどんなの?


560:名無しさん@3周年
10/03/15 20:53:06 PxphVHpK
光学系とかかな
DVDのプレス金型とか馬鹿みたいな精度じゃなかった?

561:検証家
10/03/16 00:18:02 wCGD/oAR
その内容は言えない(微細構造を持つ単純な形状なので仕様を書くとバレる)  単純形状でありながら私の概算見積もりは一個\500万~\2000万
加工屋の雑談会でそれを言ったところ他のメンバーの見積もりはなんと¥5億。

通常の加工方法を採ると、最低でも¥3億になる。休みなく加工できたとして丸2年かかる。発注者は\1000万ぐらいしか考えてないだろう。
となれば数ヶ月で仕上がる方法を考え出さねばならない。FIB(収束イオンビーム) 電子ビーム  エキシマレーザー などは仕様もコストも無理と判明

唯一できるのはXXXXしかない。ナノテック2010でそれを持っている機関と話した。それを私がコーディネートし構想から完成品まで請けるか・・・
(話では世界中に打診したらしい。どこも出来ない。ならば私がやってやろう・・・・と  この無謀さが私の特徴)

ただ話は立ち消えになりつつある。理由は不明だが発注側がXXXXに気づきそれを持っている機関に直接打診したのか、高額すぎて諦めたのか?
仕様が過大であるのに気づき、計画をボツにした可能性もある。理化学研究所クラスならたぶん\2000万ぐらいでできる。そっちに流れたか。

そういって消えた話が最近あった。難しい微細形状で関西では探せず関東なら見つかるかと某機関に打診したところ「できるところが1社ある」と私を紹介された
これも単純形状だが一個¥100万~300万。数回打ち合わせを重ねたが仕様が過大なことがわかり計画がポツになったとのこと。(大手開発部)

562:名無しさん@3周年
10/03/16 01:24:52 EGd33UvZ
グラインダーでドリルを研ぐスレとは思えんなw

563:名無しさん@3周年
10/03/16 19:33:54 AKgLk7qt
>>562
 まあ たまに脱線するけど 基本ドリルの話で収束してますから(w

私も脱線させますが
そういう話は多いですね。うちは量産ですが、3DCAD全盛になってから
量産することを無視した(公差とか加工限界とか)理屈上の図面が多くなったような気がします。
2DCADの時代は それ立体になるのかよ って図面が多かったですけど
 うちはそんなとき
「それを絶対作らないと地球が滅亡するなら、作りましょう でも地球滅亡防止のため
ですから、国家予算ほど費用がかかっても構わないですよね」
って言ってます。(w

 


564:検証家
10/03/18 00:12:13 YfA8tq2T
現場を知らない設計屋ほど害悪をもたらす種族はいない。一冊の本を書けるほど経験しているが代表例をひとつ。

ステンレス10tの厚板に12X20の長方形の孔を明ける図面がきた。角があるためレーザーかワイヤーで抜くしかないだろうと用途を聞いた。
「M10ボルト用のバカ孔です」とのこと。「そういう孔はエンドミルであけるんですよ」  「そうなんですか じゃエンドミルでいいです」 終わり。

さて砥ぎに戻すと、いつか書いたかも知れないが簡易にテーパー孔を明けるドリルの作り方。プラスチック限定。
例 先端は2φで入り口が15φのテーパー孔を少量だけ旋盤で明けるとき  角度は10度くらい

1 カッターナイフ用の刃をそのテーパー角度に研削する 両頭グラインダで粗成形してベルトグラインダで直線部を仕上げる 先端は1.5幅ぐらいに。
2 逃げ面を取る  強く取りすぎても構わない  これも最後はベルトグラインダで仕上げる
3 シャンクを付けるために保持部を作る  シャンクが6φなら6ミリ幅にする  <=  こんな感じ
4 シャンクの一端を半円に(正確には板厚の半分だけ余計に除去)加工   シャンクは真鍮でもいい  鉄で作るまでもない
5 刃とシャンクの軸芯を合わせ瞬間接着剤で仮固定後、接合部を綿糸でグルグル巻きにし低粘度の瞬間接着剤を垂らす ガッチリと固定される
6 ドリルで下孔を明ける 角度や材質に応じて段付きのように複数の径のドリルを組み合わせてもいいし、一発でゆっくりやってもいい

先端が2φほどになると中繰りバイトがない。手持ちの中繰りバイトで粗加工してからやってもいい。ボール盤でもできるが軸芯調整がシビアになる
やる気になれば先端0.5φぐらいまでできる。コストは刃一枚と端材の丸棒だけなので激安。
刃にSKHや超硬を使うと金属でも逝ける。ノズル製作などに使える。量産には向かない。刃はハクソーや電動用カンナ刃も使える

これを応用すれば曲線テーパーもできる 段付き状でもできる トランペットのような孔もできる

565:名無しさん@3周年
10/03/18 00:55:21 F6KCD8R/
俺は板バイトで作ってたな

566:名無しさん@3周年
10/03/18 13:27:11 7ftyjIHw
似たようなのは先の折れた超硬エンドミルを半月にしてやってた。
先端経φ0.1だったけどテーパ部の角度公差と面粗度が厳しく、旋削しか思いつかなかったから。


567:名無しさん@3周年
10/03/19 21:24:12 IMWbQr5j
マイクロメーターって百分の一までしか目盛りがないのに何でマイクロメータなのか疑問が残る。

568:名無しさん@3周年
10/03/20 10:09:50 XFxSsySk
>>567
普通に千分の一のもあるが

569:名無しさん@3周年
10/03/20 15:32:40 a3RfFQmj
>>567
つ URLリンク(ja.wikipedia.org)

570:名無しさん@3周年
10/03/20 21:04:06 l1SaBH5B
なるほど、マイクロメーターのマイクロって小さいって言う意味だったんですね。
しかし千分の一まではかれるマイクロなんて力の加減が難しそうだ。

571:名無しさん@3周年
10/03/21 04:41:39 jt278cMq
デジタルだと0.001まで測れるよね

572:名無しさん@3周年
10/03/21 09:38:27 yKd0TL+m
デジタルの奴じゃなくても0.001まで測れるだろ?

573:検証家
10/03/21 18:03:13 jJAJHQpw
デジタルマイクロメーターの検証

例えばφ100μの棒を測るとき最初にカチカチとゼロセットを行い、次にワークを挟んでカチカチとやって表示を読む。これが普通の使い方
そのワークが鏡面で僅かな傷も付けたくないときは強くカチカチと挟みたくない。そこでグッドアイデアを考えた

固定側と可動側の先端にボール(ベアリング用の精密球)を接着しそのボール同士を当ててカチカチでゼロにして
ボールの隙間を通りゲージのように使えば、表示がφ97μで通らずφ98μで通るときは φ100μ-2μ +0μを謳える。

これなら傷も付かず汎用性が高い。グッドアイデアだ。と思った。本題はここから

どうしてもこの方法と画像測定機での差が大きいのだ。数μの差がある。何が悪いのか・・・・  鏡面だから光の回折があるのか
ブロックゲージを普通の計り方で測るとピッタリ合っている。デジマイクロの器差ではないようだ。ナンデ?  つづく

574:検証家
10/03/21 18:05:11 jJAJHQpw
ボール同士を当ててカチカチさせればゼロで、そこから徐々に拡げていき5μを表示していればボール間は5μである。と思っていた。
そこでボール間を通電テスターで測った。当然ゼロ点はゼロΩだ。拡げていくとナント4μになっても通電しているではないか

測定器の剛性不足が4μの誤差となって現れた。どんな測定器でも弾性変形する。その変形量を一定にさせるためにゼロ点も測定時もカチカチと
同じ加重条件を与えてその誤差をなくしている。つまりゼロ点でカチカチさせて、測定時にそれをしないのでは弾性変形分の誤差が出るということだ

ではどうするべきだったのか。テスターで針が振れなくなった点をゼロにすればいい。

デジマイクロの剛性はずっと高くせいぜい1μ程度の弾性変形しかないとの先入観があった それが間違いのもと。
結果そのボール方式で以後は問題なく測定できている。回折の生じる画像測定より信頼性が高い。

(余談 φ0.190のゲージをミスミで購入した。ミツトヨのデジマイクロで測ると187μを示し、テサでは190μ、キーエンスのマイクロスコープでは
190μ台を示した。ミツトヨが一番信用できない 内部のリニアスケールはアッベの誤差も累積誤差もない物を採用しているはずだがそういう結果になった)

575:名無しさん@3周年
10/03/21 18:55:25 yKd0TL+m
カチカチ回さずに指先の加減で量ってたな

576:名無しさん@3周年
10/03/21 20:18:53 CZNuEvBT
ボールの芯がズレてんじゃねえの?



理想の点接点

.○

芯ズレ

577:名無しさん@3周年
10/03/21 20:26:34 Jrzefb0C
このスレで技能検定(切削工具検索技能2級)を受験した方はいらっしゃいますか?

広島にある某自動車会社の関連企業で刃研作業をしている20代です。
刃研作業はは2年と少し、今年初受験です。

参考書はジャパンマシニスト社の機械・仕上職種、学科の急所上巻・下巻で先週から勉強を始めました。

スレチですが、同じ試験を受験される方がいましたら、ともにがんばりましょう!



578:検証家
10/03/21 22:14:13 jJAJHQpw
>>576  もちろん治具を作って偏芯がないように固定した  仮に偏芯していても大きな誤差には繋がらない
球が超硬面に接するように付けたつもりが若干浮いていて接着剤自身の弾性変形の可能性もある。
また球は焼き入れ硬球といえど点で接するのでカチカチの圧力で多少変形する。それらの累積とみているが
マイクロメーターのもつ片持ち構造が最も大きい原因だと思う。

(なぜ球同士かというと鏡面に仕上げたテーパーピンの各部位ごとの測定だったので平面同士ではエッジ面で傷が付くから。非接触型は持ってないので)

579:名無しさん@3周年
10/04/22 08:10:01 yzxhFCW/
>>577
んん技能検定か・・・

検定とるために指導員が付いて練習して合格で真の能力検定なのか?
でかい会社は特にそうだ!
自社で検定を行うため、日頃使い慣れている機械で、工具も用意しておき
試験をするなんて・・・
ひどい話では、旋盤の必要なバイトと下台を用意している所もあるみたい。


日頃の作業が練習であり、図面を渡された時から行程・段取りを考えて
時間内に仕上げるのが技能者ではないか?

工員になって55年たつが、私の検定書は「お客さんに納める製品」と
思っている。

こんな考えは古いかな?


580:名無しさん@3周年
10/04/28 22:19:12 eesgYOZU
スレチかもしんないけど
ノンステップのドリルで送りが遅いとキリコが巻きつくのはなぜですか?
また、それはよくないことですか?


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