07/11/30 19:44:08 aDNsDc6x0
>>531
午後からは最近発売になった、「東大」入試対策の「ライティング」教材を見ていたのだが、
やはり、「ライティング」にはなりきれていない。筑駒の久保野先生もコラムで寄稿している
とのことで期待して読んだのだが、久保野先生の英語授業・学習指導観などが活かされて
いない。編集サイドの猛省を促したい。さらには、肝心の「ライティング」の本編が、
・出題形式別の対応にとどまっていて、ジャンルやテキストタイプへの配慮がない。
・解答に当たってメモを作成するのだが、アイデアジェネレーションそのもののストラテジーがない。
・語彙の手当がほとんど考えられていない。
・論理構成や内容よりも、英語として文法的なミスがないことを第一義としており、解答の英語に
ディスコースとしての難がある。
など、いささかがっかりした。
この著者のリスニング教材、リーディング教材はそれなりによく作られた印象を持っていたが、
このライティング教材は、クオリティが低い。とにかく英語ネイティブに英文を作成してもらえば
済む、読解・聴解教材と異なり、「日本語でのアイデアジェネレーションの内容との対応を
踏まえた英文」を提示する必要のある、入試ライティング対策の難しさと言えるだろうか。
英語ネイティブが完全なバイリンガルでも、入試問題の制約があれば、やはり解答は
難しいのだ。
いわゆる「意見文」の解答で、理由付けのところに更なる意見を書いているのはどう見ても
歓迎できない。語法解説も首をかしげるものが散見。