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【記者ブログ】松井秀喜の不動心~JAPANに感じて欲しい… 清水満
2008.8.29 00:34
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
このプログでも産経新聞のコラムでも星野監督の“責任”というものを書いた。次(WBC)を狙うのもいい。
NPB(日本プロ野球組織)が、諸般の事情で担ぎ出すのも結構であるが、北京の検証はすべきではないだろうか。
失意の中日・岩瀬がチームに合流して、さっそくセーブを挙げた。落合監督いわく、「ちゃんとした使い方をすれば、
抑えるんだ。岩瀬は勝ちパターンで行く投手。そういう使い方をしないと…。長年ウチの屋台骨を背負ってきた
奴なんだから…」。強烈な皮肉であろう。星野監督も頭がカリカリするだろう。けど、いまは何も反論できまい。
審判に対するクレーム、ストライクゾーンの違い…。午前中の試合などの言い訳…。これは参加国どこでも
同じ条件だったが、日本スタンダードを振りかざした。世界で戦うことに対しては、“世界標準”は必須であろう。
ふと思い出した。ヤンキース・松井秀喜が今年の春先に書いた『不動心』(新潮新書)である。
この本の中にこんな一節がある。
「自分がコントロールできないものには反応しない」
東京中日スポーツ紙上でも、作家・海老沢泰久氏もコラムで触れていたが、全く仰せの通りである。
松井が自己コントロールするときに常に心がけていることが、上記の言葉である。
物事に対峙するとき、出来るものと、出来ないものの区別をはっきりとすることで、常に心の平静さを保つ。
“出来ること”とは、自らの技術力アップ等であり、目標設定をしてそこにたどり着くべく努力をする。しかし、
“出来ないもの”の典型は自らの力が及ばないものを指す。たとえば、時差を含んだ日程、ナイトゲーム、
デーゲームの繰り返し等での厳しい環境…、さらには審判がジャッジするコール…。これはいくら腹をたてても、
自己の力ではどうしようも出来ない。
「出来ないものを理想はこうだ…といっても、結局はストレスをためるだけ。そういう、自分がコントロール
できないものに対しては、反応しない、ことが一番なんです」
見事な境地である。この本、改めてJAPAN軍団に、読んで欲しいと思っている。