10/04/22 17:33:37 2uPvhn5s0
文「そもそもお弁当にこだわり過ぎてたんですよ」
文「本来の目的は、お弁当を完食させる事では無いはず!」
椛「それで……私に何の用ですか?」
文「計画を変更したのよッ!あなたも暇なら手伝いなさい」
椛「別に暇なワケじゃ……なんで私が文さんの手伝いを?」
文「耳を貸しなさい……ごにょごにょごにょ……」
椛「まだ手伝うとは……うわぁ!……そんな事を!?」
文「……分かった?じゃ、永遠亭まで行ってきてね!」
椛「どうして私が、文さんの恋路の手伝いまで……」
文「椛……私の言う事がきけないの?偉くなったわね~……」
椛「はいはい、分かりましたっ!!……ったく」
・ ・ ・ ・ ・ ・
文(とりあえず俺さんを手紙で呼びつけたけど…)
(今回の計画の肝は…お弁当じゃないのよね…)
(それなのに…気合い入れて作っちゃった…)
(馬鹿みたい…でも、そんな日も今日で終わりよ!)
文「それにしても椛のヤツ……遅いなー!こんな事なら私が……」
文「もうすぐ俺さん来ちゃうじゃないの……もうっ!」
文「あっ!?お、俺さんが来ちゃった!!ど、どうしよう……」
俺「よう!こんな所に呼びつけて何の用だ?」
文「ど、どうも俺さん!いや~、時間に正確ですねー……」
俺「時間ぐらい守らないとな……で?何の用だよ」
文「えーっと……用事はあったんですが……間に合わなくて……」
俺「……?ちゃんと時間通り来ただろ?」
文「いえ、こちらの段取りが……また次の機会ということで」
俺「何言ってんだよ!こっちだって忙しいんだぜ!」
文「あやややや……その、参りましたねー……ははは」
俺「わざわざメシどきに呼びつけといて……ん?」
俺「見せてみろっ!ほらっ!……やっぱり弁当じゃないか!」
文「あっ……それは……今回は、あの……」
俺「お前も懲りないねー。烏の作った弁当なんかいらねーよ!」
文「……ですよねー……ご、ごめんなさい……」
俺「……と、言いたい所だけど。食ってやってもいいぞ」
文「あれ……?ど、どうしてですか?いつもなら……」
俺「腹が減ってんだよ。今日は朝からロクなもん食ってねーし」
俺「もちろん味見してからだけどな!ほれ、なんか試食させろ」
文「はっ、はい!じゃあ……おにぎりでいいですか?」
俺「おう。……見た目はまともそうだな。さて、味は……」
パクパク モグモグ
文「……その、どうですか?お味の方は……」ドキドキ
俺「これは……美味いな。いや、美味しいよ」
文「えっ!!?嘘!?ほ、本当ですかぁッ!!?」