【俺の】結婚&新婚萌えスレッド第2夜【嫁!】at EROPARO【俺の】結婚&新婚萌えスレッド第2夜【嫁!】 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト50:鉄仮面と子猫 2 07/10/18 21:55:20 fCz5o/IV 一方そのころの雪子は時計をこまめに確認しながら、 夕食の最後の仕上げにおおわらわだった。 夫は、メールで予告した時間から1分と違わずに正確に帰宅する。 そのタイミングに合わせて、出来立ての夕食を用意するのが雪子の一日のうち 一番大事かつ大変な仕事である。 (お魚はさっき裏返したし、あとは煮物を盛り付けて… あ、おみそ汁に味噌入れなきゃ!あ~あと3分しかない…) くるくると動き回って料理を作る様は、懐かしの「料理の鉄人」さながらである。 (箸置きとお箸並べて…よし、これでOKかな) ようやく夕食がテーブルにセッティングされた。とほぼ同時に玄関のドアの開く音がする。 「貴巳さんおかえりなさい、お疲れ様でした」 「………」 夫の無表情で無愛想な態度はいつものことだったが、 昼間のことがあったため、雪子は少しびくっとした。 まだ怒っているんだろうか…? しかし貴巳の表情からそれは伺い知れない。というか、 彼の表情から何か窺い知れることのほうが圧倒的に少ないのだ。 よく知らない人が見たら、貴巳は四六時中不機嫌な人間だと思われるだろう。 コートと鞄を受け取りハンガーに掛けると、雨が降ってきたのか僅かに水滴がついている。 それをタオルでぬぐいながら、 どのタイミングで今日のことについて話すべきか、雪子は迷っていた。 食卓についた二人だったが、気まずい沈黙が続いている。 テーブルの上には、新鮮なアジの塩焼きと筑前煮、揚げたジャコと水菜のサラダに 大根と油揚げのみそ汁が並んでいる。 貴巳の好みに合わせて和食中心のメニューである。 いつもなら、口数の少ない夫も、この煮物は美味いとか、その程度の会話はあるのだが、 今日に限ってそれもない。 黙ったまま夕食の箸を置くと、沈黙に耐え切れなくなった雪子が切り出した。 「貴巳さん、今日はごめんなさい」 妻が、思い切ったようにぺこりと頭を下げる。 「…何のことについて?」 わかっているくせにそんなことを聞く自分も少し意地が悪い、と思ったが、 雪子が困っているときの顔はなんとも可愛らしいのだから仕方ない。 少し困らせて、その表情を楽しみながら、今夜は身体のほうもじっくり可愛がってやろう。 案の定、雪子は頬を少し赤くしてうつむいて、口ごもる。 しかしその口から出た言葉は、貴巳の予想外のものだった。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch