[QMA]クイズマジックアカデミーでエロSS!五回戦at EROPARO
[QMA]クイズマジックアカデミーでエロSS!五回戦 - 暇つぶし2ch502:名無しさん@ピンキー
07/09/03 11:35:15 rlo5uERI
乙です
あと一つだけ言わせてもらうとタイガの一人称は俺ですよ

503:名無しさん@ピンキー
07/09/03 18:18:54 MI5BWASu
乙です。

>>502
タイガの一人称に関して、タイガスレの281-284に詳しい見解がある。

504:名無しさん@ピンキー
07/09/03 20:23:21 htuyBqc8
ツンデレカポーが見たい

505:名無しさん@ピンキー
07/09/03 22:05:10 hDFPUvih
トゥエット×シャロンか!

506:308
07/09/04 00:24:51 KYFLHwgA
(上の小説について)
一応、レイプ&エロの表現関しては抑えたつもりです(特に前者は極力)
それでも気分悪くされた方には大変申し訳ない。
タイトルは・・・全然考えてなかったorz

あと>>503様、タイガスレ見て勉強になりました。次からは気をつけます・・・

次は一応「タイガがエロでフルボッコ」の予定
マラユリ二人がかりでタイガを責めると思います(笑)

507:名無しさん@ピンキー
07/09/04 01:13:13 4nsLQlzi
最初に「これこれが嫌いな人はタイトルでNGしる」を入れとけばいいのでは。
それもあってタイトルは必要ですね。

淡々としたレイプ描写がキャラの使い捨てみたいで好きくないのは俺だけ?
>>500の言うレオンSSで俺の一押しキャラも犯られたが、出たのは名前だけで
本当に淡々と使い捨てました感じがして悲しかった。
やるならきちんと責任取れよ、と。

タイガの一人称は他にも間違えてた人がいたような・・・

次回もよろしくです。


508:364
07/09/04 23:34:57 +cKE5mkF
よし、今なら言える。

忙しくなくなったら、エロチカな
セリオス×シャロンかレオン×ルキアを投下したいと叫びたい。

509:4-172
07/09/05 01:39:32 9oJF48HJ
突然ですが、アメリア×クララです。
百合で異物挿入なので、見る人を選ぶかもです。
嫌いな人はNGワード『SENSUAL GLIDE』にて華麗なスルーをお願いします。

510:『SENSUAL GLIDE』1
07/09/05 01:41:16 9oJF48HJ
 新任教師のアメリアは悩んでいた。
 ここは彼女の研究室。
 アメリアの目の前では、ひとりの女子生徒が椅子に座っている。
 俯いているので、表情は見えない。
 垂れ下がった前髪の間から、眼鏡のレンズが見えるのみである。
 だが、二本のおさげが元気なく垂れ下がっているのと同様に、彼女の表情が打ちひしがれているであろうことは容易に想像できた。

 女子生徒の名前はクララといった。
 教員としての経験が浅いアメリアには、あまり手が掛からない生徒、言い換えれば問題行動を起こさない模範生が重点的に配置されたのだが、クララもそのうちのひとりだった。
 事実、昨年度において、クララの成績は学年トップクラスを維持しつづけ、優等生の名をほしいままにしてきた。
 そんな彼女に、致命的な弱点があった。

 同級生に比べ、運動が極端に苦手だったのだ。

 体育実技が苦手なくらいはまだいい。
 だが、今年からは、箒で空を飛ばなければならない。

 彼女にはそれができなかった。

 まったく空を飛べない、といえば嘘になるが、クララができるのは、地面から浮き、不安定で危険な移動を繰り返すのみだった。
 とうてい「空を飛べる」とは言いがたい。
 去年までの学科はほとんどがアカデミーの構内で行なわれたので、それが問題になることはなかった。
 だが、これからは、非実技系の科目でも移動手段として箒に乗れることが要求される。
 さらに、移動手段としてだけではなく、箒に乗りながら魔術を使うことすら要求されるようになる。
 箒に乗って空を飛ぶ事は、これからマジックアカデミーで授業を受けつづける為の大前提といえた。
 つまり、箒に乗って空を飛べないということは、アカデミーに在籍しつづける事ができないことを意味する。

 そのことは、当然、クララも分かっているはずだ。
 だからこそ、ここ最近は毎晩のように努力を続けて――そして、やはり飛べなかったのだ。
 だが、努力を知っている以上、アメリアにはクララになんと声を掛けるべきか、まったく見当がつかなかった。

511:『SENSUAL GLIDE』2
07/09/05 01:42:18 9oJF48HJ
 そして、先日の教員会議の後、ついにお偉方にほのめかされたのだ。
 場合によっては転校させる事も視野に入れてくれ、と。

 アメリアは考えていた。
 もっと知識に特化した学校なら――箒で空を飛ばなくても進級できる学校なら、彼女はうまくやれるのだろうか。
 だが、そのような単科学校で学問を修めても、その評価はここマジックアカデミーを卒業するに比べ、著しく低くなってしまう。
 マジックアカデミーの卒業生であるということは、いかなる事態にも対応できるゼネラリストであることを意味する。
 当然、世間の評価も高い。

「いかなる事態にも対応、ね……」

 アメリアはやや自嘲的につぶやいた。
 それを聞いてクララが少し顔を上げるが、またすぐにうつむいてしまう。

 ――卒業生がいかなる事態にも対応できるというのなら、マジックアカデミーの卒業生の私は、この事態にどう対処すべきなのかしらね。

 クララを単科学校に転校させるなんて、そんなもったいない事ができるはずもない。
 科目ごとに得手不得手はあるものの、彼女の成績はすべての科目で概ねトップクラスだった。
 言い換えれば、今のクララの問題は、箒に乗れない、ただそれだけなのだ。
 そんな彼女を単科学校に転籍など、させられるはずがない。

 なぜ、た か が 箒 に 乗 れ な い ご と き で、この優等生の――私の可愛い教え子の芽を摘まなければならないのか。

 アメリアは意を決し、口を開いた。
「クララさん」
 クララが顔を上げる。レンズの奥の目が、少し赤い。
「……はい」
 覇気の感じられないクララの返事。
「箒を持って、保健室へいらっしゃい。私は先に行ってるわ」
「……はい」

512:『SENSUAL GLIDE』3
07/09/05 01:43:33 9oJF48HJ
 クララの去った研究室で、アメリアはひとりごちた。
「クララさんにはちょっと可哀想だけど……」
 だが、他にどうしようもない。

 結局のところ、アメリアはクララを手放したくなかったのだ。


513:『SENSUAL GLIDE』4
07/09/05 01:44:38 9oJF48HJ
 飛行用の箒を手に持ち、クララは廊下をとぼとぼと歩く。
 通常、飛行用の箒を舎内に持ち込むことはないので、少し違和感のある風景である。

 保健室へ向かう足が重い。
 普段なら、アメリアの所へ向かうのだから、もっと足取りも軽やかだろう。

 クララは、アメリアに憧れていた。
 模範生であるがゆえの教師への憧れ。
 思春期の少女に特有の、自分にないものを持つ年上の女性への憧れ。
 同じ女であり、眼鏡を掛けていて、そしてかつてはマジックアカデミーの生徒だったという共通点を持つ女性が教師をしている、その教師への憧れ。
 そのようなものが入り乱れた感情を、クララはアメリアに対して抱いていた。

 ――だから、今まで頑張ってきたのに。

 クララがマジックアカデミーに入学するまでは、彼女が勉強が好きなのは、単に知識を得ることを好んでいたからだった。
 マジックアカデミーに入学して以降は、もうひとつの理由が、彼女が勉学に励むより大きな動機となった。

 ――アメリア先生に褒められたいから。

 だが、今、クララがアメリアに呼び出されているのは、少なくともクララを褒める為ではない。
「クララさん、箒で空を飛ぶのにいちばん大切な事はなんだかわかる?」
 アメリアの言葉がクララの脳裏をよぎる。
「箒と友達になることよ」
 そうアメリアは言った。
 こればかりは感覚的なことだから、理詰めだけではどうにもならない、とも。
 しかし、クララにはその方法がわからない。

 ――こんな所を、先生に見られたくなかった。

 このまま学校を出て行ってしまおうか。
 そんな考えが脳裏をよぎった時、クララは既に保健室の前に着いていた。

514:『SENSUAL GLIDE』5
07/09/05 01:45:46 9oJF48HJ
「失礼します……」
 アメリアの待つ保健室に、箒を持ったままクララが入る。
 普段はミランダが座る椅子から立ち上がり、アメリアはクララの箒に目をやった。
 直径2センチほどの竹の柄に、ホウキギの枝を束ねた穂がついている。
 全長は160センチ程で、クララの身長よりそこそこ長い。

 ――こいつがクララさんの言う事を聞かない箒ね。

「じゃあクララさん、ちょっとその箒を貸してもらえるかしら」
「あ、はい」
 クララから箒を受け取ったアメリアは、その柄をタオルで念入りに拭き始めた。
 その様子を不思議そうに眺めるクララ。
 タオルが動く度に、消毒用アルコールの匂いがクララの鼻腔を刺激する。
「……と、これくらいでいいかしらね」
 そう言うと、アメリアは立ち上がり、箒を事務机に立てかけた。
「さて、クララさん」
 アメリアはクララの周りをゆっくりと歩きながらたずねた。
「箒で空を飛ぶのに、いちばん大切な事はなんだったかしら?」
 それは、今までにうんざりするほど聞かれた言葉だった。
「……箒と、友達になることです」
「そう、そのとおりね」アメリアは続けた。「でもその為には、箒の囁きが聴こえなくちゃいけないの」
「……はい」
 それが聴こえたら、どんなに楽だったろう。
「だから今日は、箒の言葉が聞こえるようになる最後の手段を使うわ」
「最後の……」
 クララは訝しく思った。それはどんな手段なのだろうか。
「ちょっとつらいと思うけど……もし箒で空を飛べなかったらどうなるか、解るわね?」
「……はい」
 ここに、いさせてください。その言葉をクララは飲み込んだ。
「じゃあ、始めるわね」
 そう言うと同時に、背後から伸びたアメリアの両手が、クララの胸のふくらみに重ねられた。


515:『SENSUAL GLIDE』6
07/09/05 01:46:57 9oJF48HJ
「……!?」
 驚くクララをよそに、アメリアの掌は、クララのまだ柔らかくなりきれないふくらみを、その制服の上から揉みまわす。
「あっ……ちょっ、先、せ……っ」
「静かにして。我慢よ、我慢」
 アメリアに掴まれているクララの右の乳房は、アメリアの掌が揉むとおりに形を変え、左の乳房は、先端の敏感な部分を、指で執拗に捏ね回される。
「先……せっ、やっ、痛っ……あふ」
 左だけでなく、右の乳頭も指先で捏ね回す。
「やっあ……両方……なんてっ」
 まったく予期しなかったアメリアの行為に、クララは戸惑い、どうすればいいのかわからない。
 それどころか、アメリアから与えられる恥ずかしい刺激に、次第に体が火照り、呼吸も荒くなる。
 クララの様子を見たアメリアは、片腕でクララの体をホールドする。
 その掌は、当然のようにクララの胸に重ねられている。
 そして、片手をクララのスカートの中に入れ、下着に覆われたクララの両脚の付け根を撫でまわす。
「ひゃう……っ」
 背筋を反らせるクララ。
「せんせっ、そこはぁ……っ」
「大丈夫よ。大丈夫だから先生に任せて。それに……」
 クララの耳元に唇を寄せて囁く。
「気持ちいいでしょ?」
「……」
 クララは頬を赤らめ、こくりと頷いた。
「素直な子ね」
 くすっと笑いつつ、アメリアはクララの股間の敏感な部分の周囲を、指先で焦らす。
 脚をガクガクと震わせるクララ。
 立っていられなくなり、アメリアに体重を預ける。
「さあ、こっちよ」
 そんなクララを誘導し、ベッドに腰掛けさせる。
「靴を脱いでね。あと、ぱんつも」
「ぱ……ぱんつも、ですか?」


516:『SENSUAL GLIDE』7
07/09/05 01:48:01 9oJF48HJ
「このまま続けたら、ぱんつが汚れちゃうわよ」
「……はい……」
 クララは腰を少し上げ、スカートの中に両手を入れた。
 純白で、小さなリボンがついているショーツを、おずおずと膝の辺りまで下ろす。
 靴を脱ぎ、ショーツから脚を片方ずつ引き抜く。
 アメリアはクララからそれを受け取ると、スカートのポケットの中にしまった。
「さあ、横になって体の力を抜いて」
「あ、はい……」
「続きを、してあげる」
 アメリアはクララのスカートをたくし上げ、両脚を開かせた。
 先程までショーツに覆われていた、クララの女になりかけの部分を隠すものは、すでにない。
 かすかな和毛が生えているばかりのそこを見つめながら、アメリアは、既に先ほどまでの悪戯で湿り始めているクララの閉じた部分を、指先で直になぞる。
 往復する度に、指先への力を少しずつ強くしてゆく。
「んっ、う……んっ」
 声が漏れそうになるのを我慢するクララだったが、どうしても漏れてしまう。
「我慢しなくていいのよ」
 それでも、声を上げてしまうのが恥ずかしいクララは、我慢しようとする。
「あら、どこまで我慢できるかしら」
 クララの閉じた部分の往復を続けながら、アメリアは、クララの最も敏感な部分の周囲を、指先で焦らすように撫でる。
「せ、せんせ……ひゃあんっ!」
 ぴくんと腰が跳ねる。
「ふふ、だいぶ感じてるみたいね」
 クララの隠された唇から、透明な雫が幾重にも垂れ落ちてゆく。
 アメリアは、その唇を指先で開かせる。
「きれいね……」
 クララの未熟な薄紅色に、思わずうっとりするアメリア。
「先生……恥ずかしいです……」
 今まで誰にも見られたことのない場所を覗き込まれ、しどろもどろになるクララ。
「ふふっ、今までは恥ずかしくなかったの?」
「そうじゃ……ないですけど……」

517:『SENSUAL GLIDE』8
07/09/05 01:49:42 9oJF48HJ
「なら平気よね」
「うぅ……」
 アメリアは中指をクララの雫で湿らせると、恥ずかしがるクララの膣口に指を押し込んだ。
「んう……っ」
 自分の内側に異物が侵入する感覚に、思わず身をすくめるクララ。
「クララさんの中って、暖かくて湿ってて、本当に生き物の内側って感じね」
「いやぁ……」
 不思議な感触と恥ずかしさとに襲われ、両手で顔を覆うクララ。
 アメリアは指を動かし、恥ずかしがるクララの膣内をまさぐる。
 女が最も悦ぶ場所。
 アメリアも女であるが故に、その場所は熟知している。
 アメリアは、クララのその部分を指先で探り当て、執拗に攻め始めた。
「ひ……いやぁ、ああっ……!」
 クララの膣口から、空気と水が混ざる音が響く。
 それとともに、愛液が溢れ出し、アメリアの手をしとどに濡らしてゆく。
「先生そこやめてぇ……っ!」
「あら、ココは『もっとしてください』って言ってるわよ?」
 喋りながらも、アメリアはクララへの責めをやめない。
 もはやアメリアが何を言っても、クララにとっては言葉責めに聴こえてしまう。
「あっはあっ……先生、先生せんせえっ……」
 苦しんでいるかのようなクララの喘ぎ声が響く。
「はぁっ、あっ……ひゃあっ、あっああああっ」
 クララの体がだんだんと登りつめつつあるのが、アメリアにも感じ取れた。
 アメリアは突如、クララを責めていた指の動きを止め、クララから引き抜いた。
 少しばかりの粘性を帯びたクララの蜜が、アメリアの指先とクララの花弁との間に糸を引く。
「っふ……先生……?」
 苦しそうに肩で息をしつつも、期待していた突如として行為を中断された物足りなさ、不満を帯びた言葉が、思わず口から漏れてしまう。
「さて、そろそろかしらね」
 アメリアの声と同時に、先ほどまでとは違う、何か硬いものが、クララの膣口にあてがわれる。
 不審に思って首を上げたクララが目にしたのは、クララの箒の柄を手にしたアメリアの姿だった。

518:『SENSUAL GLIDE』9
07/09/05 01:52:02 9oJF48HJ
「……っ! 先生それって……」
「心配しないで。同級生の男の子のモノに比べたら、こんなの細いくらいよ」
「う……嘘ですよね……」
「あら本当よ。今度の保健体育の授業が楽しみね」
「いえ、あの……それをどうするんですか……?」
 アメリアは、箒を持っていない方の手で、クララの手を握った。
「大丈夫。絶対飛べるようになるから、先生を信じて」
「先生……」
 アメリアの真剣な言葉に、クララは覚悟を決めた。
 このひとに、身を任せよう。
「はい、じゃあ、あの……お願いします……」
 アメリアは、躊躇うことなくクララの膣内にそれを押し込んだ。
「ああっ!? いやあああっ!!」
 覚悟をしていたとは言え、思わず背をのけぞるクララ。アメリアの手を握る力も強くなってしまう。
 アメリアも、クララの手を握り返す。
 それでも、アメリアは箒に込める力を緩めない。
 硬く、無機的なそれが、クララの膣内にずぶずぶと侵入してゆく。
 だが、先程までアメリアの指を受け入れて悦んでいたクララの身体は、それの侵入すら恋焦がれているようだった。
 アメリアも、クララに無理が掛からないよう、ゆっくりとそれを押し込み、クララの体を慣らしてゆく。
「っぁ……痛ぁ……」
「頑張って、クララさん」
 体の一部が裂かれてゆく感覚と、性感帯を刺激される快感。
 そして、憧れの先生に奪われたという安堵感。
 これらが複雑に入り乱れた感触に全身を支配される。
 クララの体が慣れてきたのを受け、アメリアは箒の柄を小刻みに動かし始めた。
 アメリアの手によって動かされる箒の柄が、クララの奥をコツコツと刺激する。
「あ、ふ……先生……奥に……当たって……っあはぁ……」
 ベッドの上で可愛い教え子が発する官能的な声に、箒を動かすアメリアの手の動きも大胆になってゆく。

519:『SENSUAL GLIDE』10
07/09/05 01:53:14 9oJF48HJ
 箒の角度を微妙に変え、クララの膣内のあちこちに箒の先端を当てる。
「あふぅ……ぅあん……んっんっうっうっ……」
 箒が往復運動をする度に、クララの膣で箒が淫らな水音を発する。
 それに同期するように、クララの口から淫らな声が漏れる。
「あっ、あっ……あっあんあんあんあん」
 クララの声の高まりは、極限が近いことをアメリアに悟らせた。
「先生もう、もうだめぇ……私、私もう……」
 クララが快感に流されそうになりながらも、必死でアメリアに言葉を紡ぐ。
「私もう飛んじゃうううぅぅぅ……っ!」
「いいわ。思う通りに飛んでみなさい」
 アメリアはクララを握っていた手を放し、クララの敏感な肉芽に刺激を与えつつ、クララの奥に箒を打ち付ける。
「んううぅ……ぅあ……あっあああああああああああぁぁぁ……っ!」
 生まれて初めての絶頂を受け止めきれず、意識と体を翻弄されるクララ。
 その瞬間、クララの膣内に押し込まれた箒から魔力の奔流が噴き出し、クララのさらに奥へと流れ込んでいった。

 薄れ行く意識の中、クララは声を聞いた気がした。

“Hello, my master.”


 一時の怒涛から解放され、ベッドの上でようやく落ち着きを取り戻したクララに紅茶を勧めながら、アメリアが語りかける。
「今日は部屋に戻ってゆっくり休みなさい。明日からまた特訓よ」
 自身も紅茶に口をつけながら言う。
「心配しなくても、絶対飛べるようになってるから。――ああ、そうそう」

 アメリアはクララの耳元に唇を近づけ、何かを囁いた。
 ……こくり、と頷くクララ。

520:『SENSUAL GLIDE』11
07/09/05 01:55:13 9oJF48HJ
 翌日の放課後。
 そこには、箒乗りの特訓に勤しむクララの姿があった。

「え、えっと……前進微速、アップツリム8度」
“Okay, my master!”


521:『SENSUAL GLIDE』12
07/09/05 01:59:39 9oJF48HJ
 その日、アメリアは、再び保健室にいた。
 先程まで窓際で体育の授業を見ていたのだが、それも既に終わり、グラウンドに生徒の姿はない。
 と、保健室のドアがノックされる。
 ドアを開くと、そこにはクララがいた。
 体育の授業が終わってすぐにこちらへ来たらしく、小柄ながらも若くて張りのある太腿が、紺色の体操服からむき出している。
「先生、あのっ」
 クララを室内に招き入れるアメリア。
「見てたわよ。よく頑張ったわね」
 途端にクララが笑顔に変わる。
「はいっ、先生のおかげです! ありがとうございました!」
 感謝を込め、ぺこり、と一礼するクララ。

「それで、先生、その……」
「わかってるわ。約束だものね」
 口篭もるクララに、アメリアが微笑みながら囁く。
 頬をいっそう赤く染めたクララを、アメリアは抱き寄せた。
 クララは目を閉じ、背伸びをして、アメリアに唇を近づける。
 眼鏡が触れ合う音とともに、二人の唇が重なる。

『もしクララさんが箒乗りを完走できたら、もっと気持ちよくしてあげる』

 二人の長い放課後が始まった。

(終)


522:名無しさん@ピンキー
07/09/05 08:49:26 UpGdkSON
大変GJでございました。
どこぞの魔法少女の杖みたいな箒にワロタw

523:名無しさん@ピンキー
07/09/05 08:54:03 Wc7SyQcG
そこは多分作者狙ってるでしょ。
なにせ中の人がたm(ry

524:名無しさん@ピンキー
07/09/05 09:25:46 hUImPTfc
って言うかあれはどう見てもレイg(バール

作者GJ

525:マラリヤスレ7-490
07/09/05 12:36:58 r62UQo7l
非道に走らず、でも甘くないアメリア先生のスタンスがナイス。
お見事でした。
フラxマラ難航中…でも近いうちに必ず。

526:名無しさん@ピンキー
07/09/05 18:31:51 yGvnNrpF
セリシャロまだー

527:名無しさん@ピンキー
07/09/05 21:55:13 7hnPnC0I
激しくGJ!作者はウチの中で神確定!
タタキに耐えてよく頑張った!感動した!

528:名無しさん@ピンキー
07/09/05 23:05:24 uvU1/8bG
>>485 486

身体が引っ張られるような違和感を覚え目を開くカイル。
「あら、ようやくお目覚め?」
「えへへ、おはよー♪」
両手足をベッド端に縛り付けられ身動きが出来ない状態にあるカイル。
「・・・一体何の真似ですかシャロンさん、アロエさん。」
「んとね、今からカイルお兄ちゃんにお仕置きするの♪」
アロエがにこりと笑いながら両手を合わせる。
「はい!?な、何で僕が・・・?」
「貴方がいけないんですのよ、私が決勝戦に出るといつも貴方が優勝して・・・。」
「それは、シャロンさんが・・・。」
「お黙りなさい!・・・それに私達の気持ちに気付かない・・・。」
「はい?」
「・・・いいわ、アロエさんやってしまいなさい。」
シャロンがアロエに促すと「はーい。」と、アロエがカイルの服を脱がし始める。
「わぁ・・・カイルお兄ちゃんの身体凄いよぉ・・・。」
アロエがうっとりして下着一枚のカイルの身体を眺める。
「アロエさん、それでは始めましょうか?」
シャロンがスカートのポケットから容器を取り出しカイルの身体に万遍無くかける。
「シャ、シャロンさん。これは一体・・・?」
「ふふっ、これはマラリヤさんから貰った練乳よ。・・・さぁ、アロエさん始めましょうか?」
「はーい。・・・えへへ、カイルお兄ちゃん。いただきま~す。」
シャロンとアロエの舌がカイルの肌を這う。

これ以上思いつかない・・・。

529:名無しさん@ピンキー
07/09/06 20:16:50 8vI86hwR
レオルキマダー?

530:名無しさん@ピンキー
07/09/06 21:58:42 de9DfM7t
「くぁ・・・っ。」
今まで感じたことの無い感触に身体を仰け反らせてしまう。
「あは♪カイルお兄ちゃん女の子みたいな声を出して可愛い♪」
アロエがカイルの脇腹を舐めながらからかう。
「や、やめて下さい・・・あ、謝りますから・・・。」
半分涙目で二人に許しを請う。
「謝ったって許さないわ・・・ふふ・・・可愛いわぁ・・・その顔・・・。」
カイルの首筋を舐め、カイルの頬を撫でる。
「何で・・・何で・・・。」
カイルの身体にかかった練乳を舐め終えると、シャロンはカイルの下着に手を伸ばす。
「だ、駄目です。そこだけは・・・っ!」
カイルの声はシャロンには届かず、ズルリと下着を下ろされる。
「うわっ!・・・大きいよぉ・・・。」
最初はカイルの男性のシンボルを見て驚いたアロエだが、すぐにまじまじと眺める。
「ね、シャロンお姉ちゃん。最初は私にやらせて?」
「そうね・・・それじゃあ、やって貰おうかしら?」
シャロンが答えるとアロエはカイルの男性のシンボルを擦り始める。
「くぅぅ・・・、ア、アロエさん・・・痛いです・・・。」
「ん~、アロエさんにはまだ早かったらしいわね。交代なさい。」
「ちぇ~。」と、アロエは顔を膨らましシャロンと交代する。

不定期だが、続けるかも。

531:名無しさん@ピンキー
07/09/07 03:13:33 Ke7BtUvq
需要あるかわからないけど、投下します。

ユウ×シャロン+サツキです。

作品中では皆様のシャロンのイメージを壊さないためにあえてトゥエットで書いてます。
ユウサツはリネーム無しです。

エチシーンに入るまで長いです。長いです。
正統派ラブラブで進行です。

スルーな方は「シャロユウ」をNG登録お願いいたします。

532:名無しさん@ピンキー
07/09/07 03:14:30 Ke7BtUvq
シャロユウ1

「こんな補習も、たまにはいいですわね。」
「え?何か言った?」
「な、なんでもありませんわっ」

新学期が初まって数日…。だんだん日々受講する問題のレベルも上がって毎週行われる小テストで落第だった人は補習を受けることに。
…僕みたいに。

「ごめんね、お姉ちゃん、またダメだったよぉ~…。」
(誰でもみんな調子が悪いことなんてあるんだから、ユウ君もがんばろ?)
「うん…。」

放課後の図書室…誰もいない寂しい図書室で僕は先生を待ってた。
書物庫の中には読んだこともない難しそうな本がいっぱい並んでる。
賢者になるにはきっといつかああいう本を読まなきゃいけないんだろうなぁ。

その時、図書室の扉が開いた。でもそこにいたのは先生じゃなくて、トゥエットさんだった。

「あら…私以外にもいらっしゃったのね?」
「トゥエットさん!今までどうしてたの!」
「少し風邪が長引いてしまって…あなたは、えっと…」
「ユウです、ホビットの時も一緒のクラスの! トゥエットさん新学期になってから一度も姿見せないから心配しちゃったよ。」

トゥエットさんは僕の隣の席にそっと座ると少しばつが悪そうな顔をしてた。

「同じクラスの方の名前も覚えてなくて申し訳ないですわ。ユウさんは私のことを知ってるのに、私は知らないんですもの。」
「そっ、それはしょうがないよ!僕も前のクラスであんまり関わらなかった人の事なんて覚えてないもん!!
 そ、それと!なんか“さん”はくすぐったいから普通に呼んでくれていいよぉ、一応同じ組なんだし…。」
「ふふっ、じゃユウ君、でいいかしら?」
「うん、ありがとう!」

実は僕はずっとこの間ドキドキしてた。
僕が名前を覚えてたのはホビットの頃からずっと気になってたから―。
涼しげな視線、だけど時々寂しそうな眼をしてる…そんな姿がお姉ちゃんと少し似てる気がしてた。

お姉ちゃんも「好き」だけどトゥエットさんに対する「好き」とは、何か違ってた。


533:名無しさん@ピンキー
07/09/07 03:15:04 Ke7BtUvq
シャロユウ2

「トゥエットさんは補習だけ受けに来たの?」
「そう、もし朝から来て何も分からないままテストで落第とるなんて悔しいじゃない?私のプライドが許しませんわ。」
「あはは、そうだね、でも今まで休んでたんだからしょうがないよ。」

そこにパタパタパタパタと遠くから誰かの足音が聞こえてきた。
とたんに図書室の扉が開くとそこにいたのはアメリア先生だった。

「遅くなってごめんなさい!でも今日の補習は、なし!」
「えぇーっ!!!」

何やら緊急で会議が始まってしまったらしくそれに出席する為だとか。

「はぁ、私無駄足でしたわね…。」

「…そ、そうだね。」
と、僕はお姉ちゃんに肩を叩かれて、そうだ忘れてた!!

「トゥエットさん!これ!」

僕はノートを差し出すとそれを手に取ったトゥエットさんがパラパラとページをめくる。

「これ…今までの講義のノートじゃない、どうなさったの?」
「それはもちろんトゥエットさん用に!僕のは、ほらここにあるから。」

と、かばんの中のノートを見せる僕にトゥエットさんは驚きを隠せないみたい。

「私のためにわざわざこんな…ありがとう。」
「喜んでもらえてよかったぁ…字が汚いって言われたらどうしようって思ってたんだ。」

トゥエットさんが笑ってた、僕の胸は必要以上にドキドキしてた。
今まで見たことない表情に僕は…動揺してたから。

「こんな補習も、たまにはいいですわね。」
「え?何か言った?」
「な、なんでもありませんわっ」

534:名無しさん@ピンキー
07/09/07 03:15:40 Ke7BtUvq
シャロユウ3

あの補習の日以降僕たちは少しづつ一緒に行動するようになった。
僕は講習で分からないことはトゥエットさんに聞いたり、教わったりした。
トゥエットさんも苦手な分野は納得いくまで僕の説明を聞いてくれた。
気付いたら一緒の委員会に入ってて、一緒に話し合って、一緒に帰って…。
一緒に笑って、一緒に悩んで…一緒に…一緒に…。

「何かお前ら、いっつも一緒だよな!何お前らもしかして付き合ってんの?」

休み時間、僕がトゥエットさんと委員会の相談をしてるとクラス一のうるさ…い、
いやえっと…熱血漢!ムードメーカー!の、ユルグ君が僕らをまくしたてた。

「そ、そんなことないよ!」
「ありえませんわ!」

否定しちゃう僕+トゥエットさんが悲しくなる…好きなのに気持ちが伝えられない僕が悔しい。
本当に恋人同士だったら、それでも否定はしてただろうけど、こんな悔しい思いをしなくてすんだはずなのに。

「あーそー?ふーん、そーなんスかー。へぇー。」

納得いかなそうな表情でユルグ君は、今度は別の人とおしゃべりを始めた。

「はぁ…。。。」
「…。」

微妙な空気が僕らを包んでた。

放課後、日直の僕は誰もいない教室で今日一日の出来事をまとめた日誌を書いてた。
ユルグ君から聞かれたことを思い出す度にため息が出る…。
結局、僕は断られるのが怖いんだ。もし断られたら友達としても接することが出来なくなる。
そんな辛い思いをするぐらいなら今のままが一番いいのかもしれない。

僕はそんな事を考えつつ日誌を書き進めた。

535:名無しさん@ピンキー
07/09/07 03:16:15 Ke7BtUvq
シャロユウ4

日誌の最後の行に近づいた頃に何か良い香りがして顔を上げるとそこには紅茶を持ったトゥエットさんがいた。

「お疲れ様。」

コトリとティーカップを僕の机に置くとトゥエットさんは僕の前の席に座った。

「これは…食堂から拝借してきましたのよ?ユウ君の為に。」
「あ、ありがとう。嬉しいな。」

僕は静かに紅茶をすするとトゥエットさんの後姿を見てた。

「…私は、人を信用することが…出来なくて。」

少し静かな間の後、トゥエットさんがそんな事を言って僕は最後の一行を書こうとした手を止めた

「父親に厳しく育てられて、絶対に賢者にならなくちゃいけない…。
 その厳しさが親の愛情なのかそれともただの傲慢なのか、悩んでた事がありましたの。」

「だから、他の人にも心を開けなくて友達もあまり出来なかった。」

「…でもユウ君は、そんな私を変えてくださったの。」

「え?」

聞きっぱなしだった僕はどこか悲しげなトゥエットさんの背中を見ながら、驚いてた。

「あの時いただいたノートで、私は人の心の温かさを触れた気がしましたの。」

「…友達って、いいものですわよね?」

「うん、もちろん。僕はトゥエットさんの事は大切な…大切な…」

後に続く言葉が出てこない…友達…そうなんだけど、でも僕は…。

「でも最近気付きましたの。私の中にある不思議な感情に。」

536:名無しさん@ピンキー
07/09/07 03:17:10 Ke7BtUvq
シャロユウ5

不思議な感情…そんな言葉に僕は鼓動が高鳴った。

「…こんな私でしたから、もちろん恋もしたことがなくて、そんな感情が私にあるかすらも疑問で。」

「私はユウ君のこと…」

「ま、待って!」

僕はトゥエットさんの言葉を遮ると火照った体を深呼吸しながら落ち着かせた。
さっきから心臓の高鳴りは異常なほどドキドキ言ってて呼吸を落ち着かせるのもせいいっぱいで。

「そ、それは!それは…僕も…僕もいっしょなんだよ…。
 僕もトゥエットさんが、ずっと気になってた、好きだったんだよ…。でも、なかなか言えなくて。
 本当は僕の方が先に言うべきだったのに…ごめんね。」

ありったけの声でトゥエットさんの背中に想いをぶつけた。

「…こ、これで私達は“付き合う”事になったのかしら?」

昼間のユルグさんの言葉をよっぽど気にしてたのかそんな事を言うトゥエットさんが微笑ましかった。

「うん、そうだね、あはは…」
「そう…ですわよね、これが、そういう事ですのよね…。」

僕は日誌の最後の行を書き終えるとトゥエットさんに一緒に帰る約束をした。
いつも一緒に帰ってたけど、それでもいつもと何か違う感覚で、そんな気持ちがこそばゆかった。

「…ユウ君、その…愛し合う男女が一番初めにする事って…何かしら?」
「え…」
「これ、ですわよね?」

トゥエットさんは僕の方に一歩進むとかがんで僕の唇にキスをした。
やわらかい唇に僕は溶けてしまいそうだった。


537:名無しさん@ピンキー
07/09/07 03:17:53 Ke7BtUvq
シャロユウ7

「んっ…んふぅ…」

二人の唇が重なり合う間、悩ましげな息が鼻から漏れた。
僕は腕をトゥエットさんの背中に回すと力いっぱいトゥエットさんを抱きしめた。
そこで僕のほうから唇を力強く押し付けて、そして離した。
唇と唇の間に二人の唾液の糸が伸び、弾けた。
お互いに顔と顔を合わせ真っ赤に染まった頬を撫でた。

「…トゥエットさん大胆すぎだよ…。」
「そうかしら?初めはみんなこうするって、聞いたことがありますのに…」
「そ、そうかなぁ…僕は嬉しいケド…。
 ね、ねえトゥエットさん。…うちに遊びに来ない?」

僕は思い切ってトゥエットさんを家に誘ってみた。
トゥエットさんに話さなきゃいけない事があるから。
少しトゥエットさんも考えた後に、

「美味しい紅茶を淹れてくださる?」
「もちろん!」

僕らは手を繋ぎながら家へ向かった。
何だかドキドキして一言も話せなかったけど、でもそんな時間すらも心地よかった。
帰ったらいっぱいお話しよう、焦らないでも僕らの時間はいっぱいあるんだし。

僕は今、きっと世界一の幸せ者だよ!

「…ところで、ユウ君…。学園から歩くと何時間かかるのかしら?」
「え…えーっと…5時間くらい…かな?」
「…箒で帰りません?」
「そ、そうだよね…」

538:名無しさん@ピンキー
07/09/07 03:18:25 Ke7BtUvq
シャロユウ8

二人で離れ離れにならないようにゆっくり空を駆けながら、僕らは家に着いた。
重い玄関を開けると、いつもの散乱した本や資料、研究に使う化学用品が目の前に―

って!

散らかってちゃマズいよね!?マズいよ、もぅ、どうしよう…

でも、片付けたらお姉ちゃんがいなくなってしまう気がして…。


この家はずっと僕とお姉ちゃんが暮らしてた家…。
お姉ちゃんが生きてた頃、魔導師だったお姉ちゃんは毎日研究に明け暮れてた。
学園内での講義を全て修了して、教わることは何もない。
だからずっと家にこもって賢者になる為のレポートや実験、課題に明け暮れてた。

今の家の風景はそんな姿がそのまま残されてる。
だから、この風景をなくしてしまうとお姉ちゃんがいなくなってしまう気がして、だから…。

僕は覚悟を決めた

「汚いけど…ごめん!」
「気にしませんわ、そんな事。」

(ユウ君がついに家に女の子を連れてきちゃった…。)
(少し、寂しくなるなぁ。ユウ君が独り占め出来なくなっちゃうし…。)

その頃、サツキはユウに気を使って自分の部屋に閉じこもっていた。

(ユウ君も、男の子だもんね…。しょうが…ないよね…。)

サツキはふと自分の机にあった写真たてを見た。

(そういえば彼…元気かな…。)


539:名無しさん@ピンキー
07/09/07 03:19:06 Ke7BtUvq
シャロユウ9

「はい、トゥエットさん、紅茶だよー」

約束通り僕はトゥエットさんに紅茶を渡すと、風景を壊さないように最低限の片付けを始めた。
トゥエットさんも周りを見渡しながら紅茶を飲んでいた。

「ユウ君にはお姉さんがいらっしゃるの?」
「え…えっとー、いるんだけど、いないっていうかー…いや、でもいるんだけど、うーん…。何で?」
「このレポート用紙、サイクロプス組、サツキって。」
「それは…えっと…、後で話していいかな?少し長くなるんだ。」

事の始まりから終わりまで、僕がここにいる理由を語るのは話すと長くなるし、信じてもらえるかも分からない。
でも、この事は今まで誰一人として話したことのない秘密の話。
それはいつか話さなきゃいけない話だった。

「ごちそうさま、でした」

夕飯を食べ終わった後、僕は話し始めた。
学園内で起きた事故の話、そして僕が生き返った話、そしてその代償に肉体を失ったお姉ちゃんの話…。

「・・・そうでしたの、そんな事が。」

一通り僕の話を聞いてくれたトゥエットさんは神妙な面持ちでそう言った。

「思えば、ユウ君がここにいるのも奇跡…って事かしら?」
「うん…。僕は、本当にお姉ちゃんに感謝しなきゃいけないんだ、僕を助けてくれてありがとう…って
 トゥエットさんと一緒にいられるのも…お姉ちゃんのおかげなんだ。」
「ユウ君…。」
「…あつかましいお願いかもしれないけど、でも僕は絶対賢者にならないといけないんだ。
 だから、トゥエットさんにも色々迷惑をかけるかもしれないけど…許して欲しいんだ。」
「私にはユウ君に恩義がありますもの。ずっと、いつまでも私はユウ君を、サツキさんを応援しますわ。」
「うん…ありがとう…好きだよ、トゥエットさん…大好きだよぉ…」

僕は、トゥエットさんの胸で泣いていた。ごめんねお姉ちゃん、今だけ泣き虫でいさせて欲しいんだ…。

540:名無しさん@ピンキー
07/09/07 03:19:39 Ke7BtUvq
シャロユウ10

「ユウ君、…さっきの続き、しましょうか?」
「え…でも、もうこんな時間だから帰った方がいいよぉ?」
「今、私の家、誰もいませんの…だから帰っても意味がないですし。」
「え…そ、そうなんだ…。じゃあ…。」
「もうしばらくこちらに下宿させてもらってよろしいかしら?」
「うん!喜んで!」
「じゃぁ、シャワーをお借りしてよろしいかしら?」
「うん、じゃぁ、えっとパジャマと下着は、お姉ちゃんの部屋にあるからそれを使って良いよ?」
「お借りしますわね」

(いいなあ…トゥエットさん、これからユウ君とHかぁ…。)

自分の部屋に入ってきたトゥエットに羨望の視線を送るサツキ。

「…サイズが合いませんのね…。特にブラの…くっ…。」

(私も前は手でしてあげてたんだけど最近はトゥエットさんがいたから私がする必要なくなっちゃったのよねぇ。)

「私に合うサイズなんて…ありませんわよね…。」

(ないよ~)

独り言のトゥエットにイタズラ心で返事をするも聞こえるはずがない。

「仕方ありませんわね、ノーブラで…」

(あら、こういうところでも大胆ですのね~っ。うらやましぃっ)

サツキの部屋から風呂場へ向かうトゥエットを確認した後ユウは自分の部屋を整理し始めた。

(ユウ君もオトナになっちゃったんだなぁ、でも胸の大きさなら私の方が上なんだけど。)



541:名無しさん@ピンキー
07/09/07 03:20:17 Ke7BtUvq
シャロユウ11

シャワーを浴び終わったトゥエットさんが僕のベッドの上でちょこんと座った。
トゥエットさんからシャンプーの香りと香水の香りの混ざった良い匂いが僕の鼻を刺激して、
パジャマの上から乳房が二つ透けて見えて気が気じゃない。

「電気…消すね。」

体くらいは視認できるくらいの豆電球の明るさにした後、僕とトゥエットさんは唇を合わせた。
濡れた体や、髪の毛、お湯の温度で上がった体温で接吻すらも学園でしたキスの味を上回っていた。
交わした唇を離してはくちづけ、離してはくちづけ…。
次第に僕のテンションや体温が上がってきて沸騰したヤカンみたいになってきてた。
トゥエットさんの口の中に自分の舌を這わせて、また同じようにトゥエットさんもそうした。
お互いの気持ちを接吻で表現した後、僕はそっとトゥエットさんを横に倒した。

「・・・」
言葉こそないけどトゥエットさんは確実に動揺してた、もちろん僕も。
そういう表情を今まで見たことがなかったから。だから余計によくわかった。

そうすると僕は静かにトゥエットさんのパジャマのボタンを一つ一つ外していく。
誰に教わったわけでもない本能的な動きだった、きっとこうすればうまくいくって何となく体が僕に指令を出してる。
パジャマの下にはもう何もない、そこにあるのは裸のトゥエットさんだけ。
何かとんでもない事をしてるんじゃないのかな!って、テンションが妙に上がってる僕。
対してトゥエットさんはどことなく冷静な気がした。

「あ…あんまり見ないで下さるかしら・・・」
ささやかなトゥエットさん的要求に耳を傾ける間もなく、僕は行動でそれを否定した。
覆いかぶさっただけのパジャマの上から、胸に耳を押し当ててトゥエットさんの鼓動を感じる、
片腕でヘソや腰のあたりを手のひらで掻き回しながら僕はもう片腕で自分の衣服をなくした。
お互いに隠すものはほとんどない状態で体温を感じあった、そしてもう一度接吻を交わすと上着を脱がした。

「や・・・ぁ」
声にならない声というか何と言うかトゥエットさんの声に耳を傾ける事無く、胸を露にすると恥ずかしそうに顔を横に向けてしまう。
ふっくらと盛り上がった胸の隆起、そして薄い茶色の乳房、僕を興奮させる。
「小さくて…ごめんなさい」
自らを責めるような口調のトゥエットさん、胸の大きさなんて関係ないよっ。

僕はトゥエットさんの体に馬乗りになると、自分の指に唾液の水分を含ませ乳房を弄んだ。


542:名無しさん@ピンキー
07/09/07 03:20:52 Ke7BtUvq
シャロユウ12

「や、ひやあ・・・」
聞いた事のない声だった、徐々にトゥエットさんの本性が露になっていく。
指で乳首の突起をこねたり、弾いてみたり、舐めてみたり。

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・っっ・・・」

トゥエットさんの息が荒い。身をよじらせ、髪が乱れ、その髪も汗で顔や腕に付着する。
そうやって僕はトゥエットさんの上半身の次に下半身も一緒に満足させてあげようとした。

「濡れてる…」

女性器の形に沿ってトゥエットさんの体内から分泌される液は下着の色を少しづつ染めていた。
僕はそれを少し嬉しく思いながらゆっくりと下着の上から女性器を撫でた。
そうするとやはり、それに反応するように下着のシミが拡大していく。
乳房と同様に指で遊んでみたり、下着ごしからなめてみたりするともはや壊れた蛇口のよう。

「ああっ、はぁぁ、そこ・・・きもちいいのぉ…」

愛液が下着をぐしょぐしょになって僕は、もはや役目不要となったパンティーを脱がしていった。

「あ、や、やあ、見ちゃ、恥ずかしい…そこ、汚いから…ダメだから…」

うっすらと毛の生えている女性器の割れ目の周辺をじっくりと指で刺激する度にトゥエットさんの体がビクビク動く。
そして正直な体は愛液をどんどんと分泌する。
体から出てきた天然のローションで指を女性器の中に出し入れして指を中でこねくり回してみる。

「あああっん!!!」

今まで聴いたことのないようなあえぎ声が聞こえる、どうやらここが弱いようだ。
僕はトゥエットさんの体に覆いかぶさり胸と秘部を一緒に刺激しはじめた。

「おっぱいぃ・・・くすぐった・・・ひゃうん・・・」

舌でコロコロと乳首を弄ぶ、汗で少ししょっぱめの味がする。
片手で女性器の中の指の数を一本にしてみたり二本にしてみたりして刺激をした。
すると突然トゥエットさんが暴れ始めた。

「あっ…きちゃう…きちゃう…だめっ・・・やぁぁぁっ!!!」


543:名無しさん@ピンキー
07/09/07 03:21:32 Ke7BtUvq
シャロユウ13

トゥエットさんは腕を顔の上に持ってきて力尽きた。

「あれ…もしかして僕、イかせられたのかな…」
「はぁっ・・・はぁっ・・・ユウ君のエッチ…もうぅ・・・」
「気持ち…良かった?」

トゥエットさんは無言でコクコクと頷いた。

「…でも、私だけじゃ不公平ですわ。」

そう言うとトゥエットさんは僕のペニスを掴んだ

「コレ、使ってないんじゃなくって?」
「…う、うん。」
「じゃ、今度は私が気持ちよくさせる番ですわね。」

そういうとトゥエットさんは僕のペニスを掴んでグリグリと揺らしたりした。

「ふふ…かわいい…」

まだ未発達の体にあって、僕のペニスはまだ小さい。
包皮をかぶって毛もまだ生えてない。そんな僕のペニスの事を言ってるのか、または僕が悶えてる姿を見て言ってるのか。

「どうすれば気持ちよくなるんですの?」
「え…それは…」
「おっしゃって?私はユウ君を気持ちよくさせたいの。」
「…口…。」
「口…。」

そう言うと何の戸惑いもなくパクりと僕のをくわえた。
その瞬間、トゥエットの体に電撃のようなものが走る気がした。

「っ・・・!んむんむ…」


544:名無しさん@ピンキー
07/09/07 03:22:15 Ke7BtUvq
シャロユウ14

何の衝撃だかわからない、でもふと顔をそこに上げるとそこには見覚えのない女性がいた。
くわえたまま呆然とするトゥエット。
そう、それはユウの姉、サツキであった。

「んーんー!!」

くわえたまま何かを話そうとするがとりあえずユウの為に口の中でペニスをマッサージするトゥエット。
息苦しくなっていったんソレから口を離すと、トゥエットはつぶやいた。

「…サツキさん…」
「え!?トゥエットさん、お姉ちゃんが見えるの!?」
「見つかっちゃったね~、どうしようかな~。」
「お、お姉ちゃん!そこにずっといたの!?」
「いたよ~、楽しそうでいいなぁって。 …それにユウ君のおち○ち○見たら、少し興奮してきちゃった」
「う…まさか、お姉ちゃん…。」
「ユウ君のおち○ち○もらいっ!」
「あっ!」

トゥエットが口を離した間にユウを“強奪”するサツキ、そしてユウのペニスを刺激し始めた。

「トゥエットさん、男の子のおち○ち○を気持ちよくさせるにはこうすればいいんですよ~?」

デモンストレーションのようにサツキはユウのペニスを刺激する。

「ああ、おね、おねぇちゃぁん…でちゃ…でちゃうよぅ…」
「さ、トゥエットさんやってごらん」

ユウがトゥエットにパスされるとサツキの見よう見まねでペニスを刺激する。

「あぁぁ、もうダメ、トゥエットさん、出ちゃう!出ちゃう!!」

どうすればいいのかわからなかったトゥエットはたまらずペニスをくわえた。

「うわぁぁっ!」


545:名無しさん@ピンキー
07/09/07 03:22:48 Ke7BtUvq
シャロユウ15

ペニスから大量の白濁液が放出され口内に広がった。
やはりどうすればいいのかわからなかったトゥエットはゴクリと飲み込んだ。

「っ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

力がすっかり抜けてしまったユウはそのまま裸で眠りについた。
トゥエットもまた同様にユウに寄り添うように眠りについた。


(トゥエットさんに見つかっちゃうとは思わなかったけど、でもあの娘なら大丈夫かな?
 でもどうして見つかっちゃったんだろう…やっぱりユウ君とHしたからかな…。
 ふふっ、それにしてもユウ君のおち○ち○んはかわいかったなぁ…。)

サツキはサツキなりに奔放なよう。


どれくらい寝たんだろう…ふと、眼を覚ますと隣には静かに寝息をたてて寝ているユウの姿があった。
そうだ…私は今ユウ君の家にいる+そのユウ君が隣で寝ている+何も着てない私=Hしたんだ私…。
寝起きからその事を理解するのにそう時間はかからず、トゥエットは顔を赤らめてしまった。

…そうね、まずは昨夜の汚れを洗い流さなきゃ、シャワーを浴びよう。
そう考え付くとトゥエットは横で寝ているユウを起こさないようにと、そっとベッドから降りる。
しわくちゃになってしまったパジャマを着るとユウのかわいらしい寝顔にトゥエットは手をそっと差し伸べ髪を撫でた。
「シャワーをお借りしますわよ」
そうささやいた途端、風が通るような気配を感じた。

そこにはサツキの姿があった―

「トゥエットさん、おはようございます。」
「…お、おはようございます」
「これからシャワーですか?」
「そうですわ、昨晩の汚れを落とさないと…。」
「んー…じゃあ、ご一緒してもいいかな?」
「のんびりつからせて下されば…」
「はいはい♪」

546:名無しさん@ピンキー
07/09/07 03:23:42 Ke7BtUvq
シャロユウ、以上です。

6番は欠番です。

読んで下さった方ご愛読ありがとうございました。

547:名無しさん@ピンキー
07/09/07 16:31:23 Ovf4sC5h
最近大量だな。職人さん皆GJ

>>530
wktkしながら続きまってるYO!


548:名無しさん@ピンキー
07/09/07 16:55:31 JgH42qTw
激しくGJ
なんで6番は欠番??

549:名無しさん@ピンキー
07/09/07 17:23:58 jcjchBA5
GJなんて言ってageないんだからね!!

550:4-172
07/09/07 22:50:18 YnCpw7Zc
>>509-をお読みいただいた皆様、ありがとうございます。
投下前は反応が怖かったんですが、胸をなでおろしました。

>>522,523,524
ありがとうございます。
ネタ自体はQMA3の不思議な杖の実物を見る前に固まってたんですが
(多数ネタ?)、シチュエーションが異物挿入なだけに今まで踏ん切りが
つかないでいました。

>>525
ありがとうございます。
アメリア先生のクラララブが過ぎると物足りないと言われそうだし
鬼教師にするとレイプと変わらないと言われそうだしで、
結局ラブラブも鬼畜も好きな自分の趣味に走ってしまいました。
フラマラ期待してます。

>>527
ありがとうございます。……照れるじゃないですか。
褒められるのが明日への活力なので、またネタができたら書いてみます。
よろしくお願いします。

>>530
カイル君はどうなってしまうのか。
続きを期待してます。

>>531
ラブラブな二人がいいですね♪
サツキお姉ちゃんがユウきゅんを取られて(?)拗ねるでも落ち込むでもなく
彼女を受け入れてるのもポイント高いです。GJ!

ではでは、名無しに戻ります……

551:名無しさん@ピンキー
07/09/08 19:39:14 MYLGgls2
アメクラ・シャロユウ両方激しくGJ!!!

他の方々の作品はとても勉強になるし、制作意欲湧いて来ました~
がんがりたいです~

552:名無しさん@ピンキー
07/09/08 23:18:12 wosTBL/t
両作ともG~J!!


俺も今度何か書いてみるか
お題があったらマジで挑戦するので何か要望あったらヨロです
(なるべくシチュなどもあれば・・・・・)

553:名無しさん@ピンキー
07/09/09 00:17:22 D7N08wXo
>>552
カイル×シャロン純愛もの。

554:名無しさん@ピンキー
07/09/09 00:26:55 1F2od0mZ
>>553
了解
挑戦してみますw

とりあえず、初めての投下なので
読み切り物みたいな短いものになるかも知れませんが
宜しくお願いします

555:531
07/09/09 02:14:08 CfVaEZuj
この度はありがとうございました。
良い評価をもらえた事で大変満足しております。
これにおごることなくまた色々書いていきたいと思います。

>>547
僕も皆の中に入ってたりするのかな。
だとしたらありがとうございますw

>>548
激しくありがとうございます。

単純に自分自身のミスと言いますか…
1レス1段落って感じで15レスで一話が出来るように形成してるのですが、
7を書く際に以前の5を6だと思い込んで7で打ち込んでました。
で、コピペして14個貼ったときに数が足りないのに気付きました。

>>549
べ、別にあんたに言われたって嬉しくなんかないんだからっ!

>>550
いえいえ、こちらこそ教師と生徒の禁断の愛には憧れます。
良い話を拝見させていただきました。
サツキさんはきっと弟君の恋愛も優しい目で見てくれると思いまして…。
「俺ワールド」全開の話でスイマセン…。

>>551
ありがとうございます~。
色々なキャラクターで話が書ける人はスゴイです。
僕は自分の好きなキャラでしか書けないので…。

>>552
ありがとうございます。
じゃ、そうですねぇ…
「メダルを作る為に横から絵を書かせて欲しい」というマロン先生のお願いに水着で良いのに何を勘違いしたのか
裸で来てしまい困惑するシャロン、のシチュでお願いします。

あ、もう決まってましたね。


この度は本当にありがとうございました。
また皆様を楽しませることが出来れば、と思います。
それでは失礼します。

556:554
07/09/09 03:21:29 1F2od0mZ
とりあえず眠れないので
書きますね 初投下なので
かなり短く、題名そのまんまなのは勘弁してください
あと、すいませんがエロは無しです
では、カイル×シャロン純愛始めます・・・・・・
【カイル×シャロン】
「おぉぉぉろかものぉぉぉぉぉぉ!! 」
凄まじい怒声がアカデミーのグラウンドに響き渡る
「こ、こんなのおかしいわよ!」
少女は反論するがその声は届かず真紅の雷が彼女を襲う
「わ、わたくしの実力はこんなもので無くてよ!!」
少女はそう言いまた補習を受けるが結果は・・・・・
「 きぇぇぇぇい!」
再び大きい怒声が響き雷が彼女を襲う
「な、なんてことをするんですの!? 」
彼女がようやく開放された時すでにグラウンドは夕日で紅く染まっていた・・・・・
彼女の名はシャロン、富豪の一人娘で幼いころから英才教育を受け学問の成績は優秀であったが、スポーツの成績は目も当てられないほど酷かったのである
「ま、まったく!、スポーツなど野蛮なジャンルは無くすべきですわ!!」
シャロンは今回の補習のあまりの出来なさに教科そのものより自分に腹が立っていた
「早く寮に戻り、冷たいシャワーでも浴びましょう・・・・・・」
そう思いながら寮に向かっている途中今度は美術室から声が聞こえてくる
「アレに代わって、おしおきだー!」
「うああっ、お許しをぉっ!! 」
この声はマロン先生と・・・・・・カイルですわね
シャロンはこっそりと窓を覗いた・・・・・

557:【カイル×シャロン2】
07/09/09 03:45:11 1F2od0mZ
そこにはやはり頭に浮かんでいた1つの光景が広がっていた
「今度不合格だったら、あのスナイパーに狙撃してもらうんだらね~!!」
相変わらず冗談なのか本気なのかわからない脅しを言ったあと、マロン先生はプリプリしながら美術室を後にした・・・
「また、不合格だぁ~・・・・・」
カイルは自分の成績に落胆していた
「あら?、不合格?情け無いですわね・・・・・」
シャロンは思わずカイルに向け言葉を発してしまった
「え!?、あ、しゃ、シャロンさんじゃないですか、こんばんわ」
急に声をかけられ少し驚くがいつものように笑みを浮かべながらシャロンのほうを向き
「シャロンさんも予習終わったところですか?良かったらご一緒に帰りませんか?」
え?・・・・一瞬シャロンは言葉を失った、何故なら彼女はまだ男性と2人きりになどなったことは無かったからだ
(な、何を言ってるの!?、この方、そ、それは・・・・私が容姿端麗で成績優秀なのは解りますけど・・・・・)
そんなことを考えているうちにカイルはいつの間にかシャロンの横に来ていて
「さぁ、帰りましょうか」
「え、えぇ!、私と一緒に帰れることを誇りに思うことね!!」
彼女はいつもの強がりを言ってしまった
しかし、カイルは怒ることも悲しむことも無く
唯、笑顔で
「すみません、恐縮です 」
その1言で自分の本当の気持ちを表しているのだ
流石のシャロンもここまで丁寧にされると、悪く思えたのか
「べ、別に良いわよ!!、む、無理に喜ばなくても良いですわよ?」
そして、彼女はまた自分が素直になれていないことに気付いてしまう
しかし、カイルのほうは
「いえ、嬉しいですよ、シャロンさんのような方と一緒に帰れるなんて、僕はなんて幸せ者なんでしょう」
この言葉を聴いたとたんシャロンの頬はみるみる紅くなっていく
勿論、今時にしてはとても古いような言い回しを聞いて恥ずかしいのもあるが、一番の原因は自分であった
自分自身の恥に彼女は頬を紅く染めた


558:【カイル×シャロン3(LAST)】
07/09/09 04:38:54 1F2od0mZ
もやもやしながら歩きながらもシャロンとカイルは
何とか寮と学校の間まで来た
「お、お待ちなさい!!」
シャロンは少し先を歩いているカイルに話しかけた
「え?、な、なんでしょうか?」
カイルは相変わらず無垢な笑顔で返事をしてくる
「あ、あなたって人は今の時代に何ですか!!あの台詞は!!」
顔を真っ赤に染めながら彼女はカイルに詰め寄る
「え?、だ、だって、僕は本当にそう思っただけですよ?」
カイルは笑顔でまるで挨拶でも交わすのごとくさらりと言い放つ
この言葉を聴いてシャロンの瞳からは少しずつ涙が流れ落ち
「な、何であなたはそんなにいつも真っ直ぐなんですの!?私なんて・・・・うっ・・・・ぐすっ・・・・」
カイルは突然の事態に少し驚き
「ど、どうしたんですか?シャロンさん?」
心配になり、落ち着かせるように声を掛けるがシャロンは本格的に泣いてしまう
「ひっ・・・・わたくしなんて・・・・賢者を目指している理由は唯の私怨ですのに・・・・あなたは・・・・困っている世界中の人々を助けるためという立派な目的を持って賢者を目指していますのに」
「わ、わたくし・・・・ぐすっ・・・ごときが賢者になる資格なんて無いですわ・・・・・それとあなたと帰る資格も・・・・」
そう言い走り去っていこうとする腕をカイルは掴み
「ひっ、な、何をなさるの!?、は、離しなさい!!」
シャロンは腕を振り解こうとするがいくらカイルが温和な性格でも力は男性なのでシャロンよりかはあるので一向に離れない
「お、落ち着いてください!、僕の話を聞いてください!!」
それは初めて聞く彼の大声だった
「ひっ・・・・うっ・・・・な、何ですの?」
大声に驚き力が抜けかえるのほうを振り向き
カイルはいつも通りの笑顔に戻っていて
「そんなこと言っては駄目です、お父さんを超えることが貴方の目標なんですよね?」
「ならば、その目標に価値を付けてはいけませんよ・・・・僕は世界中の困っている人を助けてあげたい」
「そして、あなたはお父さんを超えたい、それぞれ目標は違うかもしれませんが、立派な目標ではないですか」
カイルはシャロンを諭すかのようにそう言い聞かせた
「うっ・・・・で、でも、わたくしなんて・・・・スポーツは駄目ですし・・・・雑学も駄目ですし・・・・・アニメ・ゲームも・・・ぐすっ」
「出来るのは学問と芸能しかないのですわよ?」
またシャロンの瞳から涙がこぼれ始め
「ぼ、僕もスポーツとアニメ・ゲームは苦手です・・・・、それでも雑学は自信ありますよ」
「なので、苦手な所を他の人に聞くのはどうでしょう?僕も最近はレオンやラスクにスポーツやアニメ・ゲームのことを聞いてますし」
そうカイルはシャロンに提案したが
「うっ・・・・わたくしなんて・・・・ひっ・・・嫌われているから、誰も相手になんかしてくれませんわ・・・・・」
シャロンはそう言うと大粒の涙を流し続け
「うっ・・・ひっぐ・・・・わたくしみたいな者が周りの者と喋る資格なんて無いですわ・・・」
カイルはそれを聞き、励ますように
「そんなこと無いですよ、もし仮に・・・・仮にですよ?そうだとしても僕は貴方の味方です」
シャロンはそれを聞いた瞬間、カイルに抱きつきないてる顔をカイルの胸板に押し当て
「ひっ・・・・貴方って人は・・わたくしとは違って・・・本当に・・ぐすっ、真っ直ぐすぎるんだから・・・・」
カイルはそれを聞きシャロンの髪を優しく撫でながら
「そんなことないですよ?貴方も十分素直じゃないですか、こうしている以上・・・・」
そしてシャロンはそれを聞き涙を拭き、抱きついているカイルの顔を見上げながら
「ねぇ?カイル・・・・その・・・・えと・・・・き、キスを・・・・・///」
シャロンの心臓の鼓動は急激に高くなった
「え?解りました・・・・それでは・・・行きますよ?」
カイルの唇がシャロンの唇に近づき
「カイル・・・・・愛しているわ」
「僕も貴方を愛しています」
お互いが言い終えた後互いの唇が重なり合い
何時の間にか2人を包み込んでいるのは夕日ではなく
優しい月の光だった・・・・・

~fin~

559:554
07/09/09 04:41:57 1F2od0mZ
以上です
初投下な俺が書いた作品ですが
楽しんでいただけましたら光栄です



560:名無しさん@ピンキー
07/09/09 14:06:25 Fw5WQ0Tj
青春って良いねぇ。GJ!

561:名無しさん@ピンキー
07/09/09 14:43:56 L5PYazO0
カイシャロリクしたものです。
ありがとうー!青春すぎて萌えた!!!

562:名無しさん@ピンキー
07/09/09 15:32:53 uNJv8wQF
夕刻の図書室。
「ねぇ、カイル。これって何て読むんですの?」
「あぁ、はい。それはですね・・・。」
シャロンのお願いでカイルは彼女の宿題を手伝っている。
「『臭い』ですね。」
「!?」
カイルの突然の言葉に驚く。そして、肩を震わせるシャロン。
「・・・?シャロンさん?」
「し、し、し、失礼ねー!」
顔を真っ赤にしてカイルに平手打ちを喰らわせるシャロン。
「ふぶっ!?」
溢れる涙を抑えて図書室を飛び出すシャロン。
「・・・僕、何か悪いことしましたっけ・・・?」
場所が変わってここは女子大浴場
「・・・カイルさんの馬鹿・・・。女の子に向かって臭いだなんて・・・。」
湯船に顔の半分まで浸かって物思いにふける。
「私だって毎日お風呂に入っているのに・・・。」
遠くで物音が聞こえ、そちらの方を見ると誰かもう一人大浴場に入ってくる影が見えた。
「あら、クララさん・・・。」
「あ、シャロンさん。こんばんわ・・・う~ん、今日は私が一番じゃなかったですねぇ。」
クララが少し悔しそうな顔で微笑みかけてくる。
「あれ、シャロンさん。目が少し腫れていますよ?」
クララが心配そうな顔で覗き込んでくる。
「そ、そんな事は・・・。」
「もし、良ければ何があったか話して貰えませんか?」

563:名無しさん@ピンキー
07/09/09 15:59:50 uNJv8wQF
クララさんになら話してもいいか・・・。シャロンは今までの経緯を話した。
「・・・そう、そんな事があったんですか。」
「まさかカイルさんがそんな事を言うなんて思ってもいませんでしたから・・・。」
「・・・あの、シャロンさん。少し聞きたいのですが・・・。」
「・・・何かしら?」
「シャロンさんが聞いたのってまさかこんなモノじゃなかったですか?」
曇っているガラスに指で何か記号を書く。
「それですわ。・・・だけど、それが何か?」
「えっとですね、驚かず聞いてください。」
謝らないと・・・謝らないと・・・。
暗い寮の廊下を走る。途中、先生に廊下を走るなと怒られたが今は気にしていられない。
「はぁ・・・はぁ・・・。」
カイルの部屋の前に到着する。
あの時、クララに教えて貰った。あの記号はξと書いて「くさい」と読む事を。
シャロンはどう言う訳か「臭い」と聞き間違えたようだ。
カイルの部屋のドアをノックする。「はーい。」という声と共にカイルが出てくる。
「どなたですか?・・・あ、シャロンさん。」
「そ・・・その、カイルさん。今日の夕方の事ですけど・・・。」
シャロンがカイルにしてしまった事を謝ろうとしていると、先にカイルが・・・
「今日はすみませんでした。僕のせいでシャロンさんを傷つけてしまった事を謝ります。」
深々と頭を下げて謝罪するカイル。
「今後とも気をつけていきますので、どうか僕の失礼をお許し下さい。」

564:名無しさん@ピンキー
07/09/09 16:23:09 uNJv8wQF
どうして・・・どうしてこの人はいつも自分を悪者にするの・・・。
「おやめなさいカイル!」
「・・・え?」
「殿方がそう簡単に頭をへこへこ下げるモノではありませんわ!」
カイルを叱りつける。
「それに、私は貴方を謝らせに来たんじゃないんですのよ。」
そう、私は謝りに来た。
「その・・・あの時、私は勘違いをしたんですの。」
恥ずかしながらも「くさい」を「臭い」と勘違いした事。
頭に血が上ってカイルをぶってしまった事。
それらを謝罪したシャロン。
「ですから、カイル。貴方私をぶちなさい。」
「えぇ!?」
「私だけカイルをぶって貴方は私をぶたない。それは不公平ですわ。」
「そんな、女性をぶつだなんて・・・。」
「いいから早くぶちなさい!」
固く目を瞑り頬を差し出すシャロン。
往復をされても仕方ありませんわ。だって私はカイルを傷つけたんですもの・・・。
カイルが動く気配を感じる。歯を食いしばり衝撃に供える。
しかし、シャロンが感じたのは温かく包み込まれるようなもの。
「・・・?」
目を開けるとそこは真っ暗だった。いや、カイルの制服であった。
「・・・カイル・・・さん?」
その人の名を呼ぶ。
「馬鹿ですねぇ・・・。」
「バ・・・!」
「シャロンさんは馬鹿ですよ。僕なんか全く気にしていないのに・・・。」
優しく頭を撫でられる。

565:名無しさん@ピンキー
07/09/09 16:40:30 uNJv8wQF
「それなのに、シャロンさんは謝ろうとしている・・・。」
明らかに自分が悪いのに全く咎めもせずに・・・何でこの人は・・・。
「お願いだから、私の事を嫌いにならないで・・・。」
つい、本音が口から漏れてしまう。
「こんな事で嫌いになんかなりませんよ。」
また頭を撫でられる。
「うぅ・・・。」
自然と涙が出てくる。
「あぁ、ほらほら泣かないで下さい。」
子供をあやすように優しく背中を叩かれる。
暫くしてシャロンがようやく落ち着きを取り戻す。
「もう大丈夫ですか?」
「・・・平気ですわ。」
カイルの胸から離れる。
「さて、それじゃあ。」
シャロンがカイルの部屋の中に入る。
「宿題の続きをしましょうか?」
                終
うむ、支離滅裂になった。554氏の作品に便乗して作ってみました。

566:名無しさん@ピンキー
07/09/09 17:46:28 L5PYazO0
激しくGJ!!!!
カイシャロ萌えすぎる……!

このスレは神が大杉。


567:名無しさん@ピンキー
07/09/09 18:29:44 nM98gHXR
GJ

シャロン可愛いよ。



次はセリオスとが見たい

568:名無しさん@ピンキー
07/09/09 20:23:14 2K3Qwvri
二人纏めてしまってすまそが、カイシャロの両名GJ!
エロがないといっても全然イイじゃないですか。
キャラ萌えスレでカップリングをやると五月蝿いし、これからもエロあり・なし含めていろいろやっていきましょうよ

ドマイナーなギリシャ文字を書けるクララは流石か。


ところで、昔の書き手たちを最近見ないね。
カムバーック!

569:名無しさん@ピンキー
07/09/09 20:47:45 Xz40zov8
セリシャロチャレンジします!
早く家帰りたいorz

570:554
07/09/09 20:48:42 1F2od0mZ
お役に立てて光栄ですw
初めての投下+シャロンを使っていないと言う問題点もありましたが
何とか書けました
自分はこういうのに自信が無かったのですが
今回のでだいぶ自信がつきましたw
今度は自分が考えたあまり無いシチュを考えて見ます
(タイガ×ヤンヤン、セリオス×ルキア,etc・・・・)

とりあえず、読んでいただきありがとうございました

571:名無しさん@ピンキー
07/09/09 22:58:29 V+32XUf+ BE:649144883-2BP(1)
激しくGJ



…今日アメリア先生と赤いのの誕生日だったんだな、全力で忘れてた。アッーを見て思い出しました。

572:364
07/09/10 01:13:01 Xa6XM7oc
今来たら、とんでもないことにwww
>>485
二人に翻弄されるカイルが良かったです。
>>509(4-172)様
とにかく、感服いたしました!
>>531
ユウがいると、ほのぼのします。
>>554
祝、初投下!甘酸っぱいのをいただきました。

叫んだ通り、
レオン×ルキアとセリオス×シャロンを投下します。
セリオスのはまた後日投下予定。
レオルキは【ring】
セリシャロは【策士の罠は極上の罠】
NGの際、上のカッコ内をカッコよくスルーしてください。

573:ring
07/09/10 01:16:16 Xa6XM7oc
誕生日パーティをこっそり抜け出して、屋上へのドアを開ける。
「誕生日おめでとう」
そこで待っていたルキアの唇がそう、動いた。
九月九日はアメリア先生が生まれた日でもあり、レオンが生まれた日だ。
差し出された箱を受取り、彼がはにかむ。
「サンキュ。なかなか抜けられなくて、悪い…寒かったろ?」
「ううん、平気」
クラスメートから渡されたプレゼントも嬉しいが、彼女から貰うプレゼントがもっと嬉しい。
「嘘だろ」
彼女の手を引き、自分の腕で抱き締める。
温もりが冷えた躯を溶かしていく。
次に溶けるのは何?
ふくよかな躯を抱き締め、レオンはルキアの首筋に唇を当てる。
「躯冷やすなよ」
「んっ……ごめん」
夜の闇に浮かびあがる星々は煌めく。
熱を増す躯、ルキアはぽつりと呟く。
「私ね…レオンの両親に会いたい……」
「急に、どうしたんだよ?」
顔を上げ、その頬に触れる。
「レオンが生まれたのは、レオンの両親がいたから……だから、私がレオンに逢えたんだ」
腕を離れ、フェンスに一歩ずつ近付く。
今晩の月は満ちようとする。
「レオンのお母さん、それからお父さんに会ったとき、ありがとうって言いたい」
くるりと振り向き、いつも以上の笑顔でにっこりと、そう言った。


手を繋ぎ、フェンスに寄りかかり、星を眺める二人。
レオンがプレゼントの箱を空けると、シルバーのリングがちょこんと収まっていた。
左の小指に通し、夜空にかざす。
「すげー…本当にありがと」
「どういたしまして。実は…ほら、お揃い!」
ルキアは首からチェーンを取ると、もう一つのリングが現れる。
止め金を外し、リングを左の小指に通す。

「さっきの話の続き…いいか?」
彼がそう尋ねたので、彼女は縦に頷く。
「両親がいなきゃ…俺は産まれることもなく、こうして…ルキアに逢うこともなかったんだろうな…」

「「逢えて良かった」」
伝えたい言葉は同じだった。
「ははっ…考えていることは同じだったか」
「それ、私が一番先に言いたかったのにー!」
ちょっと待ったと彼。
「俺は親父を越えてやる」
ルキアの左手を取り、小指のリングに触れる。
「いつかは指輪をずらそうな」
「レオン………大好き」
ルキアは彼の首に腕を絡める。
それから、目を閉じて…キスをした。
軽いキスから始まり、次第に深くなる。

後は何も考えられないくらい、深く甘い夢へと………堕ちた。

574:策士の罠は甘い罠
07/09/10 01:20:11 Xa6XM7oc
『図書室内では、以下の行為を見付け次第、直ぐに強制退室を命ず。
私語の多い雑談
室内での飲食
特殊蔵書の持ち出し
蔵書への書き込みなど、
利用者の迷惑に当たる行為を禁ずる。

なお、図書室内の特殊蔵書区域の棚の閲覧には、司書も立ち合う』

◆◆◆

最近のシャロンは胸に煩くなった。
「それは良かったじゃありませんこと。クララに素敵な彼……はいぃ!?」
三日前、親友のクララからカミングアウトされた事実に、大変ショックを受けたのでした。
相手がどうであれ、成功の決め手は胸の膨らみにあると。
安直な答えしか浮かばない。
──やはり、胸が必要だと。
クララといい、某巨乳少女といい、
この学校の女子生徒は大体胸が大きい(一部を除く)。
そして、恋愛中だ。
発育はいい筈なのに、遺伝子レベルの問題が彼女を悩ませる。
思春期が終わる前に、どうしても胸だけは…。

「世の中、不公平ですわー!!!」
屋上からの主張は地球の裏側まで届いたとか、届かなかったとか。

それから数日後、事件は会議室ではなく、図書室で起きた。

575:策士の罠は甘い罠
07/09/10 01:21:35 Xa6XM7oc
◆◆◆◆◆
「ここに間違いありませんわ」
放課後の図書室にはシャロンがひとりいるだけで、閑散としている。
ついさっきまでいた下級生のお喋りを盗み聞きし、帰ったところを見計らって、図書室の奥に移動した。
下級生が話題にしていたのは、身体の一部のサイズを変える魔法が載っている本がある、という噂。
もしや、胸も変更可能なら、やらない手はない。
いい話は突然やってきた。
おまけに下級生はちゃっかり書名まで口に出し、シャロンにとっては好都合。
「今まで小さい胸に苦しんでいた私へのプレゼントに違いありませんわ!」
今、神様をも味方につけた彼女は無敵だった。
苦手なスポーツで雷が落ちても、彼女の人生に曇なし。

奥のゾーンは特殊蔵書区域で、持ち出し禁止の棚が並ぶ。
ここにあるのは、難しい魔法やリスクの高い魔法の方法を集めた本が埃を被っていた。
シャロンは今、その場所に立っている。
区域に入るのはまだいいが、持ち出しは厳禁。
閲覧となれば、司書の立ち会いが必要だ。
生憎、司書は出張中。
「さ、早く見付けて帰りましょう」
それだけ埃臭い場所にいたら、呼吸器官に悪いので、早くお目当ての本に出会いたいものだ。
「…………あら?」
一冊だけ、埃をかぶっていない本が棚にある。
手の届く範囲にあるそれは、誰かが最近持ち出したと推測出来た。
「全ては胸の為ですわ」
シャロンは丁寧に本棚から抜き、大急ぎで図書室を出る。
部屋に戻り、埃を払ってから、タオルケットに本を包んだ。
「ここで術を使うのは、危ないですわ」
部屋で発動してしまうと、隣室を巻き込みかねない。
その為にも、別の空き部屋で行う必要がある。
出来れば、誰も知らない場所へ─。
「………!…そうですわ」

576:策士の罠は甘い罠
07/09/10 01:23:37 Xa6XM7oc
◆◆◆◆◆
その夜だった。
シャロンが向かったのは、研究室が多く点在する建物で、見回りは手薄で知られている。
誰かに見られては不味いので、立入禁止の研究室に入る。
ポケットから杖を取り出し、その先を魔法で火をつけ、先を行く。
以前、この研究室で実験中に事故があり、生徒が一人亡くなった。それ以来、鍵をかけていたが、どこかの誰かがそれを壊したので、そのままになっている。ドアを開き、廊下の先にある突き当たりを右に曲がれば、研究室に着く。
とりあえず、杖の火を燭台に移し、手近な椅子の上を魔法で払い、タオルケットから本を出す。
包みを椅子にかけて、呆れる。
「……凄い有り様ですわね」
とは言うものの、殺風景の壁には元素記号の羅列がびっしりと書かれ、実験器材が机上に並べられてあった。
レポート用紙は黄ばんで、この部屋が長いこと、人に片付けられなかったのがわかる。

床を調べると、何度も書き直したサークルがあった。
幸い、基礎の魔法陣が一つ残っていたので、余計な手間が省ける。
本を開き、陣に白いチョークで書き足していく。
複雑な陣円を作るのは難しい作業だが、シャロンは間違えずに三角を円の中心に描く。
チョークを陣外に出し、深く呼吸する。
本の説明を何度も読み返し、術の詠唱を始めた。
「朱の地より…」
「──そこで何をしている」
すっと響いた別の声は、前振れもなくシャロンの耳に届いた。
「!」
薄明かりの研究室に教師が入って来たのなら、これはお仕置きものである。
振り返り、本を閉じる。
「………誰ですの?」
侵入者の靴は床を叩く。
「僕だ」
その声に聞き覚えがあった。

577:策士の罠は甘い罠
07/09/10 01:26:06 Xa6XM7oc
ゆっくりと暗闇から出て、燭台はその輪郭と銀髪を照らした。
シャロンの同級生・セリオスが憎い相手の不正を見付け、せせら笑っているように彼女は見えた。
「セリオス……どうしてですの?」
「それは僕が聞きたい。その本は持ち出し禁止じゃないか?まあ…僕の記憶が正しければの話だけれどね…」
「こっ…これは、一般書籍ですわよ!」
「僕はその本に見覚えがあるんだが…見せてくれないか?」
「その位置からでも見えますでしょう!?」
泣きそうな悲鳴で威嚇するも、セリオスがにじり寄る。
「ちょ、ちょっと!」
彼が一歩進めると、彼女は一歩下がる。
「悪いが君の為だ」
「何のことですの?断固拒否致しますわ!」
─私の為なら、見過ごして。
─私はただ、胸がある女性でありたいだけですのに…。
心中に秘めた願いの為に、シャロンは本を抱え、後ろに下がる。

─背中が冷たい。
冷えた感覚を知って、愕然とする。
追い込まれた。
「嫌っ!」
彼は彼女に近寄ると、それを無理矢理取り上げ、パラパラと捲り、直ぐに本を放り投げる。
「あっ!」
手を伸ばすシャロンだが、セリオスが手首を掴み、壁に張り付ける。
「あっ!」
ややあって、本が床に衝突し、一瞬で灰となった。
彼が瞬時に燃やしたのだ。
「イージス=ダルトア…」
シャロンの顔に縫い付けられた手首と、別の手。
向かい合うセリオスが鋭く睨みながら続ける。
「この作者は違法魔術作成と配布のした犯罪者で、本の中身は嘘だ」
「!?そんな!嘘ですわ!いい加減なことを言わないで!」」
「多分、誰かが持ち込んだ違犯品だ。上手くアカデミーに潜り込めたが、その効果が切れたのだろうな…」
「嘘ですわ!いちいち茶々を入れないで下さらない?そこをおどきなさい!」
「それは出来ない相談だ。君は助かったんだ。あの術を発動したら、君はどうなっていたことか…」
絶望の淵に追いやられ、セリオスが密告したら、教師陣からの鉄槌が下るに違いない。
「そんなこと、怖くもありませんの!私はどんな罰を受けても構いませんわ。こんなちっぽけな胸とはオサラバしたいのに、貴方は…」
シャロンはうつ向き、瞼に溢れんばかりの涙を堪え、再び向き合う。
「私のことなんか放っておいてくださいませんこと!!」

578:策士の罠は甘い罠
07/09/10 01:27:23 Xa6XM7oc



「───くだらない」
少しの間、沈黙を破ったのはセリオスのたった一言だった。
「…くだら…ない?…そうね、貴方にしてみればくだらなくても、私には──っく!」
突然のことだった。
唇がきつく押し当てられ、息が出来ない。腕を動かそうにも、セリオスが手首を壁におしつけているので、動かせない。
「んっ!んんっー!」
深く重なった互いのそれは、やがて彼のが彼女のを覆い被さり、彼女の文句を喰らう。
「んっ…く……んぅ……」
ややあって、彼が唇を離すと、銀の絲(いと)が伝う。
「君は誰よりも美しい。だから、無理に背伸びをしなくていい──僕の言いたい事は分かるか?」
その蒼は真っ直ぐに碧を見つめる。
セリオスの澄みきった蒼に映るはシャロン。
「…セリオス…」
「それに、僕は憎い奴にこんな真似はしない。それに」
掴んでいた片手を離し、もう片方の手を引いた。
「!」
シャロンの躯はセリオスの腕に抱き締められ、彼女は目を白黒させる。
「こんなことはない」
囁かれた言葉。
きつく抱かれる躯。
彼女を受け止めるは温もり。
ふと、何かの鼓動を感じる。
セリオスの心拍がとくんとくんと打つ。
「セリオス…」
シャロンは顔を上げる、するとセリオスは顔を横に反らし、罰の悪い顔をした。
不正解をした時のあの表情を。
「……分かったか?」
「‥‥‥わ…分かりましたわよ。高望みはいけないんですものね」
それと…、と彼女は顔を真っ赤ににして、セリオスの制服を掴む。
「…む、胸がない私を…捨てるのは、一生許しませんわよ!……八代先まで祟って、差し上げますわ」
恥じらいながらも、シャロンは勇気を振り絞って答える。

「───覚えておこう」

579:策士の罠は甘い罠
07/09/10 01:49:25 Xa6XM7oc
「あ…そろそろ、戻りませんと。寮の見回りが…」
「そうだった…」
タオルケットを取り、シャロンは頭からすっぽりとかぶる。
「どうした?」
セリオスが布をめくろうとした瞬間、シャロンは彼の耳元で囁く。
「おやすみなさい」
「途中まで送りましょうか?お嬢様」


◆◆◆◆◆

目が醒めると、寮の天井を見ていた。
眩しい朝日が窓から差し込み、清々しい一日になるだろう。
クシャクシャのタオルケットをお腹にかけたまま、シャロンはベットで仰向けになっていた。
唇に触れると、夕べの事件を思い出し、顔を赤く染めた。
昨日は夢じゃなかった。
「…セリオス…」
本人からの返事はなく、可愛らしい小鳥がさえずる。
あの後、セリオスが送ってくれたが、その後の記憶がない。
「ま、いいでしょう。そろそろ教室に行きませんと」
その時は良かった。
まだ、シャロンは気付かない。
躯に潜む、異変を。

「シャロンちゃん、おはよう」
「あら、クララ!ごきげんよう」
教室へ行く途中、シャロンはクララに会った。
クララは思い出したように、シャロンにこういった。
「今日の三時間目、雑学は調理実習なんだって」
「まあ!クララの得意な実習じゃございませんこと」
「それが……今日は二人一組での実習で、ラスク君とヤンヤンちゃんが欠席で、シャロンちゃんはセリオス君と組むみたい」
「欠席が出てしまうなんて、大変ですわ。私がセリオスと……はいぃ!?」

580:364
07/09/10 01:51:12 Xa6XM7oc
一旦、切ります。
また仕込んできます。

やり忘れましたが、レオルキはあれでおしまいです。


581:名無しさん@ピンキー
07/09/10 07:20:43 YoGjS7W4
いいよいいよー。
wktk

最近活気があって嬉しい

582:名無しさん@ピンキー
07/09/10 18:21:48 vW7AtJf2
レオルキ、セリシャロすっごくGJです。
文章だけでその情景が思い浮かぶ臨場感に圧倒されました

583:名無しさん@ピンキー
07/09/10 19:52:14 mHdZ+MHj
「よいしょっと・・・。」
靴を脱ぎカイルの上に跨る。
「いい?アロエさん。なかにはこういうのもありましてよ?」
両足でカイルのモノを挟み、扱きはじめる。
「くぅぅ・・・っ!」
カイルの身体にお仕置きの時とは違う電撃が走る。
「ほらっ、ほらっ。気持ちいいでしょ?」
右足でモノを踏みつける。
「や、止めて・・・シャロンさん・・・。」
カイルの言葉を一切聞かずに次の工程に入る。
足の親指と人差し指の間にモノを挟め上下にさする。
「ほらっ・・・もう少しで・・・。」
さするスピードを速める。
「うぅ・・・っ・・・く!」
カイルのモノから液体が染み出してくる。
「さぁ、出てきなさい・・・。カイルの・・・。」
「く・・・ぁ・・・っ!」
カイルのモノから勢いよく精液が飛び出してくる。
「わぁ・・・シャロンお姉ちゃん上手・・・。」
アロエがその光景を見て感嘆する。
「ふふ・・・アロエさんも早く上手になりなさい。」
自分の服にかかった精液を指で掬い口に運ぶ。
「ふふ・・・美味しい・・・。」
「ホント!?私も食べてみた~い。」
アロエがカイルに駆け寄り、まだビクビクしているカイルのモノから精液を掬い取る。
「・・・うぇ・・・美味しくないよぉ・・・。」

もう少し続ける。
レオルキ、セリシャロ、カイシャロの方々GJです。
職人さんが沢山現れ、今が一番アツいですね。

584:名無しさん@ピンキー
07/09/10 20:25:12 561P+kYk
みんな凄いよ!秋は人を詩人にするのか。

しかし、素敵なシャロン様を拝めるのが
18禁のこのスレだけってのも変な話だな。

585:名無しさん@ピンキー
07/09/10 21:20:54 hC4SFmzo
>>364=572-580
GJです。
レオルキは短い中に凝縮された切なさを感じました。
セリシャロはシャロンの弱い所を見れるのがたまりません。
続きを楽しみにしています。
クララはQMA1の時は胸が大きかったのに、その頃のクララを引き継ぐのは今やユージンのガシャのみ…
だから胸が大きいといわれるとうれしいですね。

>>583
アロシャロの二人はどこまでしゃぶり尽くすつもりなのか…
続きが楽しみです。

>>584
書き手の書きたいことも書けないキャラ萌えスレよりも、ココの方がかなり好き放題に書けるので…

586:名無しさん@ピンキー
07/09/11 15:25:50 FgWJg/16
帰りのホームルームの時間・・・

「これはちょっと見逃せないわね・・・。」
教壇でアメリアが皆に向かって話す。
「前回のテストで不正があったなんて・・・。」
先ほど、他の先生からアメリア先生にとある話を持ちかけられた。
その内容とはテストの事。女子生徒全員が同じ設問で正解し、不正解をしていたのだ。
これはカンニングではないのかと言う話であった。
「誰が提案したの?」
女子生徒に向かい強い口調で話しかける。
「・・・ひっ!」
今まで聞いたことの無いアメリア先生の大きな声に驚くアロエ。
「・・・そう、誰でもないの。・・・それじゃあ白状するまで皆残って貰います。」
男子生徒の一部から不満の声が上がる。
「これは連帯責任です。」
男子生徒から誰だよ早くしろよと声が上がる。
「・・・私です。」
クララが手をあげて答える。
「そう、貴女だったの・・・。」
「クララ、あれは私が・・・。」
隣でユリが声をかける。
「いいの、気にしないで。」
「それじゃあ、貴女に責任を取って貰います。」
腕を掴まれ教壇まで連れて行かれる。

587:名無しさん@ピンキー
07/09/11 15:45:23 FgWJg/16
「それでは、黒板に向かってこの教壇にうつ伏せになりなさい。」
言われた通りうつ伏せになると杖を片手に魔法を詠唱するアメリア。
光のロープが現れクララの四肢を教壇に固定する。
「いい事?カンニングなんてしたらこうなるのよ・・・。」
クララのスカートを捲り、白いショーツを膝まで下ろす。
「反省しなさい!」
その声と供に、杖でクララのお尻を思いっきり叩く。
「いたぁい!」
その後、女子生徒の人数×10の数だけ叩かれたクララ。
「・・・よし、これに懲りてもうカンニングをしない事。それでは解散です。」
拘束を解き、杖をしまって教室を出て行くアメリア。
あのクララがねぇ・・・と、口にして教室を出て行く男子生徒。
「クララ、大丈夫!?」
しゃがみ込んでしゃくり上げるクララに駆け寄るユリ。
「何で・・・何でそんな事するのよ・・・。」
クララを抱きしめるユリ。
「あの・・・私はこのクラスの委員長ですから・・・皆の責任は・・・私の・・・。」
「馬鹿っ、何で貴女一人で抱え込んじゃうのよ・・・。私が悪いのに・・・。」
「そうですわ、もっとクラスの人達を信じなさい。」
シャロンとアロエが現れる。
「そうだね、クララは責任感がありすぎるから・・・。」
ルキアとヤンヤンが現れる。
「さぁ、クララだけお仕置きされるのは不公平ね。皆でアメリア先生に話をしに行きましょう。」

女子友情ネタ?

588:名無しさん@ピンキー
07/09/11 15:54:26 FgWJg/16
あと、エ○漫画で学園ものと行ったら委員長を・・・
ってのが多いような気がするので、脳内委員長候補№1のクララを選んでみました。
あと、最後の台詞はマラリヤです。

589:名無しさん@ピンキー
07/09/11 21:31:24 rooEhB4A
ひとりの少女の決意と涙に
女 た ち は 立 ち 上 が っ た
クララの汚名は晴らされることでしょう。

しかし飴先生叩き過ぎ。Sか?

590:名無しさん@ピンキー
07/09/11 23:01:14 7wR18fOH
こう考えるんだ
名前が飴で行動は鞭

591:名無しさん@ピンキー
07/09/11 23:46:50 vR3S28C9
マロン先生(MARRON)のMはマゾのM?

最初に服を脱がせて、椅子に縛り付けて貰う。
「ひゃぁっ!?」
次に取っ手の部分に穴を開け、紐を通した洗濯バサミで両乳首を抓んで貰う。
「そ、それじゃあその紐を思いっきり引っ張って・・・。」
最後にぐいっと引っ張って貰う。すると乳首が取れるかと思う位激痛が走る。
「ひぃっ!・・・あはぁ・・・いい・・・気持ちいいよぉ・・・。」
びりびりする感覚を楽しみ、うっとりしながら空を眺める。
「・・・満足しましたか?」
あの人が半分呆れ顔で覗き込んでくる。
「だめぇ・・・もっとやるのぉ・・・。」

小学生の頃やっていました。・・・いや、乳首じゃなくて瞼でやってましたが。
勿論、脱いでいません。激痛に耐えるってゲームが流行ってました。

「次はガムテープでやるのだ!」

592:名無しさん@ピンキー
07/09/11 23:53:54 xq28AAJb
乳首でもグロいけど瞼はもっとグロいな…
お、俺はパスするわ…

593:名無しさん@ピンキー
07/09/12 09:53:05 eEyiYKYw
このスレ、結構前からROMってたんだが・・・


ユウ×サツキのSSなら、書いてやる。
いや、ていうか書かせて下さいorz

594:名無しさん@ピンキー
07/09/12 09:56:27 eEyiYKYw
>>593
【すまん、sage忘れた】

595:名無しさん@ピンキー
07/09/12 10:11:22 JyPGacTr
>>593
待ってるぜ

596:593
07/09/12 13:19:06 eEyiYKYw
よし、それじゃあ完成次第投下する。
投下が不定期だが、そこは了承願いたい・・・

597:593
07/09/12 13:53:58 eEyiYKYw
じゃあとりあえず、プロローグを。
タイトルは「a boundary line」。














僕は、いつも隣に大事な人がいる。
それは、人じゃなくて幽霊だけど・・・
・・・とっても優しくて、綺麗な、自慢のお姉ちゃん。
それがサツキお姉ちゃんだった。

僕とお姉ちゃんは、あの事件以来、ずっと一緒に過ごしてる。
授業中も、食事中も・・・もちろん、寝るときだって。
僕はそうやって、ずっと一緒に居たいほどサツキお姉ちゃんが大好きだった。
優しい、姉として・・・


・・・でも。
ずっと一緒に居て、サツキお姉ちゃんを見ていたら・・・
僕の心に、不思議な感情ができたんだ。
そして・・・
・・・僕はあの夜、この感情を爆発させちゃったんだ・・・

598:名無しさん@ピンキー
07/09/13 03:14:10 NyKz/k1Z
香ばしいユウサツ、wktk~

599:名無しさん@ピンキー
07/09/14 21:46:53 kFbk24py
カリカリと教室中にシャープペンシルの音が響く。
今はテスト中。いつもは五月蝿い教室だが今日は静かだ。
一方、監視役のアメリア先生は椅子にもたれ掛かって暇そうな顔をしている。
「はい、いきなりですが問題です。」
テスト中、アメリア先生が手を上げて突然立ち上がる。
何事かと皆が手を休め、顔をあげてアメリアを見る。
「魔法のランプと男性器。さて、これに共通するものは?」
暫しの沈黙の後、皆作業に戻る。
「あぁん、皆無視しないでよぉ・・・。誰か答えてくれない?」
見渡すが皆無視をする。
「くすん・・・いいわよ、皆で先生を無視して・・・。」
教室の隅でしゃがんで足元に転がる消しゴムをいじる。
「あの・・・先生?」
クララが話しかける。
「え、何々?答える気になった?」
ぱぁっと明るい笑顔になる。
「いえ、その消しゴム落としたので返して貰えますか?」
(´・ω・`)とした顔でクララに返す。
「あの・・・さっきの答えって『形』ですか?」
返す時、クララが答える。
「残念、正解は『擦ると精が出てくる』よ。この精とはランプの・・・」
説明しようとしたその時・・・
「こらー、アメリアちゃん!テスト中に邪魔をしたら駄目なのだー!」
「マ、マロン先生・・・。」
教室の戸が開きマロン先生登場。
「君には指導が必要だね。お仕置きだー♪」
首根っこを掴まれ何処かへ引き摺られていくアメリアでした。
「わ~ん、ごめんなさ~い。だって暇だったんだも~ん。」

保守小ネタ

600:名無しさん@ピンキー
07/09/16 00:04:26 /no7Fdws
かわいいアメリア先生じゃありませんか。

「何や、クララは形も知らんのかいな。ほな俺が見せたるがな。どや」
「きゃーっっ、タイガさんの股間にかわいいつくしがっっ」
「orz」

601:名無しさん@ピンキー
07/09/17 01:01:29 7EkrP9dS
>>565の続きを書いてくれる神がいると信じて
待ってるオレガイル……

602:名無しさん@ピンキー
07/09/17 08:27:22 90iMPeIq
セリシャロの続きにwktk

603:名無しさん@ピンキー
07/09/17 12:32:15 8/hfpJ0N
>>600
吹いたwwwww

俺もセリシャロの続きには期待

604:名無しさん@ピンキー
07/09/17 18:02:51 G0q9/Qda
>>601
どうも、書いた人です。
続きは考えていません。(すみません)
どうです?そちらが続きを書いてみては?

ベランダに出て満天の空を眺める。
今夜は星空が綺麗だ・・・あ、流れ星。
確か星が消える前に願い事を3回唱えればいいんだっけ・・・。
え~っと、私の願いは・・・。
「もう寝ますよ~?」
唱え終わると同時に後ろから大切な人から声をかけられる。
は~いと、その人の胸に飛び込んでいく。
大好きなあの人に抱かれ、私は眠りについた・・・。

朝、スズメの鳴き声で目が覚める。
気のせいか視界がいつもと違うような・・・?
「・・・ん?」
隣で大好きな人が目を覚ます。
手探りで眼鏡を探している。その動作が面白くて、つい声を漏らしてしまう。
「おはy・・・!誰ですか!?」
眼鏡をかけたと同時に大好きな人が身構える。
そんな、私を忘れるなんて酷いよ・・・。ぽろぽろと涙が零れる。
その涙を手で掬う。・・・え?手?
「あー♪私、人間になってるー♪」

昔、マジックペットに性別がどうのこうのってあったから妄想してみました。

605:452
07/09/18 02:26:14 ZapOi7bZ
構想練っててふと思った。
ここには触手プレイ×な人はどれくらいいるんだろう?
結果によっては今少し書いてる物の構想変えなければ…

いや、実際自分もそんなに好きなわけじゃないんだけど今後の職人さん達の方針にも関わりそうだし一応。

606:名無しさん@ピンキー
07/09/18 08:59:32 VQqkcDA7
愛があれば何でも構わんさ


俺も頑張って書くぞー∠( ゚д゚)/

607:名無しさん@ピンキー
07/09/18 11:15:26 ZQ4VjO1a
同じく愛があれば何でもよかとですたい。

>>604の続きに期待。wktk!

608:名無しさん@ピンキー
07/09/18 11:18:05 1L6y4A1p
>>605
愛があればいいのだよ

俺も頑張って書くよ
シャキ━(`・ω・´)━ン

609:名無しさん@ピンキー
07/09/19 00:14:25 2Z7htVtd
>605
俺は正直愛は無くても・・・ゴメンナサイ

610:556
07/09/19 00:19:49 4VkP8QE5
>>605
自分的に愛があればおkですww


俺は今までに無いような
カプを考えるために、ついに全キャラのカードを作ってしまった
これから頑張って考えるか・・・・

611:名無しさん@ピンキー
07/09/19 01:02:38 zV7XQmSb
>>605
愛があればOK!

583の続きでも・・・。

「あら、そうですの?こんなに美味しいのに・・・。」
シャロンがまたカイルの精液を口に運ぶ。
「シャロンお姉ちゃんあんまり食べちゃ駄目ぇ~っ!」
アロエが抗議する。
「仕方ないわね・・・。」
ポケットからさっきの練乳の入ったビンを取り出し、アロエに渡す。

「くぁぁっ、だ、駄目です。や、止めて・・・。」
搾り出したカイルの精液を二人がかりで舐める。
男根を中心に舌を両方から這わせたり、交互にカイルの亀頭を咥えたりする。
「あは、これなら美味しいよぉ・・・。」
練乳と精液を交互に口にするアロエ。
「これくらいで勘弁してもいいですわね。」
全て舐め尽くしてふう、とため息を吐き額の汗を拭うシャロン。
「うん、これでいいよね。」
縛り付けた縄を解きながらアロエも同意する。
「うぅ・・・酷いです・・・。」
「これに懲りて決勝では手加減しなさい。それと・・・。」
これから先は言えないと口をつぐむ。
「それと・・・何ですか?」
痛む手首を擦りながらカイルが続きを聞こうとする。
「う、五月蝿い!・・・そ、その汗をかきましたわ。シャワーを借りますわよ。」

次で終わる。謝罪しますセクースには突入できないです。えちぃ事で終わります。

612:名無しさん@ピンキー
07/09/19 01:58:56 6pmhLHUp
よし、次を待とうじゃないか。

>>605
箒の柄がOKで触手が駄目ということはないのでは。

613:名無しさん@ピンキー
07/09/21 14:21:46 btdmodrL
【ゲーム】クイズマジックアカデミーXbox360で製作決定、アーケード連動も視野に★4
スレリンク(news7板)


614:名無しさん@ピンキー
07/09/21 19:05:04 Lb44SPUy
投下前に一言注意してれば基本OKだと思う

「触手産卵四肢切断死姦カニバリズム投下します^^」とかはさすがに自重

615:452
07/09/21 22:07:39 bl7erKx7
>>614
どう頑張ってもそんなん書けませんて
それにその前にそんなの書いてて自分が鬱になる

ただいま進行状況鈍亀。
たぶんルキアさんとマラ様が出る予定。

616:名無しさん@ピンキー
07/09/21 22:18:20 +7+arBXv
超がんがれ
マラ様は外せませんよね。

キャラスレ用SS投稿所の「鍵」の続き書いてくれる神はいませんか。
クララの弱みを握ったカイルが図書室にクララを呼び出して・・・の続き。

617:名無しさん@ピンキー
07/09/21 22:58:31 EagTtz6q
>>616
何も言わずに続きを待つか
自分で書いてみるか

選択肢は二つに一つ!


あー、ユウ×サツキ書いてるんだがミランダ乱入しーのシャロン巻き込みーので収拾つかない…orz
エロレベルがうpしまくり…何と言う芸術の秋\(^o^)/

618:名無しさん@ピンキー
07/09/22 08:06:41 C5C7palI
セリシャロ期待age

619:616
07/09/22 19:01:41 c0PuWurH
俺が書くとラブラブにしかならないんだ・・・
506さんのクララ調教待ってますよ~

620:名無しさん@ピンキー
07/09/22 21:36:39 goccxmcE
ミランダ×ユウ期待

621:名無しさん@ピンキー
07/09/22 21:38:57 LkQAF6s8
タイガ×ヤンヤンを投下しようと思いましたが
この流れで投下するのは空気嫁になると思うので自粛します
他の方の名作に期待!


622:名無しさん@ピンキー
07/09/23 06:33:51 r06ock0X
誰か×マラ期待

623:506
07/09/23 10:07:35 onsvdfsH
えー、お久しぶりです。

>>616
只今、スクラップ&ビルド状態です…
正直、こちらも甘属性が本業(?)っぽいので、ガチ調教にはなりえませんが…
(てか、彼女たちの設定年齢を超越しすぎた内容は自分で書いてても白々しいので)
今しばしのお待ちをお願いいたします。
なんとかリアルの忙しさが過ぎてきましたので。

624:名無しさん@ピンキー
07/09/23 21:28:54 pDcHsFyy
おつかれさまです。
もちろんその辺も含めて期待しておりますので、どうかよしなに。

クララ受けでちょっと黒め…いいですねぇ。
書いてみようかにゃ。。。

>>621
こ、この誘い受けめっ!
投下しないと許さないんだからねっ!

625:マラリヤスレ7-490
07/09/24 13:33:45 +rQ/5bkP
途中までですが、マラ様分投下いきます。
タイトルは『セイレーン・コースト』で。

夏のコスチューム配信記念で書き始めたのにこの始末。
海はもうクラゲでイッパイですよ。

626:セイレーン・コースト(1)
07/09/24 13:34:47 +rQ/5bkP
「さぁ君達、今日は特別にここで休憩といこう。トーナメントの続きは2時間後だ」
「イェィッ!」「よっしゃあ!」「わーい、先生大好き!」

ここは大陸の外れの小さな海岸。沖の海底神殿が決勝会場だ。
アカデミーが地上に降りて以来、時々トーナメントの合間にこうした休憩を挟むのが
半ば通例になっていた。
特にこの時期海岸行きを希望する生徒は多く、あらかじめ水着を着込んでいたり、
麦わら帽やゴーグル持参で授業に臨む者までいる。

当初風紀の乱れを懸念する向きもあったが、空中の校舎と寮のみに生活圏を縛られる
従来のあり方への反省が優先された。
世間から離れて魔術の修練にいそしむばかりが賢者への道ではない、ということだ。
長年空の上で呑気に最高学府を気取っているうちに、あの瘴気が再び地上に蔓延し始めている。
地上の実態に肌で触れ、瘴気に正面から立ち向かえる賢者の育成を急がねばならない。
この美しい海と、大地と、空がまだあるうちに。

そんなお題目を忘れさせる程に、今日の海は穏やかで、空はどこまでも澄み渡っている。
思い思いの夏の装いに身を包み、浜辺で戯れる生徒達。平和な昼下がり。
フランシス先生まで監視役の職務そっちのけで寝そべっている。海パン一丁で。
今年こそ小麦色の肌を手に入れ、イメージチェンジを図ろうと必死らしい。
「ふっ、タンニングで、もっと愛される担任を目指すのさ。ナンチテ」
      :
      :
「先生!先生起きて下さい!大変です!」
「ん…カイル君か…しまった寝過ごしたか!? 汝、今何時だ?」
「(起きざまにダジャレですか…無視)マラリヤさんがいないんです!」
「マラリヤ君が? …どこかに隠れてないか?砂の中とか」
「貝じゃないんですから。難破船の中まで捜したんですが」
「箒でアカデミーに戻ったとか?」
「それなら誰か気付くはず…まさか!?」

二人はほぼ同時にピンと来た。
「浮き輪!」
確かマラリヤは水着と浮き輪を持参していた。
浮き輪姿の彼女をラスクがさんざん茶化していたから間違いない。
「ラスク君!マラリヤさんを最後に見たのはいつですか!」
「浮き輪の事をからかったら、何も言わずに海に入ってって…それから見てない」

「…ヤバイぞ…」
「ヤバイって。流されたとしても、そんなに遠くへは」
「カイル君。ここが何故 "セイレーン・コースト" と呼ばれるか知っているかね?
潮の流れが早くて、捕まったら簡単には抜け出せない難破の名所だからさ」
「俺もよぉナンパに使うとるけどな」
「つまらん。自重したまえタイガ君」
他人のギャグには滅法厳しいフランシス先生である。

「そ、それじゃあマラリヤさんは」
「うむ。相当なスピードで沖へ流されたな。泳いでは到底戻って来れまい。
私は空から彼女を探す。カイル君はすぐアカデミーへ連絡してくれ!」
「わかりました!」


「まったくあの撥ねっ返りは…! いつだって僕を困らせてくれるよ」
フランシス先生は海流の先、東を目指して飛ぶ。海パン一丁で。

627:セイレーン・コースト(2)
07/09/24 13:35:43 +rQ/5bkP
「さぁて…どうしよう、かな…」

もう陸地も見えない。ちょっと遠出のつもりが、予想外の勢いで沖まで押し流された。
普段の冷静を装ってはいるが、このまま助けなど来ないのでは、とも思い始めている。
「………」
目を閉じる。不安を払いたくて、マラリヤは別の考え事に耽ることにした。
自力で戻る術はないが、きっとそのうち誰かが探し出してくれるだろう。



アカデミーが空にあった頃、浮遊島の圏内は常に魔力が満ちていた。
浮遊島下部の球形の構造物、あれが魔力のジェネレーター。
かつて伝説の五賢者が創り上げ、古の大戦の趨勢を決したと言われる超魔術の集大成。
数万トンの岩塊を空に持ち上げ、時間の流れすら変えてしまう圧倒的な力場。
何せアカデミーの「一学期」が、地上の一年余りに相当するのだ。
更なる魔術の心得次第で、何十年でも若い肉体を維持する事さえ可能だという。
…誰とは言わないが。

マラリヤは知っている。アカデミーが地上に降りた本当の理由を。
先学期あたりから、急に先生たちの動きが慌しくなった。連日深夜に及ぶ職員会議。
ある日職員室のダンボール箱に身を隠して、その内情を嗅ぎつけた。

ジェネレーターの出力が年々低下している。例の瘴気の作用だろうか。
総員手分けして古文書の解析を進めてはいるが、いまだ有効な解決策は見出せない。
このまま出力低下が続けば、いずれ現状通りの運用は不可能になる。 道は二つ。
校舎の浮遊を停止するか、教師生徒の安全を守る事を放棄するかだ。


何度目かの重い沈黙の中、突然リディア先生が口を開いた。
「さっきから誰かの気配がします」
マラリヤが潜んでいる方角を正確に指差す。
「……!」
完全に気配を殺した筈なのに。エルフのセンシビティ能力を甘く見ていた。
気を乱せばますます気取られ、こっそりこの場を抜け出すチャンスを失ってしまう。
「フン、どこの悪ガキだぁ? 百叩きの上、記憶抹消モンだなこりゃあ」
「以前にもいたのぅ、商業学科にそんな生徒が…」
「かわいそうだけどしょうがないよね。あの子には一生購買部の番をしてもらうわ」

「…僕が見てきましょう」
フランシス先生は席を立ち、その方向へ足を進めた。
窓際に昨日までなかった大きなダンボール箱。多分あの中に…。
「─────!!」
近づいてくる。もはや無言を保つのが精一杯。冷や汗がにじむ。動悸は早鐘のよう。
逃げなくては。しかし既に恐怖で足がすくんで動かない。それどころか。

プシャアアアアアアア……ッ

制御を失った括約筋をこじ開けて、ありったけの尿が噴き出した。
量と勢いから、それが箱の外まで漏れ出ているのは明らかだった。

もう逃げられない。 マラリヤは覚悟を決めた。どうにでもなさい。

628:セイレーン・コースト(3)
07/09/24 13:36:55 +rQ/5bkP
「ここか」
箱の前でフランシス先生は足を止めた。しかし、いきなり箱を取っ払いはせず、
しゃがみ込み、小声で話しかける。
「その探究心は評価するが、程々にしておかないと身を滅ぼすぞ」
「……」
「今回だけは見逃そう。だがおしおきは受けてもらう。その身に刻め」
箱に軽く手を掛け、詠唱を始めた。
「!?(こんな呪文聞いた事ない…私を…どうする気?)」

箱の中が淡い光に照らされた次の瞬間、マラリヤの体に異変が走った。
「っ!! ぅ…ぁぁ…ぁ……ぐ!」
両手で口を押さえ、叫びを必死で堪える。
「よく最初のショックに耐えたな。体の力を抜いて。何も考えるな。じき楽になる」
痛いとか苦しいとか、ありきたりな表現では言い表せない別次元の感覚だった。
全ての内部組織が一旦寸断され、ゴッソリ入れ替え・再接合された様な。
気持ちが悪い。自分の体の在りかも、頭や手足がどう繋がっているかも分からない。

やがて箱の上蓋が開けられた。ニュッと伸びた巨大な手に軽々と掴み上げられ…
いや自分の体が小さくなっているのか…。それを把握するのにも数秒を要した。
どこかへ運ばれている。不快感は大分落ち着いたが、視界がグルグル回って定まらない。

「ニャンと、猫でした」
「猫…ですか」
「思わずキャッと驚くタメゴロー。ナンチテ」
「別に驚きはしませんが(…猫の気配じゃなかったんだけど…?)」
「うわぁ可愛い黒猫ちゃん!ナデナデするのだ!」
「オシッコしてますよ」
「うげ!」

「外へ連れ出してきます」
職員室の扉を出たフランシス先生は、マラリヤを抱き寄せ再び囁きかけた。
「そういう事だ子猫ちゃん。アカデミー創立以来の危機に皆ピリピリしている。
余計な騒ぎを起こさないでくれ。 …それから、今聞いた事は当面内密に頼むぞ」
「ニャー」
「行きたまえ。魔法の効果は数分で切れる。人目のつかない所でジッとしているんだ」
そっと床に下ろし、ジェスチャーで逃げるよう促した。
まだ体が猫の構造に馴染みきっていないが、何とか四つ足で歩く事はできそうだ。
「ニャー…」
振り返ると同時に、扉はパタンと閉じられた。
せめて最後に、助けてくれた礼を言いたかったのに…。ニャーしか言えないけど。
誰もいない夜の校舎の廊下を、マラリヤはヨロヨロと歩き出した。



「あの時…何で先生は私を見逃したんだろう…あんな呪文まで使って」
浮き輪を抱えて、不気味なほど静かな海を漂いながら考える。
答えは出ない。壁に突き当たって考えが先へ進まない。 ずっとそう、もう何度も。
分かった事といえば、あの時以来フランシス先生が、他の先生とは違う存在に
なりつつある、という事くらいか。
「…惚れた? まさか。あんなダジャレ好きのお調子者」
マラリヤは苦笑した。 その時。

ゆらり。
海流とは違う水の揺らぎを足先に感じた。
海面の下に目をやると、ゆっくりと視界を横切る大きな魚の影が。
「…うそ……」
頭の中に鳴り響く「ジョーズのテーマ」。

629:セイレーン・コースト(4)
07/09/24 13:37:41 +rQ/5bkP
「どこへ行ったんだ…魔法石も持たずに」

箒で沖へ出て大分経つが、マラリヤは見つからない。
鏡のように凪いだ海面は陽の光を照り返し、フランシス先生の全身を容赦なく灼く。
これ以上肌を晒し続ければ、日焼けどころではなくなってしまう。



「ジェネレーター出力回復の目処が立つまで、校舎と寮を地上へ降ろす」
これがアカデミー教師陣の結論だった。
綿密な降下地点選定の末、新学期の始まりに期日を合わせ、計画は実行に移された。
湖のほとりに、校舎と、それを囲むように五つの寮が静かに降り立ち、
浮遊島と大地の繋ぎ目が魔力で見る間に塞がれ、まるで昔からそこにあったかのような
景観になってゆく様は、生徒達と周辺住民の度肝を抜いた。
寮を校舎の周辺に密集させたのは、一種の結界。各ジェネレーターの及ぼす魔力が
くまなくアカデミー敷地内を覆うように配置されている。
これでとりあえず今まで通りの安全が確保された。 問題は敷地の外。

「これを使ってみるか」
ロマノフ先生が取り出したのは、ある洞窟から産出される特殊な鉱石だった。
これを精錬加工して、魔力を「溜め込んでおける」宝石状の物体にできる事は
古くから知られていた。封じ込めた魔力に応じて輝きを変える様子は美しい。
悪用の危険。正しい魔力の引き出し方を知らぬ者が扱えば大事故にもなりかねない。
しかしアカデミーは全生徒への魔法石の配布を決めた。
生徒の修練度合いに合わせて、行動範囲と魔力の封入量を制限すれば良いだろう。
あとは各自の自制心次第。

博打に近い新カリキュラムへの移行であったが、意外に生徒達の順応は早く、
むしろ楽しんですらいるようだ。 この半年、大きな事件もなかった。
胸をなで下ろす教師陣ではあったが、外出時の魔法石の携行に関しては
常に厳しく義務付けていた。
魔力を持たない魔術士は、ただの人だからだ。



「…見えた!」
遠くに小さな波しぶきを認めた。 目を凝らす。確かにマラリヤだが、様子が変だ。
慌てている。何かに襲われているような。
「鮫か…? だから言わんこっちゃない!」
箒を加速させつつ、印を結び呪文発動の準備をする。
間に合ってくれよ。


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