06/12/30 00:22:01 4Lozuj+N
なにしに来たかなんて考えるのもめんどいので、俺は一先ず家の中へ妹を入れることにした。
「お邪魔しま~す。うわ……部屋、ほんと酒臭いよお兄ちゃん。ファブリーズとか無いの?」
「…部屋の棚の上、すぐ分かる」
「こんなんじゃ、彼女さん来た時嫌われちゃうよ?」
「……嫌われちゃったほうが、お前にとったら都合がいいんじゃないのか?」
無意識にもそんな身勝手な台詞を吐かれてイラついたのか、俺はわざとトゲのある言い方で言葉を返した。これも酒の力か。
「………」
「俺、寝るから」
「あ、ちょっとお兄ちゃん!」
「…何?」
困ったように言う妹に少しイライラを感じながら、俺は枕に埋めた頭を上げる。
「お母さんが料理作りすぎちゃったから、コレ…」
タッパーに入れられた料理を寝たまま受け取り、俺はそのまま隣の机へと置く。
「それと、こんな良い天気なのに何朝から一杯やってるの」
「いいだろ別に、お前には関係ない」
「よくない! 私はお兄ちゃんの妹なんだから関係ある!」
「用は済んだろ。速く帰れ、眠い」
「もぉ、どうしたのお兄ちゃん? なんかあったの?」
隣へ座り、妹は俺の体をゆさゆさ揺さ振る。ウザい。
「お~兄ちゃん! 私に聞けることがあったら聞くよ?」
俺は必死で枕に頭を埋め、妹の攻撃(?)が止むのを待つ。
「…早く、帰れ」
「む~!」
なんか俺悪いことしたか?
さっきより揺さぶり激しくなる。なんなんだコイツは、そっとしといてくれ。
「お兄ちゃん! 起きて!」
「ほっとけ」
「ほっとけないよ!」
「じゃあ黙れ」
「お兄ちゃん!!」
「うるさい!!!」
俺は我慢の限界が来たのか、妹の腕と肩を掴み床へと押し倒す。
「ぉ、お兄…ちゃん?」
ね、眠い。でもペンを握らなければ……ZZZZzz