07/02/06 04:04:24
>>117
(チラリと受けた視線から、彼女が自分を普通の客ではないと察しているのは知りながら)
(何も言わずにいてくれる相手をありがたく思い、やはり言葉にはせずに)
失礼だが、湯女の仕事は初めてだと聞いたから…慣れているようには見えなかった。
今までのキミと、今のキミ…どちらのキミが本当なのか。
(腰に纏うタオルに手を侵入させられ、生娘ならば抵抗があるだろう男のモノに)
(直接手を這わされ、右目を一瞬驚いたように瞬くが、ふうわりとすぐに緩め)
…ッ…
(彼女に背中を洗われていたうちから、女性の彼女が醸し出す独特の甘い香りと雰囲気に)
(僅かに首を擡げはじめていた自身は素直に反応を見せ、彼女の手の中で質量を増す)
―これだと、どこかの旅芸人が戯れ言を言ってるように見えるな。
(今の自分の格好を思い出して苦笑しながら、湯気を含んで濃紺を深めた額当てを頭から外して)
(水に濡れて垂れ下がった前髪が目元を覆う為に、左目は隠したまま)
(口元を覆ったタオルを取り、彼女だけに素顔を見せると、唇を笑みの形に吊り上げる)
仕事だから、構わない…? もし他の客が来ても、それが雪乃の仕事だから?
オレが雪乃に奉仕されたいんじゃなく抱きたいと言っても、仕事だったら首を縦に振るか?
(先程までの幼い可愛らしさとは全く逆の、大人の色香を纏った雪乃の真意を探るように)
(自分の背を撫でていた雪乃の手を取り、透けた浴衣を纏った彼女をグッと抱き寄せる)
(五指を絡めて手を握りながら、もう片手で腰を支え、だったらキスはしてもいいのかと)
(耳元に吐息で吹き込む)