18/08/22 19:37:00.87 CAP_USER9.net
明治時代を代表する俳人、正岡子規が亡くなる5年前の正月に、掛け言葉を交えて即興で詠んだ句などが記された帳面が新たに見つかり、調査にあたった専門家は、子規のユーモラスな一面がうかがえる句だと指摘しています。
句が記されていた帳面は、「歳旦帳」と呼ばれる正月の来客向けの芳名録のようなもので、子規が亡くなる5年前の明治30年に、子規の家に置かれていた2冊が子規の弟子の関係者から東京の「子規庵保存会」に寄託されました。
2つの帳面には、正月遊びに興じていた子規や弟子の俳人たちが、福引きで引き当てた景品を題材に即興で詠んだ19の句が記されています。
子規は「急須」を引き当て、「福引にキウスを得て発句に窮す」と前置きを記したうえで、「新年や昔より窮す猶窮す」という句を詠んでいます。
母と妹を養いながら結核の療養を続けていた自身の境遇や、「急須」を題材に即興で句を詠む難しさを、同じ読みの「窮す」で表現していて、子規のユーモラスな一面がうかがえます。
調査にあたった神奈川大学の復本一郎名誉教授は、「子規は一般的に『写生的な句』が特徴として挙げられがちだが、即興性や滑稽さという別の一面がうかがえる非常に興味深い句だ」と指摘しています。
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