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★TPP「将来の日本の『食いぶち』探す入口」きょうは賛成論
将来の日本経済の枠組みを決定するとみられるTPP(環太平洋経済連携協定)への交渉
参加問題で、「とくだね!」の前日(2011年10月27日)の放送では交渉参加反対の意見ば
かりが展開されたので、きょうは賛成論を取り上げた。
スタジオ出演したのは元経産官僚の石川和男・政策研究大学院大学客員教授。まず
笠井信輔アナが前日のおさらいをした。仮にTPPに参加すると、米国産のカルフォルニ
ア米は778%の関税が取り払われ、現在10キロ3000円が342円の激安に。では工業製品が
売れるかというと、円高のうえ、横浜で開かれた昨年のAPEC席上でオバマ大統領の発言
を紹介した。
「この地域(TPPに参加を表明している9か国)への輸出を増やすことにアメリカは大
きな機会を見出している。今後はどの国もアメリカへの輸出が繁栄の道だとは思うべき
でない」
これらデメリットを踏まえて、石川は交渉参加賛成の理由を次のように語った。
「工業製品も1ドル=75円では売れないし勝てない。農産物も関税が下がれば価格
面で外国産は強いし勝てっこない。しかし、将来の日本の『食いぶち』を探す良い入り
口に立てるのではないかという観点から、TPPへの交渉参加は賛成です。それともう一
つ、国内のくたびれた制度を変革させるための刺激になる。このメリットを主体的に見
つけていくという考え方で参加するかどうかいま1度議論してほしい」
なかなか変わらない古い制度をTPPの外圧を利用してぶっ壊すという賛成論と多少似
ている。斬新な考えだが、危ない綱渡りでもある。
(続く)
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※前(★1:10/29(土) 11:25):スレリンク(newsplus板:-100番)