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(>>2のつづき)
福島第一原発の地元で長年反対運動を行なってきた石丸小四郎さんがいう。
「地元の商店、住民は様々なかたちで電力会社の恩恵にあずかります。私の地元でも東電は地元の金物屋から貴金属を購入し、
ガソリンスタンドの給油まで割り振った。原発関係者で潤い『こんなに儲かっていいの』とうそぶく飲み屋も多かった。
地元では夜な夜な地主や有力者が接待され、土地譲渡などで貢献した人は東電に優先的に採用されるといわれたものです。
こうして地元の隅々まで手を回すことで唯々諾々の“原発城下町”が作られました」
電力会社が大量のカネを投下できるのは、電気料金がかかったコストに一定の報酬を上乗せする「総括原価」方式で決まる
からだ。このため、電力会社はそれらの費用をユーザーの払う電気料金に転嫁できるのである。
多くの原発城下町では、原発の恩恵にあずかる人が増えれば増えるほど、「ものいえば唇寒し」の空気が広がり、反対運動は
追いやられてきた。
※SAPIO2011年8月3日号
(おわり)