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長野県松本市にある私立松商学園高校の2年生170人が、糸満市摩文仁の平和の礎(いしじ)に
刻銘された24万人余の戦没者の氏名を全て書き写す作業に取り組んでいる。
氏名を書くことで戦没者一人一人と向き合う“魂の作業”だ。同校は氏名を記した用紙で平和の礎の
ミニチュア版を作成し、23日と26日に同市のあがたの森文化会館で一般公開する。
B4の紙1枚に240人から280人の名前をびっしりと書き込む。5月に作業を始め、これまでに全体の
6~7割まで書き上げた。公開に向け、用紙を段ボールに貼り、平和の礎の形状に組み立てている。
松商学園が総合学習の中で力を入れて沖縄について学ぶようになったのは7年前。この間、沖縄本島の
模型の周りに24万人の戦没者に見立てたつまようじを立てて一般公開した。沖縄県史から沖縄戦の
証言を書き写し、冊子にもまとめた。
昨年は、沖縄県庁から刻銘者名簿を取り寄せて名前を書き写し、文化祭で展示した。ただ、字ごとや
家族ごとに名前が並んでいる本物の礎と氏名の順序が違っていたため「家族がばらばらにならないように」と
担当の吉江秀文教諭(49)が糸満の礎を撮影、今年はその写真を元に書き写している。
生徒たちは、最初は何をするのか分からない様子だったというが、次第に集中して取り組むようになった。
吉江教諭は「書くことで何かを感じてほしい。沖縄戦で迷惑を掛けた側の子として戦没者と対面し、
沖縄を理解してほしい」と話した。
同校は沖縄県内の全高校にアンケート用紙を配布し、平和問題に関する沖縄の高校生の率直な声を集める
作業にも取り組んでいる。集めた声は、7月に松本市で開かれる国連の軍縮会議で発表する予定だ。
ソース
琉球新報 URLリンク(ryukyushimpo.jp)