11/06/14 17:17:40.26 0
(>>1の続き)
菅首相は当初、TPPに前向きで、昨年11月のオバマ大統領との会談でも積極姿勢
を表明した。オバマ政権としても、世界第3位の経済大国である日本の参加に期待して
いた。ところが、与野党から異論が噴出し、国内論議は足踏み状態に陥り、菅首相はま
たもや結論を先送りした。
早期退陣論が強まる菅首相にTPP問題に力を割く余裕はなく、5月の日米首脳会談
でオバマ大統領に約束した「早期の結論」も掛け声倒れに終わる可能性が濃厚。ここで
も「ペテン師」と批判されかねない。
オバマ政権が、菅政権に不信感を強めた理由はTPPだけではない。
菅首相は当初、今年春の訪米を検討していたが、「衆参ねじれで、国会日程にメドが
立たない」として、6月下旬に延期。その後、「震災対応のため」として、9月上旬に
先送りされた。
外務省関係者は「表向きの理由はそうだが…」といい、こう続ける。
「昨年5月、日米両政府で合意した米軍普天間飛行場の辺野古移設について、菅政権
が実行に移さなかったことが大きい。菅首相が『県内移設』で地元・沖縄を納得させら
れる見込みもない。米国は『菅政権に普天間移設は無理』と判断し、事実上、菅首相を
受け入れないようだ」
そうした米側のメッセージを具体的に現す出来事が3月にあった。
国際エネルギー機関(IEA)の次期事務局長選挙で、現職の田中伸男事務局長が落
選したのだ。田中氏は2007年、米国の支持を得て事務局長に初当選。再選を目指し
たが、米国の支持を得られなかった。
(続く)