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第３話『その時はきた・・・』
あれから数年、事あるごとにヨシオはボキを頼り、色々なテレクラ術の教えを学んだ。
新田のＶＩＰは駐車場が無いから、ロータリーから少し入った喫茶店の前なら路駐禁を切られない事、
春日部のコアラはフロント対面の部屋に入ると、下のパブ、マイルドセブンに来ている客のカラオケがうるさいから気をつけろ！と言う事、
六本木族の残り時間お知らせの電球は、前の客が悪戯で、ソケットを緩めている事があるから気をつけろと言う事、
馬煉系列は、入室５分は、テレシスが９０％回されるから、わざとウンコをしに行けという教え・・・
いくつもの技、奥義を習得させてもらっていた。
そんなある日、２人はコアラのＶＩＰルームに・・・居た・・！
その日は全くコールが無く、ようやく取ったアポは、こちら２人に対し、相手は１人、仕方無しに見に行くだけでも、と２人はボキの愛車ハイエースに乗り込んだ。
数十分後、待ち合わせの松伏町に着いた２人は息を呑んだ。
まるで天女のような女子が待っていたのだ・・・・・・！
待ち合わせの場所は、松伏の材木工場近く、夜だというのに工場は稼動していて、上空から目に入るとめっぽう痛い、木材の切り屑が灰となり降り注ぐ・・・
まるで、死の火山灰が降り注ぐ危険な地、
しかし、天女は言った。
「私はこの場から動きたくない、どうしてもと言うなら、１人だけ相手する。エンジンを切った車の中でね♪」
ヨシオとボキは顔を見合わせた・・・・
つづく