11/03/21 22:37:23.13 IsH6KFTU0
依子さんへ
こんばんは。お元気ですか。
三連休も終わりですね。こちらは、最終日が雨になっています。
この伝言を書く日がこんな雨というのも、何かの縁でしょうか。
…俺は依子さんに2つの嘘をつきました。
一つはもう一度必ず会うという約束。
もう一つは、貴女の前から消えないという宣言。
一年前の貴女は、この空間を盲目的に…そして、ただがむしゃらに漂っていましたね。
そんな貴女に俺は良かれと思って声を掛け、結果的に居場所を無くすことになってしまった。
四つの季節がめぐり、貴女はここの居場所を見つけ、しっかりと前を見つめています。
偶然という悪戯が二人に再会を齎し、天災という大いなる不幸が二人に時間を与えました。
貴女は誰にでも優しく、同じように接する事ができる。
俺じゃなくても大丈夫。多くの人が貴女を支えてくれる。
そして、俺という存在がその妨げになるのなら、俺は消えた方がいい。
だから、俺は貴女に嘘をつきます。
雨の中で寂しそうにしていた貴女はここには居ない。
ずっとこのまま、ここでネットの海を漂い、自らの居場所を守っていってください。
決して、周りに惑わされず、自分を信じて…相手の事を思いやり、優しいままで…。
俺も…こんな性格だから、ふらふらとこの大海原を彷徨い続けて行くことでしょう。
お互いに交わらない…螺旋階段を登っていきます…。
一度きりでしたが、文章を重ね合わせて楽しめたことを嬉しく思います。
どうか、貴女もお元気で…。
さようなら。